犬と人が暮らすたくさんのメリットって?

犬と人が暮らすたくさんのメリットって?

犬を飼うと毎日の散歩が必要ですし、ご近所迷惑にならないように気をつけなくてはいけません。旅行に行くのも大変な時があります。家の中が、毛だらけになることもあれば、クッションがバラバラにされる日も。しかしどんなに手間がかかったとしても犬が一緒にいるメリットの方が上回る、そう思っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。

規則正しい生活ができる

毎日のお世話や散歩があるため、生活が規則正しくなります。特に朝の散歩は必須。会社帰りに外で一杯飲んだとしても、「明日の朝、散歩があるな」「ご飯あげなくちゃ」と早めに切り上げることもあるのではないでしょうか。必然的に早く起きるようになり、早く寝るようになり、結果規則正しい生活をするようになります。

散歩の効果

何といっても散歩の効果は絶大。健康面だけにとどまらず、たくさんのメリットがあります。

運動ができるメリット

歩くのが健康にいいといわれても、手ぶらで近所を歩くのはどこか気が引ける、という方も犬が一緒なら安心です。犬を飼っていない人よりは、確実に歩く時間が長いでしょう。気分転換にもなりますね。

散歩で発見

散歩で住んでいる町を歩くことで、思いがけない発見をすることがあります。「もう○○の花が咲いている」とか「新しいカフェができた」などは、ささやかながら心弾む発見ではないでしょうか?季節の移り変わりも実感できますね。

知り合いが増える

同じように犬を連れている人に出会うことが多くなります。話題も犬のこと中心で、気が楽です。犬が高齢になった場合など、介護経験者がいるとアドバイスが貰えるというメリットもあります。1人暮らしで犬を飼っている方にとっては、犬仲間はやはり心強い味方になってくれるでしょう。

家族の会話が増える

犬がいることで、「今度あそこのドッグランに行こう」とか「そろそろフードを買わないとね」など家族の会話が自然と増えていきます。反抗期のお子さんも、犬のことなら話すということもあるようです。

夫婦喧嘩の仲裁をする犬もいるので、仲良くなっていくのも必然ですね。たとえ険悪なムードになっていても、愛犬のユーモラスなしぐさや表情につい笑いが起きて、一転なごやかになるというメリットもあります。

オキシトシンホルモンの効果

温かい愛犬の体、ふわふわとした毛を触っているだけで、つらいことがあった日でも、どことなく落ち着くという飼い主さんも多いのではないでしょうか。実際、犬に触れると心拍数や血圧が安定するという研究結果がでています。ストレスが減少したり、気持ちが落ち着いたりする効果も実際に証明されています。

これは「オキシトシン」というホルモンの働きが大いに関係しています。オキシトシンは、犬を撫でたり、またアイコンタクトを取ったりすることで、犬と人双方に分泌されることが分かっています。オキシトシンはしあわせホルモンとも呼ばれ、心を落ち着かせ、絆を深めるという作用があります。

病気の回復が早い

犬を飼っている人は、飼っていない人より病気の回復が早いというデータがあります。風邪や胃腸炎も治りやすいそうです。また心臓疾患で入院した人も、生存率が高くなっています。
散歩で歩くことや、撫でることで気持ちが落ち着くのも関係しているのかもしれません。

子どもへの影響

犬がいると、子供たちの相手を思いやる気持ちがはぐくまれると考えられています。心の支えになり、癒しにもなるでしょう。

子供が犬に本を読み聞かせるという「READプログラム」という活動があります。犬は子供が読み聞かせの最中つかえても間違えても決して笑ったりなじったりしません。クラスメイトに笑われて自信をなくしていた子供も安心して読むことができるため、自信を取り戻すという効果があります。アメリカで始まった訓練を受けたセラピードッグへの読み聞かせですが、日本でも最近実施するところが増えています。

読み聞かせまでいかなくても、黙って話を聞いてくれる犬の存在は大きいものです。話しを聞いて「なんだそんなことか」なんて決して言わずじっと見つめてくれる、顔を舐めてくれるでしょう。とてもありがたく心強い存在ですね。

高齢の方へのメリット

高齢の方へのメリットもたくさんあります。犬がいることで、気持ちが前向きになり、外にも出かけるようになります。また生活そのものにもメリハリができるのも大きなメリットでしょう。寝たきりの予防になるということもあります。

ある老人ホーム施設の認知症が始まっている高齢女性。記憶も途絶えており、ほとんど周囲の人と口も利かなかったそうです。ところが犬と同居することで、話をするようになりました。また、自分が昔やっていたことを思い出したり、先の楽しみができてきたりと活発になったという研究結果があります。

犬と暮らす日々を大切に

犬と一緒にいる毎日は、かけがえのないもの。私たちにたくさんの喜びを与えてくれます。残念ながら、寿命の長さが違うため多くの場合は犬を見送ることになります。愛犬との1日1日を大切に過ごしたいですね。

参考文献
「オキシトシンによるヒトとイヌの関係性」
菊水健史 動物心理学研究 2017 年 67 巻 1 号 p. 19-27

笑顔あふれる、ペットとの幸せな暮らし 一般社団法人ペットフード協会 

「痴呆老人に対するコンパニオンアニマルの役割」
横田広夫他 順天堂医学1994 年 40 巻 3 号 p. 355-358

 

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