ブリティッシュショートヘア【British Shorthair】

ブリティッシュショートヘア/ペット図鑑

原産国 イギリス
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

中型からやや大型のセミコビーで、厚みのあるがっしりとした体型をしています。鼻は低めで、頭や額大きな目はどれも丸みを帯びています。足は骨太で少し短いところが特徴的です。被毛は短毛ですが密度が高く厚みがあり、やや固めでベルベットのような手触りです。

性格

自立心が強く、抱っこされたり撫でられたりすることを好みません。普段はのんびりと穏やかに過ごしているので留守番などでの心配はありません。
反面、甘えん坊なところがあり他の猫種に比べて褒められることが大好きです。

毛色

独特の灰色は、別名「ブリティッシュブルー」と呼ばれるほど代表的な色です。異種交配の過程でいろいろな毛色を取り込んだため、今ではあらゆるカラーとパターンが発現します。
被毛カラー… ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリームなど
パターン…  ソリッド、タビー、シルバー、ゴールデン、パーティーカラーなど

育て方

性格は穏やかですが、身体能力がある上とても運動好きな猫なので、運動できるスペースは必須です。スペースがない場合は、キャットタワーを設置して運動不足にならないよう工夫してあげましょう。体質的に太りやすい傾向があるので運動と共に食事管理も大切です。
短毛のダブルコートなので被毛の手入れは簡単な方ですが、気難しい面があり成猫になってからシャンプーやグルーミングを嫌がることがあるので、子猫の頃から慣らしておくとよいでしょう。
賢いので飼い主の言葉を理解して学習するため、しつけはしやすい猫種です。褒められることが好きなので、上手に出来た時は褒めてあげましょう。

気をつけたい病気

猫の血液型はA型がほとんどですが、ブリティッシュショートヘアは、珍しくB型が多いことが知られています。猫は血液型の違う相手との輸血に対する抗体のショックが非常に大きいので、治療で輸血が必要な時や、妊娠・出産の時には注意が必要です。万一に備えて、あらかじめ動物病院で血液型の判定を受けておくことが大切です。
非常に古くから存在する猫種のため健康で丈夫、遺伝性疾患も少ないのですが、糖尿病、尿結石、肥大型心筋症などは起こりやすいと言われています。普段から健康状態に気をつけ定期的に健康診断を受けるとよいでしょう。

歴史

起源は古く、2世紀ごろに古代ローマがイギリスへ侵攻する際に連れてきた猫と言われています。長い間ネズミを駆除するハンターとして活躍してきました。
19世紀頃イギリスでは土着猫への関心が高まり、品種確立に力を注ぐようになります。1870年代に入ると国内のキャットショーで多くの賞を獲得し、1900年代には品種の標準化が確立しました。
1620年代アメリカへの移民の際にメイフラワー号に乗っていたとされ、アメリカンショートヘア種の基礎となったと考えられています。また、ルイス・キャロルの童話「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のモデルと言われています。

ラグドール【Ragdoll】

ラグドール/ペット図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

ふわふわした絹のような長毛と輝くブルーの瞳が印象的です。標準的な体重はオス6~9kg、メス4.5~6kg程度の大型の猫です。ふさふさした尾は体長と同じくらいの長さがあり、体格は頑強で重量感があります。

性格

名前は「ぬいぐるみ人形」という意味、おだやかで人に抱っこされるのが大好きです。相手が子どもや他人でも抱っこされると全力で体を預けてしまうほどです。また、おっとりした性格で、激しい遊びにはあまり関心を示しません。しつけもしやすく、騒いだりしないので、初めての方にも飼いやすい猫種です。

毛色

生まれた時はほぼ全身が白く、成長するにつれて顔回りや耳、しっぽの色味がはっきりしてきます。完全に発色するまで2年近くかかることもあります。
毛色は、ホワイトからクリーム系をベースに、シール、ブルー、レッド、クリームなどの色味が組み合わさります。
斑の入り方にも特徴があり、顔や手足、尻尾などにアクセントが入る「ポイント」、おなかや手足に色が入る「ミテッド」、2つの色が混じりあう「トーティ」、2色が分かれている「バイカラー」ポイントの部分が縞模様になる「リンクスポイント」があります。

