2026年03月

犬の散歩だけが、誰にも相談できなかった——私がペットケアを始めた理由

介護、病気、家族、そしてペット。
どれも大切なのに、同時に起きたとき、どこに助けを求めればいいのか分からなくなることがあります。

私はその渦中で、ケアマネさんの前で泣いたことがあります。

 

📅 2020年、突然の「介護と病気の同時発生」

2020年12月1日、私は突然、左足が麻痺しました。
翌日には、父の介護をしていた母が骨折し、即日入院。

父は頑固で、ショートステイもデイケアも拒否。
母の入院が決まった瞬間、「俺の昼飯はどうするんだ」と言いました。

私は泣きながら会社に電話し、介護休業を取りました。

 

🚶‍♀️ 自分の足も不安、父の介護も不安

左足は動かない。
でも「介護する側」でいなければならない。

スーパーまで歩けず、コンビニで食べ物を買う毎日。
検査に通いながら、「このまま歩けないのだろうか」と不安が募りました。

そんな中、父のケアマネさんと話していると、涙がこぼれていました。

 

🐶 そして、誰にも相談できなかった「犬の散歩」

父にはケアマネがいました。
母には病院がありました。
私の足には医師がいました。

でも、犬の散歩だけは、誰にも相談できませんでした。

10匹のトイプードルが、私を見ていました。
散歩に連れていけない日が続き、「ごめんね」と思うことしかできませんでした。

 

🧭 私が気づいた“制度の隙間”

この経験が教えてくれたのは、
制度はあっても、届かない場所があるということ。

ケアマネがいても、入れない場所がある。
そして、ペットのことだけは、どこにも相談できない。

そういう人が、確かにいる。

 

🏡 私が「誰もいなかった場所」に立つと決めた理由

ペットシッターは、自然に家の中に入れます。
キッチンも、トイレも、玄関も。

「わんちゃんのついでに」という理由があるから、
プライドの高い人でも受け入れてくれる。

生活の小さな変化に、誰より早く気づける場所に、私はいます。

猫のトイレだけは、きれいだった

猫のトイレだけは、きれいだった。

「具合が悪いけど、猫がいるから
病院に行けない。
入院になったらお願いしたい」

ある日の夕方、
初めてのお客様から電話がありました。

急いでかけつけると——

2日間ごはんを食べていなかった。
洗い物が片付けられていなかった。
ほぼ動けない状態だった。

迷わず、救急車を呼びました。

救急隊員の方に聞かれました。
「娘さんですか?」

「いえ、ペットシッターです」

…え?という顔をされました。

でも、私にとっては
当たり前のことをしただけでした。

 

───

その方は、自分のためには
動けなかった。

でも、猫のためなら
電話できた。

部屋の中を見渡すと、
一つだけきれいな場所があった。

猫のトイレだけは、
きれいだった。

具合が悪くても、
動けなくても、
その方はずっと
猫のことだけは、守っていた。

───

「ペットシッター」という仕事は、
ペットのお世話をする仕事です。

でも、定期的にお宅に伺うからこそ
気づけることがある。

ペットという理由があるから
玄関を開けてもらえる。

そして時に、
ペットが助けを求められない人に、
助けを求めさせてくれる。

これが私の考える
「訪問型ペットケアサービス」です。

───

遠くで親のことが心配な方へ。

「大丈夫だよ」という言葉の裏に、
見えていないものがあるかもしれません。

気になることがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。

📞 080-6037-3370
LINE・DMもお気軽に🐾

もふもふの国
山形市/訪問型ペットケアサービス
大塲智子