メインクーン【Maine Coon】

メインクーン/図鑑

原産国 アメリカ
公認団体 CFA・TICA・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

長毛種の中で最も大きく、牡は6~9kg、牝は3~6kg程度が一般的ですが、成長に時間がかかるため3~5歳でようやく完全に成長した体になります。体は筋肉質で骨格もがっしりとしています。全身はダブルコートの厚い被毛に包まれ、しっぽも長くふさふさとしています。

性格

穏やかな性格で、ジェントル・ジャイアント(やさしい巨人)と呼ばれることもあります。愛情深い性質ですが、人間に過度に依存することはありません。他の動物や子どもとも仲良くできます。猫の中でも知性が高く、飼い主の活動をよく観察しています。聞き分けも良くしつけもしやすいため、初心者でも飼いやすい猫種です。

毛色

様々な毛色と柄のパターンがありますが、特にブラウンやシルバーのタビーが知られています。バイカラーやキャリコ(三毛)なども存在し、その種類は公認されているだけでも30種類以上あります。

育て方

猫種の中でもとりわけ大きいので、しっかりした体を作るためによく運動させ、年齢に応じてバランスのとれた栄養を与えてあげてください。
活発で運動量が多いので、体格に合わせたスペースが必要です。また、高い所に上るのも好きなので、キャットタワーを設置する際は、足場の安定したものを固定するようにしてください。
賢く聞き分けも良いため、しつけは比較的しやすいようです。
被毛には防水・防寒のための皮脂が十分にまわっていて汚れやすいので、できれば毎日ブラッシングやコーミングなどの手入れを行ってください。

気をつけたい病気

平均寿命は11歳から14歳くらいで、他の猫種に比べて短命の場合が多いようです。
肥大型心筋症、多発性のう胞腎などの遺伝性疾患を発症しやすい傾向があります。予防のできない病気ですが、適切な対応ができるように、まずどのような病気かを知り、日頃から体調に気を配ってあげることが大切です。また、定期的な健康診断を受けると良いでしょう。

歴史

北アメリカでもっとも古い猫のひとつです。起源については多くの伝承などが残されていますが、はっきりしたことはわかっていません。体の模様や狩りの習性がアライグマ(ラクーン)に似ていることから「クーン」と名付けられたと言われていますが、そのアライグマと猫の交配で生まれたという伝説まであります。最も有力と言われているのは、バイキングの船に乗っていた猫が各地の土着の猫と交雑し、誕生した子猫がアメリカに入ったとする説です。
1800年代後半キャットショーで人気となり、1895年マディソンスクエアガーデンでのキャットショーで最高賞を受賞しました。1900年代に入ってからは、ペルシャなどの長毛種に人気を奪われてしまいましたが、熱心な愛好家たちの尽力により少しずつ人気が回復し、1980年までに、TICA、CFAほかすべての血統登録団体に猫種として登録されました。名前の由来でもある アメリカ・メイン州では、公式の州猫として認定されています。