シャム【Siamese】

シャム/ペット図鑑

原産国 タイ
公認団体 CFA・TICA・FIFe・GCCF
毛種 短毛種

特徴

クサビ形の頭部に大きな耳が印象的です。体型はオリエンタルタイプで、手足やしっぽは細長くしなやかなで、エレガントな姿をしています。ポイントカラーと深いブルーの瞳が最大の特徴です。

性格

警戒心が強く、わがままで気難しい面もありますが、心を許した相手に対しては忠誠心を見せます。飼い主に対しても愛情深く甘えん坊で触れ合うことが大好きです。運動量も多く飼い主に沢山遊んでもらうのも大好きです。いたずら好きな子が多く、しつけはとても難しく根気が必要です。

毛色

体の中心部分がホワイト系の色で、他の末端部分にポイントカラーが入ります。代表的なカラーはブルー、シール、ライラック、チョコレートです。ほぼ真っ白な体で生まれてきますが成長に従ってポイントが出てきます。年々色合いは濃くなり、10歳を過ぎるとさらに黒くなる傾向があります。

育て方

運動量が多く活発なので、キャットタワーなどを設置して広く動き回れる環境を準備してあげてください。甘えん坊な性格なので猫じゃらしなどを使って沢山遊んであげると良いでしょう。
被毛は短いのでお手入れは楽ですが、寒さに弱いので冬場は室温の管理が必要です。
甘えん坊ですが気難しくわがままな面があるので、上手に付き合いながら根気よくしつけをすることが大切です。

気をつけたい病気

病気にかかりやすい猫種といわれています。特に、眼球振盪、角膜黒色壊死症、進行性網膜萎縮症、進行性網膜変性症などの目の病気と、慢性腎不全などの腎臓の病気が多く、早期発見・早期治療が大切です。また、親猫からの遺伝性の病気もありますので飼い始める前に調べておくと良いでしょう。

歴史

シャムという名前はタイ国の古い国名ですが、こう呼ぶのは日本だけで、海外ではサイアミーズ(Siamese)と呼ばれています。
何世紀もの間、シャムの寺院で飼われ門外不出でしたが、シャムの王家が特別な贈り物として王家の賓客に進呈するようになって、世界に知られるようになりました。1878年バンコクに赴任していたアメリカ領事から当時のアメリカ大統領ヘイズに贈られたものが最初とされています。さらに1884年にイギリスの総領事に寄贈され、イギリスのキャットショーに登場し、またたく間に人気となりました。イギリスでは繁殖も始まり、海外へと輸出されるようになりました。しかし二つの世界大戦の時代になると食糧難などから絶滅の危機に瀕し、その上ペルシャなど他の猫が人気になるにつれて、シャムの人気は下火になっていきました。戦後になって皇族の格式高い猫として愛猫家によって大切に飼育され、個体数を増やしていきました。その美しさから現在でも世界中の人に愛されている猫種です。
日本には明治の中ごろに初めて輸入され、純血猫の代表的な猫種としてよく知られています。

サイベリアン【Siberian】

サイベリアン/ペット図鑑

原産国 ロシア
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

大型で骨太、筋肉がよく発達していて力強い印象です。身のこなしがとても速く跳躍力も抜群です。頭部は丸みを帯びていて、とても優しい表情をしています。
被毛は質感の違う3種類の毛のトリプルコートで特徴的です。極寒に耐えられるよう、房毛と呼ばれる毛が足の裏に生えています。
成長スピードが遅く、成猫になるまでには5年ほどかかるといわれています。

性格

穏やかで忍耐強く独立心のある猫です。家族に対しては従順で愛情深いですが、仲間と認めない相手に対しては冷淡な面があります。非常に賢いので飼い主とのコミュニケーションも上手で芸を覚えたりすることもあります。水を嫌がらず、ネズミ捕りの優秀なハンターとしての側面ありますので、水の中であっても飛び込んでいくこともあるようです。

