ペットの豆知識

猫の爪切りってなんで必要なの?慣れさせるコツや注意点を解説

目次

1.爪切りが必要な理由

2.猫と飼い主さんのケガ予防

3.猫ひっかき病の予防

4.家の中をボロボロにしないために

5.道具を用意しておく

6.頻度は月に一度を目安

7.爪切りの手順

8.爪切りの注意点

9.まとめ

 

爪切りが苦手な愛猫に困っていませんか?抱っこすると逃げたり、爪切りの途中で暴れたりするなど大変な思いをしている飼い主さんもいると思います。

 

しかし猫の爪切りは、猫にとっても飼い主さんにとっても大切なケア。爪が伸びたままでは、猫も飼い主さんもケガをする恐れがあるのです。かといって押さえつけて切るのも危険ですよね。

 

そこで今回は、猫の爪切りの必要性やコツ、注意点について解説します。

 

爪切りが必要な理由

猫の爪は「玉ねぎ」のように、層になっているという特徴があります。爪をとぐと、外側がはがれて新しい爪が出てくるのです。新しい爪は鋭くとがっていて、木に登ったりネズミなど獲物を捕ったりするのに役立ちます。

 

しかし室内で飼っている猫の場合は、木登りも狩りもしません。そのため、鋭い爪を切らずに放置すると、猫や飼い主さんがケガをする危険性が高まります。「猫ひっかき病」という感染症を予防するためにも爪切りは欠かせないのです。

 

猫と飼い主さんのケガ予防

猫の爪がカーテンやソファ、カーペットなど布製品に引っ掛かると、根元から折れてしまう恐れがあります。多頭飼いの場合、猫同士がじゃれついてお互いにケガをする可能性もあるのです。

 

ひっかかれると飼い主さんもケガをしてしまいます。猫にひっかくつもりがないとしても、何かのはずみで爪が当たってケガをする恐れもあるのです。

 

猫ひっかき病の予防

 

「猫ひっかき病」は、猫にひっかかれた傷から菌が入ってリンパ節が腫れる感染症です。特に「ネコノミ」に寄生されている猫に引っ掛かれると、感染の危険性が高まります。

 

症状は、頭痛や発熱、喉の痛み、倦怠感、食欲不振などです。あまり症状が出ない人もいますが、免疫力が低い方や小さなお子さんやお年寄りにとっては危険です。

 

家の中をボロボロにしないために

爪でカーテンやソファ、家具などがボロボロになってしまいます。賃貸住宅の方は、柱などに傷が付くと大変です。飼い主さんの洋服も、ほころびが出てしまいます。

 

爪切りの手順と注意点

爪を切ろうと、いきなり猫をわしづかみにしたり拘束したりするのは逆効果。まずは準備をしましょう。

 

道具を用意しておく

・爪切り

ハサミタイプは爪切りビギナーも切りやすいでしょう。やわらかい子猫の爪にも適しています。ただし、均等に力が伝わらず爪が割れてしまう恐れがあるので注意が必要です。

 

ニッパータイプは、工具のニッパーのように使えて切りやすいでしょう。力をこめなくてもきれいにカットできます。爪が太いシニアの猫に向いています。

 

ギロチンタイプは、スパッと切れるので大人の猫におすすめ。使い方がよくわからない方は、動物病院で教わると安心です。

 

・猫が好きなおやつ

おやつを少しずつ与えながら、爪を切るとうまくいきます。少しずつなめて食べられる、ペースト状のおやつがおすすめです。

 

・バスタオルなど体をくるむもの

猫は体をすっぽりくるまれると安心します。洗濯ネットでもかまいません。

 

頻度は月に一度を目安

だいたい月に一度切るようにします。ただしシニアの猫は、巻き爪になって肉球に傷がつきやすいので2週間に一度は切ってあげましょう。

 

爪切りの手順

1.猫をくるんで安心させる

バスタオルなどでくるんで落ち着かせます。無理やり抱きしめたりしないようにしましょう。「1人が抱っこ、もう1人が爪切り」のように2人でやると、作業しやすくなります。

 

  1. 外側の爪から少しずつ切る

人でいうと「小指」にあたる、外側から少しずつ切っていきます。切るときは、肉球をそっと押すと爪が出て切りやすくなります。

 

3.尖ったところだけ切る

尖った部分を切ります。深く切ってしまうと、血管を切ってしまう恐れがあるので注意しましょう。

 

4.余裕があればやすりをかける

猫と飼い主さんに余裕があれば、切った爪の先にやすりをかけましょう。

 

爪切りの注意点

猫が一度嫌な思いをすると、二度と爪切りができなくなるケースもあります。次の点に注意してください。

 

・一度にすべて切ろうと思わない

全部の爪を切る必要はありません。今日は1本だけ切れたでもOKとしましょう。少しずつ日をずらして切っていけばいいのです。

 

・作業のたびに少しずつおやつを与える

爪切りだけでなく、「抱っこをする」「肉球を押す」など作業のたびにおやつを与えます。

 

・大声で褒めない・騒がない

猫は大きな声を嫌がります。犬と異なり、大げさに褒めるのは逆効果。静かに淡々と進めましょう。いうことを聞かないからといって、叱るのもNGです。

 

・猫の様子を観察しながら切る

しっぽをパタパタ、耳を寝かせるなどは「もう爪切りは嫌」のサイン。おやつに興味をなくした際も、嫌になってきています。爪切りが途中でもそこでストップしてください。

 

どうしてもできないとき

バスタオルにくるんでも、おやつを与えても、猫が嫌がってどうしてもうまくできない場合もあります。暴れて猫や飼い主さんがケガをしてしまうと危険です。自分で何とかしようと思うより、動物病院で切ってもらいましょう。

 

まとめ

猫の爪切りは、猫のためにも飼い主さんのためにも大切なケアです。月に一度を目安に爪切りを行いましょう。無理をしないように少しずつ切るのがコツ。おやつを利用するとうまくいきやすくなります。どうしてもうまくいかないときは、無理をせず動物病院で切ってもらいましょう。

犬が睡眠中吠えるのは夢を見ている?睡眠サイクルや睡眠時間も解説

目次

1.犬と人間の脳の構造は似ている

2.睡眠サイクル「レム睡眠」の間に夢を見る

3.レム睡眠とノンレム睡眠

4.犬が夢を見ていると考えられる状態

5.どんな夢をみたか予測してみよう

6.レム睡眠が長い

7.犬の睡眠時間

8.いつもと違うときは動物病院へ

9.まとめ

 

寝ているはずの犬が、吠えたり、足を動かしたりして驚いた飼い主さんもいるのではないでしょうか。このとき、犬は夢を見ていると考えられます。犬も人間のように夢を見るといわれているのです。

 

では、犬はどんなときに夢を見るのでしょうか?今回は犬の「眠りと夢」や睡眠時間について解説します。

 

犬と人間の脳の構造は似ている

意外ですが、犬と人の脳の構造は似ているのです。睡眠中の脳波のパターンも犬と人間ではよく似ています。そのため犬も人間と同じように夢を見ると、さまざまな研究結果から考えられているのです。

 

人間は、過去に経験した出来事に関連する夢をみています。変な夢や奇想天外な夢だとしても、何かしら過去の体験が関係しているのではないでしょうか?犬も同じように、日中の経験などに関係する夢を見ていると考えられています。

 

睡眠サイクル「レム睡眠」の間に夢を見る

睡眠サイクル「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉を聞いた経験があると思います。人間も犬も「レム睡眠」の間に夢を見ているのです。

 

レム睡眠とノンレム睡眠

レム睡眠は一言でいうと「浅い眠り」。深い眠り「ノンレム睡眠」と浅い眠り「レム睡眠」が、周期的に出現するのが「睡眠サイクル」です。犬にも同じように、この睡眠サイクルがあります。ただ、睡眠サイクルの時間や、睡眠時間そのもの長さは人間と人では異なります。

