ペット図鑑

ブリティッシュショートヘア【British Shorthair】

ブリティッシュショートヘア/ペット図鑑

原産国 イギリス
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

中型からやや大型のセミコビーで、厚みのあるがっしりとした体型をしています。鼻は低めで、頭や額大きな目はどれも丸みを帯びています。足は骨太で少し短いところが特徴的です。被毛は短毛ですが密度が高く厚みがあり、やや固めでベルベットのような手触りです。

性格

自立心が強く、抱っこされたり撫でられたりすることを好みません。普段はのんびりと穏やかに過ごしているので留守番などでの心配はありません。
反面、甘えん坊なところがあり他の猫種に比べて褒められることが大好きです。

毛色

独特の灰色は、別名「ブリティッシュブルー」と呼ばれるほど代表的な色です。異種交配の過程でいろいろな毛色を取り込んだため、今ではあらゆるカラーとパターンが発現します。
被毛カラー… ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリームなど
パターン…  ソリッド、タビー、シルバー、ゴールデン、パーティーカラーなど

育て方

性格は穏やかですが、身体能力がある上とても運動好きな猫なので、運動できるスペースは必須です。スペースがない場合は、キャットタワーを設置して運動不足にならないよう工夫してあげましょう。体質的に太りやすい傾向があるので運動と共に食事管理も大切です。
短毛のダブルコートなので被毛の手入れは簡単な方ですが、気難しい面があり成猫になってからシャンプーやグルーミングを嫌がることがあるので、子猫の頃から慣らしておくとよいでしょう。
賢いので飼い主の言葉を理解して学習するため、しつけはしやすい猫種です。褒められることが好きなので、上手に出来た時は褒めてあげましょう。

気をつけたい病気

猫の血液型はA型がほとんどですが、ブリティッシュショートヘアは、珍しくB型が多いことが知られています。猫は血液型の違う相手との輸血に対する抗体のショックが非常に大きいので、治療で輸血が必要な時や、妊娠・出産の時には注意が必要です。万一に備えて、あらかじめ動物病院で血液型の判定を受けておくことが大切です。
非常に古くから存在する猫種のため健康で丈夫、遺伝性疾患も少ないのですが、糖尿病、尿結石、肥大型心筋症などは起こりやすいと言われています。普段から健康状態に気をつけ定期的に健康診断を受けるとよいでしょう。

歴史

起源は古く、2世紀ごろに古代ローマがイギリスへ侵攻する際に連れてきた猫と言われています。長い間ネズミを駆除するハンターとして活躍してきました。
19世紀頃イギリスでは土着猫への関心が高まり、品種確立に力を注ぐようになります。1870年代に入ると国内のキャットショーで多くの賞を獲得し、1900年代には品種の標準化が確立しました。
1620年代アメリカへの移民の際にメイフラワー号に乗っていたとされ、アメリカンショートヘア種の基礎となったと考えられています。また、ルイス・キャロルの童話「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のモデルと言われています。

ラグドール【Ragdoll】

ラグドール/ペット図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

ふわふわした絹のような長毛と輝くブルーの瞳が印象的です。標準的な体重はオス6~9kg、メス4.5~6kg程度の大型の猫です。ふさふさした尾は体長と同じくらいの長さがあり、体格は頑強で重量感があります。

性格

名前は「ぬいぐるみ人形」という意味、おだやかで人に抱っこされるのが大好きです。相手が子どもや他人でも抱っこされると全力で体を預けてしまうほどです。また、おっとりした性格で、激しい遊びにはあまり関心を示しません。しつけもしやすく、騒いだりしないので、初めての方にも飼いやすい猫種です。

毛色

生まれた時はほぼ全身が白く、成長するにつれて顔回りや耳、しっぽの色味がはっきりしてきます。完全に発色するまで2年近くかかることもあります。
毛色は、ホワイトからクリーム系をベースに、シール、ブルー、レッド、クリームなどの色味が組み合わさります。
斑の入り方にも特徴があり、顔や手足、尻尾などにアクセントが入る「ポイント」、おなかや手足に色が入る「ミテッド」、2つの色が混じりあう「トーティ」、2色が分かれている「バイカラー」ポイントの部分が縞模様になる「リンクスポイント」があります。

