猫のこと

猫のトイレお悩み解決!快適トイレで猫も飼い主さんもすっきり

猫のトイレお悩み解決!快適トイレで猫も飼い主さんもすっきり

お家のトイレ、愛猫は本当に気に入っていますか?ときどき粗相をする、排泄のあと砂もかけずにトイレを飛び出す…もしこんな行動が見られたらトイレや周囲の環境に不満があるかもしれません。この機会に猫のトイレを見直してみましょう。トラブルのなかった猫も、快適トイレに喜んでくれますよ。

猫がトイレを気に入っているときは

猫はトイレが気に入っていると、滞在時間が長めになります。きれいに掃除されたトイレに入ると、砂の匂いを丹念に嗅ぎます。ゆっくりと回っては砂をかくことも。そして排泄したらまたていねいに砂をかいて、しっかり排泄物を隠したら悠然とした態度で出てきます。

お家の猫のトイレでの様子、観察してみてください。あまり見つめていると途中でやめてしまうこともあるので、さりげなく観察しましょう。

まめにお掃除していますか?

猫はとてもきれい好き。トイレ掃除がちゃんとできていないと、我慢したり粗相してしまうこともあります。排泄物はなるべく早く取り除いて掃除をしましょう。臭いがこもらないようにすることも大切です。

システムトイレは下に敷くシートの取り替えも1週間に1度程度ですみ、臭いもこもりにくいので忙しい飼い主さんにおすすめです。

トイレがあまりに汚れたら、ざっと丸洗いしてあげましょう。ただ猫の排泄物の匂いがすっかり消えてしまうと猫が戸惑うので注意してください。

トイレの大きさをチェック

猫がトイレのふちに足を乗せて排泄していると、砂に足を乗せたくないきれい好きな子と思いがちです。実はトイレが小さすぎる可能性があります。トイレが小さいと、猫は中でゆったりと回ることができません。猫は寝床などは狭い場所が好きでも、トイレは広めを好みます。

猫のトイレの大きさは猫の体長の1.5倍程度が適切といわれています。大きめの猫には、プラスチックの衣装ケースなどをトイレにするのもおすすめです。

屋根付きトイレから顔を出していたら要注意

屋根付きトイレは匂いが外に漏れにくく、砂も飛び散りにくいので飼い主さんは快適です。顔を出してトイレを使う猫の様子もかわいいですよね。しかし顔を出しているときは、屋根付きトイレの圧迫感や、中にこもった臭いを嫌がっている可能性が高いです。

おそらく排泄のあとも、ろくに砂をかけず飛び出してきているのではないでしょうか。顔を出して排泄している場合は、屋根を外してみてください。または一回り大きなトイレにしてもいいでしょう。砂の飛び散りが気になる方は、入り口以外の壁が高めになっているトイレを使ってみてください。

トイレの数はもう1つ欲しい

1匹ならトイレは1個というパターンが多いと思います。しかしもう1つ用意しておくと、飼い主さんの睡眠中や留守中にトイレが汚れても安心です。多頭飼いの場合も猫1匹に対して、最低でも1個トイレが使えるようにします。予備を2,3個用意しておくといいでしょう。2階建て以上のお家では、階ごとにトイレがあると猫にとっても便利です。

猫砂は気に入っているでしょうか

猫は猫砂にこだわりを持つ子が多くいます。一般的には粒が細かくて重みのある猫砂に人気があるといわれていますが、好みは本当にバラバラです。鉱物系、木のチップ、おから、紙タイプなどたくさんの種類が販売されているので、お気に入りを探ってみましょう。

同じタイプのトイレ2,3個に種類の異なる猫砂を入れて様子をみます。一番使う猫砂が、その猫のお気に入りです。多頭飼いで猫それぞれの好みが異なれば、トイレがうまく使い分けられるので管理も楽になります。

トイレ、遠くありませんか?

臭いがするからイヤ、と猫のトイレを家の隅に置いていると猫の生活圏から遠くなっていることがあります。あまりに遠いと猫もトイレに行くのがおっくうになり、我慢してしまうことも。膀胱炎などの病気につながることもあるので、トイレは猫の生活圏に近づけてあげましょう。ただ食事をするところに近いのは嫌がるので注意が必要です。

トイレの場所は適切ですか?

掃除や片づけがしやすい洗面所は換気扇が付いていることも多く、猫のトイレを置きたくなります。しかし洗面所に洗濯機や乾燥機があると気になるのが音と振動です。排泄している最中、洗濯機の音と振動に猫が驚いてしまい、トイレを使わなくなることもあります。ドライヤーの音が苦手な猫も多いので、注意しましょう。

テレビの音や楽器の音が響く部屋も、騒々しくてゆっくり排泄することができません。静かなリビングの片隅や人がバタバタ行き来しない廊下など、落ち着ける場所を探してあげましょう。

また多頭飼いの場合は、猫同士の関係がトイレに影響することがあります。トイレへの通り道に強い猫がいるため弱い猫が好きなトイレを使えない、などです。猫同士の上下関係を見極めて、トイレを置く場所を考えてあげましょう。

度重なる粗相は受診を

トイレを見直したのに粗相が続く、やたらとトイレに行くけれど長居はしない、おしっこが出ていない、トイレで鳴く、などの行動が見られた場合は、膀胱炎などの病気やストレスがある可能性があります。早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

猫の快適トイレとは?猫も飼い主さんも大満足のトイレを目指そう

猫の快適トイレとは?猫も飼い主さんも大満足のトイレを目指そう

猫は飼い主さんが思っている以上に、トイレについてこだわりを持ちます。何より優先するのは清潔さ。他にもトイレの大きさや置き場所、トイレ砂など再確認して、猫はもちろん飼い主さんも満足できる、快適トイレにしましょう。

猫のトイレ、お気に入り度をチェックする方法

猫がトイレを気に入っているときは、ゆったりと排泄します。トイレ砂の匂いを存分にチェックしたら、排泄。排泄物をていねいに埋めて満足したら、静かにトイレを離れます。飼い主さんに、トイレ終わったよと教えてくれる猫もいます。今のまま、清潔を保ってあげましょう。