毛色

すべてのパターンや毛色が認められています。ブラウン系のタビーが多いようです。

育て方

大型の猫としてはめずらしく運動能力が高く跳躍力もあるので、キャットタワーは足場を固定するなど、安全に使用できるようしっかりと設置してください。水を嫌がらない性質なので、危険防止のために風呂や洗濯機のふたは常にしっかりと閉めておきましょう。
とても賢いので、しつけは楽です。
長毛なので毎日のブラッシングは欠かせません。特に換毛期は、普段よりこまめにお手入れしてあげてください。独特な被毛の性質からか、猫アレルギーがあっても飼える猫という研究結果があるようですが、科学的な根拠は十分ではありません。アレルギーのある方は、他の猫種と同様、家族として迎える前に慎重に検討して下さい。

気をつけたい病気

ピルビン酸キナーゼ欠損症や子宮蓄膿症など、かかりやすい病気があります。いざというときに焦ることがないよう、あらかじめ病気に関する知識を持ち、日頃から変化に注意してあげるようにしてください。
ピルビン酸キナーゼ欠損症は、貧血を引き起こす病気です。通常赤血球の中のピルビン酸キナーゼという酵素が、なんらかの事情により正常でなくなり、エネルギーの生産ができなくなってしまい、最終的には貧血症状が発生してしまうものです。
子宮蓄膿症は、メスでだけに発症する病気で、なんらかの原因によって、子宮の中に病原体が入り込んでしまい、炎症を起こした結果、膿が溜まってしまう病気です。

歴史

サイベリアンのルーツや起源について詳しいことは分かっていませんが、西暦1000年頃にはシベリアの森に生息していたと考えられています。サイベリアンという品種名はシベリアを意味し、サイベリアンフォレストキャット(シベリアの森に生息する猫)とも呼ばれていました。極寒にも強く身体能力も高いことから、古くから修道院や農家などでネズミ捕りとして飼われていたようです。
1871年にイギリスで行われた初めてのキャットショーに登場しますが、当時ロシアとは自由に貿易できなかった国が多かったため、入手が困難な猫とされていました。ロシアとの冷戦時代であったアメリカに輸出されたのは1990年になってからで、その後は政治的な雪解けとともに、世界各国に輸出されるようになりました。
2012年ロシアのプーチン大統領が当時の秋田県知事にミール(ロシア語で平和)という名前のサイベリアンを贈ったことで、日本でも広く知られるようになりました。
ロシアではゴルバチョフやメドベージェフなどの歴代大統領や政府要人に飼われていた猫として知られており、ロシアを代表する猫として現在でも国際交流のシンボルになっています。

シンガプーラ【Singapura】

シンガプーラ/ペット図鑑

原産国 シンガポール
公認団体 CFA ・ TICA ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

アイラインをひいたようなアーモンド形の目と個性的な目の色が印象的です。通常生後2か月まではキントブルーと呼ばれる青い色ですが、以降さまざまな色に変化し、成猫になるとグリーン、ヘーゼル、イエローなどに定着していきます。
体は筋肉質でしっかりとしていて、丸い頭の両端には付け根の広い耳がついています。被毛はとても美しく絹のようになめらかです。
標準体重は2~3㎏で、現存する純血種の猫としては世界一小さい猫であることから「小さな妖精」とも呼ばれています。

性格

大人しい性格でほとんど鳴くこともなく静かな環境を好みます。飼い主や家族に対する愛情が深く、とても甘えん坊なのでそばにいたがり、膝や肩に乗ったりすることも多くみられます。神経が過敏な面があり、他猫や他動物に対して嫉妬することもあるので複数飼いには向かない猫種です。
高い運動能力を持ち、活発で遊び好きなので、飼い主さんとのおもちゃ遊びが大好きです。

毛色

毛色は淡い茶色のセーブル・ティックド・タビーのみが認められています。ティッキングは1本の毛に濃い色と薄い色が交互に入っていることで、根元が薄く、先端が濃くなっています。

