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犬を動物病院大好きな子にしたい!ストレスなく通院するには?

犬を動物病院大好きな子にしたい!ストレスなく通院するには?

犬が動物病院嫌いで困っていませんか?フィラリア予防やワクチン接種はもちろん、病気やケガには欠かせない動物病院。高齢になると動物病院に行く機会も増えます。動物病院が好きになってくれれば犬も飼い主さんもストレスがなく、獣医さんやスタッフの方も安心です。犬の動物病院嫌いを解消するコツを解説します。

どうして動物病院嫌い?

動物病院に行くとどうしても犬にとっては「怖い」「痛い」経験がつきもの。検査だけといっても、血液検査があったり、お尻に体温計を入れられたりとなかなか犬にとってはハードです。血液検査は人間でも苦手な人もたくさんいますし、病院が怖い人もいますよね。人間ならなぜ「検査が必要か」「今我慢すればすぐ終わる」などなんとか理解することもできますが、犬ではなかなかそうもいきません。

獣医さんやスタッフが優しくしてくれても「痛いことをした人」と認識してしまうのも困ったところです。

犬が動物病院が嫌いであるデメリット

「うちの犬は動物病院が苦手で足を踏ん張って動かない」などが笑い話ですんでいるうちはいいのですが、動物病院が嫌いのままでは犬にとっても飼い主さんにとってもデメリットが生じます。

一番大きなデメリットは、具合が悪いときに適切な治療を受けにくくなってしまうことです。飼い主さん自身も、動物病院に行くたびに犬が大騒ぎをすると連れて行くことがなんとなく気が引けたり、苦痛になったりするのではないでしょうか。飼い主さんが制御できないくらい暴れるようになると、実際連れて行くこともできなくなってしまいます。

状態が悪化してからどうにか連れて行くころには、病状が進み治療費もかさむということになりかねません。「もっと早く連れて行けばよかった」とならないようにする必要があります。

動物病院が好きなメリット

獣医さんは診察がしやすく、動物病院で騒がないのでスタッフの方も安心です。なにより犬のストレスを減らすことができます。飼い主さんも、気持ちが楽になるのもメリット。健康診断に行く機会も増え、結局犬のためにもなるでしょう。

動物病院を楽しい場所に

動物病院を「嫌なことをするところ」から「うれしいことがある」場所に変えましょう。動物病院の協力が必要なものは、事前に相談してくださいね。

散歩の途中に動物病院に寄る

楽しい散歩の途中に、おやつを持っていて動物病院に寄るコースを作ります。最初は動物病院の外や玄関でごほうびのおやつを与えましょう。

動物病院からOKが出れば、スタッフから犬におやつを与えてもらいます。いつもは嫌なことをする動物病院の人が、おいしいおやつをくれるとだんだん印象も変わってくるはずです。またそのまま何もせず帰るので、動物病院は必ずしも嫌なことをする場所ではないことも理解できるようになります。

他の患者さんや、動物病院の迷惑にならないように注意してくださいね。

ネガティブな言葉はかけない

犬はネガティブな言葉に敏感です。注射や治療のたびに「痛いね」「ごめんね」「かわいそうに」などの言葉をかけないようにしましょう。 声を出すと診察の邪魔にもなるので、気を付けたいですね。すべて終わってからほめてあげましょう。

飼い主さんが緊張しない

「吠えたらどうしよう」「騒いだらどうしよう」など飼い主さんの緊張は犬に伝わります。飼い主さんは、落ちついて毅然とした態度でいることが大切です。リーダーの飼い主さんがいるから安心だ、と犬に思わせるようにしましょう。獣医さんやスタッフの方とも、にこやかに楽しそうに対応することもポイントです。

治療や検査のときもごほうびを

食べても差支えなければ、治療や検査後におやつを与えてもらうのも手です。ただし病状や検査の内容によっては、食べられない場合もあります。獣医さんと相談してからにしましょう。好きなおもちゃを持って見せるのもいい方法です。

車で動物病院に行くなら

車で出かけるのが動物病院だけ、またはほとんどが動物病院という場合は「車=動物病院」と思っている犬もいます。車で公園に出かけたり、ドッグランに出かけたりしてみてください。「車に乗ってもいつも動物病院に行くわけではない、楽しいことあるんだな」ということを犬に認識させるのもポイントです。

子犬ならパピークラスに入れるのがおすすめ

子犬のうちなら、動物病院が主催するパピークラスに入れることがおすすめです。パピークラスでは子犬の社会化のためにさまざまなプログラムが組まれています。そのなかには、 動物病院に慣れるための練習時間をとっていることが多く「動物病院は楽しいところ」と覚えてくれるようになります。

動物病院好きはいいこといっぱい

犬が動物病院好きだと、犬も飼い主さんも、獣医さんもスタッフの方にもいいことがたくさんあります。すでに動物病院が嫌いになっている犬には、少しずつ印象を変えて行くようにしましょう。動物病院に相談して、もし可能ならおやつを渡してもらうなどの協力をお願いするのもいい方法です。

参考文献
犬と猫の問題行動の予防と対応 水越美奈監修 緑書房

犬の体を触ろう!スキンシップを嫌がらない犬にするコツ

犬の体を触ろう!スキンシップを嫌がらない犬にするコツ

犬の体を触ってスキンシップしましょう。スキンシップのメリットはたくさんあります。日頃のお手入れがやりやすくなるだけでなく、万が一病気やケガをしたときも診察しやすくなります。なにより犬と飼い主さんの絆が深まるというのが大きなメリット。焦らず怒らず少しずつトレーニングすることがポイントです。

犬がスキンシップを嫌がらないメリット

犬とスキンシップを取るメリット、スキンシップを嫌がらないメリットはたくさんあります。具体的にみてみましょう。

お手入れがしやすい

スキンシップに慣れているとブラッシングやシャンプー、歯みがきや爪切りなど日頃のお手入れがしやすくなります。特にシニアになって介護が必要になると、犬の体を触ることが増えます。今のうちに触れるようにしておきましょう。

体の異常をみつけやすい

毎日犬の体を触ることで、異常があった場合も見つけやすくなるのもメリット。外から見ただけではわかりにくい腫瘍や傷、皮膚の病気、寄生虫などにもいち早く気付いてあげられます。

動物病院で獣医さんが診察しやすい

万が一体調不良になったり、ケガをしたりしたときに獣医さんが診察しやすくなります。健康診断やワクチン接種なども、比較的落ち着いてできるでしょう。スキンシップは健康維持のためにも大切です。

トリミングも安心

家ではお手入れが難しいカットやシャンプーなど、トリミングサロンでのお手入れが必要な場合もあります。スキンシップに慣れていれば、安心して連れて行けます。

犬の体を触るトレーニングは焦らない

なるべくなら子犬のうちにトレーニングするのがベストですが、成犬でも可能です。コツは焦らないこと、怒らないことです。すでに苦手な場所がある場合は、無理に何度も触ると唸ったり威嚇してきたりすることがあります。まずは獣医さんに相談しましょう。