その反対に排泄前はほとんど匂いもかがず、排泄のあとはろくに片づけないで急いでどこかに行ってしまう、ドーム付きトイレから顔を出して排泄している、トイレの周りで鳴いて飼い主さんに抗議をする、という場合はトイレに不満があることがあります。トイレ環境を、すぐに見直してみましょう。

こまめなお掃除を欠かさない

猫はとてもきれい好き。しかも嗅覚は人間の数万倍ですから、ちょっとでも汚れていれば臭いが気になって仕方ないはずです。トイレが汚れたままだと猫は排泄を我慢したり、わざと粗相をしたりすることもあります。

排泄物はすぐに片づけ、周囲の汚れもしっかり拭き取っておきましょう。ただし捨てる前に、健康管理のための排泄物チェックは欠かさないようにしてください。

猫のトイレの大きさは体長の1.5倍

トイレのふちに足を乗せて器用に排泄しているときは、砂が気に入らないのではなく、トイレが小さすぎる可能性が高くなります。早めに大きいものに取り替えてあげましょう。目安は体長の1.5倍。衣装ケースなどを利用するのもいい方法です。

ドーム付きトイレは、砂が飛び散らないことや人目にさらされず排泄できるメリットがありますが、圧迫感を嫌う猫がいます。ドーム付きトイレから顔をのぞかせて排泄しているときは、ドームを外すか一回り大きいものに変えてみてください。

トイレの数も大切。猫の数プラス1で用意

猫のトイレは、猫の数プラス1が理想です。特に2匹以上いる場合は、複数用意してあげましょう。排泄しようと思ったのに、他の猫の排泄物や匂いがあるとストレスになり我慢してしまうこともあります。

多頭飼いの場合は、どのトイレをどの猫が使っているかをチェックしておきましょう。体調不良の猫が見つけやすくなります。

トイレの場所は静かな落ち着ける場所に

落ち着いた場所で排泄したいのは、人も猫も同じ。なるべく静かで、あまり人目にさらされないところが理想的です。さらに、窓や換気扇が近くにあって換気ができるといいでしょう。

がやがや騒がしい部屋、テレビの音がする部屋、人の出入りが激しい玄関、洗濯機や乾燥機の音がする洗面所はあまりおすすめできません。

トイレの砂にもこだわりがあります

飼い主さんとしては安売りしているものや、持ち運びしやすいものを選びたくなりますよね。しかし何より、猫の気持ちを優先することが大切。まずはさまざまなトイレ砂を試して猫の好みを探ってあげましょう。

排泄あとに砂ではなくトイレそのものをかいたり、宙をかいたりしているときはトイレ砂が気に入っていないかもしれません。一般的にトイレの砂は次のようなものが販売されています。

鉱物でできた砂

主原料はベントナイト。重みがあり、粒が細かいのが特徴で、土の感触に近いのか猫に人気があります。固まりやすいタイプですが、トイレには流せません。燃えるゴミで処分します。

シリカゲル

消臭力に優れているのが特徴。便だけ取り除き、吸収力がなくなったら燃えないゴミで処分します。取り替えは1ヶ月程度のサイクルなので、忙しい飼い主さんにおすすめです。

紙製

再生紙などを利用して作られることが多い紙製トイレ砂は、軽いのが特徴。トイレに流すか、燃えるゴミに出します。取り替えときや使用中、紙のホコリが舞うことがあります。

木製

ひのきのチップやおがくずなどが原料で、自然な木の香りがします。軽く扱いやすいのですが、固まる力はやや弱めです。トイレに流せるもの、燃えるゴミで処分するものがあります。

おから

おからでできたトイレ砂は軽く、トイレにも流せます。ただ消臭力はいまひとつかもしれません。食品でできていますが、防腐剤入りがあるので注意。

トイレに流せるものも、大量に流すと詰まってしまう恐れがあります。少しずつ流すように気を付けてください。

システムトイレはお手入れが楽

システムトイレは、上段に尿を吸収しないチップを、下段に専用のトイレシートを敷いて使います。尿の量にもよりますが、シートの交換は1週間でOK。いやな臭いがあまりしないので、忙しい飼い主さんに向いています。

尿の採取がしやすいことも、システムトイレのメリットです。尿を取りたいときはシートを外し、下段に溜まった尿をスポイトなどで取るだけ。尿トラブルの多い猫にとって、便利です。

粗相が続くとき、何度もトイレに行くときは受診を

トイレを見直しても、粗相ばかりする、何度もトイレに行く、排泄のたびに鳴くというときは要注意。何らかの病気の可能性もあります。早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

日頃から猫のトイレや排泄物に気を配ることは、健康管理につながります。こまめに掃除をすることで、匂いや汚れもなくなりお部屋も清潔に。猫のためにも、飼い主さん自身のためにも、快適トイレにしましょう。

猫のブラッシングはコミュニケーションタイム!毛並みツヤツヤ体調チェックも

猫のブラッシングはコミュニケーションタイム!毛並みツヤツヤ体調チェックも

猫のブラッシングには抜け毛を取る、毛並みを整える、血行を良くするほか、体調チェックもできるなどさまざまな効果があります。猫と飼い主さんとの大切なコミュニケーションタイムとしても欠かせません。猫のブラッシングのコツや、方法をお伝えします。

猫のブラッシングのメリット

抜け毛を取り除いて、毛玉吐き予防

猫はグルーミングをするときに、抜け毛を飲み込んでしまいます。そのため毛玉を吐くことも。定期的なブラッシングで抜け毛を取り除くことで、毛玉吐きを予防することができます。

毛並みを整える

定期的なブラッシングで毛並みを整え、毛のつやを良くする効果もあります。

血行を良くする

皮膚に適度な刺激を与えることで、血行が良くなります。

ノミやダニを発見しやすい

ノミやダニなどに寄生されたときも、いち早く発見することができます。虫を見つけたら、自己判断で薬を使わず動物病院で駆虫してもらいましょう。特にマダニは要注意です。

皮膚疾患やできものなど、異常にも気づきやすい

ブラッシングをすることで被毛や皮膚の異常、腫れものにも早く気づくことができます。皮膚に異常を見つけたときは、早めに動物病院を受診してください。

猫とのコミュニケーションになる

ブラッシングで触れ合うことは、猫も飼い主さんとの大切なコミュニケーションタイム。飼い主さんにグルーミングしてもらうことで、猫は安心感を得られます。飼い主さんも猫の温もりを感じ、心が落ち着いてくるでしょう。

くつろぎタイムにブラッシングを

ブラッシングに適しているのは、猫がのんびりくつろいでいるとき。おもちゃに夢中になっているときや、外を眺めて興奮しているとき、食事中、ぐっすり眠っているときは避けましょう。猫に触ってみてゴロゴロと甘えてくるようなら、ブラッシングのチャンスです。

どんなブラシがいい?

