猫の熱中症の主な症状と対策

豆知識018
夏のペットのトラブルでよく耳にするものの一つに熱中症があります。
 
熱中症はどちらかと言うと、太陽熱を蓄えたコンクリートの上を散歩する犬がかかりやすい病気と言われているため、「猫は熱中症にならないのでは?」なんて思っている方もいらっしゃるかもしれません。
 
しかしそれは大きな間違い。ここではかわいい猫を熱中症から守るために、猫の熱中症の主な症状とその対策についてご紹介します。

熱中症になってしまうシチュエーションと原因、対策

猫は、犬に比べて熱中症になりにくいと言われていますが、生き物である以上条件が揃えば、猫ももちろん熱中症にかかることがあります。しかも猫の場合は、犬に比べて熱中症の症状がわかりにくいため、気づいた時には重篤な状態に陥っていることも少なくありません。
 
部屋の中を自由に行き来できる猫は、うまく熱のこもらない場所を探すことが得意だと言われていますが、それでも熱中症になってしまうことがあります。
 
主なシチュエーションとしては、暑さが厳しい中外に連れ出したり、蒸し暑い日に部屋の窓を閉めきっていたり、日中ケージの中に閉じ込めていたりすると起こる場合が多いようです。部屋の中に関しては防犯上問題がないのであれば、部屋のどこか1カ所窓を少し開けておき、全体の風通しを良くしておくことが大切です。
 
また、部屋を行き来しやすいよう、ドアを開けておくことも忘れずに。直射日光の当たりやすいところはカーテンを閉めて日陰を作るのも有効です。特に暑い日には、エアコンのドライ機能を使って室温を25度~28度前後に保っておくのもよいでしょう。
 
その他、新鮮な水をたっぷり用意しておくようにしましょう。ペット用の冷却グッズとして、アルミプレートなども販売されていますが、これらに頼りすぎず、できるだけ風通しを良くし、室温を上げないこと、そして新鮮な水を飲めるよう環境を整えることが大切です。
 

猫の熱中症の初期症状

万が一猫が熱中症になってしまった場合、どんな症状が現れるのでしょうか。猫の熱中症の初期症状としてよく見られるのは、明らかに大量のヨダレが口からあふれる症状や、パンティングと呼ばれる、犬のように舌を出して息をする行動です。ハアハアと苦しそうに息をしているようなら、猫の体調不良を疑ったほうがよいでしょう。
 
また、体を触ってみて、いつもより体が暑く感じる場合も同様です。通常、猫の体温は37度から39度ほどだと言われていますが、熱中症になると体温が40度以上になることもあります。また、よろよろ歩いたり、嘔吐や血尿、意識がなくなるなどの症状が出る場合は、とにかく猫の体を冷やし、一刻も早く動物病院に連れて行くことが大切です。
 
熱を下げるためには、首の周りに冷やしたタオルを巻いたり、霧吹きを使って全身を濡らしたりするのが効果的です。ただし、冷やしすぎると体によくありませんので、気をつけましょう。
 

熱中症になりやすい猫の特徴

実は猫種によって、熱中症にかかりやすい猫がいることが分かっています。例えばペルシャやエキゾチックショートヘアなどの短頭種は、鼻腔が狭いため呼吸がしづらく、熱を発散しにくい猫種として知られています。また、太っている猫は体に熱をためやすく、呼吸がしづらい体になっていることから、熱中症にかかりやすいと言われています。
 
その他、体が未発達な子猫や、体の器官が衰え始めている老猫なども、比較的熱中症にかかりやすいことが分かっていますので、こうした猫と暮らしている方は、より一層熱中症にならないための環境作りが大切になります。
 
 
熱中症は、人間が留守にし、部屋を閉めきっているときなどに起こることも多々あります。家に帰ってきた時にはすでに手遅れの状態だった……なんて悲しい事態を引き起こさないためにも、しっかり猫の熱中症対策を行いましょう。
 
万が一猫が熱中症らしい症状に陥っていたら、体を冷やしながらすぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。