犬にとって苦手な場所があることを知っておく

基本的に犬は触られると苦手な場所がある、ということを理解しておくことが大切です。例えば足の先、鼻の先、肛門周辺など敏感な場所が苦手な犬が多いようです。最初から苦手な場所を触らず、首の下など犬が気持ちいいと感じる場所から徐々に触っていきましょう。

真上から触らない

犬は真上から手が近づいてくると、怖がったり嫌がったりします。頭の上を真上からいきなり触らないように注意しましょう。体を覆いかぶさるようにすることを怖がる犬が多いので、気を付けてください。

おやつを使う時は食事量を調節

トレーニングに欠かせないごほうびのおやつ。肥満を防ぐためにも、与えすぎないように注意しましょう。もし与えすぎた場合は、食事量を調節してください。食事用のフードをごほうびとして使用すると、量の調節がしやすく便利です。

抱っこができるようにしましょう

抱っこは、さまざまなシーンで役に立ちます。ちょっとした移動や診察のとき、災害での避難の際も抱っこができれば安心です。

いきなり立ち上がった状態で抱っこをすると、暴れて嫌がる犬もいます。最初のうちは飼い主さんはしゃがむか、膝をついて抱っこしましょう。下に落としてケガをさせるリスクも減ります。

おやつなどのごほうびを用意し、少しずつ抱っこに慣れさせましょう。抱っこをしたら、犬の首の下などをなでてみてください。慣れてきたら、今度は椅子に座って抱っこします。このとき犬を落とさないよう、首輪に親指を引っかけておきましょう。

ブラッシングはおやつを食べさせながらやると〇

ブラッシングなどお手入れは、おやつを詰めることができるおもちゃを利用します。おもちゃに入ったおやつを食べている間に、足先を触ったり、ブラシをかけたりと体のお手入れをしましょう。おもちゃを誰かに持ってもらうと楽です。

もし犬がお手入れを嫌がったら、飼い主さんは無言で知らんぷりをします。叱らないことが大切です。ブラシを使っている場合、ブラシが嫌いにならないよう隠すことがポイント。犬がおとなしくなったら、再びおやつを食べさせてお手入れをします。最初は1分~2分で切り上げ、少しずつ時間を伸ばします。

おやつを詰めるおもちゃがない場合や1人で行うときは、冷蔵庫の表面に犬用のおやつペーストを塗って犬に舐めさせると便利です。犬が立ち上がって舐めやすい高さに塗ってあげましょう。あとで拭き取ることを忘れないでくださいね。

口周辺のタッチは大切

歯周病予防のためにも、口周りは触れるようにしておくと安心。しかし口の周りは敏感なので、嫌がる犬は多いです。すぐにあきらめず、時間をかけて練習しましょう。始めのうちは丸めた手の中におやつをいれて犬を誘導して食べさせ、人の手が口に当たる感覚に少しずつ慣れさせます。

慣れてきたら「口周りを触っておやつ」を繰り返します。口周辺のタッチに抵抗がなくなったら指に犬の好きなペーストを付けて、歯ぐきに少しずつ触ってみましょう。上から鼻を押さえつけるマズルコントロールは、犬に恐怖感や嫌悪感を与えることが多くおすすめできません。

急に嫌がる場所ができたら受診する

いままでは大丈夫だったのに、急に嫌がる場所がでてきたらその周囲に痛みや不快があるのかもしれません。見た目では特に変化がなくても、動物病院を受診することをおすすめします。

愛犬と飼い主さんとのコミュニケーションに欠かせないスキンシップ

スキンシップを取ることは、愛犬と飼い主さんとのコミュニケーションにも欠かせません。犬を触ることで気持ちが落ち着いて血圧が下がるなど、飼い主さん自身にもよい影響を与えます。

さらにスキンシップの際に見つめ合うことで、犬と人双方に「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンというホルモンが分泌されることもわかっています。オキシトシンは気持ちを穏やかするだけではなく、お互いを信頼し、絆を深める役割をします。絆を深めるためにも、焦らず少しずつ優しい気持ちで犬を触るようにしていきましょう。

犬と遊ぼう!家の中でできる楽しいゲームでコミュニケーション

犬と遊ぼう!家の中でできる楽しいゲームでコミュニケーション

雷や台風など、犬と散歩に行きたくても行けないときがあります。そんなときは家の中で遊んで、運動不足や退屈などのストレスを発散させましょう。飼い主さんとのコミュニケーションも深まります。今回はおすすめの室内ゲームをご紹介します。もう少し遊びたい、というところで飼い主さんの方から切り上げるのがコツですよ。

ロープのおもちゃでひっぱりっこ

体力のある犬や活発な犬は、ちょっと激しい運動をさせるのもいいでしょう。家の中でボール遊びは大変ですが、ロープのひっぱりっこなら狭いスペースでもできます。ひっぱりっこは犬が好きな遊びの1つです。

興奮しすぎないように、調節しながら遊びましょう。始める前や途中で「オスワリ」や「フセ」などのコマンドを入れて落ち着かせるのもいい方法です。終わるときは、「おしまい」と言ってロープを飼い主さんが取り上げるようにします。

おやつ探しゲーム

紙コップをいくつか伏せて置きます。そのうち1つに犬の好きなおやつを隠しましょう。隠すところを見せると、犬はおやつが食べたくてワクワクします。紙コップを適当に動かして、「よし!」と号令をかけます。おやつが入った紙コップを犬が見つけたら犬の勝ち。これは老犬にもできるゲームです。

途中で飼い主さんが、おやつの入った紙コップを見つめたり指をさしたりしてみましょう。犬が飼い主さんの視線や指差しを理解できる、という指標になります。実は人間の視線や指差しを見て意図を理解することは、動物にとって難しいものです。

チンパンジーでもなかなかできないのですが、人間と1万年以上も前からともに暮らす犬は理解できることが多いと言われています。ただし個体差があるので、上手にできなくてもがっかりしないでくださいね。

飼い主さんを探せ!かくれんぼゲーム

犬は何かを探すことが得意です。災害救助犬や麻薬探知犬など、得意を生かしている犬もいますね。これを家でもやってみましょう。飼い主さんは、犬に「マテ」のコマンドを出します。

そのあと飼い主さんは別の部屋に隠れ、「ヨシ!」と号令をかけて犬を呼ぶだけの簡単なゲームです。隠れる部屋がない場合は、カーテンの後ろやバスタオルをかぶって隠れるだけでもいいでしょう。

うまく見つけることができたら、たっぷりほめてあげましょう。ごほうびのおやつをあげると、モチベーションもアップ。ただし食べさせ過ぎないようにしてください。「マテ」の号令できちんと待ち「ヨシ」で行動を起こすという基本的なしつけの練習にもなります。