いろいろなブラシが販売されているので、何種類か用意して目的やシーンで使い分けることがおすすめです。

抜け毛や毛玉を取り除きたいときは「スリッカーブラシ」がおすすめです。ただスリッカーブラシはブラシ部分が針金でできており、先がとがっているので力を入れると猫が痛がります。ひどいときは、皮膚を傷つけてしまうこともあるので、やさしく扱うことがポイント。先が丸くなっているブラシなら、傷をつける心配がありません。

被毛のツヤを出したいなら、「獣毛ブラシ」が適しています。ゴムでできた「ラバーブラシ」は、抜け毛も取りやすく、猫の皮膚にもやさしいのでブラッシング初心者さんにおすすめです。

人間用の歯ブラシは、猫の舌の感触に似ています。歯ブラシで、頭周辺をブラッシングすると喜ぶ猫が多いので試してみてください。

ブラシを怖がる猫やブラッシングに慣れていない猫には、グローブタイプがおすすめです。直接手で撫でる感覚なので、飼い主さんもやりやすいでしょう。

猫のブラッシングのコツは無理をしないこと・痛い思いをさせないこと

あまり力を入れすぎないようにして、痛い思いをさせないことがコツです。一度痛い思いをすると、猫はブラッシングを嫌がるようになるので気を付けてください。痛い思いをさせてしまった場合は、グローブタイプブラシなどで少しずつ慣れさせましょう。

また嫌がっているのに猫を押さえつけたり、言うことを聞かないからと叱ったりしないようにすることも大切です。

ブラッシングがちょっとでもできたら、終わったあとに猫の大好きなおやつをあげましょう。ブラッシングするとおいしいものが貰える、と覚えてくれます。

ブラッシングの順序は?

猫が自分でグルーミングできない頭のてっぺんや、首の後ろから少しずつブラッシングしていきます。そこから背中、しっぽのあたりを、少しずつ梳いてあげましょう。お尻の周囲は嫌がる子もいるので慎重に。

ゴロゴロ鳴きながらリラックスしているようでしたら、そのまま膝に抱っこして、お腹もやさしくブラッシングしてみてください。もし途中で嫌がったり、ブラシを噛み始めたりしたらすぐに中止しましょう。

ブラッシングの頻度は?

長毛種や抜け毛の多い子は、毎日やったほうがいいでしょう。ただ毎日全身をていねいにやろうとすると、猫も飼い主さんも負担になってしまいます。猫が気持ちよさそうなら全身、あまり乗り気でない日は頭部だけ、背中だけという感じで気楽にやりましょう。

病気、高齢猫には意識してブラッシングを

病気の猫や高齢の猫は、力が衰えていることがあり自分のグルーミングが行き届いていないことがあります。ブラッシングで血行もよくなるので、飼い主さんがときどき手伝ってあげましょう。

また猫は体調が悪くなると、あまりグルーミングをしません。「口の中に潰瘍がある」「歯周病になっている」「関節を傷めている」という可能性もあります。「最近グルーミングをしてないな」と気づいたら、かかりつけの動物病院を受診してください。

ブラッシングで猫と触れ合って

ブラッシングタイムで、猫も飼い主さんもリラックス。言葉は交わさなくても、心が通じ合う大切な時間です。毛並みを整えるだけでなく、体調不良にもいち早く気づいてあげることができるので、ぜひ習慣にしてください。

ヒゲの向きで猫の気持ちがわかる?猫のヒゲの秘密とは

ヒゲの向きで猫の気持ちがわかる?猫のヒゲの秘密とは

猫のヒゲの向きで猫の気持ちがわかるって、ご存知でしたか?センサーの役目をもっている猫のヒゲ。とても大切なので、昔から猫のひげを切ってはいけないと言われています。ヒゲの向きでわかる猫の気持ちや、ヒゲのいろいろな役割をご紹介します。

猫のヒゲは全部で50本、足にもヒゲがある!

猫のヒゲというと口元にあるヒゲを思い浮かべますが、ヒゲはこれだけではありません。目の上、頬の横、そして口の下にもヒゲが生えています。口元のヒゲはだいたい24本、すべて合わせると50本にもなります。

それぞれのヒゲの正確な名称は、目の上の毛が「上毛」または「眉上毛」、頬の横に生えているヒゲが「頬骨毛」、そして口元のヒゲは「上唇毛」といいます。「上唇毛」の少し上にある1,2本の毛が「口角毛」、口の下にある毛が「下唇毛」と言います。「下唇毛」は短いので、やや見つけづらいかもしれません。さらにヒゲが生えているのは顔だけではありません。前足の内側の、ちょうど曲がる当たりにも数本の毛が生えています。

猫のヒゲの向きに注目「今どんな気持ち?」

猫の口元に生えている立派なヒゲ。よく観察していると、前の方に向いたり、後ろに反ったりしています。さらに上を向いたり、またあるときは下の方にダランと垂れたりとさまざまな方向に動いています。

何か気になるものを見つけたときは、ヒゲがぐっと前に向きます。猫はひげを前に出すことで、気になるものとの距離をはかり、情報収集をしています。もしこのとき気になるものが苦手な人だったりよその怖い猫だったりすると、ひげを頬につけるように後ろにそらし、防御や警戒態勢モードに入ります。

下の方にヒゲがダランと下がっているときは、リラックスしているときです。このときの猫は表情もおだやかで、のんびりしているはず。仲良しの同居猫や飼い主さんと楽しく遊んでいるときは、ヒゲは上を向いています。おもちゃに飛びかかろうと夢中になっている場合は、前の方に向くこともあります。

