アメリカンコッカースパニエル【American Cocker Spaniel】

アメリカンコッカースパニエル/ペット図鑑

原産国 アメリカ
体重 11kg~13kg
体高 36cm~38cm
グルーブ 8G

特徴

鳥獣犬の中では最も小さい犬種で、頭部と胴体のバランスがよくとれています。がっちりとした筋肉質な体型で、丸い頭に長く厚い耳が垂れているのが特徴的です。
絹糸のような美しい被毛は、ダブルコートで毛量が多く、耳、胸、下腹、四肢には飾り毛があります。

性格

陽気で人懐っこい性格です。初対面の人にもすぐに懐いてしまうほど明るく社交的なので、アメリカではメリー・コッカー(陽気なコッカー)と呼ばれることもあります。興奮し過ぎることは少なく、賢いので飼い主の言うことを理解することが出来ます。

毛色

毛色は、黒やレッド(明るい茶色)、チョコレート色、クリーム(黄褐色)などがあります。タン・ポイント(違う色の斑)、パティーカラー(2色以上の毛色)や、トライカラー(黒×白×茶色の3色の毛色)の犬もいます。

育て方

食いしん坊で太りやすい犬種なので、肥満予防のために毎日1時間程度の散歩を行ってください。運動が大好きなのでドッグスポーツなどを取りいれても良いでしょう。
人なつっこい性格なので家族と多くの時間を過ごせると喜びます。逆に留守番の時間が長いと問題行動を起こすようになることがあります。
ダブルコートで毛量も多いので、美しい毛並みを保つためには毎日のブラッシングや定期的なトリミングは欠かせません。カットスタイルは足先に向かって毛のボリュームを広げるスタンダードスタイルが人気です。

気をつけたい病気

長い毛が目に入りやすく、目の周りの皮膚もたるんでいるため、結膜炎、チェリーアイ、緑内障、白内障など眼の病気にかかりやすいと言われています。
耳と皮膚のトラブルが多く、脂漏性皮膚炎、外耳炎などにもかかりやすいと言われています。毎日のお手入れを丁寧に行うことが予防になります。

歴史

1620年、イギリスからメイフラワー号でアメリカへ最初の移民がやってきた時に連れてこられた2頭の犬のうちの1頭がコッカースパニエルだったと言われています。その後も移民のたびにコッカースパニエルがアメリカへ連れてこられましたが、その中に猟用とはタイプの違う愛玩用の犬が含まれていて、この犬がアメリカンコッカースパニエル誕生の元となりました。愛玩犬として改良が続けられた結果、イングリッシュコッカースパニエルとは異なる顔立ちや被毛の美しさが際立つようになり、18世紀後半以降はドッグショーで大活躍しました。1945年になってアメリカン・ケンネル・クラブは、イングリッシュコッカースパニエルとアメリカンコッカースパニエルは別犬種であると決定しました。
その後、ディズニー映画「わんわん物語」の主役、レディのモデルとなったことがきっかけで世界中に知られるようになり、幅広い世代に愛されています。