タイニープードル

タイニープードル【Tiny Poodle】

タイニープードル/ペット図鑑

原産国 フランス
体重 2kg~3kg
体高 25cm以下
グルーブ 9G

特徴

体型は、体長と体高がほぼ同じ大きさの「スクエアタイプ」と足が短めの「ドワーフタイプ」の2種類があります。細い手足と小さな頭を持ち、独特のカールを持つ被毛に覆われています。身体だけでなく、顔や耳、口など、全てが小さくこじんまりとしています。
JKCが認めているプードルのサイズは、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類で、タイニープードルはまだ公式には認められておらず、トイプードルの一種ということになっているため標準サイズはありませんが、トイプードルとティーカッププードルの中間くらいのサイズとされることが多いようです。あくまでもトイプードルの小型版なので、成長したらトイプードルと同じくらいの大きさになったというケースも多くあります。

性格

プードルは全般的に、好奇心旺盛で運動能力もあります。非常に賢く、飼い主には従順で、家族に対しても愛情深く、他人や他犬にもフレンドリーです。一方で、犬はサイズが小さくなるほどデリケートで依存心が強くなる傾向があるため、トイプードルより甘えん坊と言われることがあります。

毛色

毛色は、ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、カフェオレ、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドのほか、2色以上のパーティ―カラーがあります。毛色によって性格が異なるといわれています。

育て方

体が小さくても十分な運動量が必要です。1日20分程度の散歩のほか、室内でも工夫して遊んであげてください。
抜け毛は少ない方ですが、カールしている毛は絡まり毛玉ができやすいので、被毛の手入れはこまめに行ってください。ブラッシングはできるだけ毎日行うと良いでしょう。
体が小さいため、ちょっとした段差などで怪我をする危険性があるので、段差をなくしたり、クッションを置いたりするなど、飼育環境を整えてあげてください。

気をつけたい病気

プードル全般において内分泌器官の病気が好発するとされていますが、タイニープードルは、特にクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)の好発犬種です。元気がなく、多飲多尿などの症状が見られたら、獣医師に診てもらってください。免疫介在性疾患(免疫介在性溶血性貧血、免疫介在性血小板減少症など)にもかかりやすいと言われています。
また、プードルは骨折や関節炎の多い犬種としても知られていますが、タイニープードルなどの超小型犬は、後ろ足の膝の骨が外れてしまう膝蓋骨脱臼にも注意が必要です。

歴史

古い時代のプードルはスタンダードサイズが中心で、その発祥についてはっきりわかっていません。もともとは鳥獣猟犬に使われた犬で、さまざまなタイプがヨーロッパ各地にいたようです。ドイツを経由してフランスに入った後に、改良と小型化が進められ現在に至っていると思われます。16世紀頃から、その容姿を貴婦人たちに愛されるようになり、愛玩犬としても人気となりました。特に、フランスでは王侯貴族の寵愛を受け、のちにフランスの国犬にまでなりました。17世紀頃には、スタンダードプードルを基準に様々なバリエーションのプードルが誕生し、愛玩犬としての人気がより高まっていきましたが、ミニチュア化の経緯については、はっきりとわかっていません。
タイニープードルは、トイプードルを繁殖させる際にたまたま標準サイズより小さなプードルが産まれたことがきっかけといわれています。作出されてから歴史が浅いため、まだ正しい構成比でのサイズが固定化されていないなど、安定した個体の繁殖ができていないのが現状です。
タイニーとは、「小さな」という意味があり、アメリカではタイニートイプードルと呼ばれることもあるようです。