犬のしつけ

【犬を危険やトラブルから守る】おすすめのしつけや慣れておくといいことを紹介

目次
  1. 基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる
  2. 「まて」で飛び出し防止
  3. 「おいで」で保護される可能性が高まる
  4. 「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防
  5. クレートに慣れさせる
  6. 靴を履くのに慣れておく
  7. ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく
  8. まとめ

 

「おすわり」や「まて」などの基本のしつけが、犬を危険やトラブルから守ってくれます。例えば「おすわり」はシンプルですが、興奮した犬が落ち着く効果があるのです。またクレートに普段から慣れておくと、入院や災害時に役立ちます。

今回はいざというときに役立つしつけや慣れておくといいことについて解説します。

 

基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる

興奮した犬は、「おすわり」の号令で落ち着いてきます。たとえば公園で他の犬に会って興奮した、遊んでいるうちに唸るようになったときは「おすわり」でいったん休憩。犬はだんだん落ち着いてくるでしょう。大地震など災害発生時も、興奮状態の犬をおすわりで鎮められるようになります。

 

「おすわり」は基本中の基本のしつけです。愛犬も覚えやすく、飼い主さんも教えやすいですよね。これから教えたい方は、おやつやフードを用意して次の方法で試してみてください。おやつやフードは、手に握って隠れる程度の大きさが適切です。

 

  1. 途中でどこかに行かないよう、犬にはリードを着けておく
  2. おやつを犬に見えないように手に握って持ち、そのまま犬の鼻先に持っていく
  3. 犬が興味を持ったら、おやつを持った手をあげていく
  4. 犬は、顔を上げて手をみるので自然におすわりをする
  5. できたらおやつを与えてほめる

 

ここまでできたら次のステップにいきます。

  1. 握った手に興味を持たせるときに「おすわり」と号令をかける
  2. 握った手を、あげていく
  3. おすわりができたら、しっかりほめる

 

毎回おやつを与えていると、おやつがないとおすわりしなくなってしまいます。おやつなしでも練習しましょう。ごほうびは、「いいこ」などのほめ言葉で十分です。おすわりのあとに散歩に行く、遊ぶなどもごほうびになります。うまくいかないときは、ドッグトレーナーなどに相談してみましょう。

 

「まて」で飛び出し防止

「まて」は犬を呼び止める役割があります。うっかり開けてしまったドアから出そうになったとき、散歩中にリードがはずれてしまったときなどに役立つでしょう。災害時の避難中、はぐれそうになったときにも「まて」が効果的です。

 

「まて」の教え方は次のとおりです。

  1. おすわりをさせる
  2. 「まて」と声をかけて、犬から離れる
  3. 犬が座って待っていられたらほめる

 

ほめるときは、「いいこ」とたっぷりほめてあげましょう。ごほうびは、おやつでもおもちゃでもかまいません。

普段、おやつやフードを食べる前、おもちゃで遊ぶ前も「まて」と声をかけるといいでしょう。

 

「おいで」で保護される可能性が高まる

犬を呼ぶときは名前を呼ぶ飼い主さんが多いでしょう。しかし「おいで」で来るようにしつけておくと、迷子になったときに保護されやすくなります。

 

迷子の犬を保護しようとする人は、「おいで」と犬を呼ぶはずです。迷子札を付けていても、近づいて首輪を触らないと読めないため、なかなか見てもらえないでしょう。だからこそ「おいで」は大切なのです。

 

「おいで」で来るようになると、災害ではぐれた場合も、ボランティアや動物レスキューの方に保護される可能性が高まります。

 

「おいで」を日頃から練習しておきましょう。飼い主さんのお友達などに、おいでの練習に参加してもらうのもおすすめです。

 

「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防

「ちょうだい」で犬が口に咥えているものを離せるようにしておくと、誤飲誤食の予防ができます。家で靴下を丸呑みしようとしている、散歩中に落ちている食べ物を食べようとしているなどの緊急時に有効です。

 

ここで「ダメ!」と一方的に取り上げようとすると「これは魅力的なものだ」と犬はますます執着して飲み込んでしまいます。

 

おやつなど他の魅力的なものと犬が咥えているおもちゃなどを、ときどき「ちょうだい」で交換する練習をしておきましょう。

 

散歩中などの拾い食いに備え、ポーチにはいつもおやつを入れておくといいですね。

 

クレートに慣れさせる

クレートに慣れておくと、日常生活から入院、災害などの緊急時にも大変役に立ちます。落ち着ける自分のスペースにもなるので、ぜひ慣れさせておきましょう。

 

来客中も静かに落ち着いて過ごせるようになります。ドライブなどの移動でも固定したクレートにいれておくと、事故のときも飛び出す危険が減るのです。

 

