2016年02月

猫の爪とぎに関するしつけ

猫の爪とぎに関するしつけ
猫を飼っている方がよく口にするお困りごとの一つに爪とぎがあります。
部屋中のいたるところに爪とぎの跡がある……なんて方もいらっしゃるのでは?
 
しかし、実は猫にとって、爪とぎは大きな意味を持つ行動なのです。
 
なぜ猫は爪とぎをするのでしょうか? そして、猫の爪とぎをしつける方法はあるのでしょうか?

猫が爪とぎをする理由と意味について

猫が爪とぎをする理由はさまざまです。人間が爪を切って手入れするのと同じで、古くなった爪を剥がし、普段の生活を送りやすくしたり、飼い主にかまってほしいときのアピールだったり、ストレス解消のためにも爪とぎを行う場合があります。
さらに肉球には「臭腺」と呼ばれる自分のニオイを発する器官があり、爪とぎの際にはこのニオイを擦りつけて、マーキングを行うこともあります。
 
では、万一爪とぎをしなくなるとどうなるのでしょう。一般的には老猫になると、次第に爪とぎを行わないようになる傾向があります。本来は飼い主や獣医師が爪を切ってあげなければいけないのですが、伸びっぱなしの状態が続いてしまうと、肉球に刺さってしまうこともあります。爪とぎは、伸び続ける爪をすり減らすと言う意味でも重要な役割を果たしている行動だと言えます。
 

爪とぎのしつけをする時に必要な道具

上記の理由から、猫に故意に爪とぎをやめさせることはできません。しかし、家中の壁や家具を爪とぎ用に使われては、飼い主も大変ですよね。そんな時に役立つのが、市販で売られている爪とぎです。これは猫の爪とぎのしつけを行うときにも役立ちますので、猫と暮らすなら必ず購入しておきましょう。
 
地面に寝かせて使用するものや、壁に立てかけて使用するものなど、爪とぎにはさまざまな種類があります。また、猫が爪とぎを気に入るかどうかは、爪とぎの素材にも大きなポイントになると言われています。
 
段ボールでできたものやカーペット素材のもの、木製や縄製のものまで、さまざまな素材がありますので、ご自宅の猫が爪とぎをする場所、そして愛猫が好んで爪とぎをしている場所に近い素材のものを購入しましょう。どうしても購入したもので爪とぎをしない場合は、別の素材のものを試してみましょう。
 

爪とぎのしつけを始める時期とその方法

猫の爪とぎのしつけは、家に子猫を迎えた時から始めるのがおすすめ。自分から進んで爪とぎの仕草を見せたら、すぐに爪とぎをその場所に置き、爪とぎにはこれを使うんだということを猫に覚えさせます。子猫の場合は、自分から進んで爪とぎをしない子もいます。
 
また成猫でも、与えた爪とぎではどうしても爪とぎをしないことがあります。その場合はあらかじめ肉球を爪とぎにつけるなどして、自分のニオイを付けておいたり、また置き方(壁に立てかけるなど)を変えるなどして工夫してみましょう。どうしても気に入らないようであれば、素材を変えることも検討してみてください。爪とぎがうまくできない子猫の場合、爪とぎができたら褒めてあげることも忘れずに。
 
猫が爪とぎをするのは自然な行動です。どうしてもしてほしくない場所で爪とぎを続けるようなら、研ぎにくいつるつるの壁紙にしたり、忌避剤をスプレーするのもひとつの方法です。
 
猫に爪とぎをうまく覚えさせることで、人間と猫どちらも快適な生活をすることができますから、子猫のうちに、爪とぎを使うことをしっかり覚えさせておきましょう。

吠える犬のしつけ方

吠える犬のしつけ方
犬のムダ吠えは、きちんとしつけをしないと近隣の方に迷惑をかけてしまい、住民トラブルなどに発展してしまうことがあります。
 
今回は、吠えるくせがある犬のしつけ方について説明していきたいと思います。

犬が吠える理由を考えよう

犬にとって吠えるという行動はコミュニケーションの手段の一つで、犬にとっては何らかの意思表示であることがほとんどです。では、犬が吠える理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

1.要求、はしゃぎ

「ワンワン!」と軽快に吠えます。「お腹がすいた」、「構って欲しい」、「散歩へ行きたい」などといった欲求・要望があるときの吠え方です。

2.不平、不満、威嚇

歯をむき出して「ウー!」と低く唸ります。強い不満を感じたり、警戒から威嚇に移ったときなどの吠え方です。

3.痛み、恐怖

「キャン! キャン!」と高く悲壮な声で吠えます。身体に痛みを感じたときや、強い恐怖を感じたときの吠え方です。

4.縄張りを主張する

「ワン! ワン!」と低めの声で威嚇するように吠えます。飼い主以外がチャイムを押したときや、慣れない来客を目にしたときなどにこの声で吠えます。

5.退屈、興奮

「ワン! ワン!」と高い声でひっきりなしに吠えます。犬の中には散歩や運動が足りないとき、エネルギーを発散しようとこの吠え声で鳴き続けるタイプがいます。

6.寂しさ

「ウォーン」、「キューン」といった高い声で悲しげに吠えます。この吠え声は仲間を呼ぶための声で、一匹にされたときの寂しさを訴える声です。

吠える犬のしつけ方と注意点

ムダ吠えは周囲に迷惑をかけてしまうことから、飼い主が「早くやめさせるよう矯正しないといけない!」とつい焦ってしまいがちです。
しかし、鳴きやまないからといって、一方的に「駄目!」と叱りつけるだけでは、犬に過剰なストレスを与えてしまいます。上記でご紹介したように、犬が吠えるときには、それ相応の理由や原因があります。
そのため、ムダ吠えが気になるときには、まず吠えてしまう原因を明らかにに、理解することが大切です。
そして、犬が吠える原因を取り除いてあげれば、ムダ吠えをしないようしつけをすることができます。ムダ吠えがなかなか治らないときは、犬の気持ちに寄り添って、何を言いたいのか、伝えたいのかじっくり確認してあげましょう。