とってきて離せ!ゲーム

いつも遊んでいるぬいぐるみなどをとってきて、飼い主さんのコマンドで離すゲームです。狩猟ごっこのようで、飼い主さんも犬も楽しむことができます。また「ハナセ」というコマンドでくわえたものを出す練習は、拾い食いや誤食予防にもなるのでぜひチャレンジしてください。

「マテ」のコマンドのあと、おもちゃを投げます。部屋の中で大丈夫です。「ヨシ」の号令のあと、犬がとってきたらほめて「ハナセ」のコマンドで出させます。うまく出したらたくさんほめてあげましょう。うなってなかなか離さない場合は、おやつなどで気をそらして離させます。ちゃんと離すことができたらたくさんほめておやつをあげます。

お食事タイムもゲームに

お食事タイムにもゲームを取り入れてみましょう。コングなどにフードを入れて、あちこちに置きます。犬はただ与えられたものを食べるのではなく、フードを探す楽しみができるので脳の活性化にもなります。また一度に食べることができないので早食いや食べすぎの予防にもなるゲームです。

小型犬などには、ペットボトルに穴をあけてドライフードを入れるおもちゃでもいいでしょう。前足で転がすとドライフードが出てくるしくみです。ただ大型犬など噛む力が強い子は、ペットボトルごと噛んでしまう可能性があるので与えないようにしてください。

ゲームをするときの注意点

室内とはいえ、危険なところがあります。フローリングや階段は、犬が走っても滑らないようにあらかじめ滑り止めマットを敷いておきましょう。おもちゃにほごろびやほつれがないか毎回確認しましょう。ほころびがある場合は、誤飲予防のためにも処分します。

またゴルフボールなど小さすぎるおもちゃも、犬が飲み込んでしまう危険性が高くなるので絶対に与えないでください。

ゲームの主導権は必ず飼い主さんが持ちます。「おしまい!」と言って、おもちゃを犬の届かないところに片づけましょう。「もう少し遊びたいな」と犬が思っているところで切り上げるのがおすすめです。

犬は好奇心あふれる知的な動物

犬はいろいろなことに好奇心がある知的な生き物です。そのため何もやることがないと、退屈でストレスを感じるようになります。知的好奇心を満たす遊びは、脳への刺激になり犬のストレス解消というメリットもあります。何より飼い主さんと一緒に遊ぶことは絆を深める効果もあります。

仕事をする犬をご紹介!人々の安全や生活をサポートしてくれる犬たち

仕事をする犬をご紹介!人々の安全や生活をサポートしてくれる犬たち

優れた嗅覚や聴覚、運動能力、さらに人とのコミュニケーション力を生かし、さまざまな仕事をしている犬がいます。有名なのは盲導犬や警察犬ですが、他にはどのような仕事をする犬がいるのでしょうか?今回は、仕事をしている犬をご紹介します。

障がいを持つ人を助ける仕事「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」

働く犬といえば、目の不自由な方をサポートする「盲導犬」を思い浮かべる方が多いと思います。盲導犬の数は日本盲導犬協会のサイトによると、2019年3月では全国で941 頭でした。一見たくさんいるように感じますが、実際は盲導犬を希望している人の数にはかなり不足しています。

盲導犬はハーネスを装着し、目の不自由な方と一緒に歩きます。障害物を教えたり、段差や角を教えたりして、目標物に安全に歩けるように誘導、また電車やバスにも安全に乗るサポートもしています。

「介助犬」は、身体の不自由な方のサポートをします。例えば落としたものを拾う、指示されたものや取れないものを取る、などが仕事です。冷蔵庫や引出し、洗濯機なども開けてもの持ってくることができます。

その他ユーザーの着替えを手伝う、スイッチの操作、ドアや窓の開閉をする介助犬も。身体の不自由な方に欠かせない存在である介助犬ですが、65頭(2019年3月現在)とまだまだ数は少なめです。

「聴導犬」は耳の聞こえない方や聞こえにくい方のために、音を知らせる仕事をしています。目覚ましの音やインターホンの音、笛吹ケトルの音などを教えてサポート。子育て中の方には、赤ちゃんの鳴き声も知らせる聴導犬もいます。聴導犬の数も全国で68頭(2019年3月現在)。まだ不足しています。

盲導犬や介助犬、聴導犬は「身体障害者補助犬法」という法律で、レストランやホテルなど飲食店はもちろん、あらゆる公共の場所に入ることがちゃんと認められています。街で見かけたときは、犬に触ったり、むやみに声をかけたりしないことが大切です。ただご本人が困っていたら、声をかけるようにしたいですね。

犯人を追い詰め、行方不明の人を探す「警察犬」

犯人を追い詰めたり、行方不明者を探したりする警察犬。犬種はジャーマンシェパードの印象が強いのですが、ほかにもドーベルマンやコリー、ボクサーエアデールテリア、ゴールデンレトリバーやラブラドルレトリバーが警察犬として活躍しています。警察犬には大きく分けて、足跡追求犬と臭気選別犬の2種あります。

嘱託警察犬といって、一般の家で飼われている犬も警察犬として仕事をすることがあります。嘱託警察犬のなかには、シーズーやミニチュアシュナウザーのような小型犬も。警察犬たちは、いつ要請があっても出動できるように毎日訓練をしています。私たちの生活を守ってくれる、頼もしい存在ですね。

あやしいものは、匂いで探す!「麻薬探知犬」「地雷探知犬」

税関で、覚せい剤や大麻の密輸入防止のために働いているのが「麻薬探知犬」。職場は空港、港だけでなく国際郵便局などにも及びます。麻薬の匂いを覚えても、犬が中毒になることはありません。麻薬犬チームの名前は「K9(ケーナイン)」。これは犬を表す英語「Canaine(ケーナイン)」が由来です。

「地雷探知犬」はアフガニスタンなど、戦争あと地に仕掛けられた地雷を発見し人に知らせる役割をしています。見つけた合図は「オスワリ」。

地雷は、大人の人間が踏んで爆発する仕掛けになっています。そのため体重が軽い犬が万が一踏んでも、爆発することはほとんどありません。しかし危険をかえりみず、働く姿には胸が打たれます。地雷探知犬が働く必要がなくなるときが、1日も早く来てほしいものです。

災害にあった人や遭難者を探す「救助犬」

大きな災害があったときや遭難があったときは、「救助犬」が出動し、行方不明者を探します。倒れた人、うずくまっている人、倒壊した家屋や土砂に埋まっている人の気配を探すのが仕事です。見つけたら吠えたり引っかいたりして周囲に知らせます。

警察犬が犯人や遺留品など特定の匂いを探すのに対し、救助犬は人の匂いを探します。物を持ち返るのが得意な犬や、おおらかな性質の犬が救助犬に向いていると言われています。

海や川でおぼれた人を助けたり、捜索したりする「水難救助犬」もいます。水難救助には泳ぎや潜る能力が高い、ニューファンドランド犬が活躍。ニューファンドランドは、カナダのニューファンドランド島原産です。あのナポレオンはエルバ島からの脱出でおぼれかけたとき、ニューファンドランド犬に助けられたと言われています。

