2022年03月25日

いつからが高齢犬?気を付けたい兆候や今から準備しておきたいこと

いつからが高齢犬?気を付けたい兆候や今から準備しておきたいこと

目次
  1. 7歳くらいから注意!大型犬はもう少し早く
  2. 7歳になる前からやっておきたいこと
  3. 高齢化のサインが出たら動物病院へ
  4. 犬をとりまく環境を見直そう
  5. まとめ

元気いっぱいの愛犬も、いつかは年を取ります。どのような兆しが見えたら、老化が始まっているのでしょうか。飼い主さんはどう対応したらいいでしょうか。

近年は犬の高齢化が進んでいます。高齢になっても愛犬が安心して過ごすために、やっておきたい準備やケアを解説します。すでに愛犬がシニアになった飼い主さんも、ぜひお役立てください。

7歳くらいから注意!大型犬はもう少し早く

犬は一般的に7歳くらいから中年に差し掛かると言われています。7歳になるころ、そろそろ高齢化の入り口にたったと意識したほうがいいでしょう。大型犬はもう少し早めです。大型犬8歳、小型犬・中型犬11歳になると、人間では60歳に換算されます。

もちろん、この換算がすべての犬に当てはまるわけではありません。品種や育ってきた環境などさまざまな要因に左右されます。

「うちの犬は中年だけれど元気だから大丈夫」という飼い主さんもいるかもしれません。しかし人間でも中年になると、健康と言われていても食事を見直したり、人間ドックを受けたりするのではないでしょうか?それと同じように考えるとわかりやすいと思います。

7歳になる前からやっておきたいこと

高齢に備えて早めに準備しておきましょう。もちろんすでに高齢になっている愛犬でも大丈夫です。

健康診断を受ける

愛犬も7歳になる前から、動物病院で健康診断を受けておきましょう。若い犬を飼っている飼い主さんもぜひ毎年の習慣にしてください。愛犬のお誕生日に受診すると、忘れないのでおすすめです。

血液検査や尿、便検査などさまざまな検査で得たデータが揃っていると、高齢になって現れた変化やシニアに多い病気を発見しやすくなります。高齢になった犬の飼い方を獣医師に相談できますし、病気の早期治療が可能です。

高齢化のサインが出たら動物病院へ

「高齢になったから仕方ない」と思っていたら、実は病気だったというケースもあります。次のような変化が見られたらまずは受診しましょう。

歩き方がおぼつかない、よろよろする

高齢になると、足腰の筋力が衰えてきます。若いときのようにジャンプをしなくなったり、階段を駆け上ったりしなくなるでしょう。ちょっとした段差でよろけることもあります。
しかし、関節や骨、神経の病気も否定できません。変形性関節症や椎間板ヘルニアの可能性もあります。

散歩であまり歩きたがらない

足腰が弱って、長距離を歩くのが困難になってきます。しかし上記のような、変形性股関節症や椎間板ヘルニアでも、歩くのを嫌がる場合があるので受診しましょう。

家具にぶつかるのは、老眼?

緑内障、白内障など目の病気で見えづらくなっているかもしれません。

なんだかやせてきたみたい?

高齢になると、筋肉が落ちてやせて見える場合もあります。ただし、心不全や肝臓の病気、糖尿病でもやせて体重が減るので、放置しないで受診しましょう。

トイレが近くなった、おもらしをする

膀胱炎や前立腺肥大など泌尿器の病気があります。

食が細くなった

加齢に伴い、嗅覚が衰えると食が細くなりがちです。食器の高さが低すぎて、食べにくいのも原因かもしれません。しかし食が細くなる背景には病気が隠れている場合もあります。

食べているとき口からポロポロこぼれる

歯や口の中に痛みがあるかもしれません。歯周病や口内炎などができている可能性もあります。お口のチェックをしてもらいましょう。

口が臭うようになった

口臭も、加齢ではなく歯周病の可能性があります。

夜鳴きをする

認知症になりかけて、夜中に吠える子もいます。しかし実はどこか痛みがあって鳴いているのかもしれません。

若返ったみたいで食欲旺盛で活発

一見よさそうに見えますが、甲状腺機能亢進症かもしれません。この病気は、食欲が増して活発になります。食べている割に太らないのも特徴です。急に若返ったように見える場合は、必ず受診してください。

犬をとりまく環境を見直そう

犬が高齢になってきたら、そろそろ環境を見直します。家の中やトイレ、食器などをチェックしましょう。

家の中の見直しをする

・段差にステップを
ソファに飛び乗っていた犬も、上り下りが少しずつつらくなってきます。ケガをしないうちに、ステップを置いておきましょう。玄関の段差もスロープがあると安心です。

・フローリングにはマットを
フローリングは踏ん張りにくく、滑ってしまいます。関節にも負担を与えるため、マットを敷いてあげましょう。毛足の長いループタイプのじゅうたんは、爪が引っかかって危険です。
爪や肉球周囲の毛が伸びていたら、カットしてあげましょう。

・家具の角にクッションを付ける
緩衝材やクッション材を家具の角に付けておくと安心です。犬は目や足が弱り、家具にぶつかりやすくなります。特にパグなど、目が飛び出している犬種は特に目を毛がしやすく危険です。人間の赤ちゃん用グッズでも代用できます。

食事環境を見直す

特に病気でないとわかったら、食事環境もチェックします。食が細くなった場合は、与え方を見直しましょう。

・高さのある食器を使う
犬は首を下げて食べるのがだんだんつらくなってきます。お皿は、高さのあるタイプに変えましょう。しっかりした台に乗せるのもおすすめです。

・フードを温める
電子レンジでほんのりとフードを温めてあげましょう。香りが立って食欲がアップします。アツアツを与えないように気を付けてください。

体のケア

・スキンシップを増やして体調管理
マッサージやブラッシングタイムを意識して増やします。かたまりやすくなった筋肉や関節をほぐし、血行がよくなります。腫瘍など皮膚の異変にも気付きやすくなるでしょう。

散歩は続ける

散歩は、犬の脳を刺激します。足腰の衰えなど状況に応じてコースを変更しながら、連れて行ってあげましょう。無理をせずに体を動かすように心がけます。

まとめ

犬も年を取ります。シニアになったときに備え、7歳になる前から動物病院で健康診断を受けましょう。足腰が弱る、よろめくなど高齢化のサインは病気の症状と似ている場合もあるので、注意が必要です。気付いたら受診してください。

ケガ予防のためもソファや玄関にステップを置いたり、フローリングにマットを敷いたりなど環境面の見直しも大切です。また、食器は高さのあるタイプに変更して食べやすくします。マッサージやブラッシングで筋肉をほぐして、血行を促してあげましょう。散歩は犬の状況に応じ、無理せず続けてください。

 

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