育て方

甘えん坊で好奇心旺盛、活発な面もあるので、一緒にいる時間を積極的に作って、たくさん遊んであげてください。また、高いところに上るのも好きなので、キャットタワーを設置したりタンスや棚をうまく配置して高いところに行けるようにしてあげるとよいでしょう。
被毛のお手入れは、短毛なので定期的にブラッシングやコーミングをしてあげれば十分です。東南アジアの温かい地域で生まれた短毛の猫ですので日本の冬の寒さは苦手です。秋から冬は高めに室温調節をしてあげてください。
賢いのでしつけはそれほど難しくありません。

気をつけたい病気

この猫種は近年遺伝子研究によって、遺伝性疾患が多いことがわかりました。その中でもピルビン酸キナーゼ欠損症による貧血は特に発症リスクが高いとされています。元気がなく寝てばかりいるような様子がみられる時は早めに病院で診てもらうようにしましょう。
肥大型心筋症も多い病気で、発症した場合は薬を投与することで症状をコントロールしますが、重篤な場合は命にも関わる病気です。定期的な検診である程度予防できるので欠かさず受けることが大切です。
皮膚系の病気も多く、環境による細菌感染で起こる場合以外に、繊細な性格によるストレスから過度にグルーミングしてしまうため皮膚炎を起こしてしまう場合もあるようです。ブラッシングの時に皮膚の状態に注意するほか、グルーミングの回数が増えていないか十分に気を付けましょう。

歴史

起源についてわかっていないことが多い猫種ですが、始まりはシンガポールに生息していた野生の猫だと言われています。下水溝の中でネズミを捕って暮らしていたことからドレインキャットと呼ばれていました。
1974年アメリカ人のミセス・トミー・メドゥがご主人の赴任先のシンガポールでシンガプーラと出会い、1975年帰国することになった時、5頭のシンガプーラを自国に連れて帰りました。帰国後、さっそく育種を開始し、1988年には純血種「シンガプーラ」として血統が公認され、キャットショーの出場を機に世界中で人気となりました。その小さな体と可愛い顔などから「小さな妖精」と呼ばれています。

ヒマラヤン【Himalayan】

ヒマラヤン/ペット図鑑

原産国 イギリス
公認団体 TICA
毛種 長毛種

特徴

猫の王様と呼ばれるペルシャとシャムを交配して誕生したので、ペルシャの絹のような滑らかな長毛とシャムのエキゾチックな毛色を持ち合わせているのが特徴です。しっかりとした骨格で、体は丈夫で力強さがあります。顔の形はまん丸で、短くつぶれた鼻も特徴的です。
人気の猫で一つの品種のように扱われていますが、多くの猫協会ではペルシャの毛色のバリエーションの一つという位置付けになっています。

性格

優しくのんびりとしていますが、他のカラーのペルシャよりも行動的です。人なつこいシャム猫の血が半分入っているからか、他のカラーのペルシャよりも社交性が高く、人や他のペットとも仲良くできます。遊ぶのは大好きですが、ペルシャ同様高いところに登るのは得意ではありません。

毛色

カラーはシール、チョコレート、ブルー、フォーン、クリームなど様々ですが、耳、口元、脚、尾などに現れるポイントカラーを持つことが最大の特徴です。

育て方

賢い猫なので、しつけは難しくありません。遊び好きですが運動はあまり得意でなく激しく動き回ることを好みません。小さなおもちゃなどを使って遊んであげましょう。太りやすい傾向がありますので食事管理も大切です。
長毛のダブルコートなのでお手入れは必須です。毛玉にならないように出来るだけ毎日コーミングかブラッシングをしてください。

気をつけたい病気

遺伝性疾患が多いペルシャの性質を受け継いでいますが、命にかかわるほどの重大な病気はあまりないと言われています。日頃から健康管理を行い、気になることがあれば、なるべく早く受診するようにしてください。
尿石ができやすい傾向があり、尿路閉鎖になると命にかかわりますので、ふだんからよくお水を飲むように工夫し、おしっこの量や色にはよく注意してあげましょう。
流涙症は鼻が短い猫がかかりやすい病気です。日頃から目やにの量に注意し、こまめに拭き取ってあげましょう。
毛球症になると嘔吐や便秘、食欲不振などを起こします。普段からこまめにブラッシングをして飲み込んでしまう毛の量を減らしてあげてください。