羊を追う牧羊犬

観光牧場などで、羊を追う犬を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。牧場で家畜の群れを誘導したり、守ったりするのが仕事。家畜を追いかける本能があり、吠えて追いかけながら誘導するほか、目の力だけで家畜を統制する牧羊犬もいます。

ボーダーコリーやジャーマンシェパード、シェットランド・シープドッグ、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークなどが牧羊犬として有名です。これらの犬種はアクティブで運動が大好き。飼っている方はしっかり運動させるほか、フリスビーなどのゲームで遊んだりするのがおすすめです。

人々の心をいやす「セラピー犬」

「セラピー犬」は病院や高齢者施設、学校や児童施設、被災地などを訪問しています。人の心に寄り添ってくれるセラピー犬は、人に笑顔や元気を取り戻す大きな役割を果たしています。

セラピー犬と接することで、病気の痛みや不安が癒えたり、前向きな気持ちになったりすることが実際に報告されています。一般の家で飼われている犬も、認定試験に合格し、登録するとセラピー犬になることが可能です。愛犬がどなたかの役に立つのは嬉しいもの。興味のある方は、挑戦してみてください。

働く犬はほかにもたくさん

他にも人のてんかん発作を知らせる犬、がんをかぎ分ける犬、シロアリを探してくれる犬、などさまざまな仕事している犬がいます。身近には近所のパトロールに同伴して、街の治安を守ってくれる犬も。

多くの働く犬たちは引退後、ペットとして引き取られたり、専用の施設で過ごしたりして穏やかな余生を送ります。人々のために一生懸命働いてくれた犬たち。引退後はゆったり楽しく過ごしてほしい、と願わずにはいられません。

参考サイト・資料

・公益財団法人 日本盲導犬協会
http://www.moudouken.net/
・公益財団法人 北海道盲導犬協会
http://www.h-guidedog.org/dog/jitudou/
・特定非営利活動法人 日本補助犬情報センター
https://www.jsdrc.jp/hojoken/kaijoken/
・公益社団法人日本聴導犬推進協会
http://www.hearingdogjp.org/about/workandrole
・税関「麻薬探知犬」
http://www.customs.go.jp/mizugiwa/maken/maken.htm
・公益財団法人 日本警察犬協会
https://www.policedog.or.jp/index2.htm
・「世界の犬」 監修:中澤秀章 出版:成美堂出版 
・「はたらく犬3・4」 監修:NPO法人日本補助犬協会 出版:株式会社学研プラス

愛犬と日帰りドライブお出かけ!楽しむ方法とは?準備や持ち物も

愛犬と日帰りドライブお出かけ!楽しむ方法とは?準備や持ち物も

「愛犬とドライブでお出かけしてみたい」思いませんか?でも「途中で犬が車に酔うかも?」「どんなものを持って行けばいいかわかならい」という心配もありますよね。犬と楽しく日帰りドライブをするコツ、持っていきたいグッズをご紹介します。安全に愛犬とドライブを楽しんでくださいね。

犬を車に慣らせておきましょう

「車に乗ると楽しいことがある」と、少しずつ犬に覚えさせます。例えばいつも徒歩で行っている近隣のドッグランや公園に、車で出かけることを繰り返すといいでしょう。車に乗り慣れていない犬は、車に乗るだけでほめることから始め、徐々に距離を伸ばします。

どんなに短い距離でもクレートやケージに入れて固定

たとえどんなに近距離でも面倒でも、犬はクレートやケージに入れて固定しましょう。ペットシーツを敷いておくと、尿が漏れても安心です。

首輪にリードを付けて座席に固定すると、カーブや急ブレーキで犬の首に負担がかかってしまいます。また人が抱っこするのは、事故やケガの元なので絶対にやめましょう。窓から顔を出すのも大変危険です。飛び出しだけでなく、飛来物や小石などが犬に当たる可能性があります。

お出かけ先の情報をしっかり調査

「ドッグランがあるキャンプ場」「犬も入れるレストラン」など、犬と楽しめるさまざまな楽しい施設があります。また最近の高速道路では、ドッグラン併設など犬に優しいサービスエリアも増えています。

行きたい場所が決まったら、入場料金やフードの持ち込みなどルールをあらかじめ確認しておきましょう。周辺の動物病院も調べておくと、体調不良やけがをしたときも安心です。

ワクチン接種とノミ・ダニ予防を忘れずに

お出かけでは、感染症やノミ・ダニなどに寄生される危険があります。ワクチン接種とノミ・ダニ予防は忘れないようにしましょう。利用する施設によっては、ワクチン接種の証明が必要な場合もあるので、コピーをとっておくことをおすすめします。

心配なら酔い止めを処方してもらいましょう

「犬が車に酔ってしまうかも」と心配な場合は、動物病院に相談して酔い止めを処方してもらいましょう。特に初めての長距離ドライブの場合、かかりつけの獣医師に事前に相談しておくのがおすすめです。

お出かけ直前にフードやおやつを与えない

いよいよ車でお出かけの日。愛犬の食事やおやつは、お出かけの3時間前くらいにすませておきましょう。車に乗る直前に食べさせると、酔って吐いてしまう可能性があります。ごほうびでおやつを使う場合は、ごく小さいものにしてください。

車内の温度は低めに設定して風通し良く

犬は高温・高湿度が苦手。エアコンを入れて換気をよくしてあげます。人間にとっては「ちょっと涼しすぎる」くらいの温度、だいたい20℃が適温です。寒いと思う場合は、人間が上着やひざ掛けを利用して体温調節します。

休憩は1時間に1回くらいとるつもりで

犬のためにも休憩はまめに取ってあげましょう。目安は1時間に1回程度です。散歩のできる場所なら、歩かせるのもいいですね。おしっこはトイレシーツにさせ、便は必ずビニール袋にとるようにしましょう。

こまめな水分補給を

おでかけで興奮している犬は、喉も渇きやすくなっています。休憩ごとにお水を飲ませてあげましょう。冷やしすぎた水は体調不良を招くので、常温のお水をあげてください。

犬の飛び出しに要注意

外に出るときは、犬にリードをしっかり着けてからドアを開けるようにしましょう。おでかけにはしゃいで興奮していることが多く、飛び出してしまう危険性があります。

犬だけ置いて車を離れない

「ちょっとコンビニに寄るだけだから」「クーラー入れているから大丈夫」と、犬だけを置いて車から離れることは絶対にやめましょう。クーラーが切れてしまったり、たとえ涼しい季節でも日が差して車内の温度が上がったりして熱中症の危険が大変高くなります。

犬とのお出かけドライブで持っておきたいグッズ

犬を連れたドライブには、必要なグッズ、あると便利なグッズがあります。持って行くものリストを作ってチェックをすると、忘れものを防げます。

犬用フード・おやつ

いつも食べているものを、密閉容器に入れて。

犬用飲料水

常温の水を与えます。多めに用意しておきましょう。

犬の食器(水入れも)