入院や災害時の避難所ではほとんどの場合、ケージに入ります。クレートに慣れて置けばストレスもかなり減らせるでしょう。

 

中でおいしいおやつを食べさせるなど、「クレートは楽しい場所」と教えます。罰として閉じ込める場所にはしないでください。

 

靴を履くのに慣れておく

靴を履くと、災害が起きて避難する際に肉球のケガ予防ができます。抱っこなどが困難な中・大型犬は、歩いて避難するためケガのリスクが高いのです。災害時は、ガラス片などが道路に散乱しているケースもあるので、靴を履いていれば安心して歩けます。

 

大雨や雪の日、真夏の散歩でも、犬の足を保護できるのもメリットです。いざというときにいきなり履かせるのは困難なので、日頃から練習しておきましょう。

 

ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく

ドライフードとウエットフードどちらにも慣れておくと、普段食べ慣れないものが提供される入院や災害時にも安心です。

 

「いつも手作り食」「ドライフードは食べない」「ウエットフードは食べたことがない」など愛犬の食事は、さまざまだと思います。しかし、入院すれば毎食手作り食を与えるわけにはいきません。緊急時はドライフードしか提供されない場合もあります。

 

ウエットフードは、開封前の保存期間が長いので非常時のストックにおすすめです。水分補給もできるので、今のうちに慣れさせておきましょう。

 

新しいフードを与える際は、お腹を壊さないように時間をかけて変更してくださいね。

 

まとめ

散歩時での他の犬とのトラブル、家での誤飲誤食など、トラブルはいつ起こるかわかりません。また体調不良や災害も、突然やってくるものです。

 

非常時に少しでも危険や負担を減らすために、日頃からおすわりなど基本のしつけはしっかり教えておきましょう。クレートや靴を履くのに慣れておくのも有効です。ドライフードとウエットフードに慣れておくと、どのようなフードも食べられるようになるでしょう。

 

もちろん日頃の生活にもメリットが多いので、ぜひ取り入れてくださいね。

犬の誤飲・誤食や拾い食い、予防のポイントやしつけ方とは?

犬の誤飲・誤食や拾い食い、予防のポイントやしつけ方とは?

愛犬がお家のなかでおもちゃを飲み込んでしまった、お散歩中に落ちているものを食べてしまった!どっきりした飼い主さんも多いのではないでしょうか。誤飲・誤食や拾い食いは、中毒を引き起こしたり腸閉塞を引き起こしたりと犬の命に関わるリスクが高く、予防することが大変重要です。誤飲や拾い食いを予防するしつけや、普段から気を付けるポイントを解説します。

誤飲・拾い食いの危険

犬は好奇心旺盛な動物です。食べ物や飲み物はもちろん、観葉植物、乾電池、アクセサリー、文房具、ひも、人間用のお薬など犬が興味を持つものはたくさんあります。ティッシュペーパーなど「まさか」と思うようなものも食べてしまうことがあるので、油断をしないようにしましょう。

玉ねぎを食べると溶血性貧血を引き起こすことがあります。チョコレートに含まれるカカオは、食べた量によっては犬の命に関わることも。釣り針や竹串は、消化管を傷つける可能性があり大変危険です。犬がいつも遊ぶおもちゃも、うっかり飲み込んでしまうと腸閉塞になることもあります。こういった犬の誤飲・誤食や拾い食いは、飼い主さんが予防することが可能です。

誤飲・誤食、拾い食いを予防するためにできること「お家の中」

まずは家の中や環境のチェックをしましょう。誤飲・誤食が心配な愛犬は、留守番させるときや目を離すときはサークルに入ってもらうと安心です。

おもちゃ選び

犬は噛んで遊ぶのが大好き、犬のおもちゃを選ぶときは、大きさや素材に注意しましょう。犬の口にすっぽりはいってしまう小さなおもちゃ、噛むとつぶれるゴムボールは飲み込んでしまう危険性があります。また細かいパーツがついているもの、簡単に壊れるものは選ばないようにしましょう。おもちゃが壊れたら、すぐに処分してください。

犬の目線で片付ける

家の中は片づけることが大切です。食べ残しや飲み残し、小物などいろいろなものを放置しないようにします。床に何か落ちていないか、這いつくばって犬の目線でチェックしましょう。テーブルやカウンターの上も要注意です。小型犬でもジャンプ力がある犬がいますし、椅子やステップを使って上ってしまう犬もいます。

