2022年12月26日

猫の爪切りってなんで必要なの?慣れさせるコツや注意点を解説

目次

1.爪切りが必要な理由

2.猫と飼い主さんのケガ予防

3.猫ひっかき病の予防

4.家の中をボロボロにしないために

5.道具を用意しておく

6.頻度は月に一度を目安

7.爪切りの手順

8.爪切りの注意点

9.まとめ

 

爪切りが苦手な愛猫に困っていませんか?抱っこすると逃げたり、爪切りの途中で暴れたりするなど大変な思いをしている飼い主さんもいると思います。

 

しかし猫の爪切りは、猫にとっても飼い主さんにとっても大切なケア。爪が伸びたままでは、猫も飼い主さんもケガをする恐れがあるのです。かといって押さえつけて切るのも危険ですよね。

 

そこで今回は、猫の爪切りの必要性やコツ、注意点について解説します。

 

爪切りが必要な理由

猫の爪は「玉ねぎ」のように、層になっているという特徴があります。爪をとぐと、外側がはがれて新しい爪が出てくるのです。新しい爪は鋭くとがっていて、木に登ったりネズミなど獲物を捕ったりするのに役立ちます。

 

しかし室内で飼っている猫の場合は、木登りも狩りもしません。そのため、鋭い爪を切らずに放置すると、猫や飼い主さんがケガをする危険性が高まります。「猫ひっかき病」という感染症を予防するためにも爪切りは欠かせないのです。

 

猫と飼い主さんのケガ予防

猫の爪がカーテンやソファ、カーペットなど布製品に引っ掛かると、根元から折れてしまう恐れがあります。多頭飼いの場合、猫同士がじゃれついてお互いにケガをする可能性もあるのです。

 

ひっかかれると飼い主さんもケガをしてしまいます。猫にひっかくつもりがないとしても、何かのはずみで爪が当たってケガをする恐れもあるのです。

 

猫ひっかき病の予防

 

「猫ひっかき病」は、猫にひっかかれた傷から菌が入ってリンパ節が腫れる感染症です。特に「ネコノミ」に寄生されている猫に引っ掛かれると、感染の危険性が高まります。

 

症状は、頭痛や発熱、喉の痛み、倦怠感、食欲不振などです。あまり症状が出ない人もいますが、免疫力が低い方や小さなお子さんやお年寄りにとっては危険です。

 

家の中をボロボロにしないために

爪でカーテンやソファ、家具などがボロボロになってしまいます。賃貸住宅の方は、柱などに傷が付くと大変です。飼い主さんの洋服も、ほころびが出てしまいます。

 

爪切りの手順と注意点

爪を切ろうと、いきなり猫をわしづかみにしたり拘束したりするのは逆効果。まずは準備をしましょう。

 

道具を用意しておく

・爪切り

ハサミタイプは爪切りビギナーも切りやすいでしょう。やわらかい子猫の爪にも適しています。ただし、均等に力が伝わらず爪が割れてしまう恐れがあるので注意が必要です。

 

ニッパータイプは、工具のニッパーのように使えて切りやすいでしょう。力をこめなくてもきれいにカットできます。爪が太いシニアの猫に向いています。

 

ギロチンタイプは、スパッと切れるので大人の猫におすすめ。使い方がよくわからない方は、動物病院で教わると安心です。

 

・猫が好きなおやつ

おやつを少しずつ与えながら、爪を切るとうまくいきます。少しずつなめて食べられる、ペースト状のおやつがおすすめです。

 

・バスタオルなど体をくるむもの

猫は体をすっぽりくるまれると安心します。洗濯ネットでもかまいません。

 

頻度は月に一度を目安

だいたい月に一度切るようにします。ただしシニアの猫は、巻き爪になって肉球に傷がつきやすいので2週間に一度は切ってあげましょう。

 

爪切りの手順

1.猫をくるんで安心させる

バスタオルなどでくるんで落ち着かせます。無理やり抱きしめたりしないようにしましょう。「1人が抱っこ、もう1人が爪切り」のように2人でやると、作業しやすくなります。

 

  1. 外側の爪から少しずつ切る

人でいうと「小指」にあたる、外側から少しずつ切っていきます。切るときは、肉球をそっと押すと爪が出て切りやすくなります。

 

3.尖ったところだけ切る

尖った部分を切ります。深く切ってしまうと、血管を切ってしまう恐れがあるので注意しましょう。

 

4.余裕があればやすりをかける

猫と飼い主さんに余裕があれば、切った爪の先にやすりをかけましょう。

 

爪切りの注意点

猫が一度嫌な思いをすると、二度と爪切りができなくなるケースもあります。次の点に注意してください。

 

・一度にすべて切ろうと思わない

全部の爪を切る必要はありません。今日は1本だけ切れたでもOKとしましょう。少しずつ日をずらして切っていけばいいのです。

 

・作業のたびに少しずつおやつを与える

爪切りだけでなく、「抱っこをする」「肉球を押す」など作業のたびにおやつを与えます。

 

・大声で褒めない・騒がない

猫は大きな声を嫌がります。犬と異なり、大げさに褒めるのは逆効果。静かに淡々と進めましょう。いうことを聞かないからといって、叱るのもNGです。

 

・猫の様子を観察しながら切る

しっぽをパタパタ、耳を寝かせるなどは「もう爪切りは嫌」のサイン。おやつに興味をなくした際も、嫌になってきています。爪切りが途中でもそこでストップしてください。

 

どうしてもできないとき

バスタオルにくるんでも、おやつを与えても、猫が嫌がってどうしてもうまくできない場合もあります。暴れて猫や飼い主さんがケガをしてしまうと危険です。自分で何とかしようと思うより、動物病院で切ってもらいましょう。

 

まとめ

猫の爪切りは、猫のためにも飼い主さんのためにも大切なケアです。月に一度を目安に爪切りを行いましょう。無理をしないように少しずつ切るのがコツ。おやつを利用するとうまくいきやすくなります。どうしてもうまくいかないときは、無理をせず動物病院で切ってもらいましょう。

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