2022年11月

ご飯を食べない猫はどうすればいい?食欲が落ちる理由と対策

目次

1.猫がご飯を食べない理由

2.フードそのものに理由がある

3.環境が原因によるもの

4.病気の可能性も考える

5.ご飯を食べない猫への対策

6.まとめ

 

愛猫がフードを突然食べなくなるときってありますよね。病気になったのではと心配する飼い主さんも多いでしょう。

 

猫は、食べ物の匂いや食感だけでなく、食事の環境や食器の清潔さなどにも敏感です。人から見るとささいな理由で食べなくなるケースがあります。

 

今回は、ご飯を食べない猫への対策を解説します。ただし元気がないときや、丸一日食べないときは動物病院を受診してくださいね。

 

猫がご飯を食べない理由

もちろん病気が原因で食べないときもあります。しかし、病気以外ではさまざま。フードそのものや、食事環境に理由がある場合もあるのです。

 

フードそのものに理由がある

フード自体が好みでないなどの理由で食べないときがあります。せっかくの高いフードでも食べないのは、単に香りなどが好きでないのかもしれません。

 

・フードに飽きた

新しもの好きの猫は、いつも食べているフードに飽きてしまうときがあります。

 

・トッピング待ち

ウエットフードや液状のおやつなどをトッピングしてもらった経験があると、「またトッピングしてほしい」と粘る猫もいます。

 

・新しいフードが好みではない

せっかくの新しいフードも、何か気に入らないことがあると食べない場合があります。香りや食感などのこだわりがある猫が多く、飼い主さんを悩ませるでしょう。

 

・フードの嫌な思い出

フードに苦い薬が入っていて、おいしくなかったなどの嫌な体験があると食べなくなる場合があります。

 

本当にたまたま体調不良のときフードの匂いを嗅いだのがきっかけで、嫌いになってしまう場合もあるようです。

 

環境が原因によるもの

猫は食事環境にも敏感です。お皿の汚れなどで食べなくなるケースもあります。

 

・食器が汚れている、好みではない

汚れた食器や、いつまでも古いフードが残っている食器だと猫は食べなくなる場合があります。こびりついた匂いなどを嫌がるようです。

 

食器にひげが当たるのを猫は嫌がります。深めのお皿などで与えていると、ひげが当たりやすいでしょう。フードを前脚でかきだしている場合、食器を嫌っている可能性があります。

 

・落ち着いて食べられない食事環境

人の出入りが激しい場所で食べる、多頭飼いで争うように食べるなども食欲低下の原因です。食事場所とトイレが近いのも大変嫌がります。極端に暑い、寒い食事場所も嫌がるでしょう。

 

意外に見落としがちなのが、「食べていると飼い主さんがいつもじっと見ている」です。ちゃんと食べているか心配になると、ついやってしまいますよね。やたらと声をかけてくるのもいやがるでしょう。

 

・猫がシニアになった

年を取ると、どうしても運動量が減るため食べる量は減っていきます。関節に負担がかかるため、平たい食器が床にあると首を下げて食べるのも辛くなるのです。

 

シニア猫は嗅覚が衰えるので、フードの香りもわかりにくくなって食欲が落ちます。「認知症(認知機能不全症候群)」でも食欲が落ちることもあります。

 

病気の可能性も考える

病気でも食欲は低下します。一見元気そうに見えても猫は体調不良を隠すので、飼い主さんはしっかり観察しましょう。病気でなくても、ひもなどの異物を食べた場合も食欲が落ちます。

 

次のような症状が見られたら、動物病院を早めに受診しましょう。

・なんとなく元気がない

・狭くて暗い場所から出てこない

・嘔吐や下痢をする

・血尿や頻尿がみられる

・尿が出ていないようだ

・口の周囲を触られることを嫌がる

 

また、丸一日食べないでいると、肝臓に脂肪が過剰に溜まって肝臓の機能が低下する「肝リピドーシス」になる恐れもあります。脂肪肝とも呼ばれ、猫特有の病気です。急いで受診しましょう。子猫の場合は8時間程度食べないようでしたら、受診してください。

 

ご飯を食べない猫への対策

病気以外での食欲不振対策を紹介します。いろいろ試しているのに食欲の低下が続くときは、必ず動物病院を受診してください。

 

・食器を変える

猫のひげが当たりにくい平らな食器に変更します。首を下げる必要がないように、高さのある猫専用の陶器の食器がおすすめです。

 