育て方

体が大きいので成猫になるまで3~4年はかかります。しっかりした体と美しい被毛を作るために、バランスの良い栄養の食事を与えるようにしましょう。
若猫時代は非常に活発です。キャットタワーを設ける場合は大きな体の動きに耐える広くゆったりした台座やハウスを備えた大きなキャットタワーを選び、しっかり固定しましょう。
毛量が豊富なので毎日のブラッシングが欠かせませんが、しっぽだけは、あまりいじると貧相になってしまうことがあるので、軽くブラシを通す程度にした方が良いでしょう。
人懐っこい性格で飼い主と一緒に過ごすのが大好きなので、抱き上げたり膝に乗せたりして、たくさん甘えさせてあげてください。スキンシップは猫のストレス軽減にもつながります。

気をつけたい病気

遺伝性疾患は比較的少ないとされていますが、肥大型心筋症はしばしば起こるようです。この病気になると、疲れやすくなったり呼吸が早くなったり苦しくなったりする症状が見られます。薬によって病気の進行を遅らせることができますので、早期発見のためにも定期健診が重要です。
膀胱炎や尿結石では、トイレが近くなり血液の混じった濃い尿をすることがありまので、尿の変化には常に気を配るようにしてください。
皮膚炎や毛球症は、定期的なブラッシングやコーミングで予防することができます。換毛期には特にこまめに行いましょう。

歴史

1960年代にアメリカ・カリフォルニア州に住むペルシャのブリーダー、アン・ベイカーが、ホワイトのペルシャとシールポイントのバーマンを交配させました。次にその生れた猫にセーブルのバーミーズを交配させてラグドールは誕生しました。
アン・ベーカーは既存の猫血統登録団体には登録せず、IRCAという新しい組織を設立し、「IRCA登録のブリーダーしかラグドールという名を使うことができない」という形で商売を始めました。 1975年一部のグループがラグドールをもっと世に広めるための独自の活動を始め、その後の登録に貢献したと言われています。また1994年には別のグループがIRCAから独立し、のちにラグドールの血統から「ラガマフィン」という猫種を作り出しました。

ロシアンブルー【Russian Blue】

ロシアンブルー/ペット図鑑

原産国 ロシア
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe
毛種 短毛種

特徴

エメラルドグリーンの大きな目とベルベットのような手触りのブルー(灰色)の被毛が特徴的で、全体的に気品溢れる雰囲気を持っています。
三角に尖った耳を持ち、頭をすっと持ち上げたようなコブラヘッドと呼ばれる姿勢をしています。また口角が持ち上がり笑っているように見えることから、その顔はロシアンスマイルと呼ばれています。

性格

飼い主に忠実で甘えん坊ですが、気位が高く気まぐれなので誰にでも懐くことはあまりなく、好む相手を選ぶ一面もあります。あまり鳴かない猫でボイスレス・キャットという別名があるくらいおとなしい性格です。

毛色

ブルー(灰色)の単色のみです。1本1本の毛の先にはシルバー色のティッピングと呼ばれる濃淡があるため、自然光が当たると美しいシルバーブルーに輝いて見えます。

育て方

短毛ですがダブルコートなので抜け毛はかなりあります。特に換毛期は抜け毛が多いので、ツヤを保つためにも小まめなブラッシングは欠かせません。しかし、我の強い面があるので子猫の頃からブラッシングなどのケアに慣らしておくことが大切です。
活発で甘えん坊なので積極的に遊んであげてください。キャットタワーを用意してあげるのも良いでしょう。

気をつけたい病気

純血猫種としては遺伝性の病気が非常に少ない猫だと言われていますが、腎不全や糖尿病、尿路結石症などには注意が必要です。普段から正しい食事と運動の知識をもって気をつけてあげることで予防することができます。また、早期発見・早期治療のため特に中年齢以降はこまめに健康診断を受けるようにしましょう。

