2022年05月

犬が穴掘りをする理由とは?気を付けたい穴掘りも解説

犬が穴掘りをする理由とは?気を付けたい穴掘りも解説

目次
  1. 穴を掘るのは「本能」
  2. 気を付けたい穴掘りとは?
  3. まとめ

犬は穴掘りが大好き。庭を掘ってできた穴に体を入れるかと思えば、次々と穴を掘り返してほったらかしにするときもあります。土だけでなく、ベッドや敷物を掘るのに夢中になる犬もいます。掘ってはくるくる回って寝床を確かめる姿はかわいいですよね

しかし、足先を傷めるくらい掘り続ける場合は注意が必要です。犬が穴を掘る理由や、気を付けたい穴掘りについて解説します。

穴を掘るのは「本能」

犬が穴を掘るのは本能から来る行動です。オオカミや野生時代の犬も穴を掘っていました。

食べ物を隠すため

大切な食べ物を隠すためです。おやつを与えても、食べないで庭に穴を掘って埋めるときがあります。家の中でも敷物などを掘って、隠すような動作をするのです。

野生の犬やオオカミは、シカなど大きな獲物を群れで狩って食べていました。そのとき、おなかいっぱいになって食べきれない食料を、土に埋めて隠していていた習性が残っているのです。

これは餌となる獲物がなくなるときに備えていたと考えられます。自然界では、いつでも狩りが成功するわけではありません。また、餌となる獲物がたくさんいるシーズンと、あまりいないシーズンがあります。

冷たくなった肉やフード、腐った肉でも喜んで食べるのは、犬が土に埋めた食料を食べる習性があるからなのですね。ちなみに、小動物を狩ってすぐに食べる猫は、温かい食べ物を好みます。

穴を掘りまくるのは狩りの名残

犬は単独で狩りもしました。その際、穴を掘って土の中に潜むネズミなどを捕まえていたのです。

今も、その習性は残っています。あちこちに穴を掘るのは、土の中に潜む生き物の気配を感じているでしょう。狩りの名残の場合、食料を隠すわけではないため犬は掘った穴を埋めようとはしません。

好奇心に駆られて掘る

「土の中に何かありそう」と感じとると犬は好奇心に駆られ、穴を掘って確認しようとします。地中からは、人間にはわからないさまざまなニオイが漂っているのです。狩りをするまでもないけれどミミズや昆虫、モグラの気配などを感じ取っています。

家の中でも、敷物の下におもちゃやフードを隠してみてください。掘るようなしぐさをして、探すはずです。

土で体を冷やしたり温めたりするため

夏の暑い日など、犬は土を掘って体を冷やします。土は、深く掘るにしたがって湿気を含んで冷たく、気持ちがいいのでしょう。寒い日は、冬の冷たい風から身を守るために穴を掘る場合もあるようです。

ただ、最近は多くの犬が室内飼いになっているため、土に穴を掘って涼んだり温まったりする姿は見たことがない飼い主さんもいるかもしれません。

もし外で飼っている犬が穴を掘って体を入れていたら、暑さや寒さを感じています。寒暖が体の負担になるだけではなく、フィラリア症など感染の危険も高まります。家族とのコミュニケーションも取りにくくなるのもデメリットです。なるべくなら、室内で飼ってあげましょう。

気を付けたい穴掘りとは?

穴掘りは本能とはいえ、ずっと掘ってばかりいる場合はストレスを感じているのかもしれません。

退屈やストレス

散歩が少ない、遊びや運動が少ないなどは犬にとってストレスです。退屈のあまり穴を掘る犬もいます。

外飼いの場合、庭や犬小屋の周囲が穴だらけ、室内飼いの場合はソファや敷物を常に掘り続けている場合は何らかのストレスがあるのかもしれません。日中、留守番が長い犬は特に退屈を感じやすいでしょう。

散歩の時間を増やす、コースを変えて刺激を与えるなど工夫をしてみましょう。休日や、出かける前は時間をなるべく取って、たくさん遊ぶようにします。マッサージなどの触れ合い時間も増やすといいでしょう。

