2016年10月

気を付けたい犬の耳の病気

気を付けたい犬の耳の病気
大きめのタイプ、垂れ耳タイプ、穴に毛が多いタイプなど、犬種によってさまざまな耳の形がありますが、総じて耳は犬にとって非常にデリケートな箇所です。
 
病気になりやすい部分でもあるため、飼い主は犬の耳の病気についてよく知っておく必要があります。
 
こちらでは、それぞれの病気についてご紹介していきます。

犬の耳に関連する病気で起こりうる事とは?

犬の耳の病気で一番多いのは「炎症」です。原因は細菌や真菌による感染や食事アレルギー、高温多湿による機能低下、ミミヒゼンダニの寄生など実に様々。一般的にはまず外耳炎からはじまって中耳炎、内耳炎へと進行していき、最終的に耳が遠くなり、歩行困難になってしまう可能性もあります。
 
かゆくなったり悪臭がしたりするだけでなく、かなりの痛みを伴うため早めに治療をしてあげましょう。
 

慢性化するとやっかいな「外耳炎」

耳の入り口から鼓膜までの部分に炎症が発生する病気です。慢性化すると皮膚がゴワゴワしてきて穴が塞がれ、耳が聞こえにくくなることも。雨の日やシャンプーをした際などに耳の中に湿気がたまり、細菌やダニが繁殖しやすい状況になるのが主な原因です。抗生物質を使い、清潔に保つよう治療してあげましょう。
 

外耳炎が悪化するとなる「中耳炎」

中耳の炎症です。外耳炎が何度も起こって慢性化すると中耳にまで炎症がおよび、この症状になります。外耳炎と混同されることもありますが、痛みを伴うため、愛犬の元気がなくなり、撫でられるのを嫌がったりします。
 

さらに悪化すると…「内耳炎」

こちらは内耳の炎症を指します。外耳炎・中耳炎を経ても治らずに更に進行した状態ですが、腫瘍が原因で起こる場合もあります。鼓膜へのダメージが大きいため、悪化するとフラフラとした足取りになって転んだり、眼球が回転したりすることもあります。耳の内部の炎症であるため、診断にはCTやMRIなどが必要となります。
 

初期症状を知って早期発見を!

外耳に炎症を起こすと、黒っぽくて臭いのきついベトベトした耳垢がたまってきます。見た目にもわかりやすく、犬がかゆがったり頭を振ろうとしたりするため、注意していれば比較的発見しやすいでしょう。進行すると耳だれや出血が起こり、痛みを伴います。吐き気や食欲の低下を起こす場合もあるようです。
 

耳炎にさせない為のポイント

耳炎を防ぐためには、普段から耳の中を清潔に保つことが大切です。雨の日の外出は避け、海やプールに連れていく際は濡れないように注意してあげましょう。シャンプーの際も耳に水が入らないよう気を付けてください。
 
また、こたつなど高温になる場所も注意が必要です。耳が垂れているタイプや毛が多いタイプの犬は湿気がこもりやすくなっています。さらに、子犬のうちに食べ物にアレルギーがないかの確認も怠らないようにしましょう。
 
犬の耳の病気には様々な原因が考えられますが、いずれも目に見える症状であるため、日頃からチェックしてあげると良いでしょう。炎症が奥に進むほど治療が困難になっていくため、早期に発見して手を打つことが大切です。
 
 

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気を付けたい猫の耳の病気

気を付けたい猫の耳の病気
「うちの猫、最近耳が臭くて……」、「黒い耳アカができるようになった」そんな悩みを抱えている愛猫家の方は、すぐに動物病院を受診してください。もしかすると大変な病気かもしれません。
 
猫は通常、人間にあまり耳を触らせませんので、耳の様子を観察しない飼い主さんが多いようです。
 
そのため、飼い主さんが耳の異変に気がついた時には、病気がかなり進行してしまっていることも珍しくありません。
 
そこで今回は、猫の耳に関する代表的な病気4つをご紹介します。

猫の耳の病気 その1「外耳炎」

しきりに頭を振ったり、後ろ足で耳を掻いたりする場合、外耳炎の可能性があります。外耳炎とは、耳の入口付近から鼓膜に向かって伸びる、外耳と呼ばれる器官が炎症を起こす病気で、耳アカが臭くなったり、耳ダレを起こしたりすることがあります。
 
原因は耳ダニやカビを含む細菌に感染することや、アレルギーなどで、外耳炎になると耳の内部が赤く充血し、初めは痒みを、ひどくなると痛みを引き起こします。
 
放っておくと、内耳炎や中耳炎を引き起こしたり、炎症部分が腫れて、耳がふさがってしまったりということもあるため、早期発見と早めの治療が大切です。
 

猫の耳の病気 その2「中耳炎」

外耳の炎症が、中耳まで広がると内耳炎を引き起こします。内耳炎にかかると、痒みではなく強い痛みが現れるため、症状の出ている耳の方に頭を傾けたり、頭を触られたりを嫌がるようになります。さらに症状が進むと、ふらつくようになるなど、平衡感覚に支障をきたすようになります。
 
場合によっては、ホルネル症候群や顔面麻痺などを引き起こしたり、骨髄炎を引き起こしたりして死に至ることも。
 
内耳炎は外耳炎によって引き起こされることが多いため、外耳炎の初期症状を見逃さないことが大切です。また、早期に治療を行えば完治の確率が高くなる病気ですから、日常から愛猫の耳をチェックするようにしてください。
 

猫の耳の病気 その3「耳ダニ症」

黒や茶色の耳アカが出たり、しきりに耳を引っ掻いたりするなら、耳ダニ症の可能性があります。耳ダニ症と外耳炎は特徴が似ており、外耳炎から耳ダニ症、もしくは耳ダニ症から外耳炎に至ることもあるため、注意が必要な猫の耳の病気の一つです。
 
耳ダニ症は、ミミヒゼンダニというダニの一種が猫の耳に寄生することで起こる病気で、耳の手入れをしていると、0.3mm前後の透明なダニが見つかることもあります。耳ダニの卵まで駆除しなければ、症状をおさめることができないため、治療には駆虫薬を塗布する必要があります。
 
猫同士の接触で感染することが多いため、多頭飼いをしているご家庭では、他の猫を近づけさせないことが大切です。また、親猫から子猫に感染する事例も多くなっています。
 

猫の耳の病気 その4「耳血腫」

猫の耳の尖って広がった部分「耳介」にある血管が内出血を起こし、耳介内部に血液などが溜まる病気を「耳血腫」と言います。
 
耳血腫になると患部が腫れ上がるほか、頭を振ったり痒がったりすることがあります。
主な原因としては、耳ダニや猫同士のケンカによる打撲などですが、外耳炎と関係していることも多いようです。放っておくと耳介が変形し、形が戻らなくなることもあるため、早めの処置が必要です。
 
猫の耳の病気はさまざまですが、日頃からしっかり愛猫の耳をチェックしておけば、早期発見が可能です。愛猫が膝に乗ってきた際などに、さりげなくの耳の内部をチェックするようにしましょう。
 
 

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