ミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャー【Miniature Pinscher】

ミニチュアピンシャー/ペット図鑑

原産国 ドイツ
体重 4kg~5kg
体高 26cm~32cm
グルーブ 2G

特徴

体高と体長がほぼ同じスクエアな体格で、小鹿のようなすらっとした四肢を持ち、よく均整がとれています。体は筋肉質でよく引き締まっており、短い被毛は滑らかで光沢があります。「ハックニー歩様」と呼ばれる前足を高く上げて歩く姿は優美な印象です。ドーベルマンに似た体型と精悍さも備えていますが、まったく異なる犬種です。

性格

好奇心が強く非常にエネルギッシュです。人見知りするので、初めての相手に対しては時に攻撃的になることがありますが、飼い主に対しては、次第に高い忠誠心を示してくれるようになり、べったり甘えるようなこともあるようです。負けん気が強く、大きな犬に対しても向かっていくことがあり、番犬としても優秀な犬種と言われています。

毛色

単色とバイカラー(2色で構成)があり、大きく分けて3種類です。
単色…レッドと呼ばれる赤みがかった茶色から黒に近い茶色まであり、その色の加減によって、ディアー・レッド、レディッシュ・ブラウン、ダーク・レッド・ブラウンなどと呼び分けられています。
ブラック&タン…黒漆色(ラッカーブラック)がベースで、眼の上や喉の下側、パスターン、足、後肢の内側、尾の付け根などにレッドまたはブラウンの斑が入り、胸には2つの三角形の斑が入ります。
チョコレート&タン…チョコレート色がベースで、斑はブラック&タンと同様の部分に入ります。

育て方

小柄ですが意思が強く吠えやすい犬種なのでしつけは重要です。しつけが不十分だと、見知らぬ人に危害を加えてしまう可能性もあるので、社会性をしっかり身に付けさせることが大切です。
活発で運動能力が高いので毎日30分以上の散歩は欠かさずに行ってください。信頼関係が構築出来ているなら散歩以外の運動を取り入れるのも良いでしょう。
短毛のシングルコートなので手入れは楽な方ですが、犬種的に皮膚が弱いため負担が少ないブラシで優しくブラッシングしてあげてください。
短毛なうえ皮下脂肪も少なく寒さには弱いので、冬場は服を着せたり室温を上げたりして温度調節することが大切です。

気をつけたい病気

大腿骨骨頭壊死(レッグ・ペルテス)は、生後数ヶ月から1歳ほどの成長期にみられる股関節の病気で歩行困難になります。予防が難しい病気ですが、足を引きずったり動きが鈍いなどの症状が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。
耳介辺縁皮膚症は、耳の縁の部分がフケを伴って脱毛したり変色してしまう病気で、耳が大きな犬種に多く見られます。血行をよくすることが予防に繋がると言われています。完治させることは難しい病気ですが、対症療法により症状を緩和することが期待できます。
膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝蓋骨がずれたり外れてしまったりする病気で、通称「パテラ」と呼ばれてます。軽度の場合は、症状が出ないこともありますが、重度になると歩行異常が見られます。予防として、膝への負担を減らすため適正な体重を維持するようにしましょう。

歴史

起源ははっきりわかっていませんが、17~18世紀頃にドイツで小害獣駆除を目的として飼育されていたヘル・ピンシェルという中型犬が祖先ではないかと考えられています。ヘル・ピンシェルとダックスフンドやイタリアングレーハウンドなどの犬種との交配により、19世紀には現在とほぼ同じ形になっていたようです。原産国であるドイツでは1895年に犬種クラブが設立し、1900年には初めてドッグショーへの参加が確認されています。1900年代初頭にアメリカへと渡り「ピンシャー」と呼ばれていましたが1972年現在の名前になりました。原産国であるドイツでは、小鹿に似ていることから「レイ・ピンシャー」と呼ばれています。日本ではミニピンという愛称で親しまれています。
ドーベルマンと同じく、現在も多くの国で断尾・断耳の習慣が続いていますが、ドイツほかヨーロッパ各国では動物愛護精神を尊重するため、20世紀後半以降、断尾・断耳を禁じられています。