 

レム睡眠になると、体は休んでいますが脳波は活発に動いています。脳は記憶や過去の出来事を整理するなど、寝ていても忙しく活動しているのです。この時夢を見ているのですね。

 

夢を見ていると、まぶたの下で目が激しく動くのがわかります。犬の場合も、同じように目が動いているのを確認できるはずです。

 

一方、ノンレム睡眠中の脳は休息しています。ゆすってもなかなか起きない、かなり深い眠りです。ノンレム睡眠中成長ホルモンが分泌されているという特徴があります。

 

犬が夢を見ていると考えられる状態

犬が夢を見ると考えられるレム睡眠に入ると、やや不規則な呼吸になります。さらに次のような動作が見られるでしょう。

 

・吠える

うなる場合もあります。吠えても、いつものような声にならず、かすれているかもしれません。

 

・足が激しく動く

まるで走っているように、足を動かします。

 

・しっぽを振る

嬉しい出来事があったようにパタパタとしっぽを振ります。

 

・耳が動く

音を聞いているように、耳が動きます。

 

・目が動く

まぶたの下で、目がキョロキョロと動かしています。

 

どんな夢をみたか予測してみよう

愛犬がどんな夢を見ているか気になりますよね。しかし、犬には「今日どんな夢を見た?」と聞いても答えてくれません。そこでその日犬にあった出来事と犬の寝ている間の様子を結び付けて予測してみてはいかがでしょうか。

 

「散歩に出かけて他の犬に会った、遊んだ」や「ドッグランに行った」日に夢を見るかどうか観察してみるのです。

 

もしかしたら「吠えたりうなったり」は「他の犬に会った日」、「足を動かす」のは「ドッグランに行った日」など傾向がつかめるかもしれません。日記を付けておくとわかりやすいでしょう。

 

犬の睡眠サイクルや睡眠時間は?

では犬の睡眠サイクルは、人間とどう違うのでしょう?睡眠時間も犬の方が長いようです。

 

レム睡眠が長い

犬の場合、「レム睡眠80 %、ノンレム睡眠が20%」といわれています。つまり、ほとんどが浅い眠りです。これは野生のときからの名残であり、敵に襲われてもすぐに逃げられるためと考えられます。

 

人間の場合、「犬とほぼ反対でレム睡眠20%、ノンレム睡眠80%」です。ノンレム睡眠とレム睡眠は90~120分のサイクルで繰り返し現れます。

 

犬の睡眠時間

犬の睡眠時間はおよそ10~12時間程度です。なかには15時間ほど眠るワンちゃんもいます。

 

特に子犬やシニアの犬は、もっと長く眠るでしょう。ほぼ1日寝ているという子もいるかもしれません。大型犬はエネルギーの消費量が多いので、小型犬よりも長めになる傾向があります。

 

いつもと違うときは動物病院へ

夢を見ているような様子が、いつもと違う場合は動物病院を早めに受診してください。けいれんの恐れがあります。

 

けいれん発作は、次のような症状がみられます。

・体が硬直している

・激しい震えが起きる

・足が伸びて突っ張っている

・激しい呼吸の乱れ

・おしっこを漏らす

・嘔吐をする

・よだれが出る

 

多くの場合は1分程度で治まりますが、3分以上たってもおさまらない場合はただちに動物病院に連絡をして指示を仰いでください。また夢だと思っても、あまりに動きが激しいときは一度獣医師に相談するといいでしょう。スマートフォンなどを使って、動画を撮っておくと受診の参考になります。

 

大きないびきをかいている場合も受診してください。喉や気管になんらかの病気がある可能性もあります。

 

まとめ

犬も夢を見ると考えらえています。睡眠サイクルや睡眠時間は異なるものの、人間と犬の脳は構造が似ているのです。夢を見るのも、ある意味当然といえるかもしれませんね。

 

吠える、しっぽを振る、足を動かすなどの動作が見られたら、夢を見ているのでしょう。

ただし、激しい呼吸や体の硬直、突っ張るような動作はけいれんの可能性もあります。動物病院を受診してくださいね。

ご飯を食べない猫はどうすればいい?食欲が落ちる理由と対策

目次

1.猫がご飯を食べない理由

2.フードそのものに理由がある

3.環境が原因によるもの

4.病気の可能性も考える

5.ご飯を食べない猫への対策

6.まとめ

 

愛猫がフードを突然食べなくなるときってありますよね。病気になったのではと心配する飼い主さんも多いでしょう。

 

猫は、食べ物の匂いや食感だけでなく、食事の環境や食器の清潔さなどにも敏感です。人から見るとささいな理由で食べなくなるケースがあります。

 

今回は、ご飯を食べない猫への対策を解説します。ただし元気がないときや、丸一日食べないときは動物病院を受診してくださいね。

 

猫がご飯を食べない理由

もちろん病気が原因で食べないときもあります。しかし、病気以外ではさまざま。フードそのものや、食事環境に理由がある場合もあるのです。

 

フードそのものに理由がある

フード自体が好みでないなどの理由で食べないときがあります。せっかくの高いフードでも食べないのは、単に香りなどが好きでないのかもしれません。

 

・フードに飽きた

新しもの好きの猫は、いつも食べているフードに飽きてしまうときがあります。

 

・トッピング待ち

ウエットフードや液状のおやつなどをトッピングしてもらった経験があると、「またトッピングしてほしい」と粘る猫もいます。

 

・新しいフードが好みではない

せっかくの新しいフードも、何か気に入らないことがあると食べない場合があります。香りや食感などのこだわりがある猫が多く、飼い主さんを悩ませるでしょう。

 

・フードの嫌な思い出

フードに苦い薬が入っていて、おいしくなかったなどの嫌な体験があると食べなくなる場合があります。

 

本当にたまたま体調不良のときフードの匂いを嗅いだのがきっかけで、嫌いになってしまう場合もあるようです。

 

環境が原因によるもの

猫は食事環境にも敏感です。お皿の汚れなどで食べなくなるケースもあります。

 

・食器が汚れている、好みではない

汚れた食器や、いつまでも古いフードが残っている食器だと猫は食べなくなる場合があります。こびりついた匂いなどを嫌がるようです。

 

食器にひげが当たるのを猫は嫌がります。深めのお皿などで与えていると、ひげが当たりやすいでしょう。フードを前脚でかきだしている場合、食器を嫌っている可能性があります。

 

・落ち着いて食べられない食事環境

人の出入りが激しい場所で食べる、多頭飼いで争うように食べるなども食欲低下の原因です。食事場所とトイレが近いのも大変嫌がります。極端に暑い、寒い食事場所も嫌がるでしょう。

 

意外に見落としがちなのが、「食べていると飼い主さんがいつもじっと見ている」です。ちゃんと食べているか心配になると、ついやってしまいますよね。やたらと声をかけてくるのもいやがるでしょう。

 

・猫がシニアになった

年を取ると、どうしても運動量が減るため食べる量は減っていきます。関節に負担がかかるため、平たい食器が床にあると首を下げて食べるのも辛くなるのです。

 

シニア猫は嗅覚が衰えるので、フードの香りもわかりにくくなって食欲が落ちます。「認知症(認知機能不全症候群)」でも食欲が落ちることもあります。

 

病気の可能性も考える

病気でも食欲は低下します。一見元気そうに見えても猫は体調不良を隠すので、飼い主さんはしっかり観察しましょう。病気でなくても、ひもなどの異物を食べた場合も食欲が落ちます。

 

次のような症状が見られたら、動物病院を早めに受診しましょう。

・なんとなく元気がない

・狭くて暗い場所から出てこない

・嘔吐や下痢をする

・血尿や頻尿がみられる

・尿が出ていないようだ

・口の周囲を触られることを嫌がる

 

