スノーシュー【Snowshoe】

スノーシュー/ペット図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 短毛種

特徴

最大の特徴はその名の通り白い靴を履いたような手足をしていることですが、これは劣性遺伝によるものなので、すべての子猫に白い手足の模様が出現するわけではありません。顔の模様も特徴的で、口の周りが白く、目の周りはマスクをかぶったような模様になっています。体はセミフォーリンタイプで、筋肉が発達していて引き締まっています。頭は丸いタイプがほとんどですが、シャム猫を血統に持っている影響で逆三角形の形の頭をした子が生まれることがあります。

性格

明るく活発で、賢く学習もできるので、しつけはしやすい猫です。飼い主に対しては愛情深く甘えん坊なので、常にかまってもらいたがります。また寂しがり屋なので留守番は苦手です。大らかな性格で他猫とも仲良くできるので多頭飼いに向いています。

毛色

白い靴を履いたような手足の模様が特徴的ですが、生まれた時は全身が真っ白な毛で覆われていて数週間かけて徐々に色付きます。生後半年以内に模様が出現しなければ生涯現れないと考えられます。
毛色はライラック、ブルー、チョコレート、シール・ポイントなど幅広くありますが、明るめの毛色は白い四脚が強調されなくなるため、あまり一般的ではありません。

育て方

活発で運動神経も抜群なのでキャットタワーなどを設置して自由に動き回れるような工夫をしてあげてください。
短毛なので被毛の手入れは難しくありません。週に1回程度ブラッシングをしてあげましょう。
とても甘えん坊なので、おもちゃで遊んであげるなど出来るだけ一緒に過ごす時間を作ってあげてください。ストレスをためてしまうと反抗的になることもあります。

気をつけたい病気

ミックス種なので比較的病気にかかりにくい丈夫な猫種ですが、シャム猫が元になっているので同様の遺伝性疾患が起こることがあります。また歯周病になりやすい傾向があるので、定期的にお口の中のお手入れをすると良いでしょう。ほかに尿路結石、膀胱炎、腎臓病などに注意が必要です。ヘルニアにもなりやすいので、肥満にならないよう気を付け、しっかり運動させてあげることが大切です。

歴史

1960年代、米国ペンシルバニア州・フィラデルフィアでシャムの繁殖をしていたブリーダー、ドロシー・ドーハーティは、生まれたシャムの子猫の中に白い靴を履いたような手足の子猫を3頭見つけました。この毛色が気に入り、この子猫とアメリカンショートヘアを交配させ、育種を始め、祖先となる猫が誕生しました。ドーハーティは、地元のキャットショーなどにエントリーしてこの猫を紹介しましたが、シャムを交配させただけの猫だとなかなか認定をもらえず、結局品種の確立を諦めてしまいます。 その後、ヴィッキー・オランドーが交配を引き継ぎ、品種の確立に尽力、1980年代になりTICAに正式な猫種として認定されました。白い靴を履いたような手足の模様は劣性遺伝によって現れるものなので、同じような模様をもつ個体を増やすのは簡単なことではなく、猫種として定着するまでに20年もの歳月がかかりました。