歴史

ペルシャは最古の猫種と言われるほど古くから存在する猫です。その起源は諸説ありますが、1800年代にイギリスで計画的に繁殖され、ロンドンで開かれた世界初の公式なキャットショーに登場、以来人気の猫種となり「猫の王様」と呼ばれています。
ペルシャのさまざまなカラーバリエーションが作られていく中で、1930年代アメリカで長毛のペルシャにシャム猫の美しいポイントカラーを加えたいと考えたブリーダーたちによって計画的な繁殖が行われた結果、ヒマラヤンが誕生しました。その後爆発的に人気となり、一つの猫種として認定されたこともありましたが、現在多くの猫協会では、ペルシャの毛色のバリエーションの一つという位置付けになっています。
名前のヒマラヤンは、特徴的なポイントカラーがヒマラヤウサギに似ていることに由来しています。

ブリティッシュショートヘア【British Shorthair】

ブリティッシュショートヘア/ペット図鑑

原産国 イギリス
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

中型からやや大型のセミコビーで、厚みのあるがっしりとした体型をしています。鼻は低めで、頭や額大きな目はどれも丸みを帯びています。足は骨太で少し短いところが特徴的です。被毛は短毛ですが密度が高く厚みがあり、やや固めでベルベットのような手触りです。

性格

自立心が強く、抱っこされたり撫でられたりすることを好みません。普段はのんびりと穏やかに過ごしているので留守番などでの心配はありません。
反面、甘えん坊なところがあり他の猫種に比べて褒められることが大好きです。

毛色

独特の灰色は、別名「ブリティッシュブルー」と呼ばれるほど代表的な色です。異種交配の過程でいろいろな毛色を取り込んだため、今ではあらゆるカラーとパターンが発現します。
被毛カラー… ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリームなど
パターン…  ソリッド、タビー、シルバー、ゴールデン、パーティーカラーなど

育て方

性格は穏やかですが、身体能力がある上とても運動好きな猫なので、運動できるスペースは必須です。スペースがない場合は、キャットタワーを設置して運動不足にならないよう工夫してあげましょう。体質的に太りやすい傾向があるので運動と共に食事管理も大切です。
短毛のダブルコートなので被毛の手入れは簡単な方ですが、気難しい面があり成猫になってからシャンプーやグルーミングを嫌がることがあるので、子猫の頃から慣らしておくとよいでしょう。
賢いので飼い主の言葉を理解して学習するため、しつけはしやすい猫種です。褒められることが好きなので、上手に出来た時は褒めてあげましょう。

気をつけたい病気

猫の血液型はA型がほとんどですが、ブリティッシュショートヘアは、珍しくB型が多いことが知られています。猫は血液型の違う相手との輸血に対する抗体のショックが非常に大きいので、治療で輸血が必要な時や、妊娠・出産の時には注意が必要です。万一に備えて、あらかじめ動物病院で血液型の判定を受けておくことが大切です。
非常に古くから存在する猫種のため健康で丈夫、遺伝性疾患も少ないのですが、糖尿病、尿結石、肥大型心筋症などは起こりやすいと言われています。普段から健康状態に気をつけ定期的に健康診断を受けるとよいでしょう。

歴史

起源は古く、2世紀ごろに古代ローマがイギリスへ侵攻する際に連れてきた猫と言われています。長い間ネズミを駆除するハンターとして活躍してきました。
19世紀頃イギリスでは土着猫への関心が高まり、品種確立に力を注ぐようになります。1870年代に入ると国内のキャットショーで多くの賞を獲得し、1900年代には品種の標準化が確立しました。
1620年代アメリカへの移民の際にメイフラワー号に乗っていたとされ、アメリカンショートヘア種の基礎となったと考えられています。また、ルイス・キャロルの童話「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のモデルと言われています。