猫のヒゲの役割①「周囲の広さを感じ取る」

猫のヒゲは、気持ちや感情を表すだけではありません。ヒゲの先に触れるものを敏感に感じ取ることで、広さを感知することができます。口の横のヒゲ「上唇毛」だけでなく、「口角毛」「下唇毛」も巧みに使って、周囲の広さを感じ取ります。そのため猫は狭い場所でも周囲にぶつからず、すんなり通り抜けることができます。

猫のヒゲの役割②「気流を探知する」

猫は空気のわずかな流れも、ヒゲでキャッチすることができます。例えば暗闇の中で、ネズミが動いて生じた空気のわずかな乱れをヒゲで感じとります。その空気の乱れから、ネズミがどこにいるか、どのくらい離れているかが猫にはわかります。そのため周囲が暗くても、猫はネズミを確実に捕らえることができます。

猫のヒゲの役割③「獲物の状態を確認する」

猫がネズミを捕らえ口にくわえると、ヒゲでネズミを包み込むようにしてネズミの状況を確認します。ネズミが生きているかどうか、そして急所がどこであるかを察知し、ひと噛みで外すことなく仕留めてしまいます。前足にあるヒゲも、獲物の動きを感知する働きをしていると考えられています。

ヒゲに損傷がある猫は、ネズミの状況がしっかり捕らえることができないため正確に仕留めることは難しくなります。

ヒゲは切ったり抜いたりしないで

猫のヒゲを切ったり、抜いたりすることはしないでください。薄暗いところでも、周りの状況を察知することができ、狭い場所も通り抜けることができるのはヒゲがあるからです。大切なヒゲがなくなったら、猫は暗闇で周りのことがわからなくなり、狭い場所も通り抜けることができなくなります。

また猫のヒゲは、普通の毛の3倍の深さで埋まっています。その周囲には神経がはりめぐらされていて、ヒゲから得た情報を脳に伝えています。敏感な場所なので、決して無理に抜いたり、引っ張ったりしないようにしましょう。

大変敏感なヒゲですが、温度に対するセンサーはありません。そのためストーブなどの暖房器具に猫が近づきすぎて、ヒゲの先がついて縮れてしまっても気づかないことがよくあります。冬、ストーブを使うご家庭では、猫が近づきすぎていないか注意してあげてください。

何もしていないのにたくさんヒゲが抜けてしまった、突然ヒゲが短くなってしまったというときは、何らかの病気にかかっているかもしれません。かかりつけの動物病院に相談しましょう。

抜けたヒゲをもし拾ったら

ヒゲは人が抜いたり手入れをしたりする必要がなく、半年に1度自然に生え変わります。もし自然に抜け落ちたヒゲを手に入れたらとてもラッキーです。猫のヒゲは縁起物で、お財布に入れると、金運が良くなると昔から言われています。拾ったら大切に保管しておくといいことがあるかもしれません。

大切なセンサーであり、気持ちも表す猫のヒゲ。遊んでいるときや窓の外を見つめているときなど、ひげはどんな向きをしているかな?どんな気持ちなのかな?と猫のヒゲを観察してみてください。

猫もクレートトレーニングができる!安心・快適ライフを送るために

猫もクレートトレーニングができる!安心・快適ライフを送るために

猫は、自分が快適と思った場所で好き勝手に寝るイメージが強い生き物です。実際、普段は窓辺やフカフカベッドなどで寝ていることが多いのではないでしょうか。そのためいざ動物病院に行こうとクレートやキャリーバッグに入れようとすると、嫌がって大変な思いをしたことはありませんか?猫によってはクレートを見ただけで、どこかに隠れてしまうことも。

しかしもともと猫は狭いところが大好き。クレートで落ちつける猫にしておくと、動物病院はもちろん、車での移動や引越し、万が一の災害で避難するときも安心です。さっと入ってくれるように、トレーニングをしてみましょう。

クレートやキャリーバッグの選び方

どのようなクレートやキャリーバッグが使いやすいでしょうか。動物病院の先生に聞いてみるのもいいですし、実際にお店でみてみるのもおすすめです。次のポイントを選ぶときに参考にしてください。

大きすぎず小さすぎず

クレートもキャリーバッグも、猫が中に入って、立ったまま方向を変えられるくらの大きさが適しています。それより狭いと中で動くことができません。逆にあまりに大きすぎると猫が落ち着けないばかりか、不安定になって危険です。

ハードタイプのクレートとソフトなキャリーバッグどちらがいい?

ハードタイプのクレートは頑丈で、シートベルトにも固定できるので車での移動が多い方におすすめです。布でできたキャリーバッグは、飼い主さんが持ち運びしやすいメリットがあります。自立しないと寝床として使いにくいので、しっかりしたものを選んでください。

上にも扉があるものが使いやすい

動物病院で猫をクレートから出すとき、前扉だけだと猫を出すのに苦労することがあります。無理に引っ張ることで、猫がケガをする恐れもあります。上にも扉が付いたタイプは、猫が出し入れしやすく使いやすいでしょう。

実際に手に持ってみる

飼い主さんが持ちやすく、排泄物や吐いたもので汚れても、さっと掃除できてお手入れしやすいものを選んでください。実際に現物を見て、さわって、手に持ってみるのがおすすめです。

普通のかばんは適さない

普通の旅行かばんで、ちょうどいい大きさがあるから大丈夫と思うかもしれません。しかし旅行かばんは、猫を入れるように作ってありません。通気口がないため蒸れてしまったり、猫が不自然な体勢になって、体を痛めてしまったりする恐れがあります。さらに開けた際、逃げ出す心配もあります。

クレートを猫にとって快適な場所にする

クレートは、動物病院に行くだけのものでなく、落ち着ける快適な場所に変身させましょう。次のことを少しずつやってみてください。

①クレートはしまわずに出したままにしておく

動物病院に行くときだけクレートを出していませんか?注射や検査など、猫にとってあまり快適ではない経験をする動物病院、猫は「クレート=動物病院=怖い、いやだ」と思っている可能性が高いです。

そのためクレートに入れようとすると抵抗されたり、クレートを出しただけでも逃げ出したりしてしまうことが多くなります。まずは猫が過ごす場所にクレートを出したままにしておきましょう。家にはいつもクレートがあることを覚えてもらいます。