歴史

祖先は ロシアの土着の猫といわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。ロシア皇帝が飼っていた猫の子孫だという噂のほかロシアの貴族に寵愛されていたという話もあり、「猫の貴公子」や「ロシアの貴公子」などと呼ばれているようです。
ロシアから海外に出るようになったのは19世紀半ばになってからで、1860年代に北極圏に近いアルハンゲリスクの港からイギリスに向かう商船の中に、ロシアンブルーが乗っていたといわれています。この時代アルハンゲルキャット(英語でアークエンジェルキャット)など、いくつかの別名があったようで、20世紀初頭までアメリカではマルティーズキャットという名前で知られていました。
初期のキャットショーにおいて、短毛のブルーの猫はひとつのクラス内で競っていましたが、高貴で優雅な姿から愛猫家たちの中で人気となり1912年にロシアンブルーとして独自のクラスが認められました。
第二次世界大戦の間に個体数が少なくなり絶滅の危機に陥りましたが、イギリスやアメリカなどのブリーダーたちが共同で、シャムやブリティッシュショートヘアとの異種交配により回復が試みられ、かつての姿を取り戻すことができました。1960年代以降は常に一定して高い人気を誇っています。
ロシアンブルーから派生した品種として、長毛のブルー被毛を持つネベロングという猫種がいます。

アビシニアン【Abyssinian】

アビシニアン/ペット図鑑

原産国 エジプト
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

端正な顔立ちと優雅で誇らしげな立ち姿が印象的です。小さなくさび形の顔に大きな耳、すらっと伸びた足で、エレガントな体型をしています。筋肉質な体は引き締まっており、動きもしなやかです。ティッキングのある輝くような短い被毛が特徴的で、毛質は絹のような手触りです。

性格

エレガントで高貴な容姿とは裏腹に、活発で人なつっこく非常に甘えん坊です。社交的で、初対面の人や他猫や他動物とも仲良くでき、子どもに対しても上手に相手をします。
賢いので人が喋っていることを理解できるといわれており、投げられたおもちゃを咥えて持ってくるなどのコミュニケーション能力も高い猫です。
運動神経は抜群で遊び好き、高い所に上るのも大好きです。あまり鳴かない上、声も小さいのでマンションなど集合住宅で飼いやすい猫種です。

毛色

主な毛色はルディー、レッド(ソレル)、ブルー、フォーンの4種です。1本の毛に濃い色と薄い色が入っている(ティッキング)のが特徴です。
ルディ…オレンジブラウンをベースに、ブラックやダークブラウンのティッキングがあります。
レッド(ソレル)…ソレルとは栗色のことで、ソレル・レッドをベースに、シナモンのティッキングがあります。
フォーン…温かみのあるピンクがかったベージュをベースに、より濃いピンクベージュのティッキングがあります。
ブルー…近年人気のあるカラーで、温かみのあるブルーグレーをベースに、濃いグレーのティッキングがあります。

育て方

活発に走り回ったり高い所に登ったりするのが大好きなので、室内にキャットタワーやキャットウォークなどを設置してたくさん運動できる環境を整えましょう。また、人と遊ぶのも好きなので、いろいろなおもちゃを用意して、一緒に遊ぶようにしてあげてください。十分に運動することで、この猫種にとってリスクの高い肥満を防止し、ストレス発散にもなります。
短毛ですがダブルコートなので抜け毛はあります。美しい被毛を保つためにも定期的にブラッシングまたはコーミングを行ってあげましょう。

気をつけたい病気

アミロイドーシス症(内蔵機能障害)や重症筋無力症など、遺伝的にかかる病気がやや多いと言われています。また、腎臓病や網膜萎縮など、早期発見が重要な病気にもかかりやすいと言われているので、日頃から病気に対する知識を持ち、少しでも気になることがあったら、病院で診てもらうようにしてください。
肥満になりやすい傾向があり、肥満になると各種の病気のリスクも高まってしまうので、予防のために必要栄養量以上のフードは与えないよう注意してください。