来客やほかの犬に吠えてしまう犬にするべき対応

来客やほかの犬に対して吠える犬は、繊細で臆病な性格であるケースが多く見られます。自分以外の存在に対する免疫がないため、相手が「自分にとって敵ではないのか!? 」と威嚇し、必要以上に吠えてしまうのです。
また、成犬の場合は、子犬時代に知らない人物やほかの犬から恐怖心が植え付けられている場合があり、その恐怖心から吠えてしまうというケースもあります。恐怖心から吠えている犬をしつける場合に重要になるのが、他人やほかの犬に無理に慣れさせようとしないということです。
恐怖心を抱いている対象にいきなり慣れるのは、とても難しいものです。ゆっくりと時間をかけて恐怖心を溶かしていくことを心がけ、ムダ吠えをしたときには「怖がらなくて大丈夫」と優しく声をかけ、リラックスさせてあげるようにしましょう。
こういったことを根気よく繰り返すことで、成犬でも恐怖心を解きほぐすことができ、ムダ吠えを緩和させることができます。
 
ムダ吠えは、飼い主にとって非常に悩ましい問題ですが、犬にとっては主人に聞いて欲しい訴えにほかなりません。犬の気持ちをくみ取って、根本的な原因を取り除いてあげることが大切です。

なかなか歩かない犬を散歩に連れ出すには

なかなか歩かない犬を散歩に連れ出すには
犬は散歩が大好きな動物です。玄関口でリードを持っただけで飼い犬が飛び跳ねて喜び、早く散歩に行きたい! とかわいい仕草を見せてくれる。
 
犬の散歩についてそんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか? 
 
しかし、中には散歩に行きたがらない犬も存在しています。そこで今回は、犬が散歩で歩かない原因と、その対策について考えてみたいと思います。

犬が散歩でなかなか歩いてくれない理由とは

散歩に連れ出そうと家の外に出たものの、犬がその場で立ち止まってしまい歩いてくれない。そのような場合、慣れない外の景色に怯えてしまっているということが考えられます。
犬は人間が想像する以上に臆病な動物。世の中の景色を「大きくて怖いもの」と感じており、知らない臭いや音に敏感です。特に小型犬は、精神が細やかで臆病なタイプが多く見られます。
犬が歩いてくれない場合、散歩に対して恐怖感を抱いていて、外に出るのを怖がっているかもしれません。
 

散歩トレーニング の第一歩目は「リードに慣れること」

リードに早い段階で慣れることができるかどうかが、成犬になった後のお散歩ライフを左右するといっても過言ではありません。子犬のうちに、首輪とリードに慣れさせておきましょう。
まだお散歩に出かけたことがない犬の場合、はじめからお散歩用の伸縮リードなどは使わないようにしましょう。
最初は家の中でリボンなど柔らかい素材の紐を首につけて遊ぶことから始め、慣れてきたらナイロン製の軽い紐に取り替えるなど、段階を追って慣らしていきます。
最終的にリードを付けられるようになったら、人の隣についていくように「ツイテ」と声をかけながら部屋の中を実際に歩き、散歩の感覚を覚えさせましょう。
 

お散歩デビュー時の注意点

お散歩デビューの際に怖い体験をしてしまうと、犬はその記憶を生涯持ち続けてしまう可能性があります。
以下のような点に気をつけてお散歩デビューに臨みましょう。

できるだけ刺激が少ない場所に連れて行く

静かで危険性がないところでの散歩から始めることで、犬は「外で怖いことは起こらない」と認識することができます。また、他の犬や人が多く集まる公園で、犬が怖がる場合は無理をさせないよう注意しましょう。

車や自転車の交通量が多いところは避ける

車が多く通る大きい道路は、事故の危険性が高まるだけでなく、犬が怯えてしまうため、散歩デビューには向いていません。散歩デビューからしばらくは、車や人通りが少なく、所々に草や植え込みがあるような道がベターです

絶対にリードを離さない

迷子や交通事故を防ぐためにも、リードはしっかりと握っておきましょう。また、散歩に慣れるまでは伸縮リードは使わないことをおすすめします。犬の動きに合わせて伸び縮みするため、犬が予想外の動きをしたときに飼い主が引っ張られてしまいます。それから、万が一のために、首輪へ迷子札を付けておくのも忘れずに。
 
散歩に連れ出してもなかなか歩いてくれないというときは、その犬が感じている恐怖心を飼い主が取り除いてあげることが大切です。安全な散歩環境を整えて、飼い犬が散歩になれることができるよう、根気強く見守ってあげましょう。
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