ノルウェージャンフォレストキャット【Norwegian Forest Cat】

ノルウェージャンフォレストキャット/ペット図鑑

原産国 ノルウェー
公認団体 CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
毛種 長毛種

特徴

大きな体で野性味があり、堂々としていて気品があります。筋肉質な体つきで骨格もがっしりとしています。頭部は三角形で鼻筋はまっすぐ通っていて、目は大きくアーモンド形です。美しい長毛にふさふさした長い尾が印象的です。

性格

とても温厚で優しい性格ですが、機敏で遊ぶのも大好きです。子どもや他猫に対してもフレンドリーで順応性があります。頑丈な体に見合った忍耐強さや賢さ、勇敢さも備えています。水を楽しむ数少ない猫種の一つです。

毛色

大きく分類すると「黒系」「白系」「茶色系」「青系」「赤系」の5種類に分かれ、その被毛の模様もさまざまです。ブラウンタビー&ホワイトやオレンジタビー&ホワイトなどのバイカラーが一般的です。

育て方

成猫として完成するまでに3~5年かかる猫種なので、しっかりした骨格と筋肉、美しい被毛を作るために良質な食事を与えることが大切です。
長毛なので週に3?4回はブラッシングが必要です。換毛期は特に頻繁にブラッシングをして、抜け毛を取り除いてください。また、被毛は皮脂に薄く覆われているので、毛を美しく保つために定期的をしてあげましょう。
高い所に上るのも得意ですが、体が大きいので、キャットタワーは丈夫なものを選んで固定したり、家具の上を片付けたりするなど、安全に配慮してあげてください。

気をつけたい病気

純血種のわりに遺伝性の病気が少なく、比較的丈夫な猫種です。
かかりやすい病気としては、猫に多い心臓病の肥大型心筋症や、肥満による糖尿病があります。太りやすい傾向がある猫種なので、特に食事やおやつのあげすぎには注意が必要です。
被毛のお手入れを怠ると、皮膚疾患や毛球症になってしまうので注意が必要です。

歴史

祖先は、南ヨーロッパに住んでいた短毛の猫skogkatt(スコグカット)であるなど、いろいろな説がありますが、はっきりしたことはわかっていません。北欧の神話に登場するほどノルウェーに古くから生息し、厳しい寒さの中で生き残り、交配が繰り返される中で、長毛でやや大きめの猫になりました。長い歴史の中で人間の生活に近づき、ネズミ退治のために農場や船の上などで飼育されていました。ノルウェーでは昔から「森林の猫」と呼ばれ、人々から愛されてきました。
1930年代になって、国を代表する猫として血統の保存と管理が始まりました。しかし第二次世界大戦が始まると活動が中断され、その数は大きく減ってしまいます。1970年代に入り活動が再開されブリーダーや愛好家による繁殖が進み、1975年にノルウェージャン・フォレスト・キャットクラブが設立されました。
1979年に初めてアメリカへ渡り、1984年正式に品種として認められ、世界的に知られるようになりました。