折り畳み式になった携帯用は、かさばらず便利です。

リード・首輪・鑑札札・迷子札

絶対にノーリードで移動しないようにします。目立つ色のリードは、他の人の目につきやすくおすすめ。鑑札札や迷子札も忘れずにつけておきます。

クレート・ケージ

犬は、クレートやケージに入れて固定します。体の大きさに合ったものを用意しておきましょう。

ペットシーツや便を入れるビニール袋

排泄物は必ず持って帰りましょう。

犬用のウェットティッシュ

お尻や口周りが汚れたときにあると便利です。

犬の匂いが付いた敷物やおもちゃ

初めてのところでも犬が安心できるよう、犬の匂いの付いた敷物や遊びなれたおもちゃを持って行きましょう。

タオル

体を拭くほか、敷物にも使えます。吸水性の良いものがおすすめです。

マナーベルト

おしっこの心配がある場合、マナーベルトがあると安心です。オムツよりも犬が動きやすく、装着も楽です。

乗り物酔い薬

動物病院で処方されたものを持って行きましょう。

ワクチン証明書コピー

利用する施設によっては、ワクチン接種の証明書が必要な場合があります。

犬用シューズ

アウトドアで遊ぶときなど、肉球のケガ予防に履かせると安心です。

お出かけの準備をしっかりしておけば、犬も飼い主さんも安心して楽しむことができます。家で過ごす普段の愛犬とは違う、思いがけない表情やしぐさが見られるかもしれません。

愛犬と一緒に雨の日も楽しく散歩!快適に過ごすコツと注意点

愛犬と一緒に雨の日も楽しく散歩!快適に過ごすコツと注意点

雨が降っていても、散歩が大好きな犬は多くいます。とはいえ犬はびしょ濡れになりますし、家に帰ってからのお手入れも大変。飼い主さんとしては少々気が重いのですが、犬の喜ぶ姿を見ると頑張って行こうと思ってしまいますよね。運動することで、犬のストレス解消にもなるので、台風や豪雨など危険のない雨天なら散歩に出かけましょう。雨の日の散歩を楽しく、快適にするコツや注意点をお伝えします。

散歩大好きな犬はレインコートで濡れるのを防止!

犬にレインコートを着させると、被毛が濡れるのを防ぐことができます。かわいい模様やカラーのレインコートが豊富に売られているので、選ぶのも楽しみではないでしょうか。目立つ色を選ぶと、雨で薄暗い日でも、犬が車から目につきやすいというメリットがあります。夏の暑い日は、体温が上がりすぎることもあるので通気性のよいレインコートを選ぶか、無理に着させないでください。

レインコートには少しずつ慣れさせる

買ってきたレインコートはいきなり犬に着させるのではなく、少しずつ慣れさせることがポイントです。服を着慣れた犬でも、動くたびカサカサ音がすることや、素材の感触が違うことで戸惑うことがあります。

最初はレインコートを見せて、ほめながら好きなおやつを与えます。このときレインコートの匂いを嗅いだらほめてあげましょう。軽く羽織ることができたらほめる、ボタンを留めても大丈夫だったらほめる、最終的にレインコートを着たままでいられたらほめると徐々にステップアップしていくといいでしょう。おやつも上手に使ってください。ただしいやがったらすぐに中止し、無理強いはしないようにします。

すっぽり覆うタイプで、雨から守る

背中はもちろんお腹や頭、足もすっぽり覆ってくれるタイプは、濡れる部分も少なくなり家に帰ってからのお手入れも楽です。ただ着させたり脱がせたりする手間がかかります。またすっぽり体を覆われることを嫌う犬もいます。

ポンチョタイプは初心者におすすめ

上から体にマントやポンチョのように犬の体にかけて、ボタンを留めるだけのレインコートもあります。これなら着させるのも脱がせるにも楽ですし、犬の抵抗も少なめです。レインコート初心者はこのタイプから始めてもいいですね。

エプロンタイプでお腹をガード

お腹から首あたりまでを覆う、エプロンタイプのレインコートもあります。お腹は歩いているうちに、水や泥が跳ねて汚れやすいところです。特に雨でも草むらに入るのが好きな犬は、気づくとお腹がびしょぬれになっていることがあります。乾かすのに手間がかかるお腹だけでもガードすると、お手入れも楽になります。

飼い主さんもレインコートがおすすめ

飼い主さんは片手に犬のリード、片手に傘と両手がふさがってしまいます。そこに排泄物をとる袋やお水なども持っていると、歩きづらいばかりか転んでケガをする可能性も高くなります。飼い主さんもレインコートを着ていると、リードのハンドリングもしやすく安全に散歩ができます。

傷つきやすい肉球にはシューズを

雨で濡れた道を歩いているうちに、肉球はふやけてしまいます。ふやけた肉球は傷つきやすく、道端の石を踏んで傷が付いてしまう可能性もあります。石やガラスなどのゴミが落ちているような場所は、なるべく避けるようにしましょう。安心して歩くためには、犬用のシューズを履かせるのもおすすめです。滑り止めが付いた靴は、足の筋力が低下しているシニア犬の滑り止めにもなります。

みずたまりにはご用心!遊ばせない・飲ませない

水たまりをざぶざぶ歩いて楽しむ犬もいるかもしれません。一見なにもなさそうな水たまりですが、実は感染症の原因となる可能性があります。特にレプトスピラという細菌は、感染した動物の尿に含まれるため、水たまりが汚染されている危険もあります。水たまりに入らせたり、飲ませたりしないようにしましょう。混合ワクチンを接種しておくことも重要です。

被毛や皮膚はそのままにせずしっかり乾かす

家に帰ったら、バスタオルで犬の被毛を拭いて水分を取り除きます。特に皮膚が弱い犬は、濡れたままにしないよう気を付けてください。またヨークシャーテリアやパピヨン、フレンチブルドッグなどシングルコートの犬は、被毛だけでなく皮膚まで濡れてしまうのでていねいに乾かしてあげましょう。柴犬、ダックスフント、ポメラニアンなどダブルコートの犬は、皮膚まではなかなか濡れませんが、被毛はしっかり乾かしてあげましょう。

犬によっては、耳の中まで濡れていることがあります。そのままにしていると蒸れてしまうので、タオルで耳の中をやさしく拭き取ってあげましょう。綿棒でのお手入れは危険なので、やらないようにしてください。

靴を履いていない犬の肉球は、傷などがないか確認してあげましょう。指の間に泥汚れやゴミがついていることもあるので、水で洗っておくと安心です。

雨の日の散歩は、レインコートを着させたり、被毛や身体を拭いたりと犬と触れ合うことがいつもより多くなります。そう思うとちょっと憂うつな雨の日でも、飼い主さんも犬も楽しくなるかもしれません。

犬が雷や花火の大きな音を怖がる!安心させる方法や予防方法は?

犬が雷や花火の大きな音を怖がる!安心させる方法や予防方法は?