ゴミ箱はフタつきを

ゴミ箱の中は、犬にとって興味のあるものばかり入っています。ゴミ箱はしっかりしたフタがついたものにしましょう。

誤飲・誤食、拾い食いを予防するためにできること「しつけ」

日頃からしつけをしておきましょう。おやつを使うので、食べすぎには気を付けてください。誤飲・誤食を繰り返す犬や、拾い食いの癖のある犬は、動物病院に相談することも大切です。

「ちょうだい」ゲーム

「ちょうだい」の号令で、口にくわえたものを出せるように教えるゲームです。犬がおもちゃをくわえていたら「ちょうだい」と言いながら、取り上げます。同時に犬の好きなおやつを与え、おもちゃを返します。物に執着するタイプの愛犬の場合は、指を噛まれないように注意してください。

「オフ」ゲーム

「オフ」の号令で、離れて待つことができるようになるゲームです。おやつを手に持って、犬の鼻先に持っていき「オフ!(「離れて」でもよい)」と言います。犬はおやつが欲しくて、舐めたり匂いを嗅いだりしますが、手に持ったおやつは動かさずにじっとしていましょう。犬が離れたら「いい子!」とほめておやつを与えます。最初はおやつから目をそらすだけでもOKです。

何度も根気よく練習をしていき、最終的には床に置いたおやつでも「オフ」ができるようにします。おやつは、必ず飼い主さんの手から与えるようにしましょう。

名前呼びゲーム

犬が何かに気を取られていても、名前を呼べば飼い主さんの方を見るゲームです。とくに散歩のときにやるのがおすすめです。名前を呼んでこちらを向いたら、ごほうびのおやつをあげましょう。拾い食いをしそうになっても、名前を呼ぶことで防止することができます。

誤飲・誤食、拾い食いを予防するためにできること「散歩中」

食品の包み紙、ガム、ゴミ、タバコ、石、植物など、家の中と異なり、外は何が落ちているのかわからないのが特徴です。

ロングリードや伸びるリードは使わない

ロングリードで散歩していると、とっさのときの対応ができません。拾い食いの心配がある間は、ロングリードを使わないようにしましょう。また小さなお子さんが遊ぶ公園やコンビニエンスストア近くの公園は、食べ残しなどが落ちている可能性も高いので要注意です。なるべくそういった公園には、散歩に出かけないことも予防になります。

拾い食い癖のある子には口輪を

拾い食いが心配な犬、まだしつけの途中の犬には口輪を付けて散歩にいきましょう。お水を飲むことができる「かごタイプの口輪」がおすすめです。

誤飲・誤食、拾い食いをしたら

どんなに注意をしていても、誤飲・誤食や拾い食いをしてしまうことがあるかもしれません。飼い主さんは慌てたり大騒ぎしたりしないことが大切です。

大騒ぎしない

絶対に騒がず、冷静に「オフ」「ちょうだい」をします。飼い主さんが騒いだり、口をこじ開けようしたりとすると、取られまいとしてとっさに飲み込んでしまうことがあります。

また飲み込まずにすんだとしても、大騒ぎした飼い主さんをみて「変わったものを口にすると注目してくれる」と思う犬もいるので気を付けてください。

それでも飲んでしまったら動物病院に連絡

飲み込んでしまった、食べてしまったというときは、すぐに動物病院に連絡をします。冷静に「何を」「どのくらい」「いつ」食べたかを伝えましょう。その後は獣医師の指示に従い、無理に吐かせるなど勝手な処置はしないようにします。散歩中も動物病院の連絡先を持っておくと、安心ですね。

どの犬にも誤飲・誤食、拾い食いのリスクはあります。飼い主さんは日頃から注意をして予防しましょう。しつけ方法などもかかりつけの動物病院に相談すると安心です。万が一、犬が誤飲・誤食、拾い食いをしてしまったら、すぐに動物病院に連絡してください。

 

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犬に大人しく留守番してもらうためには?

犬に大人しく留守番してもらうためには?
 
「犬を飼い始めたはいいが懐いてくれない…。」
「愛犬を一匹で留守番をさせるときに大人しくしていてくれるか心配!」
「愛犬が大きな声で何度も吠えるのをやめてほしい。」
 
このようなお悩みを抱えたことはありませんか?犬を飼い始めてすぐの頃はどの飼い主さんも愛犬が可愛くて仕方がありません。そのため時間を割いてでも愛犬と一緒にいるという飼い主さんも多いと思います。しかし、どうしても愛犬を一匹で留守番させないといけない時ってありますよね。
今回は、ペットだけでの留守番について紹介したいと思います。これを実践すれば今まで不安だったペットだけでの留守番が安心して出来るようになると思います。是非、しつけのコツを知ってペットの不安を解消してあげましょう!
 