歴史

最も古い猫種の一つと言われているが、起源には諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。古代エジプトの壁画や出土品に描かれていたネコの特徴がアビシニアンに似ていることから、エジプト原産という説や1868年のアビシニア戦争の後アビシニア(現在のエチオピア)からイギリスに持ち込まれたズーラという名の猫が品種改良されたとするエチオピア説などがあります。そのため原産国もエジプト、エチオピア、イギリスと表記がわかれることがあります。
イギリスに入ってバーニーキヤット(ウサギ毛の猫)と呼ばれて珍重され、ブラウンやシルバーの家庭猫と交配されて、1800年代後半には初期のアビシニアンが誕生、1870年頃キャットショーに出陳されました。1930年頃にはアメリカや世界中の国々で繁殖されるようになり、たくさんの人に愛される猫種となりました。
初めて日本に入ったのは1964年で、日本の猫ブリーダーとしても活躍した故・森春子氏のアズリタ・ポカセット(ラディ、オス)が第一号です。

ベンガル【Bengal】

ベンガル/ペット図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

体は筋肉質でがっちりとして引き締まっています。体の大きさの割に頭が小さく、野生的な雰囲気を醸し出しています。ロゼットと呼ばれる特長的なヒョウ柄が人気で、被毛は美しく滑らかな手触りです。

性格

野性的な見た目に反して愛情深く人懐っこい性格で、いつも人と一緒にいたがります。子どもや他の動物とも仲良く遊びます。運動量が多く遊び好きで、猫としては珍しく水遊びも好きです。 視覚・聴覚・嗅覚が発達しているので敏感に反応を示しますが、神経質ではありません。

毛色

毛柄はロゼットに代表されるスポット(斑)と、マーブルやタビーのような縞があります。毛色はブラウン、シルバー、ブルー、スノウなどがあり、どれも目の回りと口元とアゴの下には白が入ります。

育て方

あり余るエネルギーの持ち主と言われるほど運動量が多く、高いところに登って遊ぶのも大好きです。家具類やキャットタワー等の配置を考えて運動できる環境を整えたり、色々なおもちゃを準備するなど、たくさん遊べる工夫をすると良いでしょう。また活発なので、入って欲しくない場所には行けないように制限したり、誤食につながるような細かいものなどを片付けておくことも大切です。
被毛は短毛で密着するタイプなので比較的楽です。ブラッシングは週1回程度を目安に定期的に行って清潔に保ちましょう。

気をつけたい病気

遺伝性の病気は少ない猫種といわれていますが、近年になってピルビン酸キナーゼ欠損症による溶血性貧血などが報告されているようです。
皮膚疾患や突発性膀胱炎など、ストレス性の病気を発症することがあります。運動不足や環境の変化のほか、飼い主が構ってくれないなどが要因となるようです。ストレスを溜めないよう工夫するとともに、十分に遊んであげることも大切です。異変に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。

歴史

1960年代、アメリカ人の繁殖家がアジアン・レオパード・キャットというヤマネコと自宅にいた黒毛のオス猫との交配を行って1匹のメス猫が生まれました。その猫でさらに交配を行ったところ数匹の子猫が生まれ、その中に豹のようなスポットを持つ子猫がいました。しかし、この子猫が育種に関わることはありませんでした。
1970年代、カリフォルニア大学でネコ白血病の研究のためにイエネコとベンガルヤマネコの交配が実験的に行われました。残念ながら研究はうまくいきませんでしたが、この時の交配で生まれた猫たちが現在のベンガルの基礎になったと言われています。
その後、この猫たちは先述の繁殖家に引き継がれ、アビシニアン、アメリカン・ショートヘア、エジプシャン・マウなど、さまざまな純血種の猫と交配され、純血の猫種として確立することになりました。
1985年には初めてキャットショーに出陳され、その美しさで多くの愛猫家たちから大絶賛を受けました。

メインクーン【Maine Coon】

メインクーン/図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 CFA・TICA・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

長毛犬の中で最も大きく、牡は6~9kg、牝は3~6kg程度が一般的です。
体は筋肉質で骨格もがっしりとしています。全身はダブルコートの厚い被毛に包まれ、しっぽも長くふさふさとしています。