犬の多くは、雷や花火、太鼓などの大きな音が苦手です。恐怖にかられて震える、吠え続ける、暴れるなどの行動が見られ、犬によってはけいれんを起こすこともあります。夏から秋は、雷も花火大会も多くなるため心配な飼い主さんもいらっしゃると思います。雷や花火を怖がってパニックになる犬を、安心させるにはどうしたらいいのでしょうか?

雷や花火を怖がる犬は多い

雷や花火、太鼓の音が鳴り始めた途端、犬はしっぽが下がり、そして震えたり、そわそわしたり。ひどくなると息が荒くなったり、おしっこを漏らしたりすることもあります。犬によっては嘔吐や下痢、けいれんがみられることも。雷の場合は音だけでなく、風や雨の音、まぶしい稲光、気圧の変化や湿気も犬に恐怖を与えるという説もあります。

家のカーテンや雨戸を閉めると効果的

雷が鳴り始めたり、花火大会の音が聞こえたりしたら家中のカーテンや雨戸を閉めます。音がまぎれるように、ラジオやテレビを付けておくのもいいでしょう。天気予報などで事前にわかっている場合は、音が鳴りだす前に閉めておきます。外飼いの犬は早めに中にいれてあげましょう。外飼いの犬は雨に濡れてしまいますし、脱走のリスクも高まるため、この機会に家の中で飼うようにすることをおすすめします。

犬が留守番するときはあらかじめ対策を

留守番中に雷や花火が鳴るのも心配ですよね。雷シーズンや花火大会の日に犬が留守番するときは、あらかじめカーテンや雨戸を閉めておきます。さらにラジオなどを大きめにかけ、少しでも音がしないようにしてあげましょう。

留守中に暴れてしまうと、ケガが心配です。犬の周囲に危険なものを置かないようにしておきます。クレートなど、留守番中も安心して落ち着ける場所を普段から作っておくといいでしょう。

飼い主さんもご家族も、帰宅時には「ゴメンね!怖かったね!」など大騒ぎしないことも重要です。「飼い主さんがいなくても大丈夫なんだ」と犬に思わせることが大切。なだめたりほめたりしたくなりますが、淡々とした態度をとってくださいね。

飼い主さんは平然と構えて「いつもと同じように過ごす」

雷が怖い飼い主さんもいらっしゃると思いますが、犬のためにも平然と過ごしてみてください。またおびえている愛犬を見ると、飼い主さんもおろおろしてしまうかもしれません。しかし犬は飼い主さんのことをよくみています。おろおろ心配する飼い主さんを見て、「飼い主さんも雷を怖がっている!」とますます不安になります。

犬が暴れたり粗相をしたりしても、絶対に叱ったり大声をだしたりしないようにしましょう。雷や花火があると飼い主さんに怒られる、と委縮して怖がるようになってしまいます。雷や花火で犬が動揺しても、飼い主さんは「いつも通り過ごす」ことがポイントです。

コマンドを出す・遊ぶ・おやつをあげる

オスワリやオテなどの簡単なコマンドを繰り返していると、落ち着くことがあります。パニックがひどくならないうちに試してみてください。さらに大好きなおやつを与えたり、好きな遊びをしたりして気を紛らわしてあげましょう。飼い主さんがやさしくタッチしたり、声をかけたりすることで安心する犬もいます。雷や花火の嫌な印象を「いいことがある」に変えることができます。

脱走や迷子に注意!

自治体によっては、夏になると雷や花火大会での犬の迷子について注意するよう、ホームページに記載しているところがあります。それだけ毎年迷子になる犬がいる、ということですね。

散歩中に雷に遭遇し、びっくりして首輪から抜けたり、リードが離れたりしてしまうことがあります。網戸を壊して出て行ってしまうことがあるので、室内犬も油断は禁物です。首輪やリード、網戸はシーズン前に確認をしておきましょう。

困るのは迷子になって、帰ってこれなくなること。「うちの犬は怖がらないから大丈夫」と思っていても、犬は思わぬ行動をとることがあります。迷子札とマイクロチップはつけておくようにしましょう。旅先の花火大会には、できれば連れて行かないほうが安心です。

体調不良になる犬は必ず受診する

けいれんを起こした犬や、雷がおさまってもずっと震えが止まらない犬、下痢・嘔吐が続く犬は、必ず動物病院を受診するようにしましょう。特にもともと持病のある犬や、心臓が弱い犬は受診してください。雷や花火で具合が悪くなる犬については、スマートフォンなどで様子を動画で撮影しておくと診断の役に立ちます。

不安が大きい場合も受診や相談を

普段から大きな音を極端に怖がる、不安が大きいという犬もかかりつけの動物病院に相談します。場合によっては、心を落ち着かせるお薬が処方されることがあります。大きな音を少しずつ聞かせて慣れさせる方法がありますが、犬の性格や症状によっても対処が異なります。まずは専門家に相談するようにしましょう。

「犬の災害対策」いますぐ準備したいこと・やっておきたいこと

「犬の災害対策」いますぐ準備したいこと・やっておきたいこと

大地震・台風・豪雨・暴風などの災害は、いつ・どこで起こるか誰にも予想ができません。自分のために準備することはもちろん大切な家族である犬のためにも、災害に備えて準備をしておきましょう。避難指示が出されたときに、犬と同行避難できる準備をしておくことも大切です。災害時だけでなく、日常でも役に立つ「しつけ」や、災害にそなえて用意しておきたいことやグッズについて解説します。

日頃のしつけで避難も安心

災害時は犬も気持ちが動転し、不安でいっぱいです。日頃からしつけをしておくことで、コマンドを聞いて落ち着きを取り戻しやすくなります。

「マテ」と「オイデ」は必須

「マテ」は危険時に犬が止まれるように、「オイデ」で離れていても戻って来るように練習しておきます。名前でなく「オイデ」で来られるようにすると、迷子になっても知らない人に保護してもらいやすくなります。他にも基本の「オスワリ」や「フセ」ができておくと避難所でも過ごしやすくなります。

クレートトレーニングを

避難所に行くと、だいたいクレートで過ごすことが多くなります。普段から犬の寝床は、クレートやケージにしておくと、避難所でもストレスがたまりません。今からクレートトレーニングをしておきましょう。

もともと犬は穴倉で寝ていた動物なので、クレートやケージで寝るとむしろ落ち着くことができます。匂いのついた敷物を入れ、クレートに犬を入れたまま避難できるようにします。大型犬の場合はクレートに入れず一緒に歩きますが、クレートは持っていきましょう。

飼い主さんが外出中のお部屋の安全も確保

犬の留守番中に地震があっても安全に過ごせるように、家具が倒れないように対策をとっておきます。タンスの上には危険なものを乗せないようにしておきましょう。犬が身を隠せる場所もあると安心です。飼い主さんは、安全を確保してから家に戻りましょう。なかなか戻れない場合、近所の友人知人に様子を見てもらえるよう、あらかじめ相談しておくのもおすすめです。