育て方

体が大きいので成猫になるまで3~4年はかかります。しっかりした体と美しい被毛を作るために、バランスの良い栄養の食事を与えるようにしましょう。
若猫時代は非常に活発です。キャットタワーを設ける場合は大きな体の動きに耐える広くゆったりした台座やハウスを備えた大きなキャットタワーを選び、しっかり固定しましょう。
毛量が豊富なので毎日のブラッシングが欠かせませんが、しっぽだけは、あまりいじると貧相になってしまうことがあるので、軽くブラシを通す程度にした方が良いでしょう。
人懐っこい性格で飼い主と一緒に過ごすのが大好きなので、抱き上げたり膝に乗せたりして、たくさん甘えさせてあげてください。スキンシップは猫のストレス軽減にもつながります。

気をつけたい病気

遺伝性疾患は比較的少ないとされていますが、肥大型心筋症はしばしば起こるようです。この病気になると、疲れやすくなったり呼吸が早くなったり苦しくなったりする症状が見られます。薬によって病気の進行を遅らせることができますので、早期発見のためにも定期健診が重要です。
膀胱炎や尿結石では、トイレが近くなり血液の混じった濃い尿をすることがありまので、尿の変化には常に気を配るようにしてください。
皮膚炎や毛球症は、定期的なブラッシングやコーミングで予防することができます。換毛期には特にこまめに行いましょう。

歴史

1960年代にアメリカ・カリフォルニア州に住むペルシャのブリーダー、アン・ベイカーが、ホワイトのペルシャとシールポイントのバーマンを交配させました。次にその生れた猫にセーブルのバーミーズを交配させてラグドールは誕生しました。
アン・ベーカーは既存の猫血統登録団体には登録せず、IRCAという新しい組織を設立し、「IRCA登録のブリーダーしかラグドールという名を使うことができない」という形で商売を始めました。 1975年一部のグループがラグドールをもっと世に広めるための独自の活動を始め、その後の登録に貢献したと言われています。また1994年には別のグループがIRCAから独立し、のちにラグドールの血統から「ラガマフィン」という猫種を作り出しました。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル【Cavalier King Charles Spaniel】

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル/ペット図鑑

原産国 イギリス
体重 5.5kg~8kg
体高 31cm~33cm
グルーブ 9G

特徴

やや大きめの小型犬で、体高より体長が長めです。垂れ耳と大きな目が特徴的で、足と胸と尾に生えている飾り毛は絹糸のように滑らかです。身のこなしが優雅でバランスのとれた紳士的な表情を持っています。

性格

明るく陽気な性格です。大変穏やかで社交的なので、子どもや他の動物とも仲良くすることができます。家族には特に愛情深い上、無駄吠えや噛み癖なども少ないので初心者の方にも飼いやすい犬種です。

毛色

ブラック&タン、ルビー、ブレンハイム、トライカラーの4色があります。
 
ブラック&タン… 黒色をベースとして黄褐色の差し色が入っています。
ルビー…     全体が鮮やかな茶色(レッド)です。
ブレンハイム…  白色をベースに茶色の模様が入ります。
トライカラー…  白・黒・黄褐色の3色が混じっています。

育て方

小型犬としてはやや大きめで遊び好きなので、毎日30分くらいの散歩は欠かせません。室内でもなるべく一緒に遊んであげることが大切です。 被毛はダブルコートで飾り毛もあり、特に換毛期は抜け毛が多くなるので、週に3回くらいは解きほぐしてブラッシングしてあげましょう。 常に愛情を持って接していると、飼い主の考えていることを理解しようとしてくれます。