②猫の匂いの付いた敷物を入れる

猫の匂いが付いた敷物を、中に敷いてあげましょう。それだけでも警戒心がやわらぐかもしれません。猫が興味を持って匂いを確認しに来ても、あわてて中に無理やり入れないようにしてください。騒いだり喜んだりせず、知らんぷりをしておきます。

③クレートの中でフードやおやつを食べさせる

猫にフードやおやつを与えるときは、最初クレートの手前に置きます。少しずつ中に入れていきましょう。いきなり奥に入れると警戒されるかもしれません。空腹時を狙うと成功しやすいでしょう。特に大好きなおやつがあれば、うまくいきやすくなります。

④おもちゃをクレートに入れてあげる

猫と遊ぶとき、おもちゃを時々クレートの中にも投げてあげましょう。猫じゃらしのようなおもちゃもクレートの周辺や中で振って遊びます。中に入ったら、おやつやフードを少しあげるといいでしょう。「クレートは嬉しいところ」いうことを覚えてもらいます。おやつやフードの食べすぎには注意してくださいね。

扉を閉めるのを焦らない

クレートに入るようになったら、今度は扉を閉める練習です。いきなり長時間閉めっぱなしにせず、最初は少しだけにします。警戒しなければ、少しずつ時間を伸ばしていきます。閉めても平気になったら、ちょっと外に出かけてみます。帰ったらおやつをあげましょう。クレートに入っても動物病院に行くばかりではない、ということを覚えてもらいます。

クレートでリラックスできるようになったら成功

猫がクレートでリラックスしてフードを食べたり、寝たりするようになれば成功です。移動の際に便利ですし、災害時も安心です。大切なのは焦らないこと。少しずつ「クレート大好き」にしていきましょう。

「猫の災害対策」いますぐ準備したいこと・やっておきたいこと

「猫の災害対策」いますぐ準備したいこと・やっておきたいこと

大地震・台風・豪雨・暴風などの大きな災害対策を行うことは、飼い主さんにとっても猫にとっても大変重要なことです。猫とはぐれないように避難するコツ、猫と同行避難するとき用意しておきたいグッズや、日頃からできる対策をご紹介します。

ワクチン接種・フィラリア・ノミ・ダニ予防を忘れずに

災害時は、さまざまな感染症が蔓延する危険性があります。感染症予防の混合ワクチンは必ず接種しておきましょう。ノミ・ダニ予防も忘れずに。発生数はそれほどないものの、猫にもフィラリア症があります。季節によっては避難所に蚊が発生することもあるので、フィラリア予防もしておくと安心です。

避妊・去勢手術をしておく

避難所で発情して興奮すると、周囲の方に迷惑をかけてしまいます。また猫が迷子になっている間、繁殖してしまう心配もあります。避妊・去勢手術は必ずやっておきましょう。

キャリーバッグやクレートに慣れておく

抱っこやハーネスだけでは逃げ出す危険もあり、キャリーバッグやクレートに猫を入れて避難する方が安全です。突然入れても猫のストレスになるので、キャリーバッグやクレートに今から慣れさせておきます。普段から部屋に置き、猫の匂いのついた敷物を入れてあげましょう。中に入ったら大好きなおやつをあげて「中に入るといいことがある」と覚えさせます。

ケージにも慣れておく

日頃からケージで暮らす習慣があると、避難所でのケージ暮らしも受け入れやすくなります。ケージは家の中の安全な場所に置き、寝床やトイレを中に設置しておきます。留守番中はケージで過ごすようにすると安心です。ケージに慣れると、入院したときも安心です。

猫の防災グッズで用意しておきたいもの

猫と避難するとき用意しておきたい防災グッズをご紹介します。すぐ持ち出せるようにまとめておき、時々チェックすることも大切です。

クレート・キャリーバッグ

猫を入れて同行避難します。丈夫で軽いものを選びましょう。

クレート・キャリーバッグにかける大きな布や袋

外が見えると猫は不安になるので、クレートやキャリーバッグは大きな布や袋で覆ってあげましょう。

1週間分のフード・お水

猫がいつも食べているフードとお水を用意しておきます。レトルトのウェットフードは、水分補給にもなるので便利です。フードは、常に新しいものを防災用品に入れるように心がけます。療法食は、災害時には手に入りにくくなる可能性が高いので、準備を忘れずに。

食器・水入れ

猫が食べやすく飲みやすい食器を、入れておきましょう。

常備薬

お薬を飲んでいる猫には欠かせません。獣医さんに少し多めに処方してもらうのもいいですね。

首輪・リード

予備の首輪を用意します。リードもあると便利ですが、あらかじめ慣れさせておくことが大切です。

毛布・タオル

寒いときに備えて入れておきます。敷物にしても、ケージにかぶせても使えます。

ビニール袋

トイレ掃除やごみ入れとして、多めに入れておきます。

ティッシュ・ウェットティッシュ

何かと使うことの多いティッシュやウェットティッシュは、人間用も猫用も用意します。

ケージ

ケージがあると、キャリーバッグやクレートより大きめなので過ごしやすくなります。かさばるので、余裕があれば持って行きたいものです。

猫用トイレ・猫砂・スコップ

避難所でも安心して排泄できるように、猫用トイレと猫砂も防災用品に必要です。少し小さめで、持ち運びしやすいものが売られています。

トイレシーツ・オムツ

キャリーバッグに敷いておくと安心です。またトイレまわりに敷いておくと、周りを汚さずにすみます。オムツをしている猫は、オムツも忘れずに入れておきましょう。

猫の情報を書いたペット手帳

猫の年齢や体重、ワクチンの接種記録、持病や体質、かかりつけの動物病院などを書いておきます。写真も必ず貼っておきます。

爪とぎ

爪とぎがあると、猫のストレス解消になります。

飼い主さんとの写真

飼い主さんや家族と一緒に撮った写真を必ず持っておきます。猫だけが保護されたとき、所有者が明らかになりやすくなります。

猫は迷子になりやすいから首輪+「マイクロチップ」

災害時は猫もパニックになり、ちょっとしたすき間から逃げ出す危険性もあります。家の近くに潜んでいることが多いのですが、なかなか出てこない場合、時間がたってから保護されることもあります。その際、身元がわかるようにマイクロチップを装着しておくと再会できる可能性が高くなります。猫の首輪は外れるタイプが多いので、首輪とマイクロチップ両方装着しておくと安心です。マイクロチップは動物病院で装着できるので、かかりつけの動物病院に相談してください。

