2017年12月02日

盲導犬に会った時はどうすればいいの?

盲導犬に会った時はどうすればいいの?
街中で「身体障害者補助犬」を目にしたことはありますか?
 
彼らは身体障害者の方の生活をサポートするため、特別な訓練を受けてきた犬たちです。
 
盲導犬・聴導犬・介助犬など、さまざまな身体障害者補助犬がいる中で、今回は盲導犬について詳しく触れていきたいと思います。
■盲導犬とは
正式名称を「盲人誘導犬」といいます。
ジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバーなどの大型犬がメインで、現在はその愛くるしさからラブラドールレトリバーが一番多いです。
白いハーネスをつけ、基本的にユーザーの左側を歩きます。このハーネスの動きがユーザーに伝わることで、視覚障害者の方が安全に歩行することができるのです。
 
盲導犬をはじめとした身体障害者補助犬たちは「身体障害者保護法」という法律に守られています。これはどういう内容なのかというと、お店など不特定多数の人が利用する施設での身体障害者補助犬の受け入れを義務付ける、というものです。実はこの法律が正式に施行されたのは平成15年10月。それまでは努力義務に留まっていました。盲導犬が公共の場を自由に行き来できるようになったのが意外に最近であることが分かりますね。
 
 
■盲導犬としてデビューするまで
盲導犬は生後2か月~1歳頃までパピーウォーカー(ボランティアの一般家庭)の元で社会経験を積みます。パピーウォーカーの元で育った犬の実に90%が盲導犬としてデビューできたというデータが残っている一方、一般的な犬舎で育った犬は30%ほどしか盲導犬にはなれませんでした。このことから、パピーウォーカーの元で学ぶ社会でのルールや、家族から受ける愛情がとても重要であることが分かります。
 
パピーウォーカーの元を離れた盲導犬候補たちは盲導犬訓練士の元で訓練を受けます。厳しい試験に合格した犬だけが、盲導犬としてデビューすることができるのです。
 
 
■盲導犬を見かけたら
街でユーザーをサポートする盲導犬の姿を見かけることがあると思います。そんな時どうしたら良いのか、公益財団法人日本盲導犬協会では次のようにお願いをしています。
 
● 声をかけたり、じっと見たりしない
● 故意に音を立てない
● 食べ物を見せたり、あげたりしない
● なでたり、ハーネスを触ったりしない
● 自分のペットを近づけない
 
盲導犬はユーザーの安全を守るため、常に集中した状態です。基本的には見守るにとどめましょう。もし声をかける必要があると判断した時は盲導犬とユーザーに触らないように気をつけてください。
また、盲導犬は色の識別が苦手です。信号が青に変わったにも関わらず立ち止まっている時などは、状況に応じて一言かけてあげましょう。
 
 
■大切なのは「見守ること」
ユーザーや盲導犬の手助けをしたい気持ちは分かりますが、基本的にはじっと見守ることが何よりも大切です。
また、盲導犬は10歳頃引退をむかえます。引退後はボランティアの元で一般のペットと同じように穏やかに暮らします。もしも盲導犬の活動に協力したいと感じたら、引退後の盲導犬を受け入れるボランティアに名乗りを上げてみてはいかがでしょうか。
 
 

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