構ってほしくて掘る

飼い主さんに構ってほしくて穴を掘る犬もいます。穴を掘ると飼い主さんが叱られるとわかれば、ひたすら掘るのです。飼い主さんが自分の方を向いて声をかけてくれるなら、叱られてもとしてもうれしく思っています。

庭を掘られるのがいやな飼い主さんや、掘ってばかりの犬が気になる飼い主さんは、叱るのを我慢しましょう。犬が穴掘りをやめたときに声をかけます。穴を掘っている間は相手にされないとわかると、だんだん掘らなくなるはずです。

構って欲しいのは、退屈や寂しさを感じているのかもしれません。飼い主さんは、なるべく犬と接する時間を増やしてみてください。

カーミングシグナル

穴を掘るわけではないのに、前足で床を掘るようなしぐさをしたら「カーミングシグナル」の可能性があります。カーミングシグナルは、自分や相手の気持ちを落ち着かせるサインです。

特にしつけやトレーニング中に見られる場合があります。「疲れました」「もう怒らないで」などを訴えているのかもしれません。一度休憩してリラックスさせましょう。

寝床や敷物が気に入らない

寝床を掘ってばかりで寝ようとしない場合は、寝床が好みでないのかもしれません。寝床が硬すぎる、または柔らかすぎる、素材が気に入らないなどが考えられます、また、寝床の位置が寒すぎたり暑すぎたりするのかもしれません。寝床や寝床の位置を見直してみましょう。

ループタイプのじゅうたんに注意

ループタイプのじゅうたんは、穴を掘る動作をすると爪がひっかかってケガをする恐れがあります。カーペットなどに変更してください。

掘りすぎて血が出たら動物病院へ

土や敷物を掘りすぎると、前足の先を傷めてしまう恐れがあります。出血したり、前足を気にしたりしている場合は動物病院を受診しましょう。いろいろ試しても穴を掘るのをやめない場合も獣医師に相談するといいでしょう。

まとめ

犬の穴掘りは本能です。残った食料や大切なものを埋めたり、狩りのために掘ったりします。庭だけでなく、室内でも敷物などを掘るしぐさをします。寒さや暑さを凌ぐために掘る場合もあるのです。

しかし、退屈過ぎて穴を掘ってばかりいたり、飼い主さんに構ってほしいために掘ったりする犬もいます。穴ばかり掘っていると感じたら、遊びや散歩の時間を増やしましょう。寝床が気に入らないなどでも、掘り続ける場合があります。掘りすぎて足を傷めた場合は、動物病院を受診してください。

 

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困った猫の爪とぎ!壁やカーペット、家具でとぐのをやめさせるには?

困った猫の爪とぎ!壁やカーペット、家具でとぐのをやめさせるには?

目次
  1. 猫が爪をとぐ理由
  2. 壁やカーペット、家具での爪とぎをやめさせる対策
  3. まとめ

猫が壁やカーペット、家具で爪とぎをして困っていませんか?家がボロボロになってしまうのは困りますよね。賃貸住宅などでは、壁で爪とぎをされて悩んでいる飼い主さんもいるかもしれません。爪とぎを用意しているのに見向きもしないケースもあります。

そもそも猫はなぜ爪をとぐのでしょうか。爪とぎの理由や壁やカーペット、家具などで爪をとぐ行動を改善する方法を解説します。

猫が爪をとぐ理由

爪とぎはお手入れのためだけではありません。マーキングやストレス解消もあります。ちなみに猫がとぐのは、前足の爪だけです。

爪の手入れ

猫の爪は、たまねぎのように層になっています。外側の爪は古くなっていくので、取り除く必要があるのです。外にいる猫は、狩りなどのために木に上ったり、地面を走り回ったりしているうちに自然にはがれていきます。しかし室内飼いの猫は、屋外で狩りをする機会がないので爪とぎ用品が必要です。

マーキング

爪の間にはニオイを分泌する腺があり、爪をといで対象物に自分のニオイを付けて縄張りを主張します。ひっかいた傷を他の猫などに見せて、視覚的に自分の縄張りを主張する意味もあるようです。