ワクチン接種・フィラリア・ノミ・ダニ予防

狂犬病予防注射、感染症予防ワクチン、フィラリア予防を必ずやっておきます。災害地や避難所では不衛生になって、病気が流行する心配もあります。避難袋にはフィラリアのお薬も忘れずに入れましょう。ノミ・ダニ予防も必須です。

避妊・去勢手術をしておく

避妊・去勢手術をしていないと迷子になったとき繁殖してしまう恐れがありますし、避難所でもトラブルを起こしがちです。

用意しておきたいグッズ

クレート

普段使っているクレートを、避難の際にも使用します。

1週間分のフードとお水

たとえ避難しなくても、フードは手に入りにくくなります。常に新しいものを保管するようにします。療法食は多めに入れておきましょう。

食器・水入れ

意外と忘れがちです。予備を入れておくと安心です。

首輪・リード

ちぎれたりしたときのためにも用意しておきます。名前を書いておきましょう。

毛布・タオル

毛布やタオルは、保温や敷物として活躍します。

トレイシーツ(オムツ)

トイレシーツで排泄する習慣をつけておきましょう。

ティッシュ・ウェットティッシュ

体拭きにも使えます。多めに入れておきましょう。

ビニール袋

排泄物を片付けるのにも必要です。

犬の情報を書いたペット手帳

犬の誕生日や犬種、住所、体重やワクチン歴、持病などを書いておきます。写真も貼っておきましょう。血統書のある犬は、血統書も入れておきます。

常備薬

病院でもらった薬袋も持っておくと、違う病院にかかる際に便利です。

飼い主さんや家族と一緒に撮った写真

飼い主さんとはぐれた場合でも見つかりやすく、所有者も明らかになります。

マイクロチップと首輪で迷子対策

災害時には犬が迷子になる可能性が高く、避難の途中ではぐれることも考えられます。再会できるようにするためにも、マイクロチップと首輪で迷子対策をしましょう。首輪には鑑札札も付けておきます。住所や氏名を書いた首輪をしているからといっても、何かの拍子に外れてしまうことも考えられます。マイクロチップを装着しておくと、再会できる可能性が高まります。マイクロチップは動物病院で装着できるので、かかりつけの動物病院で相談してみてください。

避難所に行ってみよう

人間用とペット用の防災用品を持ち、ペットをクレートに入れて避難所まで歩いて行ってみましょう。防災用品やペットが入ったクレートの重みが実感できます。行く途中に危険な箇所はないか、歩きにくいところはないかも確認します。雨の日や夜はどうなるかも、実感しておくといざというときに安心です。

家族で話し合っておく

多頭飼いの場合や、猫など他のペットも飼っている方は「誰がどの子を連れて行くか」を決めておきます。情報は共有し合い、いざというときに、みんなが安全に避難できるようにしておきましょう。

いつ起こるかわからないから今から準備を

ここ近年は想像を超える、大きな災害が各地で起こっています。災害はいつどこで起こるか、予測は誰にも不可能です。大切な家族であるペットも安全に避難するには、飼い主さんの準備が大切です。さっそく今から始めましょう。

インターホンの音に犬が吠えるのをやめさせるには?

豆知識310310
家のインターホンやチャイムが鳴るたびに、犬が吠えてしまう、やめさせようと怒るとますます吠えてしまうと困っていませんか?しかし知らない人が訪ねてきたときに吠えるのは、犬としては正常な行動です。
 
とはいえあまりに激しく吠え続けてお客さんやご近所に苦情を言われたり、来客と話ができなかったりと気が休まらなくなることもあります。そこで、インターホンに反応して犬が吠え続ける理由と、やめさせる対策をご紹介します。

インターホンに吠える理由と対策

インターホンがピンポンと鳴ると犬が吠えるのはなぜでしょう?飼い主さんに、誰か来たことを知らせて吠える場合はすぐにおさまります。しかし吠え続ける場合、犬の性格や飼い主さんの反応によっても理由が異なります。またいくつかの理由が重なっていることもあります。
 

吠えると家族みんなが自分に注目する、張り切って吠えなくちゃ

インターホンが鳴って犬が吠えたときに「こらだめでしょ!」「静かに!」と犬に注意を向けてかまうほど吠えるようになります。特に家族総出で大騒ぎして犬をなだめようとすると「みんなの注目を浴びてうれしいなあ、あの音(インターホン)が鳴ったらこれからも吠えよう」と思ってしまいます。
 

吠えるとおやつをもらえる、インターホンが鳴ったらこれからも吠えよう

インターホンが鳴るたびに吠えるので、おとなしくさせようとおやつをあげていたら、おやつほしさに吠えるようになってしまうことがあります。モニター越しに話も聞こえない、お客さんとゆっくり話すこともできないというときは、おやつで静かにさせようということはついやりがちです。しかし犬にとっては「インターホンが鳴った→吠える→おやつがもらえた」という図式になり、ほめられていると思っています。
 

吠えたら見知らぬ怖い人は帰った、これからも吠えて追い払おう

怖がりな犬の場合、インターホンが鳴って知らない人が来ることに警戒し、吠えつづけることがあります。特に、宅配便の配達、郵便局の人、新聞の集金など家に入らずすぐに立ち去ってしまう人が来た場合、「自分が吠えたから見知らぬ人は逃げて行った、追い払うことができた」と思ってしまいます。
 

どうしたら吠えるのをやめさせられる?

いくつかやり方をご紹介します。大切なことは怒らないこと、あせらないことです。どうしてもうまくいかないときや、犬も飼い主さんもストレスを感じるときは無理をせず、専門家に相談してくださいね。
 

飼い主さんが大騒ぎしない、怒らない

インターホンが鳴って犬が吠えても、飼い主さんは知らんぷりします。犬は飼い主さんのことをよく見ています。そのためインターホンが鳴るたびにバタバタしたり、こちらを向いて「静かにしなさい!」と怒ったり叫んだりする飼い主さんにつられて興奮してしまいます。
 
飼い主さんは騒がず犬を見ず、目も合わせないようにします。一瞬でも犬が静かになったら、すかさずオスワリをさせほめてあげましょう。お友達や家族で協力しあって、何度もインターホンを鳴らしては知らんぷり、静かにできたらほめると繰り返します。
 

おやつは吠える前か、静かになったときに与える

おやつを与えるなら吠える直前か、静かになったときです。インターホンが鳴るたびに吠える犬をなだめるため、おやつを与えることはやめましょう。
 
インターホンが鳴った直後、吠える前におやつを与えると「吠えるといいことがある」ではなく「インターホンが鳴るといいことがある」と覚えてくれます。そうすると警戒して吠えることが減ります。
 
また静かになった瞬間におやつを与えると「静かにしていればいいことがある」と覚えます。これもお友達や家族と協力して、インターホンを鳴らして何度も練習してみましょう。
 

