ラガマフィン【Ragamuffin】
原産国 | アメリカ |
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公認団体 | CFA ・ GCCF |
毛種 | 長毛種 |
特徴
大きな体に筋肉質のしっかりした体を持ち、やや釣りあがったクルミ形の大きな瞳や短めのマズルなど全体的に丸みを帯びています。被毛は絹のような手触りですがしっかりとした毛質なので、長さはあっても毛玉になりくいという特徴があります。
ラグドールから派生した長毛猫なので、見た目や性格はラグドールに似ているといわれています。
性格
ラグドール同様、温和でおとなしく優しい性格です。人なつっこく甘えん坊なので人のそばにいたり、抱っこされるのが大好きです。一方、好奇心旺盛で遊び好きな一面も持ち合わせています。非常に愛情深くフレンドリーなので子供とも仲良くでき、とても飼いやすい猫種です。
毛色
ラグドールは毛色がポインテッドのみに限定されていますが、ラガマフィンは遺伝学的に発生するすべての毛色が認められています。
育て方
体が大きいので成猫として完成するまで3~4年はかかります。しっかりした体を作るためにバランスの良い食事を与えるようにしましょう。
人懐っこく遊びが大好きなので一緒にいる時間を積極的に作って、おもちゃなどを使ってたくさん遊んであげてください。賢く扱いやすいためしつけは難しくありません。
長毛種ですが、もつれにくい毛質なので割とスムーズにブラッシングできます。普段は週に2~3回のブラッシングでよいですが、換毛期はまめにブラッシングやシャンプーをしてあげてください。
気をつけたい病気
肥大型心筋症は疲れやすくなったり呼吸が早くなったり苦しくなったりする症状が見られます。薬によって病気の進行を遅らせることができますので、早期発見のためにも定期健診が大切です。
多発性のう胞腎は遺伝性の腎臓の病気で、一度発病すると完治することはないので注意が必要です。初期症状がないので定期的な健診での早期発見が重要です。
尿結石は尿管に結石ができる病気で、尿の回数が多いのに尿量が少ないような場合は病院で診察を受けるようにしましょう。予防法はできるだけ水分をとらせることです。
毛球症は毛づくろいの際に毛を飲み込んでしまい、消化器官に毛が溜まってしまう病気です。定期的なブラッシングやコーミングで予防することができるので、定期的に欠かさず行ってください。
歴史
直系祖先はラグドールです。1960年代にアメリカ・カリフォルニア州に住むペルシャのブリーダー、アン・ベイカーが、ホワイトのペルシャとシールポイントのバーマンを交配させ、次にその生れた猫にセーブルのバーミーズを交配させてラグドールを誕生させました。アン・ベーカーは既存の猫血統登録団体には登録せず、IRCAという新しい組織を設立し、「IRCA登録のブリーダーしかラグドールという名を使うことができない」という形で商売を始めました。
そのやり方に反対したブリーダーたちが1994年にIRCAから独立し、ラグドールと同じ血統の猫を使って新たなラガマフィンを生み出しました。21世紀初めには一部の猫種登録団体で認定されましたが、主要な猫種登録団体でもラグドールと似すぎているという理由で公認していないところがあります。