また、丸一日食べないでいると、肝臓に脂肪が過剰に溜まって肝臓の機能が低下する「肝リピドーシス」になる恐れもあります。脂肪肝とも呼ばれ、猫特有の病気です。急いで受診しましょう。子猫の場合は8時間程度食べないようでしたら、受診してください。

 

ご飯を食べない猫への対策

病気以外での食欲不振対策を紹介します。いろいろ試しているのに食欲の低下が続くときは、必ず動物病院を受診してください。

 

・食器を変える

猫のひげが当たりにくい平らな食器に変更します。首を下げる必要がないように、高さのある猫専用の陶器の食器がおすすめです。

 

プラスチック製の食器はリーズナブルで軽いのですが、細かい傷がつきやすく汚れが取れきれないのが欠点です。できれば陶器がいいでしょう。

 

・食器をこまめに洗う

清潔を保つために、食器は小まめに洗いましょう。これだけでも食べるようになる場合があります。

 

・食事の環境を改善

静かで落ち着いた場所に移動します。大きな音がする洗濯機やテレビなどの家電からは離してください。多頭飼いの場合は、クレートに入れて別々に食べさせるのがおすすめです。

 

飼い主さんは、食事中じっと見たり声をかけたりしないようにしましょう。

 

・好みを探る

フードのサンプルなどを用意して、好みを探るのもいいでしょう。いくつか好きなブランドや素材のフードが見つかるはずです。それらをローテーションして与えると、飽きずに食べてくれます。

 

「子猫のころに食べたものが好き」という習性もあるので、その当時与えていたブランドのフードを与えるのも手です。フードの切り替えは、下痢をしないように時間をかけて行ってください。

 

・フードの与え方も一工夫

フードは温めてみましょう。猫は狩り直後、獲物の温もりが残った状態で食べるので、温めると喜んで食べる場合があります。フードの香りが立つので、嗅覚が衰えてきたシニア猫の食欲も刺激するでしょう。加熱するときはアツアツではなく、ほんのりと温かい程度にしてください。

 

フードが入るおもちゃなどにフードを入れて、遊びながら食べさせるのもおすすめです。狩猟本能が刺激されて、よく食べるようになるかもしれません。

 

まとめ

猫がご飯を食べないと心配ですよね。

フードが好みでなかったり、本当に飽きたりするほか、食器や食事の環境に不満がある場合もあります。

 

温めて与える、静かな場所で食べさせるなど対策を行ってください。食器を変えるだけで食べるようになる場合もあるので、食器の見直しも大切です。

 

病気が隠れている場合もあるので、食欲不振が続くときは必ず動物病院を受診してください。

【犬を危険やトラブルから守る】おすすめのしつけや慣れておくといいことを紹介

目次
  1. 基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる
  2. 「まて」で飛び出し防止
  3. 「おいで」で保護される可能性が高まる
  4. 「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防
  5. クレートに慣れさせる
  6. 靴を履くのに慣れておく
  7. ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく
  8. まとめ

 

「おすわり」や「まて」などの基本のしつけが、犬を危険やトラブルから守ってくれます。例えば「おすわり」はシンプルですが、興奮した犬が落ち着く効果があるのです。またクレートに普段から慣れておくと、入院や災害時に役立ちます。

今回はいざというときに役立つしつけや慣れておくといいことについて解説します。

 

基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる

興奮した犬は、「おすわり」の号令で落ち着いてきます。たとえば公園で他の犬に会って興奮した、遊んでいるうちに唸るようになったときは「おすわり」でいったん休憩。犬はだんだん落ち着いてくるでしょう。大地震など災害発生時も、興奮状態の犬をおすわりで鎮められるようになります。

 

「おすわり」は基本中の基本のしつけです。愛犬も覚えやすく、飼い主さんも教えやすいですよね。これから教えたい方は、おやつやフードを用意して次の方法で試してみてください。おやつやフードは、手に握って隠れる程度の大きさが適切です。

 

  1. 途中でどこかに行かないよう、犬にはリードを着けておく
  2. おやつを犬に見えないように手に握って持ち、そのまま犬の鼻先に持っていく
  3. 犬が興味を持ったら、おやつを持った手をあげていく
  4. 犬は、顔を上げて手をみるので自然におすわりをする
  5. できたらおやつを与えてほめる

 

ここまでできたら次のステップにいきます。

  1. 握った手に興味を持たせるときに「おすわり」と号令をかける
  2. 握った手を、あげていく
  3. おすわりができたら、しっかりほめる

 

毎回おやつを与えていると、おやつがないとおすわりしなくなってしまいます。おやつなしでも練習しましょう。ごほうびは、「いいこ」などのほめ言葉で十分です。おすわりのあとに散歩に行く、遊ぶなどもごほうびになります。うまくいかないときは、ドッグトレーナーなどに相談してみましょう。

 

「まて」で飛び出し防止

「まて」は犬を呼び止める役割があります。うっかり開けてしまったドアから出そうになったとき、散歩中にリードがはずれてしまったときなどに役立つでしょう。災害時の避難中、はぐれそうになったときにも「まて」が効果的です。

 

「まて」の教え方は次のとおりです。

  1. おすわりをさせる
  2. 「まて」と声をかけて、犬から離れる
  3. 犬が座って待っていられたらほめる

 

ほめるときは、「いいこ」とたっぷりほめてあげましょう。ごほうびは、おやつでもおもちゃでもかまいません。

普段、おやつやフードを食べる前、おもちゃで遊ぶ前も「まて」と声をかけるといいでしょう。

 

「おいで」で保護される可能性が高まる

犬を呼ぶときは名前を呼ぶ飼い主さんが多いでしょう。しかし「おいで」で来るようにしつけておくと、迷子になったときに保護されやすくなります。

 

迷子の犬を保護しようとする人は、「おいで」と犬を呼ぶはずです。迷子札を付けていても、近づいて首輪を触らないと読めないため、なかなか見てもらえないでしょう。だからこそ「おいで」は大切なのです。

 

「おいで」で来るようになると、災害ではぐれた場合も、ボランティアや動物レスキューの方に保護される可能性が高まります。

 

「おいで」を日頃から練習しておきましょう。飼い主さんのお友達などに、おいでの練習に参加してもらうのもおすすめです。

 

「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防

「ちょうだい」で犬が口に咥えているものを離せるようにしておくと、誤飲誤食の予防ができます。家で靴下を丸呑みしようとしている、散歩中に落ちている食べ物を食べようとしているなどの緊急時に有効です。

 

ここで「ダメ!」と一方的に取り上げようとすると「これは魅力的なものだ」と犬はますます執着して飲み込んでしまいます。

 

おやつなど他の魅力的なものと犬が咥えているおもちゃなどを、ときどき「ちょうだい」で交換する練習をしておきましょう。

 

散歩中などの拾い食いに備え、ポーチにはいつもおやつを入れておくといいですね。

 

クレートに慣れさせる

クレートに慣れておくと、日常生活から入院、災害などの緊急時にも大変役に立ちます。落ち着ける自分のスペースにもなるので、ぜひ慣れさせておきましょう。

 

来客中も静かに落ち着いて過ごせるようになります。ドライブなどの移動でも固定したクレートにいれておくと、事故のときも飛び出す危険が減るのです。

 

入院や災害時の避難所ではほとんどの場合、ケージに入ります。クレートに慣れて置けばストレスもかなり減らせるでしょう。

 

中でおいしいおやつを食べさせるなど、「クレートは楽しい場所」と教えます。罰として閉じ込める場所にはしないでください。

 

靴を履くのに慣れておく

靴を履くと、災害が起きて避難する際に肉球のケガ予防ができます。抱っこなどが困難な中・大型犬は、歩いて避難するためケガのリスクが高いのです。災害時は、ガラス片などが道路に散乱しているケースもあるので、靴を履いていれば安心して歩けます。

