2024年01月

それって病気のサインかも? 多飲多尿編

こんにちは!獣医師の柏木です。

今回は病気のサインの可能性がある”多飲多尿”の症状のお話です。

うちの子は大丈夫か?チェックしてみてくださいね。

そもそも多飲多尿とは…
<通常より尿の量が多くなることによって、飲水量が増えている状態>
1日の飲水量の 目安として、
ワンちゃん🐶では”体重Kg✖️100ml以上(4kgの子で400ml以上)”
猫ちゃん🐱では”体重kg✖️70ml以上(4kgの子で280ml以上)”
です。
もしこの量を超えている場合に考えられることは
☑️腎臓病(特に猫ちゃんに注意)
☑️腫瘍
☑️子宮蓄膿症(避妊手術のしていない女の子)
☑️糖尿病
☑️尿崩症(かなり稀)
☑️その他ホルモンの病気
☑️心因性(環境の変化やストレス)
☑️気温(夏など暑い季節や乾燥している時)
があります。
上記の病気は病院の血液検査等で確認ができます。
気になる場合は早めに検査してもらいましょう。
 
⚠️注意していただきたいのは⚠️
飲水量を減らせば治る病気ではありません。
無理やり減らすと悪化します。
お水は飲みたいだけ飲ませてあげてください。
 
📃チェックの仕方
  • お皿に入れる前に何ml入れたかを把握して、入れ替えるタイミングでどれくらい残っているか確認する。(蒸発の関係で数mlの誤差があります)
  • 500mlのペットボトル(大きい子は1L)を用意して随時そこから足すようにして、ペットボトルに残った量で大体の量を確認する。5kg以下の子は500mlまるまる飲んだ時点で多いと判断できるので、分かりやすいです。その子の体重に合わせて線を引いたペットボトルがあると楽ですね。
毎日やらなくても月に1〜2回でいいので確認してみましょう。
飲水量が多かった場合、2~3日続けて測ってください。続かない、かつ、元気であれば問題ありません。
 
⚠️尿量が増えたことで発覚することも多いです⚠️
ワンちゃんではペットシーツを変える回数が普段より増えていないか?
猫ちゃんではオシッコの玉がいつもより多くないか?
見てみてください。
早い発見、治療がわんちゃん猫ちゃんの健康に繋がります。
この場合はどう?等気になることがあればご相談ください。