ボストンテリア

ボストンテリア【Boston Terrier】

ボストンテリア/ペット図鑑

原産国 アメリカ
体重 5㎏~11kg
体高 28cm~38cm
グルーブ 9G

特徴

スクエアな体型で、引き締まった体つきをしています。短めの頭部やマズル、尾が特徴的です。顔立ちはブルドッグの系統ですが全体のバランスはテリアの影響が強く出ています。短い被毛はスムース・コートで、滑らかで光沢があります。体重によって、ヘビー、ミドル、ライトの3サイズに分類される珍しい犬種でもあります。

性格

人なつこく、愛嬌があります。愛情深く温厚、寛容さもあるので、飼い主や家族だけでなく、他の人や犬にもフレンドリーに接します。無駄吠えが少ないので、マンションなどの集合住宅で飼うのにも適しています。感受性が強いため、飼い主の表情や声から気持ちを敏感にくみ取ってくれますが、テリア種の特徴でもある興奮しやすい一面も持っています。

毛色

日本では大部分がブラックブリンドルホワイトやブリンドルホワイトです。アメリカではタキシードを着た紳士のような、黒に白の斑の“ボストン・カラー”が人気の高い毛色ですが、日本では希少な毛色になります。

育て方

運動が大好きですし、太りやすい犬種なので運動は必須です。短吻種で体温調整が苦手なので、呼吸困難にならないよう激しい運動は避け、散歩は毎日30分程度を2回程度にしてください。夏季は散歩を取りやめて室内での運動でも良いでしょう。
子犬の頃からたっぷりと愛情を注ぎながらしっかりとしつけて、落ち着いた犬に育てることが大切です。
被毛はダブルコートで、換毛期には抜け毛が多くなるので、毎日のブラッシングは欠かせません。

気をつけたい病気

遺伝性疾患も一般の病気も比較的多い犬種とされています。早期発見・治療のためにも定期健診を受けると良いでしょう。
短頭種は、生まれつき鼻から喉頭にかけての気道が狭いという身体的特徴を持っているため、短頭種気道症候群には特に注意が必要です。
白内障もよくみられますが、近年では症状の進行を抑える目薬などがありますので、早期発見が大切です。
他に椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼、皮膚疾患などがかかりやすい傾向があります。

歴史

数少ないアメリカ原産の犬で、3番目に古い歴史を持っています。
1860年代にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで白いイングリッシュテリアとブルドッグを交配して生まれたフーパーズジャッジという名の犬が起源と言われています。フーパーズジャッジは、白くて小柄なメス犬と交配、生まれた仔犬もさらに小さなメス犬と交配されて生まれた4頭の仔犬たちが、現在のボストンテリアの基礎犬となりました。当初はかなりの大型でしたが、ブリーダー達による改良と努力により、現在のコンパクトでスクエアな体型となりました。
現在は、人気の犬種にランクインし続けるアメリカを代表する愛玩犬となっており、名門・ボストン大学のマスコットとしても有名です。温和な性格で、タキシードを着たように見える被毛から「小さなアメリカ紳士」「タキシードを着た紳士」などと呼ばれています。
日本においては、漫画のキャラクター「のらくろ」のモデルと言われています。