ラグドール【Ragdoll】

ラグドール/ペット図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

ふわふわした絹のような長毛と輝くブルーの瞳が印象的です。標準的な体重はオス6~9kg、メス4.5~6kg程度の大型の猫です。ふさふさした尾は体長と同じくらいの長さがあり、体格は頑強で重量感があります。

性格

名前は「ぬいぐるみ人形」という意味、おだやかで人に抱っこされるのが大好きです。相手が子どもや他人でも抱っこされると全力で体を預けてしまうほどです。また、おっとりした性格で、激しい遊びにはあまり関心を示しません。しつけもしやすく、騒いだりしないので、初めての方にも飼いやすい猫種です。

毛色

生まれた時はほぼ全身が白く、成長するにつれて顔回りや耳、しっぽの色味がはっきりしてきます。完全に発色するまで2年近くかかることもあります。
毛色は、ホワイトからクリーム系をベースに、シール、ブルー、レッド、クリームなどの色味が組み合わさります。
斑の入り方にも特徴があり、顔や手足、尻尾などにアクセントが入る「ポイント」、おなかや手足に色が入る「ミテッド」、2つの色が混じりあう「トーティ」、2色が分かれている「バイカラー」ポイントの部分が縞模様になる「リンクスポイント」があります。

育て方

体が大きいので成猫になるまで3~4年はかかります。しっかりした体と美しい被毛を作るために、バランスの良い栄養の食事を与えるようにしましょう。
若猫時代は非常に活発です。キャットタワーを設ける場合は大きな体の動きに耐える広くゆったりした台座やハウスを備えた大きなキャットタワーを選び、しっかり固定しましょう。
毛量が豊富なので毎日のブラッシングが欠かせませんが、しっぽだけは、あまりいじると貧相になってしまうことがあるので、軽くブラシを通す程度にした方が良いでしょう。
人懐っこい性格で飼い主と一緒に過ごすのが大好きなので、抱き上げたり膝に乗せたりして、たくさん甘えさせてあげてください。スキンシップは猫のストレス軽減にもつながります。

気をつけたい病気

遺伝性疾患は比較的少ないとされていますが、肥大型心筋症はしばしば起こるようです。この病気になると、疲れやすくなったり呼吸が早くなったり苦しくなったりする症状が見られます。薬によって病気の進行を遅らせることができますので、早期発見のためにも定期健診が重要です。
膀胱炎や尿結石では、トイレが近くなり血液の混じった濃い尿をすることがありまので、尿の変化には常に気を配るようにしてください。
皮膚炎や毛球症は、定期的なブラッシングやコーミングで予防することができます。換毛期には特にこまめに行いましょう。

歴史

1960年代にアメリカ・カリフォルニア州に住むペルシャのブリーダー、アン・ベイカーが、ホワイトのペルシャとシールポイントのバーマンを交配させました。次にその生れた猫にセーブルのバーミーズを交配させてラグドールは誕生しました。
アン・ベーカーは既存の猫血統登録団体には登録せず、IRCAという新しい組織を設立し、「IRCA登録のブリーダーしかラグドールという名を使うことができない」という形で商売を始めました。 1975年一部のグループがラグドールをもっと世に広めるための独自の活動を始め、その後の登録に貢献したと言われています。また1994年には別のグループがIRCAから独立し、のちにラグドールの血統から「ラガマフィン」という猫種を作り出しました。

ロシアンブルー【Russian Blue】

ロシアンブルー/ペット図鑑

原産国 ロシア
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe
毛種 短毛種

特徴

エメラルドグリーンの大きな目とベルベットのような手触りのブルー(灰色)の被毛が特徴的で、全体的に気品溢れる雰囲気を持っています。
三角に尖った耳を持ち、頭をすっと持ち上げたようなコブラヘッドと呼ばれる姿勢をしています。また口角が持ち上がり笑っているように見えることから、その顔はロシアンスマイルと呼ばれています。

