2021年11月15日

猫は完全室内飼いに!安全・快適に暮らすには?

猫は完全室内飼いに!安全・快適に暮らすには?

目次
  1. 室内飼いのメリット「危険から守る」
  2. 室内飼いのデメリット
  3. 室内で猫を満足させるには
  4. まとめ

猫を完全室内飼いにしていますか?「お散歩に出るから」「元野良だから」と、半外飼いの方もいるかもしれません。「外に出たがるのに、出さないのはかわいそう」と思う方もいます。
しかし、室内で飼うことはたくさんのメリットがあります。猫が安心して暮らせる室内飼いについてデメリットと対策も含めて解説します。

室内飼いのメリット「危険から守る」

外は猫にとって危険なことがたくさんあります。交通事故や感染症、猫同士のけんかによるケガもあります。

交通事故に遭わない

室内で過ごせば、当然交通事故に遭うリスクはほぼなくなります。猫が交通事故に遭いやすいのは、車が来てもフリーズしてしまい、来た道を引き返さない習性があるためです。春先などは発情で興奮した猫が、飛び出して事故に遭うこともあります。
「沖縄タイムス」2016年4月12日付の報道によると、2015年度に沖縄県内で交通事故によって死んだ猫はなんと2,684件。1日あたり7匹の猫が交通事故で死んだことになるのです。命に別状がなくても、交通事故に遭えばなんらかの傷を負ってしまうリスクは高いと言えるでしょう。

感染症にかかるリスクが減る

室内は、感染症にかかるリスクも減らすことが可能です。外に出ると、ウイルスや細菌感染する機会がどうしても増えてしまいます。感染症にかかった野良猫と接触することもあるでしょう。
予防注射をしていれば、もし感染しても軽く済むことがほとんどです。しかし未接種の場合は、命を落とす危険性もあります。多頭飼いの場合は、ウイルスを持って帰った猫から他の猫が感染することもあるかもしれません。

ノミ・ダニに刺されにくい

家の中にいれば、ノミやダニに寄生されにくくなるのもメリット。ノミもダニも人間を刺します。特にマダニは、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など命に関わる病気を媒介するので注意が必要です。

体が汚れない

砂ほこりや泥汚れなど、外に出る猫は体が汚れがち。そのたびにシャンプーが必要になり、シャンプー嫌いな猫は大変です。家の中で過ごせば、汚れはあまりつきません。

猫同士のけんかや他の動物とのトラブルを避けられる

他の猫とのトラブルやけんかがなくなります。外に出れば、野良猫に遭遇することは避けられません。テリトリーに入れば、怒られて傷を負ってしまう可能性も高くなります。もし、相手の猫が、感染症にかかっていた場合移ってしまうかもしれません。
けんかまで至らなくても、追いかけられて、逃げているうちに迷子になったというリスクもなくなります。他にも放し飼いの犬や、野生動物に襲われる危険から身を守れます。

虐待や連れ去りのリスクがなくなる

残念ながら、動物を虐待する人はいます。室内にいれば、虐待をする人に遭遇する危険はありません。野良猫と勘違いされて、連れ去られるリスクもなくなります。

予定外の繁殖リスクがなくなる

家にいれば、他の猫と交尾する機会はありません。去勢や避妊をしない状態で、外に出した場合、繁殖してしまう確率が高くなります。お家の猫がオスならば野良の子猫を増やすことになり、メスならば子猫を家で飼うか、もらい手を探すことになるでしょう。妊娠・出産でメスの体にダメージを負うかもしれません。

ご近所への迷惑がなくなる

隣のおうちの庭で排泄をした、植木鉢を倒したなどご近所トラブルもなくなります。猫が苦手な方はいるので、考慮することは大切です。室内飼いなら家の中で排泄するので、そういった心配もなくなります。

室内飼いのデメリット

室内で飼うからといって、すべての危険から猫を守れるわけではありません。そしてデメリットもあります。少しでも安全に快適に過ごせるようにしましょう。
身のこなしがしなやかで身軽な猫。家具に飛び乗ったり、隙間に入り込んだりすることで、思いがけないケガをしてしまうことも。好奇心旺盛で、危険なものを口に入れるリスクは室内の方が高いかもしれません。よくあるリスクをご紹介します。

押し入れやクローゼットに入る

押し入れ、クローゼットなど狭い場所に入るのが大好きな猫がいます。飼い主さんが開けた隙に入り、猫が入ったのを築かないまま飼い主さんが扉を閉めてしまう、というトラブルも。特に夏は熱中症になるリスクが高まり危険です。そのほか洗濯機に入っていたのに気づかなかった、などの事例もあります。

お風呂の残り湯

冬は暖かく、夏は涼しいせいか、お風呂場で過ごすこと好きな猫がいます。特に、ほんのり温かい残り湯があると、温もりを求めてふたに乗る猫もいるでしょう。万が一、猫が落ちてしまった場合、最悪の場合おぼれてしまいます。お湯はすぐ捨てるか、ドアを閉めて入れないようにしておきます。

誤食誤飲リスクが高まる

室内には、猫にとって危険なものが意外と多くあり、誤飲誤食のリスクが高まります。「荷造りのビニール紐にじゃれていて、飲み込んでしまった」「床に落ちていた人間の薬で遊んでいて飲み込んでしまった」など思いがけないトラブルに発展する可能性も。きちんと片付ける癖をしっかり付けておきましょう。

室内で猫を満足させるには

今まで時々外にお出かけしていたのに、突然家の中だけで過ごすとなれば、ストレスを感じる猫もいます。室内でも楽しく過ごせる工夫も必要です。

遊べる場所とくつろぐ場所

キャットタワーを新しく置いたり、猫が安心してくつろげる場所を作ったりしましょう。ハンモックを付ける、外を眺められるスペースを作るのもいいでしょう。
転がすとフードが出てくるおもちゃを用意して、狩猟本能を刺激すると退屈も解消されるのでおすすめです。

触れ合う時間を増やす

猫と触れ合い時間を、今まで以上に増やします。猫じゃらしで遊ぶ、マッサージをするなど絆を深めましょう。

トイレをもっと快適に

外に出ていた猫は、外出先で排泄していた可能性があります。おそらく快適な排泄場所だったことが予想されます。室内でも気持ちよく排泄できるトイレを設置しましょう。大きめ(猫の体長1.5倍がめやす)のトイレ、好みの砂を用意します。小まめに掃除して清潔を保つことが大切です。

まとめ

今まで外に気ままに出ていた猫は、室内飼いに不満を覚えるかもしれません。しかし猫の室内飼いはメリットがたくさんあります。特に不慮の事故に遭うリスクが減ることは重要です。家の中でも猫が満足できる環境を作って、室内飼いに変更していきましょう。

 

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