 
■留守番時のしつけの重要性
飼い犬にとってご主人様がいない状況を少しずつ作って慣れさせれば、ほとんど問題はないと思います。しかしながら、急に一匹で長時間に渡る留守番をさせた場合は、いつもの状況と違うことによる不安からゲージや家具の破壊行動を起こしたり、大きな声で吠え出してしまったりするかもしれません。もしもそうなったら、あなたは大切にしていた物を失ったり、近隣住民からの苦情が出て最悪の場合そこに住めなくなってしまったりするかもしれません。犬が一匹でも大人しく留守番できるように日頃から慣れさせておくことが大切ですよ。
 
■留守番を慣れさせるためにやること
・愛犬をハウスに入れる
日頃から愛犬を犬のハウスであるケージに入れてその環境に慣れさせましょう。これは一番原始的なやり方ですが、留守番時に起こりうる破壊行動を防いでくれるのです。また、ケージ内に愛犬の好きなおもちゃやおやつを置くことで、快適で居心地のいい場所であることを覚えてもらいましょう。慣れるまでは扉を開けっ放しにしておき、慣れてきたら少しの時間扉を閉め、それでも静かにしていたら扉を開けてご褒美をあげましょう。長時間留守番させる場合はトイレの問題もありますので、クレート(犬を運搬する際に用いるケース)ごと囲める少し大きめのサークルを用意しておくとよいでしょう。
 
・愛犬の視界からご主人様が外れる
実際の留守番時、飼い犬は長い間ご主人様を見ることができません。その際に不安から吠えることがあります。そのような状況に陥らないように愛犬がハウスでの生活に十分慣れたと感じたら次にあなたがやることは愛犬の視界から外れることです。訓練手順は犬の視界から外れて、隠れます。ここで愛犬は吠えるかもしれませんが、鳴き止んだら部屋に戻って褒めてあげます。そのときにご褒美を与えましょう。愛犬の視界から外れても吠えなくなったら、見えない時間を長くします。これを繰り返しながら徐々に離れる時間を長くして、必ず戻ってきてくれるということを愛犬に教えてあげます。必ず戻ってくるということが分かり、一人でいる時間に慣れてくれば、じっと緊張して飼い主を待つこともなく一人でのんびり過ごせるようになります。
 
いかがでしたか?
今回は犬が大人しく留守番できるようにするためのしつけについて紹介しました。記事で取り上げたのは犬についてでしたが、他のペットでも効果があります。留守番時のしつけで最も重要なのは、急にご主人様がいなくなるという状況を作るのではなく、慣れさせることです。少しでもこの記事が参考になったらうれしく思います。
また、おかげさまで昨今、、ペットシッターをりようしていただけ利用して頂けるお客様が格段にふえまし増えました。しかしながらペットシッターも1日中ペットの側にいるわけではありません。ペットシッターが来るまでの間にきちんとお留守番できることが必要です。
是非、留守番時のしつけ…してあげてくださいね。
 
 

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犬の散歩のしつけ方のコツ

犬の散歩のしつけ方のコツ

犬にとって散歩は、一日の内でも特に嬉しい出来事。大好きな飼い主と一緒に散歩を楽しめるということは、犬にとってこの上ない喜びなのです。

 しかし、屋外には様々な障害や危険があり、犬が勝手な行動をとると、ケガや事故といった不幸を招く場合もあります。そういった事態を回避するために重要となるのが、犬の散歩のしつけです。
 
今回は、犬の散歩のしつけの中でも特に重要な「ツケ」についてご説明したいと思います。

「ツケ」とはなに?

ツケとは、散歩などに出かけて歩いている時、飼い主の歩調に合わせて隣で歩き、止まると同時に止まるという状態のことを言います。
 
ツケができるようになると、犬は常に飼い主の傍らを歩くことになるので、勝手に先へ先へと歩かなくなりますし、急に道路へ飛び出すということも防ぐことができるので安全が確保できるという訳です。
 
またツケを活用すると、散歩中、周囲の人や犬に対する飛びかかりなどを防ぐことも可能になります。
 

ツケの基本的なしつけ方

まずは飼い主の左側につくことを教えます。左手にリード、右手におやつを持ち、犬におやつをみせながら、自分の左側につくよう誘導します。
 
犬が左側に立ったら、あまり離れないようリードを短めに持ち、おやつを見せながら飼い主と視線を合わせるようにさせ、アイコンタクトを取りながらゆっくりと歩きます。この時「ツケ」と声をかけながら歩き、歩調を合わせて歩けるようになったら褒めておやつを与えてください。
 
犬の集中が途切れないように、右手に持っているおやつを見せたり隠したりしながら注意を引くようにしましょう。
 
そして慣れてきたら徐々におやつをなくして練習をしてみましょう。何度も繰り返していると、おやつを見せなくても「ツケ」の言葉だけで、きちんと傍らについて歩くようになります。初めはなかなか言うことを聞いてくれないかもしれませんが、焦らずゆっくりと犬のペースに合わせてしつけしていきましょう。
 