 

大雨や雪の日、真夏の散歩でも、犬の足を保護できるのもメリットです。いざというときにいきなり履かせるのは困難なので、日頃から練習しておきましょう。

 

ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく

ドライフードとウエットフードどちらにも慣れておくと、普段食べ慣れないものが提供される入院や災害時にも安心です。

 

「いつも手作り食」「ドライフードは食べない」「ウエットフードは食べたことがない」など愛犬の食事は、さまざまだと思います。しかし、入院すれば毎食手作り食を与えるわけにはいきません。緊急時はドライフードしか提供されない場合もあります。

 

ウエットフードは、開封前の保存期間が長いので非常時のストックにおすすめです。水分補給もできるので、今のうちに慣れさせておきましょう。

 

新しいフードを与える際は、お腹を壊さないように時間をかけて変更してくださいね。

 

まとめ

散歩時での他の犬とのトラブル、家での誤飲誤食など、トラブルはいつ起こるかわかりません。また体調不良や災害も、突然やってくるものです。

 

非常時に少しでも危険や負担を減らすために、日頃からおすわりなど基本のしつけはしっかり教えておきましょう。クレートや靴を履くのに慣れておくのも有効です。ドライフードとウエットフードに慣れておくと、どのようなフードも食べられるようになるでしょう。

 

もちろん日頃の生活にもメリットが多いので、ぜひ取り入れてくださいね。

猫の熱中症にご用心!かかったときの症状や予防や対策を解説

猫の熱中症にご用心!かかったときに症状や予防や対策を解説

目次
  1. 猫の熱中症の症状とは?
  2. もし熱中症になってしまったら?
  3. 猫の熱中症を防ぐポイントと注意点
  4. 熱中症対策の注意点
  5. まとめ

気温が上昇してきたら、猫の熱中症に十分注意しましょう。猫は、砂漠原産なので暑さには基本的に強い動物です。しかし室温の高い部屋に長時間いたり、水を飲めない時間があったりすると熱中症になる可能性があります。

熱中症は命にかかわる場合もある危険な状態です。飼い主さんは、猫が熱中症にならないための対策を行いましょう。

猫の熱中症の症状とは?

暑い環境で過ごした猫に次のような様子が見られたら、熱中症になったと考えられます。

・元気がない
・ぐったりしている
・食欲がない
・よだれをたらす
・落ち着かない
・もうろうとしている
・口を開けて呼吸している

犬と異なり、猫は口を開けて呼吸をしません。口を開けて呼吸をしているときは、体調が悪いので急いで受診してください。
・口の中や舌が赤い(症状が進むと紫色になることも)
・肉球や耳などが熱い
・嘔吐や下痢をする

そのほか、飼い主さんがちょっとでも変だ、いつもと違うと思ったら必ず受診してください。

もし熱中症になってしまったら?

すぐに動物病院に連絡し、猫の様子を伝えて受診してください。動物病院に行くまでにできる処置も行いましょう。ただし獣医師から指示があった場合は、そちらに従ってください。

涼しい場所に移動する

その場にエアコンがある場合は、すぐに付けて温度を下げます。ほかに涼しい部屋があれば、移動してください。

猫の体を冷やす

タオルでくるんだ保冷剤を、首の周りや足の付け根など太い血管が走っている部位に当てて冷やします。濡れタオルで体を包み、扇風機の風を当てるのもいい方法です。動物病院に行くときは、濡れタオルなどで体を冷やしながら連れて行きます。

意識があれば水を少しずつ飲ませる

水を飲みたそうにしていれば、少しずつ水を飲ませます。ウエットフードや液状のおやつなどで水分補給をしてもいいでしょう。ただし無理やり飲ませると、誤嚥の可能性があり危険です。また、意識がない場合は飲ませないようにします。

元気になっても受診をする

応急処置で一時は元気になったとしても、体にはダメージを受けている可能性があります。あとから体調不良になる場合もあるので、必ず受診しましょう。

猫の熱中症を防ぐポイントと注意点

猫が熱中症にならないためにも必ず飼い主さんが対策を行いましょう。

猫まかせにしない

猫は、家の中の涼しくて快適な場所を探して移動しています。だからといって猫まかせにしていては危険です。お気に入りの窓辺のベッドなどはどんなに暑くても移動しない猫もいますし、移動が苦痛なシニア猫もいます。

エアコンを適切に使う

エアコンで室温を28度程度まで下げます。ただし冷気は下にたまるので、人間は快適でも猫にとっては冷えすぎの場合もあるのです。サーキュレーターなどで空気を循環させるといいでしょう。

特に留守番中にケージなどで過ごす猫は、風の当たり方やケージ内の温度に十分気を配ってください。

窓には遮光カーテン、すだれやよしずをかける

遮光カーテンはしっかり日を遮ってくれます。直射日光が窓から差し込まないように、昔ながらのすだれやよしずをかけて置くのもおすすめです。電気代の節約にもなります。

冷えるマットなども設置しておく

冷えるマットやシートを、猫のお気に入りの場所に置いてあげましょう。凍らせたペットボトルをタオルに包んで置いておくのもおすすめです。万が一、停電などでエアコンが切れても体が冷やせるように留守番させるときは必ず用意してあげましょう。

部屋のドアは締め切らない

猫が自由に部屋を行き来できるように、普段はストッパーなどを置いてドアを締め切らないようにします。エアコンがもったいないと思うかもしれませんが、猫の閉じ込めトラブルなどの予防にもなります。

飲み水を複数置く

猫が好きなときにいつでもお水が飲めるように、水飲み場を増やします。通り道においておくと、「ついでに」飲む率が高くなるでしょう。万が一こぼしても脱水にならずにすみます。こまめに取り換えて新鮮なお水を入れてください。水をあまり飲まない子には、ウエットフードを与えます。

病後の猫、シニア猫は人間が移動させる

自分から動くのがつらい病後の猫やシニア猫は、飼い主さんが定期的に移動させてあげましょう。そのときは猫の体調も確認します。具合が悪そうだったら受診してください。

熱中症対策の注意点

猫は高いところに上ったり、思いがけない場所を歩いたりするのでリモコン置き場やお風呂の残り湯には十分注意しましょう。

エアコンのリモコンは猫の届かない場所に

リモコンを猫の届く場所に置いておくと、足などでスイッチを切ってしまう可能性があります。飼い主さんの留守中や就寝中にエアコンが切れてしまうと、真夏は室温が上昇して大変危険です。エアコンのリモコンは、引き出しの中に片付けるなど徹底してください。

お風呂の残り湯は捨てる

お風呂のお湯は捨ててください。お風呂場は涼しいので、ふたに乗って涼むのを好む猫もいます。しかし、飛び乗った拍子にふたがずれるなどトラブルが起きるかもしれません。残り湯に落ちると、猫がおぼれてしまい危険です。災害対策用にためている方は、お風呂場に猫が入れないようにしましょう。

まとめ

暑い環境には比較的強い猫も熱中症になる可能性があります。もし熱中症になった場合は、濡れタオルで体を冷やすなどの処置をして急いで動物病院に連絡して受診してください。気温が上昇する日は、エアコンを適切に使って涼しい環境を作りましょう。

猫を守れるのは飼い主さんだけです。熱中症にならないように十分注意してあげてください。

 

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犬を熱中症から守りたい!お部屋や散歩の対策を解説

犬を熱中症から守りたい!お部屋や散歩の対策を解説

目次
  1. 犬が熱中症になりやすい理由
  2. 熱中症になりやすい犬種や犬のタイプ、条件
  3. 犬の熱中症の症状は?
  4. 熱中症になったらどうすればいい?
  5. 室内の熱中症対策
  6. 夏は散歩に注意!
  7. 犬を車に乗せる時の注意
  8. まとめ