気をつけたい病気

遺伝的に多いとされているのが僧房弁閉鎖不全症です。高齢になるとどの犬でも起こりやすい疾患ですが、この犬種の場合、早い犬は生後1~2年から起こり6歳以上になると全体の6割以上がかかると言われています。早めの治療が必要なので、定期的に心臓の状態を診てもらうことが大切です。また普段から食生活にも気をつけてください。
また他の犬種より目が突出しているため、結膜炎など眼の疾患にも注意が必要です。
他に短頭種気道症候群などの呼吸器疾患や、急性膵炎などの消化器疾患、白内障、膝蓋骨脱臼なども比較的多くみられます。

歴史

16世紀ごろ鳥猟犬として活躍していた犬が祖先犬と言われています。
16世紀から19世紀の間、英国王室では小型のスパニエルである「トイ・スパニエル」がたいへん愛されていました。特にチャールズ2世は、あまりに溺愛しすぎたために公務に支障がでるといったエピソードがあるほどでした。
しかし18世紀にヨーロッパで短吻種の犬が流行し、その影響を受けてパグなどとの交配が進み、やがてスパニエル種の短吻タイプ「キング・チャールズ・スパニエル」が誕生しました。
19世紀初めに、チャールズ2世が育てていたような長吻タイプへの復活を求めて、アメリカの富豪であるロズウェル・エルドリッジ氏が巨額の懸賞金をかけました。その結果、繁殖家たちがこぞって戻し交配を進め現在の長吻タイプが誕生し、1945年にイギリスで「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」という犬種として登録されました。キャバリアとは「騎士」という意味で、イギリスでは現在でも愛玩犬として大変人気の犬種です。

ビーグル【Beagle】

ビーグル/ペット図鑑

原産国 イギリス
体重 7kg~12kg
体高 33cm~38cm
グルーブ 6G

特徴

体は堅く引き締まり、猟犬らしく筋肉質でがっしりとした体格をしています。鼻先まである大きな垂れ耳と、ピンと立った太い尾が特徴的です。被毛は平らで滑らかな短い毛が密集しています。優れた臭覚により獲物の匂いを追跡するセントハウンド犬の中でも一番体が小さい犬種です。

性格

明朗快活で遊ぶことが大好きです。大胆で勇敢ですが慎重さも持ち合わせています。群れで狩りをしていた習性から協調性・社会性が高く、他人や他犬とも仲よくできるので多頭飼いに向いています。また穏やかで優しい気質なので、小さい子どものいる家庭にもすぐ溶け込めます。逆にさみしがり屋なので、長時間の留守番などは苦手です。

毛色

代表色は白色、褐色、黒色のハウンドカラー(トライカラー)ですが、他にレッド&ホワイト、レモン&ホワイト(レモンカラー)もあります。尾の先は白色です。成長するにつれて被毛のカラーが変化し模様が変わることがあります。

育て方

体の大きさの割にとてもタフでスタミナがあるので、毎?朝?30分程度の散歩を?かせません。時にはドッグランなどで思い切り?らせたり、一緒にゲーム性のある遊びをしたりするのも良いでしょう。ストレス発散だけでなく、肥満の防止にもなります。
セントハウンド犬で気になるニオイを追わずにはいられない習性をもっているので、子犬の頃から制止をよく教えておくことが大切です。
垂れ耳なので通気性が悪く耳のトラブルが起きやすいので、耳の入り口付近をやさしく拭いて清潔を保つとともに、定期的に汚れなどをチェックしましょう。

気をつけたい病気

他の犬に比べ病気に強く丈夫で、発病率が低いと言われていますが、 椎間板ヘルニア、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、白内障などの目の病気、外耳炎などはかかりやすい犬種です。日常生活の中で違和感を持ったらすぐに病院へ連れて行ってあげてください。また、食欲旺盛な犬種のため、肥満になりやすく、肥満から糖尿病になることもあるので日頃から食事のバランスに気をつけてあげてください。