様々な歩き方に対応させる為のポイント

しっかりと傍らについて歩けるようになる頃には、犬は度々飼い主に対してアイコンタクトを送るようになります。これは、歩いている最中も、飼い主に意識を向けている証拠でもあります。
 
ここまでくると、飼い主の歩調に合わせて歩くための土台は固まっているので、歩いている途中に左右に曲がったり、ジグザグに歩いてみたり、Uターンしたりしてみましょう。
 
この練習の際に忘れないでほしいのが、犬がちゃんとクリアできたらご褒美をあげる、言葉を使ったり体を撫でて褒めてあげるということ。ただの「しつけ」ということではなく、犬にも「楽しさ」を感じてもらえるよう工夫しながら行うことができれば、よりスムースに行うことができます。
 
万が一、犬が前に先行してしまったり言うことを聞かない場合は、リードをうまく使って犬に合図を出しましょう。
 
リードを引っ張るのも有効な手段ですが、一旦リードをゆるませてその後にすぐにピンと張るという行為で、リードを少しだけ犬の体に触れさせてこちらの意図を伝えるのです。
間違った行動をした場合は、その場でしっかりと教えてあげることが大切です。
 

なかなかうまくいかない時の対処法

ツケのトレーニング中によく見られる問題、トラブルには以下のようなものがあります。個別に対処法をまとめましたので、参考にしてみて下さい。
 

おやつに飛び掛かってくる

おやつを持った手が高い位置にある、犬が届かない場所におやつがあるとそれに手が届くまで飛びつこうとします。ツケのトレーニング中は、おやつを持つ手を犬の口の位置まで下げてキープすることを心がけましょう。
 

飼い主の先へ行こうとする

犬が進もうとしている方向とは逆の方向に歩みを進めてみてください。自分の思い通りにならないということをしっかりと教え込まなくてはいけないからです。犬がちゃんと方向転換ができたら、すぐに褒める、ご褒美を挙げるといった行動を取り、「飼い主の前を歩かなければ可愛がってもらえる」ということを覚えさせます。
 

ツケというと途中で立ち止まってしまう

おやつを立ち止まって与えると「ツケ=立ち止まること」と覚えてしまう場合があります。練習を行っているときにご褒美をあげるときは、常に歩きながら行うことを心がけてください。
 
ツケがしっかり習得できると、散歩する姿がきれいになるだけでなく、交通事故などのトラブルから愛犬を守ることができます。是非、早い段階でツケをマスターし、愛犬の安全を確保してあげましょう。
 

犬との主従関係を守るしつけ方

犬との主従関係を守るしつけ方

犬のしつけを行う際、飼い主と犬との間に主従関係があることを明確にすることが重要です。

しかし、最近は犬を「大切な家族」ととらえ、家族と平等な存在として扱おうとする人も少なくありません。
 
そこで今回は、犬との主従関係を築くことの重要性についてご説明していきたいと思います。

主従関係を正しく築かなければならない理由

犬社会では上下関係がしっかりと形成されており、犬は本能的に、上位にある犬に対しては服従し、下位にある犬に対しては服従を強いるという特性を持っています。
 
そのため、上下関係、つまり人と犬との場合は主従関係が明確でないと、犬が「自分はどの立場なのか」、「人間にはどんな対応をするべきなのか」といった判断ができなくなります。
 
最悪の場合、犬が「自分は一番偉い」などと大きな勘違いをしてしまい命令を聞かない、飼い主やその家族に対して横柄な態度をとる、といった事態に陥ることとなります。そういった困った状況を引き起こさないためにも、主従関係をハッキリさせることが重要になってきます。
 

主従関係が逆転している可能性が高い行動とは?

犬がとる行動で主従関係が逆転しているかの有無を確認することできます。以下のようなことがある場合は逆転の可能性が高いと言えますので、改めて主従関係を築く必要があります。ここではその具体例と改善策を紹介していきます。
 

散歩をしていると常に自分より犬が先を歩いている

首輪にリードを付けて散歩をする際は、引っ張るリードをピーンと張るのではなく、少し余裕を持たせて持ち犬の前を歩くようにしましょう。
 
犬が行きたいところに行く、進む方にただ付いていくという散歩の仕方は絶対に避けるようにしてください。なかなか犬が言うことを聞いてくれないということであれば、犬が進む方向とは逆の方向に進んでいくなどの強硬な姿勢を見せるようにしましょう。
 

