猫に薬を飲ませるコツとは?

猫に薬を飲ませるコツとは?

目次
  1. あらかじめ準備しておきたいもの
  2. 薬を与えるときの注意点
  3. 薬の飲ませ方
  4. うまくいかないときは動物病院に相談を

猫に薬を飲ませるのに苦労していませんか?フードに混ぜてもそこだけ残す、口に入れたのに吐き出すこともありますよね。薬を出しただけで、キャットタワーや押し入れなどに逃げてしまう子もいるかもしれません。

しかし体調不良の際は、薬の服用は重要です。今回は猫に薬を飲ませることがなかなかうまくいかない飼い主さんへコツを解説します。

あらかじめ準備しておきたいもの

薬を飲ませる前に、いくつか準備をしておきましょう。

大きなバスタオルや袋を用意する

抱きかかえると暴れる猫や怖がる猫は、大きめのバスタオルで身体をすっぽりくるんであげると落ち着きやすくなります。洗濯ネットや、クッションカバーなどでも代用できます。

とっておきのおやつやフードを用意しておく

猫が大好きなおやつやフードがあると飲ませやすくなります。投薬用の液状おやつもあるので動物病院に相談してみましょう。

シリンジ

液体の注入に用いる注射器のようなスポイトがあると、少量水を飲ませたり、粉薬を溶いた水を飲ませるに便利です。シリンジを手で握り、親指で押す方が力を調節しやすいです。お水を入れて静かに押し出す練習をしておいてください。

薬を与えるときの注意点

できれば2人で行う

1人が猫を保定する、1人が薬を飲ませるというように役割を分担する方がうまくいきます。

身構えない

「絶対薬を飲ませよう」と気合を入れすぎたり、「飲んでくれなかったらどうしよう」と心配しすぎたりすると、猫に「いつもと違う」と警戒されてしまい逆効果です。普段と変わらない態度でいましょう。

うまくいかなくても怒らない

薬を嫌がったり吐き出したりしても、怒鳴ったり、叩いたりしないでください。大騒ぎするのもやめましょう。「いやなこと」の印象が強くなり、今後薬を飲んでくれなくなる可能性もあります。飼い主さんとの信頼関係も崩れてしまうかもしれません。

薬の飲ませ方

錠剤やカプセル

フードにくるむ
猫の好きなウエットフードでくるんで与えてみてください。ドライフードをふやかしたなかに埋め込んでもいいでしょう。

錠剤はピルカッターなどで細かく砕くとくるみやすく、飲みやすくなります。しかし砕くと苦味がでる薬もあるので、動物病院であらかじめ確認しておきましょう。

カプセルは胃や腸で溶けることを計算して処方されることがあります。カプセルを開けて、勝手に中身を出さないでください。

投薬専用おやつを使う
薬を入れる穴があいている、投薬専用のおやつを使うのもいい方法です。わざわざウエットフードに埋め込む手間も省けますし、猫の好きなチキン味や魚味がついているので飲ませやすいでしょう。投薬専用の液状おやつもおすすめです。どちらも動物病院に販売されているので、相談してみてください。

そのまま飲ませる
食欲不振でおやつやフードの効果がない場合は、そのままお薬を飲ませましょう。
まずは利き腕でない方の手で猫の頬骨を保定し、斜め上を向かせます。このときギュッと力を入れてつかまないように注意してください。

上を向くとそのまま猫は口を開けてくれるので、利き手で喉の奥に薬を入れます。薬を投げ込まないように注意してください。

そっと顔を戻しながら喉をやさしくなでて、飲み込むのを確認します。猫が鼻をなめたら、飲み込んだと考えていいでしょう。鼻をなめない場合は、ウエットフードなどを少しだけ鼻に塗ってみてください。なめると同時に薬も飲みこんでくれます。

あとでお水を飲ませる
「薬を飲み込んだら終わり」ではなく、小さじ一杯(約5ml)程度のお水を飲ませてあげましょう。薬が喉や食道に張り付いていることがあるのと、胃に薬が届くまで時間がかかるためです。シリンジで、犬歯(一番尖った大きな歯)の後ろにあるすきまから少しずつ入れてあげます。

粉薬の飲ませ方

こぼさないように気を付けて取り扱ってください。

粉薬はお水や液体おやつに溶く
粉薬をそのまま猫のほっぺたの内側に入れ、外側から軽く指でもみこみ唾液と混ぜて飲ませる方法がシンプルですが、これはなかなか大変です。

粉薬は少量のお水に溶き、シリンジを使って服用させる方法がおすすめです。ただし溶く水の量が多いと、猫が飲み切れない可能性があるので注意が必要です。お水を飲ませる場合と同様、勢いよくシリンジを押し出さないように気を付けてください。

苦味がない粉薬なら、ウエットフードや液状タイプのおやつに混ぜてもいいでしょう。苦味があると、味の変化に気付いてしまう可能性があるので気を付けてください。また猫がお腹いっぱいだと、食べきれずに残してしまうかもしれません。

食後に服用という指示がない限り、空腹時を狙うと薬ごと食べきってくれる可能性が高くなります。もし食後に飲ませなくてはいけない場合は、フードの量をちょっと少なめに調整してください。

液体の薬の飲ませ方

お水やお水に粉薬を溶いたときと同様に、犬歯の後ろにあるすき間から少しずつ飲ませます。シリンジで飲ませるときは、猫の顔を心もち上に向かせると飲ませやすくなりますし、猫も飲みやすいようです。

うまくいかないときは動物病院に相談を

猫によってどうしても薬を飲んでくれず、暴れまわったり、パニックになったりすることもあります。飼い主さんも指を噛まれる危険があるので、無理やり押さえつけるのはやめましょう。

まずは動物病院に早めに相談することが大切です。他の薬に変えてもらったり、うまく飲ませる方法を教えてもらいましょう。

 

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