気温が25度以上になると、犬は熱中症になるリスクが高まります。犬は暑くて辛くても、言葉で訴えることができません。大切な愛犬の命を熱中症から守ってあげましょう。
今回は、熱中症の症状やリスクの高い犬、お部屋や散歩、車での熱中症対策を解説します。

犬が熱中症になりやすい理由

犬が汗をかける場所は肉球部分だけなので、人間のように全身で汗をかいて体温を下げることができません。

そのためハアハアと「パンティング」と呼ばれる呼吸によって、体温を下げようとします。しかし気温・湿度が上昇すると、パンティングをいくら行っても熱を放散できなくなり、体温が下がらないのです。

また、犬は人間よりも地面に近いところで過ごしています。そのため温度が上昇した道路の熱を、もろに受けてしまうことも熱中症になりやすいのです。

熱中症になりやすい犬種や犬のタイプ、条件

犬種や体質、年齢など条件によっては、熱中症を生じやすい犬がいます。

「短頭種」「北方原産」の犬は注意

短頭種の犬種は、熱中症のリスクが高まります。頭が短いため気道が短く、呼吸で体温を下げるのが苦手なためです。フレンチブルドッグやパグ、シーズー、ブルドッグ、ペキニーズなど犬種が当てはまります。

また、寒い地域である北方原産の犬も被毛が厚く生えているため暑さには弱いでしょう。犬種はシベリアンハスキーやサモエド、セントバーナード、ニューファンドランドなどです。出身が不明の保護犬などでも、被毛が厚い子は注意してあげましょう。

肥満、または肥満気味の犬すべて

肥満の犬、または肥満気味の犬も注意が必要です。脂肪が断熱材のようになるので、身体に熱がこもりやすくなります。

子犬やシニア犬、持病のある犬

子犬は体温調節が未発達であり、シニア犬は衰えてきています。また心臓や腎臓に持病のある犬も、注意してあげましょう。

興奮しやすい犬

いろいろな出来事に興奮しやすい犬も、熱中症リスクが高まります。

犬の熱中症の症状は?

次のような症状が犬に見られたら、熱中症になっている可能性があります。
・ハアハアと浅く荒い呼吸「パンティング」をしている
・よだれをたらす
・元気がない
・フラフラと歩いている
・食欲がない
・触ると体が熱い
・ぐったりしている
・嘔吐や下痢をする
・意識がない
・けいれんをしている

熱中症になったらどうすればいい?

すぐに涼しい場所に移動して、大至急かかりつけの動物病院に連絡して受診しましょう。動物病院に行くまでは、水を含ませた冷たいタオルで、首や背中を冷やします。保冷剤をタオルでくるみ、四肢の付け根に冷やすのも効果的です。ただし、体温が38度以下にならないよう冷やしすぎには注意しましょう。もし動物病院から指示があった場合は、必ずそちらに従ってください。

意識があってお水を飲みたがったら、誤嚥しないよう少しずつ飲ませてあげましょう。応急処置で回復しても、あとから症状が悪化する恐れもあります。必ず動物病院を受診してください。

室内の熱中症対策

室温が上昇すると熱中症リスクが高まります。近年は、夏だけでなく春や秋も暑い日があるので注意してください。

エアコンを適切に利用

エアコンは室内は25~28℃、湿度は45~65%程度が適切でしょう。ただし冷たい空気は、部屋の下にたまるので、犬にとっては寒すぎる場合もあります。サーキュレーターなどで空気を循環させるのがおすすめです。

窓には遮光カーテンやすだれ、よしずをつける

犬が過ごす部屋の窓には、すだれやよしず、遮光カーテンをつけておきます。室内温度の上昇を抑えるだけでなく、冷房効率も上がるでしょう。

クールマットや保冷剤を寝床に

犬の寝床には保冷剤やクールマット、水を入れて凍らせたペットボトルを置いておきます。
さらさらした素材の夏用ベッドもおすすめです。

飲み水は必ず複数設置

万が一こぼしても水が飲めるように、飲み水は複数置いておきます。こまめに取り換えてください。

長時間の留守番は、ペットシッターを頼む

長時間留守番するのは犬に負担ですし、停電などトラブルが心配です。ペットシッターさんに様子を見てもらいましょう。または信頼できる友人などに頼みます。

外飼いの子は家の中に

外で飼っている子は、なるべくなら家の中に入れてあげましょう。どうしても入れられない場合は、直射日光の当たらない場所に犬小屋を置いてよしずなどをかけておきます。犬小屋にはクールマットなどを入れておきましょう。新鮮な飲み水を、複数用意してあげてください。

夏は散歩に注意!

夏の散歩は、昼間は控えて早朝や夜間に行くようにします。地面近くの高さにいる犬は、道路の熱をもろに受けます。
また、熱いアスファルトを歩くと、肉球をやけどするため大変危険です。夕方の散歩も注意しましょう。散歩に出る前は、必ず道路の熱が覚めているかどうかを確かめてください。夏はアスファルトの道路の温度が60℃を超えるときがあり、たとえ日が落ちてもしばらく熱いままです。

お水を持っていく

散歩にはお水を必ず持って行きましょう。飲みやすい器のついたペット用水筒は便利です、飼い主さんの飲み水も忘れないようにしてくださいね。

犬を車に乗せる時の注意

犬を車に乗せてドライブや動物病院などにお出かけする飼い主さんも多いでしょう。車の中でも熱中症対策は重要です。

犬を絶対に置き去りにしないで

犬だけを置いて車から離れないでください。たとえ気温の低めな早朝でも、日光が当たると、あっという間に車内の温度が40℃を超えてしまいます。置き去りにされた犬が興奮して吠えると、ますます熱中症のリスクが高まるでしょう。

車中は夏だけでなく、どんな季節も油断できません。閉め切った狭い車内では、冬でも日差しが直撃すれば高温になります。たとえほんの5分でも、犬だけを車内に置いての離れるのは危険だと覚えておいてください。

車の室温は犬に合わせる

犬を車に乗せるときは、車内の温度を低めに設定します。人間はやや寒いと感じて、カーディガンなどで調節するくらいの温度が犬にはちょうどいいでしょう。

ケージの中には、ひんやりマットや凍らせたペットボトルを置いておくと涼しく過ごせます。

まとめ

犬は体を毛でおおわれており、人間のように汗をかいて体温調節ができません。そのため、熱中症になりやすいのです。

エアコンで室温を下げるのはもちろん、クールマットなどのグッズも利用しましょう。新鮮な水をいつでも飲めるようにしてください。散歩は涼しい時間に出かけ、車に置き去りにしないことも大切です。飼い主さんは、犬を熱中症からしっかり守ってあげましょう。

 

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気を付けたい猫の誤飲!ひもやビニール、布にご用心

気を付けたい猫の誤飲!ひもやビニール、布にご用心

目次
  1. 猫がひもやビニール袋を飲み込むと危険な理由
  2. 猫が誤飲する恐れがあるもの
  3. 猫が誤飲する理由
  4. 予防方法は?
  5. 誤飲したらどうする?
  6. 誤飲したときの症状
  7. 誤飲したかも?疑いがあるときも病院へ
  8. まとめ

猫の誤飲に注意しましょう。特に、ひもや糸、ビニールの切れ端、布切れなどは腸閉塞などを起こす恐れがあります。

今回は、食品以外で多い猫の誤飲トラブルと予防方法を紹介します。

猫がひもやビニール袋を飲み込むと危険な理由

消化されないまま胃を通過して、腸閉塞を起こす恐れがあります。ひもは腸を締め付け、アコーディオン状に縮めてしまうのです。場合によっては命にかかわります。

手術や内視鏡によって取り出す必要があり、猫にも飼い主さんにも大きな負担です。金属などはレントゲンに映りますが、ひもや布は写りません。そのため、バリウムや内視鏡などの大規模な検査も必要です。