怖がりな犬にはクレートを使ったトレーニング

怖がりな犬には、インターホンが鳴ったらクレートに入るトレーニングをしましょう。クレートは犬が落ち着ける巣穴のようなものです。クレートがあれば家の中に置くことはもちろん、車での旅行や災害時の避難にも役に立ちます。持っていない方は、この機会に用意しておくのがおすすめです。
 
ただしインターホンが鳴ったら、いきなり犬をクレートの中に入れることは避けましょう。まずはクレートを大好きにしてからにします。クレートの大きさは犬が立っても頭がつかえず、ゆったり眠ることができ、中で1回転できる大きさが適しています。大きすぎるものはかえって犬が落ち着けないので気を付けてください。
 
クレートが快適な場所になるように、好きな敷物を入れ大好きなおやつをあげて誘導し中に入れてあげましょう。何度か繰り返して、犬が快適な場所だと理解し自分から入るのを待ちます。入るようになったらクレートに入る瞬間に「ハウス」と言って覚えさせます。「ハウス」のコマンドでクレートに入り、中でリラックスして眠るようになったら大丈夫です。
 

インターホンが鳴ったら「ハウス」といってクレートに入らせる

クレートに慣れたら、インターホンが鳴ったとき「ハウス」といってクレートに入らせます。クレートに入ったらおやつを与えてもいいでしょう。クレートは犬にとって安心できる場所なので、見知らぬ人が来ても不安を覚えず、安心して過ごせるようになります。
 
「インターホンを鳴らして、犬をクレートに入れる、お客さんがきても静かにしていられる、おやつを与える」という練習も繰り返しやってみましょう。
 
犬がインターホンやチャイムに吠えるのは、あたりまえのことであり、異常ではありません。ただ興奮して吠え続けたり、苦情がきたりなど飼い主さんの生活に支障をきたすようになると問題です。
 
すでに吠える癖がついている場合は少し時間がかかるかもしれませんが、焦らずにトレーニングすることで吠えることも少なくなっていきます。子犬のうちにインターホンの音を聞かせ、練習しておくのもおすすめです。
 

犬のあくびは退屈だから?眠いから?あくびは犬からのメッセージ

豆知識310210
 
オテやオスワリを教えているのに、犬が急にあくびを始めてがっかりしたことはありませんか。いたずらをした犬を叱っているときも大あくび。ちゃんと聞いているの?と犬にいいたくなりますよね。
 
実は犬はあくびをすることで、飼い主さんに一生懸命「落ち着きましょう」とメッセージを伝えているのです。

犬のメッセージ「落ち着いてください」に耳を傾けよう

犬があくびをしたシーンを思い返してみてください。オテやオスワリなどコマンドの練習をずっとしているときや、飼い主さんがちょっと興奮したりイライラしたりいるときではありませんでしたか?
 
あくびは「落ち着いてください」「もうどうすればいいのかわかりません」という犬のメッセージです。トレーニングが難しくてわからない、できないから休みたい、という気持ちの表れのときもあります。
 

あくびをしたら飼い主さんも犬もひと休み

あくびをしたからといって「こら!聞いているの?」と怒ったら逆効果です。コマンドタイムはひとまず終わりにして、飼い主さんも犬もおやつを食べて休憩しましょう。
 
知らない人やお客さんが来たときも、あくびをして落ち着かせようとしていることがあります。そんな時は独りで過ごせるクレートに入れるなど、リラックスできる場所に移してあげましょう。
 
逆に犬に落ち着いて欲しいときは、犬に向かって大きくあくびをしてみましょう。お客さんに興奮しているとき、動物病院でソワソワしているときに効果がでるかもしれません。
 

本当に眠いときもあくびをする

実際に疲れて眠いときも、人と同じようにあくびをします。特に問題はないので、そのまま静かに眠らせてあげましょう。
 
てんかんという発作を持つ犬では、あくびがてんかんの予兆のことがあります。もともとてんかんを持っている犬、いつもと違う震えや体調不良が見られたときは、一度受診すると安心ですね。
 

犬のことば「カーミングシグナル」とは

あくびで「落ち着いてください」と伝えるのは「カーミングシグナル(Calming signal)」といって犬のボディランゲージのひとつです。カーミングには「落ち着かせる」という意味があります。
 
犬は本来群れで行動する動物です。群れで協力して効率よく狩りをするには、お互いコミュニケーションをとり、ケンカにならないようにする必要があります。そのため野生だったころからカーミングシグナルを用いて会話をしていたと考えられます。
 

あくび以外のカーミングシグナルの例

・背中を向ける
「落ち着いて」「冷静になって」と伝えています。突然犬が背中を向けたときは、飼い主さんに冷静になって欲しいと思っているのですね。
 
「背中を向ける」カーミングシグナルは人から犬にも伝えられます。犬が興奮していたら、背中を向けてみましょう。犬はだんだん冷静になっていきます。公園などで見知らぬ犬を興奮させてしまったときも、背中を向けることでトラブルを回避できることがあります。
 
・突然フセをする
フセをすることで、自分も仲間にも「冷静になれ」とメッセージを出しています。コマンドを出していないのに、フセをしたときは「落ち着こう」と思っていると察してあげましょう。
 
散歩に行く前や、飼い主さんが近づいたときに自らフセをするのは、うれしくて興奮する気持ちを自分で抑えようとしています。
 
状況によっては、おもしろくないことがあったときもフセをします。おもちゃを片付けられたときなど、上目遣いで飼い主さんを見ながらフセをすることがあるのではないでしょうか。
 
・急にゆっくり歩き出す
相手のイライラを抑えようとしています。時間がなくて急いで散歩しているときなど、犬が急にゆっくり歩き出して焦ることはありませんか?
 
飼い主さんが「早くしなくちゃ」とイライラすればするほど、ゆっくり歩くことがあります。引っ張ったり怒ったりせず、観念して落ち着いて歩くようにしましょう。
 
・大きく弧を描いて近づいていく
公園で見知らぬ犬にあったときなど、大きく弧を描いて近づくことがあります。「あなたに敵意はないですよ」とアピールしています。飼い主さんも知らない犬に近づくときは、大きく弧を描くと敵意がないことを伝えることができます。
 
・口をくちゃくちゃさせる
何か食べている?と思ってしまいますが、くちゃくちゃさせるのは「もうわかりました、落ち着きましょう」と伝えています。叱られたときなどによく出るカーミングシグナルです。それ以上叱っても、犬は疲れるだけでしょう。
 

飼い主さんのあくびがうつる「信頼の証」

眠くて大きなあくびをしたら、続いて犬もあくびをして驚いたことはありませんか?これは実際に飼い主さんのあくびが犬にうつっています。あくびがうつるのは人から人だけではなく、人から犬へもうつるということが研究され証明されています。
 
さらにあくびがうつりやすいのは、知らない人より飼い主さんのあくびであることも研究からわかっています。飼い主さんと共感し信頼しているきずながあるからこそ、あくびがうつるということです。たかがあくび、ですが犬の気持ちが表されていたり、信頼の証だったりするのですね。