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2019年2月

猫が喜ぶお部屋とおもちゃ作り!猫と仲良く楽しく暮らそう

豆知識310220
猫はもともと狩猟本能のある肉食動物です。野生の猫はねずみなどの小動物を見つけたら忍び寄り、捕まえて食べています。その点家の中にいる猫は、何もしなくてもフードをもらえるので、獲物を探す手間もありません。特に留守がちな家ではやることもなく、ストレスが溜まっている猫もいるかもしれません。
 
猫本来の習性や行動、環境を重視した部屋作りをすること、そして飼い主さんのちょっとした心遣いで猫の生活がぐっと楽しくなります。

環境エンリッチメントの考えを取り入れる

ちょっと難しい言葉ですが、「環境エンリッチメント」とは「環境(Environmental)」を「豊かで、充実したもの(enrichment)」にすることです。
 
動物福祉の考えのもと、飼育環境を動物本来の特性を生かせる環境に近づけ、動物が幸せに暮らせるように実現していく取り組みです
 
動物園や水族館でも盛んに環境エンリッチメントが実践されています。
・高い樹の上で生活するオランウータンのために、高いところを綱渡りで移動できるようにしています。「空中散歩」と呼ばれています。
・クマの運動場内のいろいろな場所に栗を隠しておきます。自然界と同じようにクマは栗を探すことができます。
・ペンギンが深いところまで潜れるように水深6mのプールを設置し、荒い波も起こすようになっています。本物そっくりで複雑な形をした岩も置いています。
などたくさんの例があります。
 

猫との生活にも環境エンリッチメントを取り入れる

動物園や水族館ほど大がかりなことはできなくても、家の猫のために飼い主さんができることがあります。猫は野生の本能が刺激され、わくわくした気持ちで暮らしていくことができます。
 
猫にとって大切なのは、上下に動ける空間と安心して過ごせる場所があることだということを覚えておきましょう。広さはあまり関係ないので、「狭いから」とあきらめなくて大丈夫です。
 

キャットタワーやキャットウォーク

上下移動が好きな猫のために、キャットタワーを置いている方は多いと思います。キャットタワーはまだ買っていない、という方は家にあるカラーボックスなど棚を使って作ることもできます。滑らないように、棚と着地するところに滑り止めのついたマットを敷いてあげてくださいね。
 
また猫用ケージを3段程度あるものにして、自由に出入りできるようにするのもいいでしょう。安全に上下運動ができるようになれば、猫は遊ぶことができます。高いところから飼い主さんを見下ろす、猫の得意げな顔をみるのも楽しみです。
 

外が眺められるようにする

窓辺にもキャットタワーや棚を置いて、外が眺められるようにしてあげましょう。また出窓があれば、猫専用コーナーにしてもいいですね。
 
空を飛ぶ小鳥を眺めたり、虫を見つけたりと刺激を与えることができます。ただし苦手な外猫が来る場合は、かえってストレスになるので見えないようにしてあげましょう。
 

隠れ場所を作る

猫は狭い場所が大好きです。猫が落ち着ける隠れ場所を作ってあげましょう。猫がちょうど入れる大きさのダンボールの一面を切り取り、いらないTシャツをすっぽりかぶせるだけで猫の部屋が作れます。
 
Tシャツの首の部分が切り取った面に来るようにすると、首部分が箱の出入り口になります。Tシャツなのでやわらかく、出入りするときも猫の体にやさしいので安心です。いくつか作っておくと、お気に入りの箱を自分で見つけるかもしれません。
 

フードをおもちゃに入れる

フードボウルにドライフードを入れるだけの食事では、狩猟本能が刺激されません。ドライフードを入れて遊べるおもちゃを使ってみましょう。おもちゃを自分で転がさないと中からドライフードが出てこないので、猫は一生懸命転がします。獲物を捕らえて、もてあそぶような野生の本能が刺激されます。
 
購入しなくても、ドライフードを入れるおもちゃは作れます。例えばペットボトルの横にドライフードが通る小さな穴を開け、フードを入れたらフタを閉めて転がすだけです。ペットボトルのほかに小さな箱など、猫が安全に遊べるものなら簡単に作れます。汚れたら新しいものに取り換えてあげましょう。
 

フードを入れたおもちゃを隠す

猫は食事時間が小刻みで、一度にたくさん食べないという習性があります。小刻みに食べられるよう、フードの入ったおもちゃを隠してみるのもいいでしょう。
 
猫のお部屋や猫のベッドに隠したりすると夢中になって探し、猫の狩猟本能が刺激されます。注意したいことは飼い主さんが隠したことを忘れないようにすることです。ドライフードは酸化しやすいので、食べ残しは早めに片づけるようにしてくださいね。
 

飼い主さんと楽しく遊ぶ時間も

狩りをする必要のない生活をしている猫の相手をするのは、飼い主さんしかいません。おもちゃを使って一緒に楽しく遊びましょう。市販の猫じゃらしやおもちゃで遊ぶのもいいのですが、猫が喜ぶおもちゃは簡単に手作りもできます。
 