不安やストレスの解消「転位行動」

不安を覚えたり、ストレスを感じたりしたとき、全く別の行動である爪とぎで自分の気持ちを落ち着かせます。人間のやけ食いやヤケ酒も、転位行動のひとつです。

体を伸ばしてストレッチ

猫はストレッチのためにも爪をとぎます。起き抜けに伸びをしながら爪をとぐ猫を見たことがあるのではないでしょうか。前足を伸ばしながら爪をといで、体も思い切り伸ばしています。

これらの理由からもわかるように、爪とぎは猫の本能です。爪とぎそのものをやめさせるのは困難でしょう。

壁やカーペット、家具での爪とぎをやめさせる対策

猫に「やめなさい」といっても爪とぎはやめさせられません。まずは猫の様子を観察して、ストレスがないかチェックしてください。さらに猫の好みにあった適切な爪とぎ用品を用意し、動かないようにしっかり固定します。

叱らない

猫が大切な家具で爪とぎをしていても、叱らないでください。大声を出したり、叩いたりするのも絶対にやめましょう。ストレスでますます爪をといでしまう可能性があります。爪とぎをしそうになったら、フードや遊びで猫の関心をそらしてみてください。

ストレスがないかチェック

多頭飼いなどでは、弱い猫が強い猫にいじめられるなどでストレスを感じているケースもあります。縄張り争いで、爪をといでいるかもしれません。窓の外にやってくる野良猫にストレスを感じる猫もいます。トイレが汚れていないか、落ち着いて食事ができるかなども確認しましょう。

キャットタワーを設置して、落ち着ける場所を作るのも大切です。フードを入れられるおもちゃを利用した遊びは、狩りの本能を満たすのでストレス解消になるでしょう。

爪をとがれて困る場所にはカバー

壁にはつるつるした素材のシートを貼っておきましょう。「猫の爪とぎ予防」として保護シートが販売されています。

爪とぎ用品の「素材」と「形状」

段ボールや麻縄、木、カーペット、綿など爪とぎ用品の素材には、猫それぞれ好みがあります。段ボールは多くの猫が好みますが、やわらかい綿タイプを好む猫もいます。いくつか置いて様子を見てみましょう。

形状も重要です。立ち上がってとぎたい猫もいれば、床と水平にとぎたい猫もいます。立ってとげるタイプ、床に置くタイプどちらも用意してあてましょう。体をしっかり伸ばしてとげる、十分な大きさがある爪とぎ用品を選んでください。

爪とぎ用品はしっかり固定

垂直に置く場合も、床に置く場合もしっかり固定してください。グラグラ動くと、猫は爪をとぎません。段ボールの爪とぎ用品をフローリングに置いているだけでは、滑ってしまうので猫はいやがるはずです。

爪とぎ用品を買ったらニオイ付け

いつも爪をといでいる場所に、新しい爪とぎ用品をこすりつけてニオイを付けます。直接こすりつけるのが難しい場合、布でこすって新しい爪とぎ用品に付けてもいいでしょう。

視覚で縄張りを主張する習性を利用し、新しい爪とぎ用品に猫の爪あとに似せた傷を付けておくのもおすすめです。

おすすめの爪とぎ用品置き場

縄張りを主張するために、猫は爪をとぎます。猫がいつも通る場所に爪とぎ用品を設置しましょう。ポイントは部屋のドアや出入り口、階段、廊下などです。

そのほか、猫が爪をといでしまう場所にも設置しておきます。壁や家具に爪とぎ用品を取り付けられない場合は、すぐ近くに置くのもいいでしょう。その場合、爪をとがれて困る場所には保護シートなどを貼っておいてください。

まとめ

爪の手入れやマーキング、ストレス解消、ストレッチなど、猫にとって爪とぎは本能です。そのため、爪とぎそのものをやめさせるのは不可能です。しかし家の壁や大切なカーペットでとがれるのは困ります。

不適切な場所で爪をとぐのは、ストレスなどのほか爪とぎ用品が不安定などの理由もあるかもしれません。ストレスがある場合は、環境を見直してストレスを解消します。猫の好みの素材や形状の爪とぎ用品を選び、しっかり固定してあげましょう。

 

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