性格

飼い主に忠実で甘えん坊ですが、気位が高く気まぐれなので誰にでも懐くことはあまりなく、好む相手を選ぶ一面もあります。あまり鳴かない猫でボイスレス・キャットという別名があるくらいおとなしい性格です。

毛色

ブルー(灰色)の単色のみです。1本1本の毛の先にはシルバー色のティッピングと呼ばれる濃淡があるため、自然光が当たると美しいシルバーブルーに輝いて見えます。

育て方

短毛ですがダブルコートなので抜け毛はかなりあります。特に換毛期は抜け毛が多いので、ツヤを保つためにも小まめなブラッシングは欠かせません。しかし、我の強い面があるので子猫の頃からブラッシングなどのケアに慣らしておくことが大切です。
活発で甘えん坊なので積極的に遊んであげてください。キャットタワーを用意してあげるのも良いでしょう。

気をつけたい病気

純血猫種としては遺伝性の病気が非常に少ない猫だと言われていますが、腎不全や糖尿病、尿路結石症などには注意が必要です。普段から正しい食事と運動の知識をもって気をつけてあげることで予防することができます。また、早期発見・早期治療のため特に中年齢以降はこまめに健康診断を受けるようにしましょう。

歴史

祖先は ロシアの土着の猫といわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。ロシア皇帝が飼っていた猫の子孫だという噂のほかロシアの貴族に寵愛されていたという話もあり、「猫の貴公子」や「ロシアの貴公子」などと呼ばれているようです。
ロシアから海外に出るようになったのは19世紀半ばになってからで、1860年代に北極圏に近いアルハンゲリスクの港からイギリスに向かう商船の中に、ロシアンブルーが乗っていたといわれています。この時代アルハンゲルキャット(英語でアークエンジェルキャット)など、いくつかの別名があったようで、20世紀初頭までアメリカではマルティーズキャットという名前で知られていました。
初期のキャットショーにおいて、短毛のブルーの猫はひとつのクラス内で競っていましたが、高貴で優雅な姿から愛猫家たちの中で人気となり1912年にロシアンブルーとして独自のクラスが認められました。
第二次世界大戦の間に個体数が少なくなり絶滅の危機に陥りましたが、イギリスやアメリカなどのブリーダーたちが共同で、シャムやブリティッシュショートヘアとの異種交配により回復が試みられ、かつての姿を取り戻すことができました。1960年代以降は常に一定して高い人気を誇っています。
ロシアンブルーから派生した品種として、長毛のブルー被毛を持つネベロングという猫種がいます。

アビシニアン【Abyssinian】

アビシニアン/ペット図鑑

原産国 エジプト
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

端正な顔立ちと優雅で誇らしげな立ち姿が印象的です。小さなくさび形の顔に大きな耳、すらっと伸びた足で、エレガントな体型をしています。筋肉質な体は引き締まっており、動きもしなやかです。ティッキングのある輝くような短い被毛が特徴的で、毛質は絹のような手触りです。

性格

エレガントで高貴な容姿とは裏腹に、活発で人なつっこく非常に甘えん坊です。社交的で、初対面の人や他猫や他動物とも仲良くでき、子どもに対しても上手に相手をします。
賢いので人が喋っていることを理解できるといわれており、投げられたおもちゃを咥えて持ってくるなどのコミュニケーション能力も高い猫です。
運動神経は抜群で遊び好き、高い所に上るのも大好きです。あまり鳴かない上、声も小さいのでマンションなど集合住宅で飼いやすい猫種です。

毛色

主な毛色はルディー、レッド(ソレル)、ブルー、フォーンの4種です。1本の毛に濃い色と薄い色が入っている(ティッキング)のが特徴です。
ルディ…オレンジブラウンをベースに、ブラックやダークブラウンのティッキングがあります。
レッド(ソレル)…ソレルとは栗色のことで、ソレル・レッドをベースに、シナモンのティッキングがあります。
フォーン…温かみのあるピンクがかったベージュをベースに、より濃いピンクベージュのティッキングがあります。
ブルー…近年人気のあるカラーで、温かみのあるブルーグレーをベースに、濃いグレーのティッキングがあります。

