2016年11月15日

犬が糖尿病になった際の対処法

犬が糖尿病になった際の対処法
犬は、昔に比べてかなり長生きするようになりました。
 
それは自体は非常に喜ばしいことなのですが、同時に食事をはじめとする生活習慣が人間に近くなったことから、様々な病気が心配されるようにもなりました。
 
その代表的な例のひとつが糖尿病です。
 
近年増加傾向にある病気でもあるため、正しい知識を持って、愛犬がかからないように注意してあげるようにしましょう。

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病は、内分泌系、つまりホルモンの働きが悪くなることで、すい臓のインスリンを生成する能力が低下し、血液の中の糖が多くなってしまう病気です。
 
肥満が原因になることが多いですが、遺伝的要因や年齢・性別、犬種などによって発症のしやすさが変わります。特に、メスはオスに比べてかかりやすく、未避妊のメスがおよそ全体の6割を占めています。
 
また、8歳以上になると発症しやすくなると言われており、特に小型犬に多く見られる病気でもあります。血糖値が上がって体全体の具合が悪くなるばかりか、白内障など他の重大な病気を引き起こす可能性もあるため、早めに治療を行いましょう。
 

こんな症状が出たら糖尿病を疑いましょう

糖尿病を発症した犬には、以下のような症状が見られます。愛犬に、このような症状が出たら要注意です。
 
・やたら水を大量に飲んだり、食事をたくさん食べたりする
・おしっこの量や回数が増える
・未避妊のメスの場合は、黄体期に肥満気味になる
 
また、たくさん食べているのに体重が減少し続ける場合もあります。悪化すると「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態になって嘔吐や下痢を引き起こしますし、さらに最も重い症状になると昏睡状態に陥ってしまいます。合併症を引き起こすケースもあり、白内障や膀胱炎、皮膚炎の原因になることも少なくありません。
 

インスリンの投与治療を一生涯行うことに

犬の糖尿病の治療法としては、食事の改善による体重コントロールや、避妊手術によるホルモンバランスの調製を行って症状の回復を目指します。
 
それで効果がない場合は、一生インスリン治療を続けることになります。飼い主が毎日決まった時間に、自分で愛犬に定量のインスリンを注射してあげるのが一般的です。さらに、効果が出やすいように食事療法や運動も取り入れることになるでしょう。
 
症状が重い場合は入院治療が必要になる場合もありますが、日本では糖尿病にかかった犬の9割が飼い主のもとでインスリンの投与による治療をしていると言われています。
 

糖尿病を予防するためにはどうすればいいの?

とにかく、肥満にさせないことが重要です。食事の内容を見直し、適度な運動をさせるように心がけましょう。欲しがるからといって油っこいものや塩分の高いものなど、人間と同じ食べ物を与えてはなりません。メスの場合は、ホルモンバランスの調整のために避妊手術を行うことも効果的です。
 
また、摂取する水の量や食事の量をチェックしておき、急激に食欲が増えていないか常に確認すると良いでしょう。少しでもおかしいと思ったら、早めに獣医さんに相談することが大切です。
 
糖尿病は、発症すると一生涯に渡って付き合わなくてはならない病気です。発症リスクも比較的高いですが、普段の生活から愛犬の健康管理に気を使ってあげることで防ぐことができます。
 
また、たとえ発症してしまっても、きちんと対処することで元気なまま長生きさせてあげることができるので、正しい知識を得て獣医さんと相談していきましょう。
 
 
 

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