性格

穏やかな性格で、ジェントル・ジャイアント(やさしい巨人)と呼ばれることもあります。
愛情深い性質ですが、人間に過度に依存することはありません。他犬ほか多動物や子どもとも仲良くでき、他人にも愛想よく接することができます。猫の中でも知性が高く、飼い主の活動をよく観察しています。聞き分けも良くしつけもしやすいため、初心者でも飼いやすい猫種です。

毛色

様々な毛色と柄のパターンがありますが、特にブラウンやシルバーのタビーが知られています。バイカラーやキャリコ(三毛)なども存在し、その種類は公認されているだけでも30種類以上あります。

育て方

猫種の中でもとりわけ大きいので、しっかりした体を作るためによく運動させ、年齢に応じてバランスのとれた栄養を与えてあげてください。
活発で運動量が多いので、体格に合わせたスペースが必要です。高い所に上るのも好きなので、キャットタワーは足場の安定したものを固定するようにしてください。賢く聞き分けも良いため、しつけは比較的しやすいようです。
被毛には防水・防寒のための皮脂が十分にまわっていて汚れやすいので、できれば毎日ブラッシングやコーミングなどの手入れを行ってください。

気をつけたい病気

平均寿命は11歳から14歳くらいで、他の猫種に比べて短命の場合が多いようです。
肥大型心筋症、多発性のう胞腎などの遺伝性疾患を発症しやすいようです。予防のできない病気ですが、適切な対応ができるように、まずどのような病気かを知り、日頃から体調に気を配ってあげることが大切です。また、定期的な健康診断を受けると良いでしょう。

歴史

北アメリカでもっとも古い猫のひとつですが、その起源については多くの伝承などが残されていますが、定かなことはわかっていません。体の模様や狩りの習性がアライグマ(ラクーン)に似ていることから「クーン」と名付けられたと言われていますが、そのアライグマと猫の交配で生まれたという伝説まであります。
しかし最も有力と言われているのは、バイキングの船に乗っていた猫が各地の土着の猫と交雑し、誕生した子猫がアメリカに入ったとする説です。
1800年代後半キャットショーで人気となり、1895年マディソンスクエアガーデンでのキャットショーで最高賞を受賞しましたが、1900年代に入ってからは、ペルシャなどの長毛種に人気を奪われてしまいました。その後熱心な愛好家たちの尽力により、少しずつ人気が回復し、1980年までに、TICA、CFAほかすべての血統登録団体に猫種として登録されました。
名前の由来でもある アメリカ・メイン州公認の州猫として認定されている。

スコティッシュフォールド【Scottish Fold】

スコティッシュフォールド

原産国 スコットランド(イギリス)
公認団体 CFA・TICA
毛種 短毛種・長毛種

特徴

長毛と短毛の2種類があり、体格はがっちりしています。丸い目と丸い顔に折れ曲がった耳が印象的です。
折れまがった(フォールド)耳は独特ですが、突然変異とされています。折れ耳は持って生まれるわけではなく、生後13日目から23日目にかけて折れ始めます。遺伝的に折れ耳になるのは全体の3割強から5割くらいと言われています。折れ耳にならなかった立ち耳の猫はスコティッシュストレートと呼ばれています。
「人間のよう」「プッダのよう」と言われるような独特の座り方をすることがあり、スコ座りとも呼ばれます。

性格

人懐こい性格で、子どもや同居動物との相性も良く人見知りもしないので、環境の変化に対する適応力があります。
賢く、好奇心が強く、家族と共にいることを好みます。活発な面とおとなしい面がバランス良く共存していて飼いやすい猫種です。
鳴くことは多いですが、鳴き声が小さいのも特徴です。

毛色

短毛、長毛ともに、白、黒、レッド、クリーム、ブルーなど非常に多くの毛色があります。また、ソリッド(単色)だけでなく、タビー(縞模様)やキャリコ(三毛)などのバリエーションも豊富です。