育て方

活発に走り回ったり高い所に登ったりするのが大好きなので、室内にキャットタワーやキャットウォークなどを設置してたくさん運動できる環境を整えましょう。また、人と遊ぶのも好きなので、いろいろなおもちゃを用意して、一緒に遊ぶようにしてあげてください。十分に運動することで、この猫種にとってリスクの高い肥満を防止し、ストレス発散にもなります。
短毛ですがダブルコートなので抜け毛はあります。美しい被毛を保つためにも定期的にブラッシングまたはコーミングを行ってあげましょう。

気をつけたい病気

アミロイドーシス症(内蔵機能障害)や重症筋無力症など、遺伝的にかかる病気がやや多いと言われています。また、腎臓病や網膜萎縮など、早期発見が重要な病気にもかかりやすいと言われているので、日頃から病気に対する知識を持ち、少しでも気になることがあったら、病院で診てもらうようにしてください。
肥満になりやすい傾向があり、肥満になると各種の病気のリスクも高まってしまうので、予防のために必要栄養量以上のフードは与えないよう注意してください。

歴史

最も古い猫種の一つと言われているが、起源には諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。古代エジプトの壁画や出土品に描かれていたネコの特徴がアビシニアンに似ていることから、エジプト原産という説や1868年のアビシニア戦争の後アビシニア(現在のエチオピア)からイギリスに持ち込まれたズーラという名の猫が品種改良されたとするエチオピア説などがあります。そのため原産国もエジプト、エチオピア、イギリスと表記がわかれることがあります。
イギリスに入ってバーニーキヤット(ウサギ毛の猫)と呼ばれて珍重され、ブラウンやシルバーの家庭猫と交配されて、1800年代後半には初期のアビシニアンが誕生、1870年頃キャットショーに出陳されました。1930年頃にはアメリカや世界中の国々で繁殖されるようになり、たくさんの人に愛される猫種となりました。
初めて日本に入ったのは1964年で、日本の猫ブリーダーとしても活躍した故・森春子氏のアズリタ・ポカセット(ラディ、オス)が第一号です。

ベンガル【Bengal】

ベンガル/ペット図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

体は筋肉質でがっちりとして引き締まっています。体の大きさの割に頭が小さく、野生的な雰囲気を醸し出しています。ロゼットと呼ばれる特長的なヒョウ柄が人気で、被毛は美しく滑らかな手触りです。

性格

野性的な見た目に反して愛情深く人懐っこい性格で、いつも人と一緒にいたがります。子どもや他の動物とも仲良く遊びます。運動量が多く遊び好きで、猫としては珍しく水遊びも好きです。 視覚・聴覚・嗅覚が発達しているので敏感に反応を示しますが、神経質ではありません。

毛色

毛柄はロゼットに代表されるスポット(斑)と、マーブルやタビーのような縞があります。毛色はブラウン、シルバー、ブルー、スノウなどがあり、どれも目の回りと口元とアゴの下には白が入ります。

育て方

あり余るエネルギーの持ち主と言われるほど運動量が多く、高いところに登って遊ぶのも大好きです。家具類やキャットタワー等の配置を考えて運動できる環境を整えたり、色々なおもちゃを準備するなど、たくさん遊べる工夫をすると良いでしょう。また活発なので、入って欲しくない場所には行けないように制限したり、誤食につながるような細かいものなどを片付けておくことも大切です。
被毛は短毛で密着するタイプなので比較的楽です。ブラッシングは週1回程度を目安に定期的に行って清潔に保ちましょう。

気をつけたい病気

遺伝性の病気は少ない猫種といわれていますが、近年になってピルビン酸キナーゼ欠損症による溶血性貧血などが報告されているようです。
皮膚疾患や突発性膀胱炎など、ストレス性の病気を発症することがあります。運動不足や環境の変化のほか、飼い主が構ってくれないなどが要因となるようです。ストレスを溜めないよう工夫するとともに、十分に遊んであげることも大切です。異変に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。