歴史

起源については、はっきりしたことはわかっていませんが、その歴史は大変古く、紀元前からギリシャでウサギ狩りに使われていたハウンド犬が祖先犬ではなかといわれています。ローマ帝国の侵攻や交易などで広く欧州に渡ったビーグルの先祖犬たちはヘンリー七世の時代からエリザベス一世の時代にかけて品種改良が進みました。
14~15世紀頃、原産地のイギリスではウサギなどの小動物を狩る猟犬として重宝されていましたが、1860年代アメリカに輸入されると一気に家庭犬としての人気が高まり、ポピュラーな犬種の一つとなりました。
キャラクター・スヌーピーのモデルになったことでも知られています。

ロシアンブルー【Russian Blue】

ロシアンブルー/ペット図鑑

原産国 ロシア
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe
毛種 短毛種

特徴

エメラルドグリーンの大きな目とベルベットのような手触りのブルー(灰色)の被毛が特徴的で、全体的に気品溢れる雰囲気を持っています。
三角に尖った耳を持ち、頭をすっと持ち上げたようなコブラヘッドと呼ばれる姿勢をしています。また口角が持ち上がり笑っているように見えることから、その顔はロシアンスマイルと呼ばれています。

性格

飼い主に忠実で甘えん坊ですが、気位が高く気まぐれなので誰にでも懐くことはあまりなく、好む相手を選ぶ一面もあります。あまり鳴かない猫でボイスレス・キャットという別名があるくらいおとなしい性格です。

毛色

ブルー(灰色)の単色のみです。1本1本の毛の先にはシルバー色のティッピングと呼ばれる濃淡があるため、自然光が当たると美しいシルバーブルーに輝いて見えます。

育て方

短毛ですがダブルコートなので抜け毛はかなりあります。特に換毛期は抜け毛が多いので、ツヤを保つためにも小まめなブラッシングは欠かせません。しかし、我の強い面があるので子猫の頃からブラッシングなどのケアに慣らしておくことが大切です。
活発で甘えん坊なので積極的に遊んであげてください。キャットタワーを用意してあげるのも良いでしょう。

気をつけたい病気

純血猫種としては遺伝性の病気が非常に少ない猫だと言われていますが、腎不全や糖尿病、尿路結石症などには注意が必要です。普段から正しい食事と運動の知識をもって気をつけてあげることで予防することができます。また、早期発見・早期治療のため特に中年齢以降はこまめに健康診断を受けるようにしましょう。

歴史

祖先は ロシアの土着の猫といわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。ロシア皇帝が飼っていた猫の子孫だという噂のほかロシアの貴族に寵愛されていたという話もあり、「猫の貴公子」や「ロシアの貴公子」などと呼ばれているようです。
ロシアから海外に出るようになったのは19世紀半ばになってからで、1860年代に北極圏に近いアルハンゲリスクの港からイギリスに向かう商船の中に、ロシアンブルーが乗っていたといわれています。この時代アルハンゲルキャット(英語でアークエンジェルキャット)など、いくつかの別名があったようで、20世紀初頭までアメリカではマルティーズキャットという名前で知られていました。
初期のキャットショーにおいて、短毛のブルーの猫はひとつのクラス内で競っていましたが、高貴で優雅な姿から愛猫家たちの中で人気となり1912年にロシアンブルーとして独自のクラスが認められました。
第二次世界大戦の間に個体数が少なくなり絶滅の危機に陥りましたが、イギリスやアメリカなどのブリーダーたちが共同で、シャムやブリティッシュショートヘアとの異種交配により回復が試みられ、かつての姿を取り戻すことができました。1960年代以降は常に一定して高い人気を誇っています。
ロシアンブルーから派生した品種として、長毛のブルー被毛を持つネベロングという猫種がいます。

アビシニアン【Abyssinian】

アビシニアン/ペット図鑑

原産国 エジプト
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

端正な顔立ちと優雅で誇らしげな立ち姿が印象的です。小さなくさび形の顔に大きな耳、すらっと伸びた足で、エレガントな体型をしています。筋肉質な体は引き締まっており、動きもしなやかです。ティッキングのある輝くような短い被毛が特徴的で、毛質は絹のような手触りです。