避難の練習をやっておく

まずは猫をキャリーバッグに入れる練習をしておきましょう。キャリーバッグに入ったら、防災用品も持って避難所まで歩いてみます。猫の様子や、荷物の重さ、避難所までの道のりを確認してみてください。

日頃の準備で自分と猫を守る

いつ、どこで起こるかわからない災害。猫と一緒に安全に避難するためにも、普段からキャリーバッグに入れる練習や、避難を想定した練習をやっておきましょう。猫のストレスにならないよう、少しずつ慣れさせることがポイントです。

声やしぐさ、行動から探る猫の本当の気持ち

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猫は言葉を話しませんが、ちょっとしたしぐさや行動に、そして表情に気持ちがあらわれています。うれしそう、不安がっている、安心している、など一緒に暮らしているとなんとなくわかりますよね。
 
しかしご機嫌だと思ったらいきなり怒ってくるなど戸惑うこともありますよ。きまぐれな猫の何気ないしぐさや行動、表情からわかる猫の気持ちについて解説します。

ゴロゴロ喉を鳴らすのはリラックスだけじゃない?

猫が喉をゴロゴロと鳴らすのは、満足し、リラックスしている状態です。ゴロゴロ音は息を吸ったり吐いたりと、往復で音を出しているという特徴があります。同じネコ科でもライオンやトラは、往復でゴロゴロ音は出せません。
 
膝の上の猫を撫でていると、ゴロゴロと喉を鳴らして満足げに目をつぶってしまうことがありますよね。見ているだけでも幸せな気持ちになる至福の時間です。
 
しかし途中でいきなり猫が怒ってきて驚いたことはありませんか?これは「しつこいぞ、なれなれしい」と反発している気持ちのようです。ゴロゴロが止まったら、膝から降ろしてあげましょう。
 
授乳中の子猫もおっぱいを飲みながらゴロゴロと鳴らします。これは、お母さん猫に「ちゃんとおっぱいを飲んでいる」ことを伝えています。ゴロゴロ音を聞いて、お母さん猫は安心することができるのですね。
 
またゴロゴロと喉を鳴らすとき、実は調子が悪いこともあります。動物病院の診察台でも鳴らすことがあるほか、出産や病気、ケガをしたときも鳴らすことがあります。このような場合は苦痛を感じ、また助けを求めていると考えられています。いつもと様子が違うゴロゴロ音のときは、受診するといいですね。
 

「シャーシャー」は威嚇だけではない?

口を大きく開け、ヘビのような顔で「シャーシャー」と声を出している場合は相手への威嚇です。やや恐怖心も持っているので、ヘビの真似をして相手に「自分はヘビのように危険だぞ」という印象を与えていると考えられています。噛まれることもあるので、無理に触ったりなだめたりしないでおきましょう。
 
多頭飼いをするとき、先住猫が新入り猫に「シャーシャー」いって威嚇をすることもあります。このようなときは無理に仲良くさせようとせず、少しずつなじませるようにします。
 

飼い主さんの足に頭をすりすりは「匂い付け」

外出先から帰ってきた飼い主さんを真っ先に迎えてくれる猫。飼い主さんの足に、すりすり頭や体をこすりつけてくるしぐさはかわいくてたまりません。これは親近感だけでなく、外の匂いをつけてきた飼い主さんに一生懸命自分の匂いをつけています。
 
猫の臭腺は口の脇あたり、額、しっぽの付け根にあり、そこから出している匂いをこすりつけています。すりすりと匂いをつける動作は、猫の家族や親しい仲間内でも行われることから、共通の匂いを持ち共有するためといえるでしょう。椅子の足などの家具や、新しく買ってきたものなど生き物以外にも自分の匂いをこすりつけて安心を得ています。
 

お腹を上にして寝ているのは安心しきっている

犬がお腹を見せて転がるのは、服従の表れとよく言われます。猫が急所で弱点もあるお腹を見せる場合も、心を許してなついている証拠。お腹を見せながら体をクネクネさせ、しっぽをピクピクするのも友好の表れです。
 
大好きな飼い主さんのもとに駆け寄りたいけれどちょっと眠い、でも愛情表現をしたいからひとまずお腹を見せる、という場合もあります。そのためお腹を撫でようとすると、いやがる猫もいるので気をつけてください。触っても怒らない場合は、かなり親密度が高いといっていいでしょう。
 

お母さん猫を思い出して「幸せな気持ち」飼い主さんの膝をフミフミ

飼い主さんの膝の上に乗って、爪を立てながら前足を交互にフミフミ。うっとりした顔をして、よだれまで垂らすことがあります。子猫はお母さん猫の乳腺を押しながら母乳の出をうながし、おっぱいを飲みます。飼い主さんの膝でゆったりくつろぐ幸せな気持ちが、子猫の頃、お母さん猫のおっぱいを飲んでいた幸せなときを思い出させるのです。
 
また、おっぱいを飲んでいたことを思い出し空腹でフミフミしていることもあるので、それほどうっとりしている様子がなければフードを用意してあげましょう。
 
1匹で毛布やクッションをフミフミし、同時に口に布やウールをくわえてしゃぶっていることもあります。よくあるしぐさであり、このこと自体、問題はありませんがほつれた糸を飲み込む危険性があります。
 
バラバラになった布は、どんなに猫が気に入っていても渡さないようにしましょう。糸や布のかけらを飲み込んだ可能性があるときは、かかりつけの動物病院を受診してくださいね。
 

ゆっくりまばたきは相手を認めた証拠

猫とふと目が合ったとき、猫を呼んだとき、ゆっくり目を閉じ、またゆっくり目を開けるという長いまばたきすることがあります。猫にとって心を許した信頼の証で、「あなたが大好き」と伝えてくれています。飼い主さんもゆっくりまばたきをして「大好きだよ」と伝えてあげましょう。
 