エサを定位置に置く前から食べ始める

いつも置いている場所にエサを置く前から興奮し始めて、エサを持っている飼い主に飛び掛かったり、エサを奪おうとするなどの行動を取る場合は、しっかりとしつけをする必要があります。
 
食事の前と途中に「待て」を行い、エサに関する主導権を持っているのは飼い主側であることを認識させなければいけません。特に、食べている途中に「待て」を行ってそれに従うようになれば主従関係が築けていると言っていいでしょう。「待て」ができないほど状態が悪い時は、食べている途中でもエサを取り上げるといった厳しい態度を見せることも大切です。
 

飼い主のお腹の上や背中に乗ってくる

犬は自分よりも下に見ているものの上に立とうとする習性があります。それが、飼い主のお腹の上や背中に乗るという行為で、「ただじゃれ合っているだけ」と思っている人が多いようですがその認識は間違っています。
 
のしかかってくるようなタイミングがあれば、すぐにその行為を止めさせ、「お座り」をさせるようにしてください。それでも興奮が冷めないようであれば少し時間を空けてから、改めて「お座り」をさせるようにしましょう。
 

少しでも叱ると噛みついてくる

犬のしつけを行うために大きな声を上げたり、目を合わせて言い聞かせようとした際に、飼い主に「噛みつく」という行動で反抗してくる犬がいます。これは、飼い主よりも自分が上位だと思っているからです。自分を攻撃してくるもの、不快にさせてくるものに対しては「噛みつく」という行為で撃退しようとしているのです。
 
このような場合は、噛みついてきたときに叱る言葉を一つ決めておくと良いでしょう。例えば、「ダメ!」という言葉を使って、噛みついてきたときには大きな声を出して叱る。この動作を繰り返していれば、徐々に分別がついてくるはずです。
 

噛む犬のしつけ方

噛む犬のしつけ方
犬を飼う人の多くがぶつかる問題に「噛み癖」があります。
 普段はとても良い子なのに、知らない人が来ると噛んで迷惑をかける、家のソファやカーペットを噛み破いてしまうなど、噛み癖を持つ犬との生活では、色々な不利益を被ってしまいます。
 そこで今回は、噛み癖のある犬のしつけ方について考えていきたいと思います。

犬が噛むという行動を起こす理由

赤ちゃんが泣くことで自分の気持ちを伝えるのと同じように、犬は噛むことで感情を表現すると言われています。犬の噛み癖が起きる原因はさまざまですが、基本的には以下のようなことが考えられます。

1. 歯の生え替わり

歯牙(しが)転換期(歯の生え替わりの時期)には口の中がムズムズするため、犬はなにかを噛んで気を紛らわそうとします。また、人のかかとなどをみると「あー!噛みたい! 噛みたい!」という本能的衝動が強まり、気持ちを抑えられなくなる犬もいるようです。

2. 甘えたい願望

人と遊んでいる時などに、遊びの延長として人を噛む場合があります。犬の方としては「僕と遊んでくれるの? じゃあ、引っ張りあいっこをしよう!」なんて気持ちで噛んでいるのですが、人間側にその気持ちが伝わらないケースは少なくありません。

3. 感情の高まり

噛み癖の理由としては、「興奮」が一番多いとされています。例えば、知らない人を見た時に恐怖心に駆られる、縄張り意識を刺激される、嫌なことをされて怒りのあまり攻撃的になる、兄弟喧嘩を仲裁されて過剰に興奮するなど、感情が異常に高まった時に、噛むことで自分の激しい気持ちを表現するのです。
 

犬の噛み癖への対処法

犬の噛み癖を改善する方法は、その理由や原因によって変わってきますので、まずは犬を注意深く観察して、「なぜ噛んでいるのか?」ということを究明することが大切です。
以下に、噛み癖の理由別の対処法をまとめてみましたので、是非参考にしてみて下さい。

自己防衛本能が働く

今まで見たことのないものや、知らない人、犬に対面したときにその対象を噛んでしまう場合は、自己防衛本能が働いていると言えます。これは単純に「人慣れしていない」ということなので、人がいるところに連れて行ったり、犬がたくさんいる公園に散歩に行ったりして、積極的にコミュニケーションを取らせるようにしましょう。
 
その上で、日常的に「人間は怖くない、危害を与えない」ということを教え、家族以外の人や犬にも慣れさせるよう心がけてください。ただ、短期間で慣れさせようとするのではなく、ゆっくりと時間をかけて行うことが大切です。

自分が一番上だと思っている

犬が可愛いあまりに、犬の好きなようにさせて全く怒らない、ついつい甘やかしてしまうという状況下では、犬は「自分がリーダーだ!」と勘違いして飼い主や家族、来訪者を噛んでしまうことがあります。
 