猫が誤飲する恐れがあるもの

猫が誤飲しやすいものは、さまざま。代表的なものは次のとおりです。まさかと思うようなものでも飲み込む危険があるので注意しましょう。ここ最近は、マスクを手作りする飼い主さんが増えたため、ひもや糸を飲み込むケースもあるようです。

ひも、毛糸

例えば、買ったばかりの服にぶら下がっているタグや価格のひも、服のほころび、編み物の際にカットしたごく短い毛糸。これらはすべて誤飲の恐れがあります。

糸(裁縫用)

お裁縫をしている際に出た糸くずなど、縫い糸も危険です。

ヘアゴム

髪の毛を結ぶゴムは、猫が興味を抱きやすいので注意が必要です。

布製品

敷物やクッションなどをかじったりなめたりしているうちに、糸くずや布を飲み込みます。

ティッシュペーパー

ティッシュを出すのが好きな猫は要注意。じゃれているうちに飲み込んでしまいます。ウエットティッシュも同様です。

アクセサリーやチャーム

ゆらゆら揺れるピアスなどは、猫が興味を持ちます。小さいと、遊んでいるうちに飲み込んでしまいます。

ボタンやフリンジなど

ポーチやバッグなどについた飾りボタンやビーズ、小さなフリンジも危険です。

猫のおもちゃ

猫のおもちゃの羽飾りやひもなどは、夢中になって遊んでいるうちに外れてしまう恐れがあります。

針に通った糸で遊び、針ごと飲み込むケースもあります。

ビニール袋やラップ

ビニール袋をなめたがる猫、ビニール袋に入って遊びたがる猫は要注意。ビニール袋は破けたり裂けたりしやすく、飲み込むリスクも高めです。魚などを包んだラップなども、なめる恐れがあります。

ペットシーツ

トイレからはみ出たペットシーツに興味を持って、齧ってしまう猫もいます。

猫が誤飲する理由

遊びに夢中になっているうちに、飲み込んでしまうケースが多いようです。好奇心旺盛な子猫や若い猫に多く見られます。もちろん高齢の猫でも油断はできません。中には、目についたものはなんでも口に入れたがる猫もいます。

予防方法は?

徹底的に片付ける

猫のそばに危険なものは置かないようにします。ひもや糸などは放置しないで片付ける癖をつけましょう。猫が開けられない、しっかりしたふたつきのケースなどはおすすめです。家族全員で注意し合って、徹底的に片付けましょう。

おもちゃで遊ぶのは飼い主さんと一緒

飾りが付いた猫のおもちゃは、飼い主さんと遊ぶときだけにしましょう。留守番中は、フードが出てくるおもちゃなどがおすすめです。パーツが取れそうになったおもちゃは処分してください。

おもちゃ以外のグッズで遊ばせない

毛糸など、本来おもちゃではないもので遊ばせるのもやめましょう。

ほつれたら処置、または処分

クッション、カーテン、敷物など猫が遊んでほつれてきたら、糸くずなどをカットします。ボロボロで処置が困難な場合は、思い切って処分しましょう。

ストレスを発散させる

退屈でストレスが溜まると、目につくもので遊ぶ猫がいます。キャットタワーや隠れ家を設置したり、飼い主さんと遊んだりしてストレスを解消しましょう。

誤飲したらどうする?

すぐに動物病院に連絡、受診しまししょう。そして必ず獣医師の指示にしたがってください。自己判断で様子を見るのはやめましょう。

口の中にひもや糸が見えているからといって引っ張り出してはいけません。消化器が損傷する恐れがあります。お尻からひもが出ている場合も、引っ張らないでください。腸を傷める可能性があります。

飲み込んだものと同じものや、切れ端などがあれば動物病院に一緒に持って行きましょう。
食べ物以外を口に入れたがる猫は、行動専門の獣医師に相談してください。

誤飲したときの症状

次のような症状が多く見られます。
・嘔吐(おうと)
・吐こうとしても吐けない
・食欲不振

・じっとして元気がない
・苦しそうに見える

症状がなくても、飲み込んだ場合は動物病院を受診しましょう。

誤飲したかも?疑いがあるときも病院へ

留守中や飼い主さんが気付かないうちに、誤飲する可能性もあります。誤飲の疑いがあるケースは次のとおりです。
・部屋が荒れている
・ティッシュが散乱している
・アクセサリーがなくなっている、壊れている
・布製品のほつれがひどくなっている
・ヘアゴムが見当たらない
・裁縫箱を猫が触った形跡がある
・ボロボロのビニールが落ちている

「いつもと違う」と思ったときは誤飲を疑います。確証が得られなくても、念のため受診したほうがいいでしょう。

まとめ

猫にも誤飲はあります。ひもや糸は、腸閉塞や腸の損傷を起こしやすく大変危険です。小さなアクセサリーも、遊んでいるうちに飲み込む恐れがあるので注意しましょう。目についたものは口に入れたがる猫もいます。

猫が過ごす部屋は、ひもやビニール袋などを放置せずきれいに片付けましょう。部屋にある布製品に、ほつれなどが出たらすぐに処置をしてください。

誤飲した場合は、動物病院にすぐに連絡して獣医師の指示に従ってください。誤飲の確証が得られなくても、可能性がある場合は受診をおすすめします。

日頃から誤飲に注意をして、猫の命を守ってあげましょう。

 

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犬が体にニオイをこすりつけるのはなぜ?

犬が体にニオイをこすりつけるのはなぜ?

目次
  1. 犬はもともと臭いものが好き
  2. 獲物に気付かれないため
  3. 他の犬へのアピールやコミュニケーション
  4. 体に付いた「変なニオイ」を取りたい
  5. 猫とは違う体臭の取り方
  6. 楽しくてうれしいときも
  7. まとめ

散歩中、犬がミミズの死骸に体をこすりつける様子に驚いた経験はありませんか?
シャンプーのあと、わざわざ泥の上を転げまわってニオイを付ける犬もいます。飼い主さんは「せっかく洗ったのに」とがっかりしますよね。しかも犬は体に付いた汚れを、猫のように舐めてきれいにしません。

なぜ犬は、わざわざ変なニオイを体にこすりつけるのでしょうか?なぜ、自分できれいにしないのでしょうか?犬の不思議な習性を解説します。

犬はもともと臭いものが好き

犬が臭いものの上を転げまわり、体をこすりつけるのは生まれつきの習性です。決して異常な行動ではありません。
とくにミミズの死骸は犬の好みのようです。他にも猫の糞や生ごみ、泥などにも惹かれます。

飼い主さんは困惑するかもしれませんが。犬はもともと「臭いもの」が大好きです。狩った大型動物の腐肉を食べていた犬にとって、腐ったニオイはごちそうの香り。人間にとっては耐え難い悪臭でも、犬にとっては魅力的ですてきな香りだと理解してあげましょう。

人間が好きな香水を身にまとうように、犬も自分の好きなニオイを体につけたいのです。

飼い主さんの服の上で、ゴロゴロ転がる場合もあります。この行動も、大好きな飼い主さんのニオイを自分の体に付けたい思いから来るようです。自分の服に愛犬が体をこすりつけていたら、「大好き」の意味。これはうれしいですね。

体にニオイを付けるのは、「好き」以外にも説があります。

獲物に気付かれないため

犬は本来狩りをする動物です。群れで狩りをする際、獲物に気付かれないために、ニオイを体に付けていたと考えられています。獲物の糞のニオイを体に付けていれば、近づいても「仲間が来た」と思うでしょう。泥や草のニオイなら、獲物も油断するはずです。

その習性が今も残っていると考えられています。ただし狩りのニオイ付けが本当に効果があったのかどうかは、確証が得られていないそうです。

他の犬へのアピールやコミュニケーション

他の犬に「俺はここにいるぞ」アピールしているともいえます。芝や草の上でゴロゴロ転がって、芝や草に自分のニオイが付けるのです。芝や草は倒れるため、ニオイだけでなく見た目にも犬が転がったあとだとわかるでしょう。