育て方

耳が折れているタイプは耳に汚れが溜まりやすいので、定期的な耳掃除が必要です。折れている部分も丁寧に優しくきれいにしてあげてください。
被毛は密集していて毛の量も豊富なので、定期的なブラッシングやコーミングが必要です。特に長毛タイプは週に2~3回はブラッシングをしてあげましょう。こまめにブラッシングをしないと、毛が絡まって毛玉になりやすく、毛球症をおこしやすくなります。

気をつけたい病気

近親交配が多くなされてきたことから、遺伝性疾患が多く出ることが知られています。5~6歳までに発症することが多いので、日頃からよく観察するだけでなく、定期的に動物病院で検診をしてもらうのも良いでしょう。
非常に多くみられるのは遺伝性骨軟骨異形成症で、手足やしっぽの関節部の軟骨が瘤状に大きくなり、痛みが出て歩行困難となります。禁忌とされている両親とも折れ耳で交配した場合に発生する確率が非常に高いようです。
また、内臓疾患も起きやすいとされており、心肥大や腎臓障害、尿路疾患などが知られています。

歴史

歴史の浅い猫種で、1960年代にスコットランドの小さな農場で飼われていた猫が生んだ子猫の中に、耳の折れたネコがいたのが始まりです。「スージー」と名づけられたこの猫が生んだ子猫のうちの2匹がやはり耳の折れた猫でした。その後この折れ耳は遺伝することがわかり、1966年イギリスの猫種血統登録団体であるGCCFに登録され、本格的な繁殖が行われることになりました。
しかし、骨格や聴力の異常が続発するようになり、1971年イギリスでこの猫種の登録と繁殖を中止することになりました。
その後はアメリカへ輸出されて繁殖が続けられ、1970年代までにはアメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘア、エキゾチックショートヘアなどとの交配を行うことで、遺伝性の病気の影響を小さくできると結論付けられました。1977年にはアメリカでCFAに登録され、世界中で知られる大人気の猫となりました。

アメリカン・ショートヘア【American Shorthair】

アメリカン・ショートヘア

原産国 アメリカ
公認団体 CFA・TICA
毛種 短毛種

特徴

骨太な体格で筋肉もよく発達しているため、どんな環境にも適応して生きられる生命力に満ちた猫種です。瞳はくりんとしたアーモンド型で、しっぽは長く、短毛ながら厚い被毛に覆われています。

性格

基本的には大変明るく好奇心旺盛です。その上に高い身体能力を備えているので、時にはやんちゃが過ぎることもあります。
孤独好きで、時に抱っこされると嫌がることがあります。この猫種の個性と受け止めて、寄ってきたときはそっと撫でてあげるなど柔軟に対応してあげると良いでしょう。
臨機応変に賢く振る舞うこともできますが、トイレの場所を覚えるのはあまり得意ではありません。

毛色

日本でよく知られている銀灰色のほかにも黒、白、銀、クリーム色、赤、茶色、青など非常に多くの毛色があります。タビーでないソリッドカラーや、ホワイトとのバイカラーもあります。

育て方

家庭猫としての改良が続いてきたものの、ハンターとしての資質は健在なので、走り回って遊ぶことは、心身の健康のために欠かせません。多種なおもちゃで遊んであげたり、動き回りやすいように、しっかりしたキャットタワーを用意してあげると良いでしょう。
太りやすい傾向がありますので、食事管理は大切です。
短毛で、被毛は厚いもののお手入れは楽な方ですが、換毛期にはしっかりとブラッシングやコーミングをしてあげるようにしてください。。

気をつけたい病気

非常に多くの猫との交雑があったことから、遺伝疾患は比較的少なく丈夫と言われています。
かかりやすい疾患としては、ワクチン誘発性繊維肉腫があります。毎年同じ場所にワクチンを打つと、その部位に障害が起こりやすい傾向があると考えられているので、ワクチンの接種部位や、接種後の経過観察を記録しておくことが大切です。
肥大型心筋症もかかりやすい疾患で、中年齢以降の猫に多く発生します。しかし、この猫種では重症化することは少ないようです。心臓の機能が低下すると、不活発になり寝てばかりということが増えてくるので、元気がなさそうに見えたら動物病院を受診するようにしまししょう。