性格

エレガントで高貴な容姿とは裏腹に、活発で人なつっこく非常に甘えん坊です。社交的で、初対面の人や他猫や他動物とも仲良くでき、子どもに対しても上手に相手をします。
賢いので人が喋っていることを理解できるといわれており、投げられたおもちゃを咥えて持ってくるなどのコミュニケーション能力も高い猫です。
運動神経は抜群で遊び好き、高い所に上るのも大好きです。あまり鳴かない上、声も小さいのでマンションなど集合住宅で飼いやすい猫種です。

毛色

主な毛色はルディー、レッド(ソレル)、ブルー、フォーンの4種です。1本の毛に濃い色と薄い色が入っている(ティッキング)のが特徴です。
ルディ…オレンジブラウンをベースに、ブラックやダークブラウンのティッキングがあります。
レッド(ソレル)…ソレルとは栗色のことで、ソレル・レッドをベースに、シナモンのティッキングがあります。
フォーン…温かみのあるピンクがかったベージュをベースに、より濃いピンクベージュのティッキングがあります。
ブルー…近年人気のあるカラーで、温かみのあるブルーグレーをベースに、濃いグレーのティッキングがあります。

育て方

活発に走り回ったり高い所に登ったりするのが大好きなので、室内にキャットタワーやキャットウォークなどを設置してたくさん運動できる環境を整えましょう。また、人と遊ぶのも好きなので、いろいろなおもちゃを用意して、一緒に遊ぶようにしてあげてください。十分に運動することで、この猫種にとってリスクの高い肥満を防止し、ストレス発散にもなります。
短毛ですがダブルコートなので抜け毛はあります。美しい被毛を保つためにも定期的にブラッシングまたはコーミングを行ってあげましょう。

気をつけたい病気

アミロイドーシス症(内蔵機能障害)や重症筋無力症など、遺伝的にかかる病気がやや多いと言われています。また、腎臓病や網膜萎縮など、早期発見が重要な病気にもかかりやすいと言われているので、日頃から病気に対する知識を持ち、少しでも気になることがあったら、病院で診てもらうようにしてください。
肥満になりやすい傾向があり、肥満になると各種の病気のリスクも高まってしまうので、予防のために必要栄養量以上のフードは与えないよう注意してください。

歴史

最も古い猫種の一つと言われているが、起源には諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。古代エジプトの壁画や出土品に描かれていたネコの特徴がアビシニアンに似ていることから、エジプト原産という説や1868年のアビシニア戦争の後アビシニア(現在のエチオピア)からイギリスに持ち込まれたズーラという名の猫が品種改良されたとするエチオピア説などがあります。そのため原産国もエジプト、エチオピア、イギリスと表記がわかれることがあります。
イギリスに入ってバーニーキヤット(ウサギ毛の猫)と呼ばれて珍重され、ブラウンやシルバーの家庭猫と交配されて、1800年代後半には初期のアビシニアンが誕生、1870年頃キャットショーに出陳されました。1930年頃にはアメリカや世界中の国々で繁殖されるようになり、たくさんの人に愛される猫種となりました。
初めて日本に入ったのは1964年で、日本の猫ブリーダーとしても活躍した故・森春子氏のアズリタ・ポカセット(ラディ、オス)が第一号です。

ラブラドールレトリバー【Labrador Retriever】

ラブラドールレトリーバー/ペット図鑑

原産国 イギリス
体重 30kg~36kg
体高 牡56~62㎝、牝54~59㎝
グルーブ 8G

特徴

がっしりと丈夫で胴は短めで幅広く、特に後躯は筋肉たくましく力強い印象です。垂れ耳垂れ尾で、どんな天候にもよく耐えられるように短毛が密集しています。欧米では中型犬とされることも多いですが、日本では大型犬とされています。 外観重視の「イングリッシュタイプ(品評会用)」と、能力重視の「アメリカンタイプ(作業用)」があり、「イングリッシュタイプ」は首や脚、胴体など、全体的に太く短くがっしりしていて、「アメリカンタイプ」は、足が長く胴長ですらっとしているのが特徴です。