ニオイと視覚でわかる痕跡が、他の犬へのアピールやコミュニケーションになるのです
散歩中、草が倒れているところを丹念に嗅いでいるのを見た経験はありませんか?おそらく他の犬が、転がってニオイを付けた跡を確認しているのでしょう。

そのときは急いで引っ張らず、思う存分嗅がせてあげましょう。そのあと、愛犬が転がって自分のニオイを付ける様子が見られるかもしれません。

体に付いた「変なニオイ」を取りたい

体に付いた「犬にとって変なニオイ」を取りたいときも、地面に体をこすりつけます。シャンプーのあとに、地面や草に体をこすりつける愛犬はいませんか?せっかくきれいに洗ったのに、どうしてわざわざ汚すのかとがっかりしますよね。

実はシャンプーなどの人間にとってのいい香りは、犬にとってはあまりうれしくないようです。自分のニオイも消してしまうためと考えられています。「変なニオイ」を取りたくて、地面に体をこすりつけるのですね。

シャンプーのたびに激しく体をこすりつける場合、香りがきつすぎるのかもしれません。犬を怒らずに、無臭タイプなどに変えてみてください。人間にとって快適だとしても、香水の使用も控えてあげましょう。

猫とは違う体臭の取り方

ニオイを取るなら、「猫のように体をなめればいいのでは」と思いませんか?しかし犬は、自分の体をなめて手入れをしません。せいぜい汚れた足先をなめる程度でしょう。

犬は群れで生活していたため、外敵に襲われる心配もあまりありません。そのため丹念にニオイを消す必要がないのです。舌もツルツルしていてお手入れには向いていません。

猫は、自分の体をザラザラの舌で丹念になめています。これには、お手入れだけでなく自分のニオイを消す意味があります。猫は犬と異なり単独行動です。誰も狩りを手伝ってくれませんし、敵からも守ってもらえません。

獲物に自分のニオイを察知されると、取り逃してしまいます。そして、自分より強い動物に襲われる危険もあるのです。そのため、ていねいになめて自分のニオイを消すのです。

楽しくてうれしいときも

散歩中や散歩から帰ったあと、飼い主さんと遊んだあとに、地面の上を転がって体をこすりつける犬もいます。

ニオイを付けるというよりも、嬉しさのあまりやってしまうようです。幸せな気持ちでいるので見守ってあげましょう。

まとめ

地面に体をこすりつけてニオイを付ける、犬の不思議な習性を解説しました。人間にとっては、悪臭でも犬にとってはたまらなくいい香りという場合もあるのですね。

狩りのためだったり、他の犬とのコミュニケーション手段だったりと、ニオイを付ける行動には、他の意味もあるようです。
シャンプーのあと地面にこすりつける場合は、シャンプーの香りを取り除いていると考えられます。

いずれにしても、変なニオイを体にこすりつけるのは犬の生まれつきの習性です。叱らずに見守ってあげましょう。

 

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猫が狭い場所が好きなのはなぜ?習性を生かすコツと注意点

猫が狭い場所が好きなのはなぜ?習性を生かすコツと注意点

目次
  1. 狭いところが好きな理由
  2. 狭いところを環境に取り入れる
  3. 猫が狭い場所に入るときの注意点
  4. まとめ

猫は狭いところが好きです。猫の飼い主さんなら、紙袋や段ボールの中、押し入れやクローゼットなどに入り込む愛猫を見た経験があると思います。

実は、猫が狭い場所に入りたがる習性を生かすと、爪切りや診察も楽になるのです。しかし狭い場所に入りっぱなしは体調不良の可能性もあります。この記事では、猫が狭い場所が好きな理由と、習性を生かすコツや注意点を解説します。

狭いところが好きな理由

猫は狭いところに入ると安心します。単独行動をする猫ならではの理由です。

安全安心な狭いところ

猫にとって狭いところは、安全で安心できる場所なのです。邪魔も入らないので安心して眠れるのですね。

狭いところに入れば、外敵から襲われる可能性も少なくなります。猫はネズミなどを食べる動物である一方、大型肉食動物には襲われる動物でもあるのです。

単独行動をするため、自分だけで身を守る必要があります。体がすっぽりおさまる穴などに入って身を隠しつつ、外の様子を伺うのです。そして、異変があればすぐに逃げ出せる体勢を整えています。

室内で飼われている猫は、大型肉食動物に襲われる危険はありません。しかし見慣れないお客さんが来たときなどは、安全な狭い場所に入って自分の身を守るのですね。

隠れている獲物を探す「狩猟本能」

猫の祖先リビアヤマネコは、穴などの狭いところで暮らすネズミ類や昆虫などの生き物を襲っていました。そのため、穴のような狭い場所には「何か獲物がいるのかも?」と確認したくなるようです。勢いよく袋や箱に入って遊んでいる場合は「何かいる!」と思っている可能性があります。

狭いところを環境に取り入れる

狭い場所に入るのは、猫の習性です。猫が過ごす部屋には、箱やクレート、体がすっぽりおさまるベッドなどをいくつか置いてあげましょう。

このように、動物が持つ習性に合わせて環境を整えることを「環境エンリッチメント」といいます。環境エンリッチメントは動物が幸せに暮らすために欠かせません。

隠れる場所を作って安心

いつでも好きなときに狭い場所に入れる環境なら、猫は安心して暮らせます。段ボールやかご、ベッドなどを部屋のあちこちに置いてあげましょう。

中には、猫の好きな敷物を入れておきます。クレートやキャリーバッグなら、猫を入れたまま持ち出せるので通院や災害時の避難にも使えます。

猫は高い場所も好きなので、隠れ家付きのキャットタワーもおすすめです。見慣れないお客さんが来たときでも落ち着けるでしょう。

遊び場にも

段ボールの中におもちゃなどを隠して、猫の狩猟本能を刺激しましょう。転がすとフードが出てくるおもちゃなどは特に喜びます。室内で過ごす猫にとって、運動やストレス解消になるでしょう。

触るとガサガサ音がする紙袋もおすすめです。紙袋や段ボールをつなげてトンネルを作ると、猫はワクワクして遊ぶでしょう。

猫には狩猟本能があります。狩りや狩りのような体験ができないと、猫はストレスがたまってしまうのです。実際に狩りをさせるのは困難ですが、狭い場所やおもちゃを利用すると狩猟本能を満たせます。いたずらや過度のじゃれつきなど問題行動の予防にも役立つのでおすすめです。

通院や診察にも利用

多くの猫が苦手なのが動物病院。通院時はクレートやキャリーバッグに入れ、布などをかけて外が見えないようにします。診察時は、洗濯ネットや布袋に猫を入れるといいでしょう。

大きなバスタオルでくるむだけで落ち着く猫もいます。暴れて袋に入れるのが困難な際は試してみてください。

爪切りやお手入れのときも

体をバスタオルで包んで落ち着かせてから、前足だけ出せば爪切りも楽です。1人では大変なので、2人でやるとやりやすいでしょう。歯磨きや目薬をさす際も、バスタオルですっぽり包んでみてください。

猫が狭い場所に入るときの注意点

安全に暮らすためにも、次の点に注意してください。

無理やり入れない

猫を無理に箱やクレートやキャリーバッグに入れないでください。怖がって二度と入らなくなる可能性があります。猫の好きなようにさせましょう。入ってほしい場合は、おやつや好きなおもちゃを入れて誘ってみてください。

紐に注意

紙袋についた紐は必ず取り除いておきましょう。首が引っかかったり、紐を噛んで飲み込んだりする恐れがあります。糸がほつれた袋や敷物も危険です。ビニール袋を好む猫もいますが、誤飲の危険性があるので与えないようにしましょう。飲み込むと腸閉塞などの原因になるので、紐や糸、ビニールには十分注意してください。