このような場合は、犬に人間のほうが上位だということを認識させなくてはいけません。まず悪いことをしたら叱る、すべての要求に応えない、など毅然とした態度をとることも時には必要なのです。

遊びの一環で噛んでしまう

遊んでいるつもりで強く噛んでくるときがあります。この場合は、「噛んで良いもの」と「噛んではいけないもの」の判別がついていない可能性がありますので、その違いをしっかりと教えてあげるようにしましょう。
 
例えば、噛んではいけないものを噛んでしまった場合には、「噛んではダメ!」と声に出して叱る。その後に、犬が好きなおもちゃやおかしを差し出して思いっきり噛ませてあげるのです。この行為を何度も繰り返すことで自然と身に付いていくでしょう。

なわばり意識が高まる

多くの犬が自分の小屋や行動範囲内を自分のなわばりだと認識しています。そこに知らない人や犬が入ってきた場合、その不審者を退治するために大きく吠えたり、噛みつくといった行動をとるようです。
 
そんなときには、その人が「不審者」ではないということを分からせるために、一緒に遊んでもらったり、餌を与えてもらったりと、少しずつ距離を近づけていき、決して自分に害がある人物ではないということを分からせる必要があります。根気よく行うことで、犬も落ち着いてくるはずです。

犬のトイレのしつけ方

犬のトイレのしつけ方

犬は元々きれい好きな動物ですが、家の中の決められた場所でトイレを済ませるようにするには、子犬の頃からしっかりとトレーニングをする必要があります。

 そして、犬のトイレのしつけが成功するかどうかは、飼い主の姿勢に大きく左右されるものです。
 
そこで今回は、トイレのトレーニングをするときに押さえておきたいポイントなど、トイレのしつけ方についてご説明していきたいと思います。

トイレトレーニングはいつから始めたらいい?

子犬を飼う場合、生後2~3ヶ月で家に迎えるケースが多いですが、この時期の子犬は人間の年齢に換算すると1~2歳で、トイレトレーニングを始めるのに適した時期です。
 
この時期の子犬は学習能力が高く、様々なトレーニングや人との触れ合いを通して、人と暮らす上で必要となる習慣や考え方、ルールを身につけて行きます。
 
また、早めにトイレトレーニングを始めると、外出や散歩のトレーニングにも早い段階で開始できるというメリットがあります。飼い犬のトイレトレーニングは、家に来たその日から始めて問題ありません。
 

トイレトレーニングを始めましょう!

トイレトレーニングを成功させるには、事前にしっかりと手順を把握しておき、トレーニング環境を整えることが大切です。まずは、トイレトレーニングの手順をご紹介します。
 

STEP1:トレーニング用のトイレを設置する

トレーニング用のトイレは、子犬が安心して排泄できる場所を選ぶようにしましょう。部屋の中に設置する場合は、人がなるべく通らない部屋の隅に作るのがベストです。
 
トレーニング用のトイレの作成法は、以下の方法が基本です。
 
1.トイレの場所にしたい位置に防水シートや新聞紙を敷く
2.防水シートや新聞紙の上に、犬用のトイレシートを敷き詰める
3.犬用シーツをサークルで囲む
 

STEP2:トイレトレーニングの初期段階のポイント

トイレトレーニングの開始時は、犬にトイレの場所を教えることが重要となります。犬をよく観察し、床の臭いを嗅ぐ・そわそわするといった「トイレをしたい素振り」を見たら、すぐにトレーニング用のトイレに連れて行き、サークル内に入れてあげましょう。
 
また、サークルに犬を放した後は、様子を見守りながら「トイレ」などと声をかけます。こうすることで、犬は飼い主の声と排泄、そしてトイレの場所をセットで覚えることができます。所定の場所で上手にトイレができたら、よく褒めてあげましょう。
 

STEP3:自発的にトイレに行かせるためのポイント

犬がトイレの場所を覚えたら、サークルを一面ずつ外していき、犬が自分の意思で出入りできるようにしてあげましょう。
 
サークルを一面外した直後は、犬がトイレに行きたいというサインを出したとき、トレーニング用のトイレ位置まで連れて行きますが、犬が自分でトイレに向かう素振りを見せ始めたら、手助けするのを止めましょう。
 

STEP4:サークルを外してトイレをさせる時のポイント

サークルを外してもトレーニング用のトイレができるようになったら、今度は敷き詰めたトイレシーツの数を1枚ずつ減らしていきます。最終的にはシーツ1枚だけ残し、そこで排泄ができるようになったら本仕様のトイレトレイを設置してあげましょう。
 