性格

優しく温和で従順なので番犬には向きませんが、とても賢いのでしつけがしやすく、訓練などにも耐えてすぐに覚えることができます。攻撃的な性格ではなく人懐っこいので、家庭犬としてはとても優秀です。

毛色

ブラック、イエロー、チョコレートの3種類があります。 胸の部分に通称“メダル”と呼ばれる白い毛が入ることもありますが、これはすべての毛色に認められています。毛の色によって性格が異なるといわれていて、盲導犬として活躍することが多いイエローは落ち着いた性格で、ブラックやチョコレートは活発な性格といわれることが多いようです。

育て方

活動的で体力もあるので、散歩は最低30分~1時間、1日2回は連れて行くようにしてください。作業犬として活躍してきた犬種なので、頭を使う遊びやトレーニングなども取り入れると良いでしょう。
賢い犬ほどしつけは大切で、やんちゃな子犬期にしっかり「マッテ」や「オスワリ」などの指示やクールダウンのしつけを行うことが重要です。
毛は短毛ながらダブルコートですので、週に数回のブラッシングをしてあげましょう。

気をつけたい病気

股関節形成不全は主に遺伝的要因が強く、生後4か月頃から症状が現れます。腰を左右に振るように歩いたり足をひきずって歩くなどの症状が見られます。成犬になると前十字靭帯断裂や肩や肘の関節疾患にもかかりやすいので注意が必要です。
垂れ耳で外耳炎を起こしやすいので、こまめに耳掃除などの手入れをしてあげましょう。
特に注意したい病気は胃捻転で、胃の中でガスが拡張することにより起こり、短い時間で死に至ることもある疾患です。主な原因は、早食いや食べ過ぎ、食後の激しい運動などで、ラブラドールレトリバーの食欲旺盛で早食い、動きが活発という特徴と重なって、特に発症しやすいようです。飼い主が生活習慣に気をつけてあげることで防止することも可能です。

歴史

起源はカナダ・ニューファンドランド島原産の犬で、16世紀頃にイングランドからこの島へと移住した人々が持ち込んだ使役犬と交配されてセント・ジョンズ・レトリバーが生まれたといわれています。当時は漁師の手助けをする水中作業犬として活躍していました。1820年頃その能力の高さに目を付けたイギリス貴族が自国へ持ち帰り、繁殖と選択交配が進めて、19世紀の末頃には現在のラブラドールレトリバーの基礎が出来上がったといわれています。その後、作業能力が高く、賢く穏やかな性格からイギリスとアメリカを中心に人気が高まり、やがて世界中へと広がりました。
現在も、盲導犬や、介助補助犬、麻薬探知犬、災害救助犬などで活躍する貢献度の高い犬種ですが、家庭犬としても広く愛され続けています。

ポメラニアン【Pomeranian】

ポメラニアン/ペット図鑑

原産国 ドイツ
体重 1.3kg~3.2kg(1.8㎏~2.3㎏が理想)
体高 20cm前後
グルーブ 5G

特徴

体の各部がよく引き締まり、小さいながらも丈夫な犬種です。被毛は粗く豊富で、尻尾の飾り毛は扇のように広がっていて豪華です。可憐で知性あふれる表情を見せます。

性格

人間が好きで、特に飼い主に対して強い忠誠心があり、深い絆を構築したがります。好奇心旺盛で甘え上手です。他犬に対してもフレンドリーに接するので多頭飼育もあまり難しくありません。その一方で、繊細で気が強い一面もあり、よく吠える傾向があります。

毛色

ホワイト、ブラック、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジ、クリーム、オレンジ・セーブル、ビーバー(濃いベージュ)、ブルー(灰色)などの単色と、ブラック・タン(黒茶)、ウルフ・セーブル(灰に黒の差し毛)、パーティ・カラー(混色)などがあります。
近年は、マールという単色にブルーやグレーのまだら模様が混じる毛色も出てきています。

