シェットランドシープドッグ

シェットランドシープドッグ【Shetland Sheepdog】

シェットランドシープドッグ/ペット図鑑

原産国 イギリス
体重 6kg~12kg
体高 33cm~41cm
グルーブ 1G

特徴

体長が体高よりやや長く、体は筋肉質です。鼻は長く上品な顔立ちで、耳は前方に向いており先端を前に垂らして半直立を保っています。被毛は手触りの粗い長毛で、首から胸にかけて襟巻のような豪華な飾り毛があります。外見がコリーによく似ているため「小型のラフ・コリー」と呼ばれることもあります。

性格

明朗で活発、飼い主に対しては愛情深く従順です。反面、警戒心が強いため見慣れない人や物音に敏感に反応して吠えてしまうことがあります。もともと牧羊犬ということだけあって大変賢く、訓練性に優れており、責任感も強い犬種です。

毛色

毛色は、セーブル、トライカラー、バイブラック、ブルーマール、バイブルーの5種類が公認されています。よく見かけるのはセーブルとトライカラーです。色の範囲や模様には個体差があるので、同じ毛色でも少しずつ印象が違います。

育て方

活発で遊ぶことが大好きなので、毎日1時間以上の散歩に加えて、ボールを使って遊んだりドッグスポーツに挑戦したりするのも良いでしょう。運動不足でストレスがたまると、無駄吠えの原因となることがあるので注意が必要です。
被毛はダブルコートで、換毛期以外もよく抜けるので、普段は週に1~2度、換毛期は毎日ブラッシングをしてあげてください。胸の飾り毛の部分はもつれやすいので、毛の流れに沿ってやさしくブラシをかけてあげましょう。

気をつけたい病気

コリーアイ症候群は、先天性疾患で網膜剥離や眼房内出血を起こします。また、免疫介在性による角膜炎にかかりやすいといわれており、発症すると角膜に色がつく、涙がふえる、目がしょぼしょぼするなどの症状がみられるようになります。
他に、てんかんや犬家族性皮膚筋炎、淡色被毛脱毛症などの皮膚病、股関節形成不全などの関節疾患も起こりやすい傾向にあります。

歴史

イギリス・スコットランド地方のシェットランド諸島原産の牧羊犬です。その歴史は非常に古く、ラフ・コリーやボーダー・コリーと同じくスピッツやスパニエルから作出されたと考えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。イギリスの最北端で北海に面しているシェットランド諸島の厳しい自然環境から、動物や植物は小型のものが多く、シェットランドシープドッグも牧畜犬を小型化し誕生したとされています。
1800年代後半、島を訪れたイギリス海軍の兵士が本土に持ち帰ったことがきっかけでイギリスに渡って人気となり、1909年イギリスのケネルクラブで犬種として認められました。当時は「シェットランド・コリー」と呼ばれていましたが、ラフ・コリーとの混同を避けるため現在の名前になりました。イギリスでは、現在でも、家庭犬としてだけでなく、牧羊犬としても飼育されています。
日本では1958年に紹介されて以来、シェルティの愛称で親しまれ、高い人気を誇っています。