ただし見つめるのは威嚇になるので、じっと目を見るのはNGです。猫のことが苦手ななお客さんが来たとき、猫がわざわざ近づいていくことがあります。これはお客さんが、猫を見つめることができず目をそらす様子を「友好のしるし」と猫が受け止めてしまったと思われます。目は見つめずにそらすほうが、猫にとっては快適なようです。
 
猫のしぐさや行動をいくつかピックアップしてご紹介しました。飼い主さんにしか見せないかわいいしぐさや行動もあるでしょう。またうちの猫はこんな行動をしない、と心配されるかもしれません。しかし猫の中には、あまりしぐさや行動には気持ちを表さない子もいます。猫それぞれ個性があるので、猫と触れ合いながら観察をしてみてくださいね。
 

猫が喜ぶお部屋とおもちゃ作り!猫と仲良く楽しく暮らそう

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猫はもともと狩猟本能のある肉食動物です。野生の猫はねずみなどの小動物を見つけたら忍び寄り、捕まえて食べています。その点家の中にいる猫は、何もしなくてもフードをもらえるので、獲物を探す手間もありません。特に留守がちな家ではやることもなく、ストレスが溜まっている猫もいるかもしれません。
 
猫本来の習性や行動、環境を重視した部屋作りをすること、そして飼い主さんのちょっとした心遣いで猫の生活がぐっと楽しくなります。

環境エンリッチメントの考えを取り入れる

ちょっと難しい言葉ですが、「環境エンリッチメント」とは「環境(Environmental)」を「豊かで、充実したもの(enrichment)」にすることです。
 
動物福祉の考えのもと、飼育環境を動物本来の特性を生かせる環境に近づけ、動物が幸せに暮らせるように実現していく取り組みです
 
動物園や水族館でも盛んに環境エンリッチメントが実践されています。
・高い樹の上で生活するオランウータンのために、高いところを綱渡りで移動できるようにしています。「空中散歩」と呼ばれています。
・クマの運動場内のいろいろな場所に栗を隠しておきます。自然界と同じようにクマは栗を探すことができます。
・ペンギンが深いところまで潜れるように水深6mのプールを設置し、荒い波も起こすようになっています。本物そっくりで複雑な形をした岩も置いています。
などたくさんの例があります。
 

猫との生活にも環境エンリッチメントを取り入れる

動物園や水族館ほど大がかりなことはできなくても、家の猫のために飼い主さんができることがあります。猫は野生の本能が刺激され、わくわくした気持ちで暮らしていくことができます。
 
猫にとって大切なのは、上下に動ける空間と安心して過ごせる場所があることだということを覚えておきましょう。広さはあまり関係ないので、「狭いから」とあきらめなくて大丈夫です。
 

キャットタワーやキャットウォーク

上下移動が好きな猫のために、キャットタワーを置いている方は多いと思います。キャットタワーはまだ買っていない、という方は家にあるカラーボックスなど棚を使って作ることもできます。滑らないように、棚と着地するところに滑り止めのついたマットを敷いてあげてくださいね。
 
また猫用ケージを3段程度あるものにして、自由に出入りできるようにするのもいいでしょう。安全に上下運動ができるようになれば、猫は遊ぶことができます。高いところから飼い主さんを見下ろす、猫の得意げな顔をみるのも楽しみです。
 

外が眺められるようにする

窓辺にもキャットタワーや棚を置いて、外が眺められるようにしてあげましょう。また出窓があれば、猫専用コーナーにしてもいいですね。
 
空を飛ぶ小鳥を眺めたり、虫を見つけたりと刺激を与えることができます。ただし苦手な外猫が来る場合は、かえってストレスになるので見えないようにしてあげましょう。
 

隠れ場所を作る

猫は狭い場所が大好きです。猫が落ち着ける隠れ場所を作ってあげましょう。猫がちょうど入れる大きさのダンボールの一面を切り取り、いらないTシャツをすっぽりかぶせるだけで猫の部屋が作れます。
 
Tシャツの首の部分が切り取った面に来るようにすると、首部分が箱の出入り口になります。Tシャツなのでやわらかく、出入りするときも猫の体にやさしいので安心です。いくつか作っておくと、お気に入りの箱を自分で見つけるかもしれません。
 

フードをおもちゃに入れる

フードボウルにドライフードを入れるだけの食事では、狩猟本能が刺激されません。ドライフードを入れて遊べるおもちゃを使ってみましょう。おもちゃを自分で転がさないと中からドライフードが出てこないので、猫は一生懸命転がします。獲物を捕らえて、もてあそぶような野生の本能が刺激されます。
 
購入しなくても、ドライフードを入れるおもちゃは作れます。例えばペットボトルの横にドライフードが通る小さな穴を開け、フードを入れたらフタを閉めて転がすだけです。ペットボトルのほかに小さな箱など、猫が安全に遊べるものなら簡単に作れます。汚れたら新しいものに取り換えてあげましょう。
 

フードを入れたおもちゃを隠す

猫は食事時間が小刻みで、一度にたくさん食べないという習性があります。小刻みに食べられるよう、フードの入ったおもちゃを隠してみるのもいいでしょう。
 
猫のお部屋や猫のベッドに隠したりすると夢中になって探し、猫の狩猟本能が刺激されます。注意したいことは飼い主さんが隠したことを忘れないようにすることです。ドライフードは酸化しやすいので、食べ残しは早めに片づけるようにしてくださいね。
 

飼い主さんと楽しく遊ぶ時間も

狩りをする必要のない生活をしている猫の相手をするのは、飼い主さんしかいません。おもちゃを使って一緒に楽しく遊びましょう。市販の猫じゃらしやおもちゃで遊ぶのもいいのですが、猫が喜ぶおもちゃは簡単に手作りもできます。
 
例えばいらないダンボールに小さな穴をたくさん開け、飼い主さんが指を出すもぐらたたきゲーム、新聞紙や包装紙を猫の体の幅くらいに丸めてテープで止めるだけのトンネルなどいろいろなものが作れます。手頃な材料でおもちゃを作って、猫と一緒に遊ぶ時間を楽しんでくださいね。
 

猫の感情表現はしっぽの動きにあり!愛猫の気持ちを知ろう

豆知識301025
 
猫は犬のようにしっぽをフリフリすることはありません。
 
しかし、猫のしっぽにはいろいろな感情が込められているのをご存知でしたか?
 