プラスチック製の食器はリーズナブルで軽いのですが、細かい傷がつきやすく汚れが取れきれないのが欠点です。できれば陶器がいいでしょう。

 

・食器をこまめに洗う

清潔を保つために、食器は小まめに洗いましょう。これだけでも食べるようになる場合があります。

 

・食事の環境を改善

静かで落ち着いた場所に移動します。大きな音がする洗濯機やテレビなどの家電からは離してください。多頭飼いの場合は、クレートに入れて別々に食べさせるのがおすすめです。

 

飼い主さんは、食事中じっと見たり声をかけたりしないようにしましょう。

 

・好みを探る

フードのサンプルなどを用意して、好みを探るのもいいでしょう。いくつか好きなブランドや素材のフードが見つかるはずです。それらをローテーションして与えると、飽きずに食べてくれます。

 

「子猫のころに食べたものが好き」という習性もあるので、その当時与えていたブランドのフードを与えるのも手です。フードの切り替えは、下痢をしないように時間をかけて行ってください。

 

・フードの与え方も一工夫

フードは温めてみましょう。猫は狩り直後、獲物の温もりが残った状態で食べるので、温めると喜んで食べる場合があります。フードの香りが立つので、嗅覚が衰えてきたシニア猫の食欲も刺激するでしょう。加熱するときはアツアツではなく、ほんのりと温かい程度にしてください。

 

フードが入るおもちゃなどにフードを入れて、遊びながら食べさせるのもおすすめです。狩猟本能が刺激されて、よく食べるようになるかもしれません。

 

まとめ

猫がご飯を食べないと心配ですよね。

フードが好みでなかったり、本当に飽きたりするほか、食器や食事の環境に不満がある場合もあります。

 

温めて与える、静かな場所で食べさせるなど対策を行ってください。食器を変えるだけで食べるようになる場合もあるので、食器の見直しも大切です。

 

病気が隠れている場合もあるので、食欲不振が続くときは必ず動物病院を受診してください。

【犬を危険やトラブルから守る】おすすめのしつけや慣れておくといいことを紹介

目次
  1. 基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる
  2. 「まて」で飛び出し防止
  3. 「おいで」で保護される可能性が高まる
  4. 「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防
  5. クレートに慣れさせる
  6. 靴を履くのに慣れておく
  7. ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく
  8. まとめ

 

「おすわり」や「まて」などの基本のしつけが、犬を危険やトラブルから守ってくれます。例えば「おすわり」はシンプルですが、興奮した犬が落ち着く効果があるのです。またクレートに普段から慣れておくと、入院や災害時に役立ちます。

今回はいざというときに役立つしつけや慣れておくといいことについて解説します。

 

基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる

興奮した犬は、「おすわり」の号令で落ち着いてきます。たとえば公園で他の犬に会って興奮した、遊んでいるうちに唸るようになったときは「おすわり」でいったん休憩。犬はだんだん落ち着いてくるでしょう。大地震など災害発生時も、興奮状態の犬をおすわりで鎮められるようになります。

 

「おすわり」は基本中の基本のしつけです。愛犬も覚えやすく、飼い主さんも教えやすいですよね。これから教えたい方は、おやつやフードを用意して次の方法で試してみてください。おやつやフードは、手に握って隠れる程度の大きさが適切です。

 

  1. 途中でどこかに行かないよう、犬にはリードを着けておく
  2. おやつを犬に見えないように手に握って持ち、そのまま犬の鼻先に持っていく
  3. 犬が興味を持ったら、おやつを持った手をあげていく
  4. 犬は、顔を上げて手をみるので自然におすわりをする
  5. できたらおやつを与えてほめる

 

ここまでできたら次のステップにいきます。

  1. 握った手に興味を持たせるときに「おすわり」と号令をかける
  2. 握った手を、あげていく
  3. おすわりができたら、しっかりほめる

 

毎回おやつを与えていると、おやつがないとおすわりしなくなってしまいます。おやつなしでも練習しましょう。ごほうびは、「いいこ」などのほめ言葉で十分です。おすわりのあとに散歩に行く、遊ぶなどもごほうびになります。うまくいかないときは、ドッグトレーナーなどに相談してみましょう。

 