歴史

1960年代、アメリカ人の繁殖家がアジアン・レオパード・キャットというヤマネコと自宅にいた黒毛のオス猫との交配を行って1匹のメス猫が生まれました。その猫でさらに交配を行ったところ数匹の子猫が生まれ、その中に豹のようなスポットを持つ子猫がいました。しかし、この子猫が育種に関わることはありませんでした。
1970年代、カリフォルニア大学でネコ白血病の研究のためにイエネコとベンガルヤマネコの交配が実験的に行われました。残念ながら研究はうまくいきませんでしたが、この時の交配で生まれた猫たちが現在のベンガルの基礎になったと言われています。
その後、この猫たちは先述の繁殖家に引き継がれ、アビシニアン、アメリカン・ショートヘア、エジプシャン・マウなど、さまざまな純血種の猫と交配され、純血の猫種として確立することになりました。
1985年には初めてキャットショーに出陳され、その美しさで多くの愛猫家たちから大絶賛を受けました。

メインクーン【Maine Coon】

メインクーン/図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 CFA・TICA・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

長毛犬の中で最も大きく、牡は6~9kg、牝は3~6kg程度が一般的です。
体は筋肉質で骨格もがっしりとしています。全身はダブルコートの厚い被毛に包まれ、しっぽも長くふさふさとしています。

性格

穏やかな性格で、ジェントル・ジャイアント(やさしい巨人)と呼ばれることもあります。
愛情深い性質ですが、人間に過度に依存することはありません。他犬ほか多動物や子どもとも仲良くでき、他人にも愛想よく接することができます。猫の中でも知性が高く、飼い主の活動をよく観察しています。聞き分けも良くしつけもしやすいため、初心者でも飼いやすい猫種です。

毛色

様々な毛色と柄のパターンがありますが、特にブラウンやシルバーのタビーが知られています。バイカラーやキャリコ(三毛)なども存在し、その種類は公認されているだけでも30種類以上あります。

育て方

猫種の中でもとりわけ大きいので、しっかりした体を作るためによく運動させ、年齢に応じてバランスのとれた栄養を与えてあげてください。
活発で運動量が多いので、体格に合わせたスペースが必要です。高い所に上るのも好きなので、キャットタワーは足場の安定したものを固定するようにしてください。賢く聞き分けも良いため、しつけは比較的しやすいようです。
被毛には防水・防寒のための皮脂が十分にまわっていて汚れやすいので、できれば毎日ブラッシングやコーミングなどの手入れを行ってください。

気をつけたい病気

平均寿命は11歳から14歳くらいで、他の猫種に比べて短命の場合が多いようです。
肥大型心筋症、多発性のう胞腎などの遺伝性疾患を発症しやすいようです。予防のできない病気ですが、適切な対応ができるように、まずどのような病気かを知り、日頃から体調に気を配ってあげることが大切です。また、定期的な健康診断を受けると良いでしょう。

歴史

北アメリカでもっとも古い猫のひとつですが、その起源については多くの伝承などが残されていますが、定かなことはわかっていません。体の模様や狩りの習性がアライグマ(ラクーン)に似ていることから「クーン」と名付けられたと言われていますが、そのアライグマと猫の交配で生まれたという伝説まであります。
しかし最も有力と言われているのは、バイキングの船に乗っていた猫が各地の土着の猫と交雑し、誕生した子猫がアメリカに入ったとする説です。
1800年代後半キャットショーで人気となり、1895年マディソンスクエアガーデンでのキャットショーで最高賞を受賞しましたが、1900年代に入ってからは、ペルシャなどの長毛種に人気を奪われてしまいました。その後熱心な愛好家たちの尽力により、少しずつ人気が回復し、1980年までに、TICA、CFAほかすべての血統登録団体に猫種として登録されました。
名前の由来でもある アメリカ・メイン州公認の州猫として認定されている。