分かりづらい猫の感情を読むにはしっぽの動きをチェックすることが最大の近道!嬉しい、楽しいなどのプラスの感情から恐怖、イライラなどのマイナスの感情までその種類はさまざま。なかでも愛猫家なら知っておきたい、代表的なものをいくつか集めてみました。

プラスの感情

まず初めに、猫にとってプラスの感情を表すしっぽの動きを見ていきましょう。
 
◆しっぽを立てる…嬉しい、甘えたい、構ってほしい
◆先端を前に向ける…猫にとっての挨拶
◆ゆっくりと振る…機嫌がいい、リラックスしている
 
ぴんとしっぽを立てているのは友好の証!じっと目を見つめながら近寄ってきたらあなたに甘えたい証拠です。また、猫同士が挨拶する時もしっぽの先端を前に向けることがあります。野良猫が集会を開いていたらよく観察してみてください。

マイナスの感情

飼い主なら知っておきたい!猫にとってマイナスの感情を表すしっぽの動きは以下の通りです。
 
◆しっぽを逆立てる…驚きや恐怖、威嚇体制
◆足の間に巻き込む…怯えている、弱気になっている
◆ダラリと下げる…しょんぼり、元気がない状態や体調不良の可能性も
◆左右に大きく振る…闘争心が芽生えている、強さをアピールしたい状況
◆速く、バタバタ振る…イライラしている
 
猫はマイナスの感情の時ほどしっぽを大きく動かす傾向にあるようですね。毛を逆立ててしっぽを膨らませている姿は印象的なのですぐに気づくことができますが、その他はやや分かりづらいかも?知っているだけでも猫への理解度がぐっと深まりますね。

まだまだある!猫の感情表現

プラス・マイナス以外にも猫のしっぽには意外な感情が込められているんです。
 
◆抱っこされた時、お腹に付ける…不安や恐怖を感じている
◆抱っこされた時、小さく振る…落ち着かない、早く下ろしてほしい
◆先端を小刻みに振る…獲物を見つけたときや考え事をしているとき
◆声に反応して揺らす…聞こえてはいるが、反応するのが面倒
 
しっぽを見れば猫ならではの感情が何となく理解できますね。猫がひとりの時間を満喫しているとき、さりげなくしっぽの動きを観察してみれば面白い発見があるかもしれません。
 
代表的なものを挙げてみましたが、猫にとってしっぽは身体の中でも大切なパーツのひとつ。
親猫が子猫の狩りの練習にしっぽを使うこともありますし、猫同士のコミュニケーションとしても重要な役割をもっています。仲良しの猫同士、しっぽを絡ませて親交を深めることもあるほどです。
また、猫は信頼している人にしっぽの付け根を触ってもらうのが大好き。猫の性感帯であるという説もあるほどで、触ってあげればきっとゴロゴロと喉を鳴らして喜んでくれるに違いありません。ぜひ猫のしっぽをよく観察して、コミュニケーションを深めてみてくださいね。
 

猫のオスとメスには違いがある

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猫は性別によって全く違う性質をもっていることをご存知でしたか?
この他にも、毛の色や模様によって性格が違うことがあります。新しい家族として猫を迎え入れるときの参考にしてみてくださいね。

毛の色や模様によっても性格は違う

猫は毛の色や模様によって性格が少し違うといわれています。代表的なものは以下の通りです。
◆茶トラ…穏やかで優しい
◆白猫…神経質で気が強い
◆黒猫…争いを嫌い、フレンドリーで優しい
◆キジトラ…やんちゃで甘えん坊
◆サビ猫…マイペースで短気
 
もちろん全ての猫にあてはまるわけではありません。しかし、家の猫ちゃんや野良猫などをよく観察してみると納得できる気がしませんか?これらは遺伝によるものが多いと言われています。

オス猫の特徴と飼う上での注意点

オス猫は体格がよくて目が細く、いかにも“猫っぽい”顔つきの子が多いです。鼻が尖っていてシャープなのも特徴。性格は遊び好きでやんちゃ。飼い主さんが大好きな子が多く人懐っこいイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?
生後6ヵ月~1歳頃になると去勢をする飼い主さんも多いですが、去勢後のオス猫はとっても甘えん坊になります。時には赤ちゃん返りのような兆候がみられることも。逆に去勢をしないと発情期に「スプレー行動」と呼ばれるマーキングをして部屋を汚したり、飼い主さんに噛みつくなどの凶暴化、またメスを求めて脱走するなどの行動に出ることがあるので注意が必要です。

メス猫の特徴と飼う上での注意点

オス猫と正反対の性格で気分屋、プライドが高い子が多いです。何を考えているか分からない…と飼い主さんを困惑させる子もいます。猫らしい性格の子はメスに多いのが特徴。顔は全体的に丸みを帯びていて目もぱっちりと大きく、しなやかな体つきをしています。
メス猫は避妊手術を選択する飼い主さんが多いですが、オス猫と違って全身麻酔を必要とするので日帰り手術ができません。最低でも1泊の入院が必要となり、その分費用も高くなります。避妊をせずに発情期を迎えるとオス猫へのアピールをするためにとても大きな声で鳴きますので、集合住宅に住んでいる飼い主さんは少し困ってしまうかもしれませんね。

育った環境によっても変わる

猫も人間と同じである程度の性格は幼少期に形成されると言われています。特にしつけのしづらい猫においては生後2週間~3ヵ月頃に母猫や兄弟からたっぷりと愛情を受け、社会性を身につけることがとても大切です。
また、飼い主さんの性格や住環境によっても性格は変わってくるというから興味深いですね。生活リズムに関しても同じことが言え、飼い主さんが夜型の場合は猫も夜型になるといわれています。ベースは夜行性の猫ですが、現代で飼われている猫は必ずしも夜に活動するとは限らないものです。
普段知らん顔をして寝ているように見えても、案外飼い主さんの影響を受けている猫。この機会にじっくりと観察してみてはいかがでしょうか。