「まて」で飛び出し防止

「まて」は犬を呼び止める役割があります。うっかり開けてしまったドアから出そうになったとき、散歩中にリードがはずれてしまったときなどに役立つでしょう。災害時の避難中、はぐれそうになったときにも「まて」が効果的です。

 

「まて」の教え方は次のとおりです。

  1. おすわりをさせる
  2. 「まて」と声をかけて、犬から離れる
  3. 犬が座って待っていられたらほめる

 

ほめるときは、「いいこ」とたっぷりほめてあげましょう。ごほうびは、おやつでもおもちゃでもかまいません。

普段、おやつやフードを食べる前、おもちゃで遊ぶ前も「まて」と声をかけるといいでしょう。

 

「おいで」で保護される可能性が高まる

犬を呼ぶときは名前を呼ぶ飼い主さんが多いでしょう。しかし「おいで」で来るようにしつけておくと、迷子になったときに保護されやすくなります。

 

迷子の犬を保護しようとする人は、「おいで」と犬を呼ぶはずです。迷子札を付けていても、近づいて首輪を触らないと読めないため、なかなか見てもらえないでしょう。だからこそ「おいで」は大切なのです。

 

「おいで」で来るようになると、災害ではぐれた場合も、ボランティアや動物レスキューの方に保護される可能性が高まります。

 

「おいで」を日頃から練習しておきましょう。飼い主さんのお友達などに、おいでの練習に参加してもらうのもおすすめです。

 

「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防

「ちょうだい」で犬が口に咥えているものを離せるようにしておくと、誤飲誤食の予防ができます。家で靴下を丸呑みしようとしている、散歩中に落ちている食べ物を食べようとしているなどの緊急時に有効です。

 

ここで「ダメ!」と一方的に取り上げようとすると「これは魅力的なものだ」と犬はますます執着して飲み込んでしまいます。

 

おやつなど他の魅力的なものと犬が咥えているおもちゃなどを、ときどき「ちょうだい」で交換する練習をしておきましょう。

 

散歩中などの拾い食いに備え、ポーチにはいつもおやつを入れておくといいですね。

 

クレートに慣れさせる

クレートに慣れておくと、日常生活から入院、災害などの緊急時にも大変役に立ちます。落ち着ける自分のスペースにもなるので、ぜひ慣れさせておきましょう。

 

来客中も静かに落ち着いて過ごせるようになります。ドライブなどの移動でも固定したクレートにいれておくと、事故のときも飛び出す危険が減るのです。

 

入院や災害時の避難所ではほとんどの場合、ケージに入ります。クレートに慣れて置けばストレスもかなり減らせるでしょう。

 

中でおいしいおやつを食べさせるなど、「クレートは楽しい場所」と教えます。罰として閉じ込める場所にはしないでください。

 

靴を履くのに慣れておく

靴を履くと、災害が起きて避難する際に肉球のケガ予防ができます。抱っこなどが困難な中・大型犬は、歩いて避難するためケガのリスクが高いのです。災害時は、ガラス片などが道路に散乱しているケースもあるので、靴を履いていれば安心して歩けます。

 

大雨や雪の日、真夏の散歩でも、犬の足を保護できるのもメリットです。いざというときにいきなり履かせるのは困難なので、日頃から練習しておきましょう。

 

ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく

ドライフードとウエットフードどちらにも慣れておくと、普段食べ慣れないものが提供される入院や災害時にも安心です。

 

「いつも手作り食」「ドライフードは食べない」「ウエットフードは食べたことがない」など愛犬の食事は、さまざまだと思います。しかし、入院すれば毎食手作り食を与えるわけにはいきません。緊急時はドライフードしか提供されない場合もあります。

 

ウエットフードは、開封前の保存期間が長いので非常時のストックにおすすめです。水分補給もできるので、今のうちに慣れさせておきましょう。

 

新しいフードを与える際は、お腹を壊さないように時間をかけて変更してくださいね。

 

まとめ

散歩時での他の犬とのトラブル、家での誤飲誤食など、トラブルはいつ起こるかわかりません。また体調不良や災害も、突然やってくるものです。

 

非常時に少しでも危険や負担を減らすために、日頃からおすわりなど基本のしつけはしっかり教えておきましょう。クレートや靴を履くのに慣れておくのも有効です。ドライフードとウエットフードに慣れておくと、どのようなフードも食べられるようになるでしょう。

 

もちろん日頃の生活にもメリットが多いので、ぜひ取り入れてくださいね。

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