押し入れの奥に行かない工夫を

押し入れが好きな猫もいますが、奥や天井などには行けないようにしておきましょう。震災や雷などで驚くと、どんどん奥に入り込んで出てこない場合もあります。避難をしなくてはいけないときに、猫を出すのに時間がかかる可能性もあるのです。

隠れたままのときは受診を

体調不良のとき、猫は安心できる場所で過ごしたがります。狭いところから出てこない、隠れたまま食事もとらない場合体調が悪い可能性があります。引っ張り出さずにトイレなど出てきたところを捕まえ、動物病院を受診しましょう。

まとめ

箱など狭いところに入りたがるのは、猫の習性です。猫が安心して暮らせるように、部屋には箱やクレートなど猫が入り込める狭い場所を用意してあげましょう。狭いところが好きな習性は、遊びに利用するとストレス解消にもなります。通院や受診、お手入れにも役立つので、取り入れてみましょう。

誤飲や事故を避けるためにも、紐やほつれた糸は必ず取り除いてください。狭い場所に入ってなかなか出てこない場合は、体調不良の場合もあります。動物病院を受診しましょう。

 

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犬が穴掘りをする理由とは?気を付けたい穴掘りも解説

犬が穴掘りをする理由とは?気を付けたい穴掘りも解説

目次
  1. 穴を掘るのは「本能」
  2. 気を付けたい穴掘りとは?
  3. まとめ

犬は穴掘りが大好き。庭を掘ってできた穴に体を入れるかと思えば、次々と穴を掘り返してほったらかしにするときもあります。土だけでなく、ベッドや敷物を掘るのに夢中になる犬もいます。掘ってはくるくる回って寝床を確かめる姿はかわいいですよね

しかし、足先を傷めるくらい掘り続ける場合は注意が必要です。犬が穴を掘る理由や、気を付けたい穴掘りについて解説します。

穴を掘るのは「本能」

犬が穴を掘るのは本能から来る行動です。オオカミや野生時代の犬も穴を掘っていました。

食べ物を隠すため

大切な食べ物を隠すためです。おやつを与えても、食べないで庭に穴を掘って埋めるときがあります。家の中でも敷物などを掘って、隠すような動作をするのです。

野生の犬やオオカミは、シカなど大きな獲物を群れで狩って食べていました。そのとき、おなかいっぱいになって食べきれない食料を、土に埋めて隠していていた習性が残っているのです。

これは餌となる獲物がなくなるときに備えていたと考えられます。自然界では、いつでも狩りが成功するわけではありません。また、餌となる獲物がたくさんいるシーズンと、あまりいないシーズンがあります。

冷たくなった肉やフード、腐った肉でも喜んで食べるのは、犬が土に埋めた食料を食べる習性があるからなのですね。ちなみに、小動物を狩ってすぐに食べる猫は、温かい食べ物を好みます。

穴を掘りまくるのは狩りの名残

犬は単独で狩りもしました。その際、穴を掘って土の中に潜むネズミなどを捕まえていたのです。

今も、その習性は残っています。あちこちに穴を掘るのは、土の中に潜む生き物の気配を感じているでしょう。狩りの名残の場合、食料を隠すわけではないため犬は掘った穴を埋めようとはしません。

好奇心に駆られて掘る

「土の中に何かありそう」と感じとると犬は好奇心に駆られ、穴を掘って確認しようとします。地中からは、人間にはわからないさまざまなニオイが漂っているのです。狩りをするまでもないけれどミミズや昆虫、モグラの気配などを感じ取っています。

家の中でも、敷物の下におもちゃやフードを隠してみてください。掘るようなしぐさをして、探すはずです。

土で体を冷やしたり温めたりするため

夏の暑い日など、犬は土を掘って体を冷やします。土は、深く掘るにしたがって湿気を含んで冷たく、気持ちがいいのでしょう。寒い日は、冬の冷たい風から身を守るために穴を掘る場合もあるようです。

ただ、最近は多くの犬が室内飼いになっているため、土に穴を掘って涼んだり温まったりする姿は見たことがない飼い主さんもいるかもしれません。

もし外で飼っている犬が穴を掘って体を入れていたら、暑さや寒さを感じています。寒暖が体の負担になるだけではなく、フィラリア症など感染の危険も高まります。家族とのコミュニケーションも取りにくくなるのもデメリットです。なるべくなら、室内で飼ってあげましょう。

気を付けたい穴掘りとは?

穴掘りは本能とはいえ、ずっと掘ってばかりいる場合はストレスを感じているのかもしれません。

退屈やストレス

散歩が少ない、遊びや運動が少ないなどは犬にとってストレスです。退屈のあまり穴を掘る犬もいます。

外飼いの場合、庭や犬小屋の周囲が穴だらけ、室内飼いの場合はソファや敷物を常に掘り続けている場合は何らかのストレスがあるのかもしれません。日中、留守番が長い犬は特に退屈を感じやすいでしょう。

散歩の時間を増やす、コースを変えて刺激を与えるなど工夫をしてみましょう。休日や、出かける前は時間をなるべく取って、たくさん遊ぶようにします。マッサージなどの触れ合い時間も増やすといいでしょう。

構ってほしくて掘る

飼い主さんに構ってほしくて穴を掘る犬もいます。穴を掘ると飼い主さんが叱られるとわかれば、ひたすら掘るのです。飼い主さんが自分の方を向いて声をかけてくれるなら、叱られてもとしてもうれしく思っています。

庭を掘られるのがいやな飼い主さんや、掘ってばかりの犬が気になる飼い主さんは、叱るのを我慢しましょう。犬が穴掘りをやめたときに声をかけます。穴を掘っている間は相手にされないとわかると、だんだん掘らなくなるはずです。

構って欲しいのは、退屈や寂しさを感じているのかもしれません。飼い主さんは、なるべく犬と接する時間を増やしてみてください。

カーミングシグナル

穴を掘るわけではないのに、前足で床を掘るようなしぐさをしたら「カーミングシグナル」の可能性があります。カーミングシグナルは、自分や相手の気持ちを落ち着かせるサインです。

特にしつけやトレーニング中に見られる場合があります。「疲れました」「もう怒らないで」などを訴えているのかもしれません。一度休憩してリラックスさせましょう。

寝床や敷物が気に入らない

寝床を掘ってばかりで寝ようとしない場合は、寝床が好みでないのかもしれません。寝床が硬すぎる、または柔らかすぎる、素材が気に入らないなどが考えられます、また、寝床の位置が寒すぎたり暑すぎたりするのかもしれません。寝床や寝床の位置を見直してみましょう。

ループタイプのじゅうたんに注意

ループタイプのじゅうたんは、穴を掘る動作をすると爪がひっかかってケガをする恐れがあります。カーペットなどに変更してください。

掘りすぎて血が出たら動物病院へ

土や敷物を掘りすぎると、前足の先を傷めてしまう恐れがあります。出血したり、前足を気にしたりしている場合は動物病院を受診しましょう。いろいろ試しても穴を掘るのをやめない場合も獣医師に相談するといいでしょう。

まとめ

犬の穴掘りは本能です。残った食料や大切なものを埋めたり、狩りのために掘ったりします。庭だけでなく、室内でも敷物などを掘るしぐさをします。寒さや暑さを凌ぐために掘る場合もあるのです。

しかし、退屈過ぎて穴を掘ってばかりいたり、飼い主さんに構ってほしいために掘ったりする犬もいます。穴ばかり掘っていると感じたら、遊びや散歩の時間を増やしましょう。寝床が気に入らないなどでも、掘り続ける場合があります。掘りすぎて足を傷めた場合は、動物病院を受診してください。

 

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