育て方

豪華な毛並みを維持するためには、こまめなブラッシングやトリミングが大切です。毛量の多さから皮膚病などに気付きにくいので定期的にチェックしましょう。
活発で運動好きなので毎日の運動は必須ですが、手足の骨格が細いので、関節に負担をかけないように散歩の量は体調をみながら加減してください。また、好奇心旺盛なので誤飲に注意してください。
賢いので、しつけも覚えやすく芸も出来ます。「吠え易い・噛み易い」犬種ですが、子犬の頃からきちんとしつけて社会化に努めれば、ある程度は抑えることができます。

気をつけたい病気

骨が弱いので膝蓋骨脱臼やレッグペルテス症(大腿骨頭壊死症)など、関節に異常が起きることが多い犬種です。治療には早期発見が大切なので、歩き方がおかしいと感じたら早めに受診するようにしましょう。
気管虚脱など、喉や気管の病気にもかかりやすい傾向があります。命にかかわることもあるので、日頃から呼吸音には注意が必要です。
他にクッシング症候群、水頭症、流涙症などにかかりやすいと言われています。日頃からよく観察したり、定期的に検診を受けたりすることで、早期発見・早期治療を心がけましょう。

歴史

祖先犬は、北方スピッツ系のサモエドと言われています。18世紀頃ドイツ東部とポーランド西部にまたがるポメラニア地方の牧羊・作業犬が、品種改良によりやや小型化され、その後イギリスに渡って愛好されました。
その後、ポメラニアンの存在を広めたのは、イギリスのヴィクトリア女王と言われています。この当時、体重は現在より大きめでしたが、ヴィクトリア女王が展覧会に出陳した、小柄なポメラニアンが優勝したことがきっかけで「女王の犬」として人気が爆発し、より小型化の方向に改良・繁殖されるようになりました。
日本では1970年代以降、家庭犬・愛玩犬として人気の犬種となりました。

ベンガル【Bengal】

ベンガル/ペット図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

体は筋肉質でがっちりとして引き締まっています。体の大きさの割に頭が小さく、野生的な雰囲気を醸し出しています。ロゼットと呼ばれる特長的なヒョウ柄が人気で、被毛は美しく滑らかな手触りです。

性格

野性的な見た目に反して愛情深く人懐っこい性格で、いつも人と一緒にいたがります。子どもや他の動物とも仲良く遊びます。運動量が多く遊び好きで、猫としては珍しく水遊びも好きです。 視覚・聴覚・嗅覚が発達しているので敏感に反応を示しますが、神経質ではありません。

毛色

毛柄はロゼットに代表されるスポット(斑)と、マーブルやタビーのような縞があります。毛色はブラウン、シルバー、ブルー、スノウなどがあり、どれも目の回りと口元とアゴの下には白が入ります。

育て方

あり余るエネルギーの持ち主と言われるほど運動量が多く、高いところに登って遊ぶのも大好きです。家具類やキャットタワー等の配置を考えて運動できる環境を整えたり、色々なおもちゃを準備するなど、たくさん遊べる工夫をすると良いでしょう。また活発なので、入って欲しくない場所には行けないように制限したり、誤食につながるような細かいものなどを片付けておくことも大切です。
被毛は短毛で密着するタイプなので比較的楽です。ブラッシングは週1回程度を目安に定期的に行って清潔に保ちましょう。

気をつけたい病気

遺伝性の病気は少ない猫種といわれていますが、近年になってピルビン酸キナーゼ欠損症による溶血性貧血などが報告されているようです。
皮膚疾患や突発性膀胱炎など、ストレス性の病気を発症することがあります。運動不足や環境の変化のほか、飼い主が構ってくれないなどが要因となるようです。ストレスを溜めないよう工夫するとともに、十分に遊んであげることも大切です。異変に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。