歴史

イギリスのブリティッシュショートヘアが直径の祖先猫で、街にも田舎にも農家の庭にもいる猫でした。移民と共にメイフラワー号に乗ってアメリカに入ってきたと言われています。当時はペットとしてではなく、穀物を荒らすネズミ退治のために飼われていました。ハンターとして大変優秀で、多くの農場や家庭で求められていました。
アメリカの農場が大規模化して穀物管理の手法が発展して以降、ハンターとしての役割は終わりましたが、特徴的な銀灰色のクラシックタビーの美しさに魅せられた愛好家の手によって、品種確立を目指して育種されるようになりました。
アメリカでは1895年のキャットショーでデビュー、日本には1980年以降に入ってきたとされています。

マンチカン【Munchkin】

マンチカン

原産国 メキシコ
公認団体 TICA
毛種 短毛種・長毛種

特徴

突然変異的に発生した猫種で、短い足で歩き方がかわいいということで人気です。しかし短足の猫同士のかけ合せは死産する可能性が高く、短足と通常の足長猫をかけ合わせるため、短足猫が生まれる確率は全体の2割程度です。ですから、短足、中足、普通の猫と変わらない長さの種類があります。
短毛種長毛種どちらも存在し、瞳の色もアンバー、グリーン、ヘーゼルなど、さまざまな色のタイプがあります。

性格

穏やかな性格で、他の猫や別の動物種と一緒でも問題なく飼育できます。
大変陽気で好奇心が旺盛です。おとなになっても衰えずに、おもちゃなどにも興味を示して元気に走り回ります。
人間に慣れやすく、初めて会う人にもなつくことが多いです。

毛色

歴史上さまざまな猫種と交配されてきたために全カラーが公認されており、バリエーションが多いところが魅力でもあります。

育て方

体は小さいですが、非常にパワフルでスピードにあふれているので、遊ぶためのおもちゃやスペースは十分に準備してあげましょう。また活発なので、留守番をさせる時は、入ってほしくない場所には行けないように制限したり、誤飲を起こさぬよう細かいものなどは片づけておくことも大事です。
足が短いので一般の猫に比べて跳躍力が劣る傾向があります。体格に合わせてキャットタワーの高さを調整してください。
長毛種は週2~3回、短毛種も定期的にブラッシングまたはコーミングしてください。

気をつけたい病気

マンチカンは現在も雑種猫との交配が認められていることもあり、遺伝的な疾患は少なく丈夫です。一般的な寿命は10~13歳とされていますが、両親とも短足タイプで短足の子猫は、原因不明の突然死などにより寿命が短くなる傾向があります。
短足ですが、ダックスフンド犬のように極端に胴長ではないため、脊椎についての問題は少ないようです。
高齢期、運動量の低下により肥満になることがありますが、糖尿病やヘルニアの原因となるので注意が必要です。また慢性腎不全が起こりやすいことが知られています。多飲多尿の症状があれば腎不全の可能性があるので、気になったら動物病院で血液検査を受けると良いでしょう。

歴史

他猫種に比すれば歴史は浅いものの、突然変異体としての短足猫の存在は古くから確認されてきました。1944年にイギリスのジョーンズ博士によって初めて報告されたと言われています。
本格的な繁殖が始まったのは、1983年に米国ルイジアナ州で突然変異の短足猫が発見されてからです。車の下で暮らしていたところを保護されたその猫は、様々な研究対象とされ、遺伝学上の検査結果健康体であることが確かめられました。以降、通常の足を有する個体との交配を試みたところ、同様の短い脚を持つ子猫が誕生しました。その後ブリーダー主導による突然変異体を用いた異種交配の計画が始まり、これが論争を巻き起こしました。交配を積極的に肯定する人々と、遺伝的な異常であるから公認は避けるべきとする人々との衝突となったのです。
1980年代から北アメリカの地にて繁殖が続けられた末に、1995年、ザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション(TICA)から新種として認定されました。