このとき、オシッコの臭いがついたシーツをトイレトレイの上にのせると、臭いでトイレの場所を確認できるようになります。
 

STEP5:外出先でトイレトレーニングをする際のポイント

屋内でのトイレトレーニングの際、声かけをしっかり行っておけば、外出先でも問題なく排泄を行わせることができるようになります。
 
日頃使用しているペットシーツを外出先に持っていき、その上に犬を誘導し、いつもの声かけを行います。そうするとトイレの習慣が身についている犬は、屋外でも抵抗なく排泄することができます。
 
また、使用済みのペットシーツを持ち運ぶときに臭いが気になるなら、消臭剤やビニール袋などの消臭・防臭対策を十分に行って持っていきましょう。
 
 
トイレトレーニングで一番気をつけたいのが「失敗しても叱らない」ということです。2~3ヶ月の子犬は、人間でいうと1~2歳の赤ちゃん。失敗するのが当たり前なのです。失敗しても温かく見守り、成功したらしっかり褒めてあげることを心がけておきましょう。
 

吠える犬のしつけ方

吠える犬のしつけ方
犬のムダ吠えは、きちんとしつけをしないと近隣の方に迷惑をかけてしまい、住民トラブルなどに発展してしまうことがあります。
 
今回は、吠えるくせがある犬のしつけ方について説明していきたいと思います。

犬が吠える理由を考えよう

犬にとって吠えるという行動はコミュニケーションの手段の一つで、犬にとっては何らかの意思表示であることがほとんどです。では、犬が吠える理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

1.要求、はしゃぎ

「ワンワン!」と軽快に吠えます。「お腹がすいた」、「構って欲しい」、「散歩へ行きたい」などといった欲求・要望があるときの吠え方です。

2.不平、不満、威嚇

歯をむき出して「ウー!」と低く唸ります。強い不満を感じたり、警戒から威嚇に移ったときなどの吠え方です。

3.痛み、恐怖

「キャン! キャン!」と高く悲壮な声で吠えます。身体に痛みを感じたときや、強い恐怖を感じたときの吠え方です。

4.縄張りを主張する

「ワン! ワン!」と低めの声で威嚇するように吠えます。飼い主以外がチャイムを押したときや、慣れない来客を目にしたときなどにこの声で吠えます。

5.退屈、興奮

「ワン! ワン!」と高い声でひっきりなしに吠えます。犬の中には散歩や運動が足りないとき、エネルギーを発散しようとこの吠え声で鳴き続けるタイプがいます。

6.寂しさ

「ウォーン」、「キューン」といった高い声で悲しげに吠えます。この吠え声は仲間を呼ぶための声で、一匹にされたときの寂しさを訴える声です。

吠える犬のしつけ方と注意点

ムダ吠えは周囲に迷惑をかけてしまうことから、飼い主が「早くやめさせるよう矯正しないといけない!」とつい焦ってしまいがちです。
しかし、鳴きやまないからといって、一方的に「駄目!」と叱りつけるだけでは、犬に過剰なストレスを与えてしまいます。上記でご紹介したように、犬が吠えるときには、それ相応の理由や原因があります。
そのため、ムダ吠えが気になるときには、まず吠えてしまう原因を明らかにに、理解することが大切です。
そして、犬が吠える原因を取り除いてあげれば、ムダ吠えをしないようしつけをすることができます。ムダ吠えがなかなか治らないときは、犬の気持ちに寄り添って、何を言いたいのか、伝えたいのかじっくり確認してあげましょう。

来客やほかの犬に吠えてしまう犬にするべき対応

来客やほかの犬に対して吠える犬は、繊細で臆病な性格であるケースが多く見られます。自分以外の存在に対する免疫がないため、相手が「自分にとって敵ではないのか!? 」と威嚇し、必要以上に吠えてしまうのです。
また、成犬の場合は、子犬時代に知らない人物やほかの犬から恐怖心が植え付けられている場合があり、その恐怖心から吠えてしまうというケースもあります。恐怖心から吠えている犬をしつける場合に重要になるのが、他人やほかの犬に無理に慣れさせようとしないということです。
恐怖心を抱いている対象にいきなり慣れるのは、とても難しいものです。ゆっくりと時間をかけて恐怖心を溶かしていくことを心がけ、ムダ吠えをしたときには「怖がらなくて大丈夫」と優しく声をかけ、リラックスさせてあげるようにしましょう。
こういったことを根気よく繰り返すことで、成犬でも恐怖心を解きほぐすことができ、ムダ吠えを緩和させることができます。
 
ムダ吠えは、飼い主にとって非常に悩ましい問題ですが、犬にとっては主人に聞いて欲しい訴えにほかなりません。犬の気持ちをくみ取って、根本的な原因を取り除いてあげることが大切です。
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