歴史

1960年代、アメリカ人の繁殖家がアジアン・レオパード・キャットというヤマネコと自宅にいた黒毛のオス猫との交配を行って1匹のメス猫が生まれました。その猫でさらに交配を行ったところ数匹の子猫が生まれ、その中に豹のようなスポットを持つ子猫がいました。しかし、この子猫が育種に関わることはありませんでした。
1970年代、カリフォルニア大学でネコ白血病の研究のためにイエネコとベンガルヤマネコの交配が実験的に行われました。残念ながら研究はうまくいきませんでしたが、この時の交配で生まれた猫たちが現在のベンガルの基礎になったと言われています。
その後、この猫たちは先述の繁殖家に引き継がれ、アビシニアン、アメリカン・ショートヘア、エジプシャン・マウなど、さまざまな純血種の猫と交配され、純血の猫種として確立することになりました。
1985年には初めてキャットショーに出陳され、その美しさで多くの愛猫家たちから大絶賛を受けました。

フレンチブルドッグ【French Bulldog】

フレンチブルドッグ/ペット図鑑

原産国 フランス
体重 10kg前後
体高 26cm~31cm
グルーブ 9G

特徴

鼻が短い短頭種で、角形の頭部は大きく、体は筋肉質でがっちりしています。大きな立ち耳はコウモリの羽のようなので、「バット・イヤー(こうもり耳)」と呼ばれています。毛は短毛ですが、滑らかで光沢があります。他の犬種に比べて白目の割合が多く口も大きいため、表情がとても豊かです。

性格

聡明で活発、愛情深い性質で、家族と共に過ごすことが大好きです。神経質ではないので無駄吠えは少なく、集合住宅でも飼いやすい犬種です。他犬には友好的ですが、家族以外の人に対してすぐ懐くことは少ないようです。もともと闘犬系の血が入っていることもあり興奮しやすい面があります。

毛色

カラーは大きく分けてフォーン、クリーム、ブリンドル、バイドの4種類です。

フォーン…  明るい茶系で、濃淡は様々あり個性的な色合いです。
クリーム…  クリーム色の単色で、優しい色合いで人気の毛色です。
ブリンドル… 黒地のベースで、褐色系やホワイトなどの色が入ってくる毛色です。
パイド…   白地のベースに黒系や茶系の色が入りぶち模様になる毛色です。

育て方

毛は短いですが抜け毛が多いので、ブラッシングはこまめに行ってください。暑さ寒さに弱いので必ず室内で飼い、冬は服を着せるなど季節に合わせた工夫が必要です。 顔のしわは汚れがたまりやすいので、定期的に優しくふいてあげると良いでしょう。がに股の体型なので、股関節に負担がかからぬように、適度な散歩や運動を心がけてください。
穏やかで人懐っこい性質なので人間と生活がしやすいものの、ブルドッグ特有の頑固な一面も持っているので、子犬のうちに家族との信頼関係を作りながら、根気よくしつけて社会性をつけてあげてください。

気をつけたい病気

短頭種は、生まれつき鼻から喉頭にかけての気道が狭いという身体的特徴を持っているため、短頭種気道症候群には特に注意が必要です。これは軟口蓋過長症、外鼻孔狭窄、喉頭虚脱、気管低形成などが単独または複数で起こるものです。普段からいびきや呼吸音に注意し、頻繁になったら早めに病院に行って相談して下さい。
短毛のため紫外線によるトラブルや接触アレルギーなどの皮膚病や、椎間板ヘルニア、外耳炎、悪性腫瘍(がん)などの病気もかかりやすいことが知られています。早期発見のために、日頃から健康状態に注意し、病院で定期健診を受けるようにすると良いでしょう。

歴史

起源には諸説ありますが、1850年頃イギリスで飼われていたイングリッシュ・ブルドッグがフランスに渡り、パグやテリアの血を加えて誕生したという説が有力です。当初は鼠の捕殺に用いられていましたが、改良を重ねる中で温和な性格になっていき、愛玩犬として貴族の間で大変人気になりました。この頃は立ち耳と垂れ耳の2タイプがいましたが、アメリカ人のブリーダーがフランスから自国に持ち帰って交配を重ねた結果、立ち耳が犬種の標準とされるようになりました。
日本には大正時代に家庭犬として紹介され、昭和初期にかけて数多く飼育されました。その後日本での人気は衰えましたが、近年人気が復活しています。