例えばいらないダンボールに小さな穴をたくさん開け、飼い主さんが指を出すもぐらたたきゲーム、新聞紙や包装紙を猫の体の幅くらいに丸めてテープで止めるだけのトンネルなどいろいろなものが作れます。手頃な材料でおもちゃを作って、猫と一緒に遊ぶ時間を楽しんでくださいね。
 

犬のあくびは退屈だから?眠いから?あくびは犬からのメッセージ

豆知識310210
 
オテやオスワリを教えているのに、犬が急にあくびを始めてがっかりしたことはありませんか。いたずらをした犬を叱っているときも大あくび。ちゃんと聞いているの?と犬にいいたくなりますよね。
 
実は犬はあくびをすることで、飼い主さんに一生懸命「落ち着きましょう」とメッセージを伝えているのです。

犬のメッセージ「落ち着いてください」に耳を傾けよう

犬があくびをしたシーンを思い返してみてください。オテやオスワリなどコマンドの練習をずっとしているときや、飼い主さんがちょっと興奮したりイライラしたりいるときではありませんでしたか?
 
あくびは「落ち着いてください」「もうどうすればいいのかわかりません」という犬のメッセージです。トレーニングが難しくてわからない、できないから休みたい、という気持ちの表れのときもあります。
 

あくびをしたら飼い主さんも犬もひと休み

あくびをしたからといって「こら!聞いているの?」と怒ったら逆効果です。コマンドタイムはひとまず終わりにして、飼い主さんも犬もおやつを食べて休憩しましょう。
 
知らない人やお客さんが来たときも、あくびをして落ち着かせようとしていることがあります。そんな時は独りで過ごせるクレートに入れるなど、リラックスできる場所に移してあげましょう。
 
逆に犬に落ち着いて欲しいときは、犬に向かって大きくあくびをしてみましょう。お客さんに興奮しているとき、動物病院でソワソワしているときに効果がでるかもしれません。
 

本当に眠いときもあくびをする

実際に疲れて眠いときも、人と同じようにあくびをします。特に問題はないので、そのまま静かに眠らせてあげましょう。
 
てんかんという発作を持つ犬では、あくびがてんかんの予兆のことがあります。もともとてんかんを持っている犬、いつもと違う震えや体調不良が見られたときは、一度受診すると安心ですね。
 

犬のことば「カーミングシグナル」とは

あくびで「落ち着いてください」と伝えるのは「カーミングシグナル(Calming signal)」といって犬のボディランゲージのひとつです。カーミングには「落ち着かせる」という意味があります。
 
犬は本来群れで行動する動物です。群れで協力して効率よく狩りをするには、お互いコミュニケーションをとり、ケンカにならないようにする必要があります。そのため野生だったころからカーミングシグナルを用いて会話をしていたと考えられます。
 

あくび以外のカーミングシグナルの例

・背中を向ける
「落ち着いて」「冷静になって」と伝えています。突然犬が背中を向けたときは、飼い主さんに冷静になって欲しいと思っているのですね。
 
「背中を向ける」カーミングシグナルは人から犬にも伝えられます。犬が興奮していたら、背中を向けてみましょう。犬はだんだん冷静になっていきます。公園などで見知らぬ犬を興奮させてしまったときも、背中を向けることでトラブルを回避できることがあります。
 
・突然フセをする
フセをすることで、自分も仲間にも「冷静になれ」とメッセージを出しています。コマンドを出していないのに、フセをしたときは「落ち着こう」と思っていると察してあげましょう。
 
散歩に行く前や、飼い主さんが近づいたときに自らフセをするのは、うれしくて興奮する気持ちを自分で抑えようとしています。
 
状況によっては、おもしろくないことがあったときもフセをします。おもちゃを片付けられたときなど、上目遣いで飼い主さんを見ながらフセをすることがあるのではないでしょうか。
 
・急にゆっくり歩き出す
相手のイライラを抑えようとしています。時間がなくて急いで散歩しているときなど、犬が急にゆっくり歩き出して焦ることはありませんか?
 
飼い主さんが「早くしなくちゃ」とイライラすればするほど、ゆっくり歩くことがあります。引っ張ったり怒ったりせず、観念して落ち着いて歩くようにしましょう。
 
・大きく弧を描いて近づいていく
公園で見知らぬ犬にあったときなど、大きく弧を描いて近づくことがあります。「あなたに敵意はないですよ」とアピールしています。飼い主さんも知らない犬に近づくときは、大きく弧を描くと敵意がないことを伝えることができます。
 
・口をくちゃくちゃさせる
何か食べている?と思ってしまいますが、くちゃくちゃさせるのは「もうわかりました、落ち着きましょう」と伝えています。叱られたときなどによく出るカーミングシグナルです。それ以上叱っても、犬は疲れるだけでしょう。
 

飼い主さんのあくびがうつる「信頼の証」

眠くて大きなあくびをしたら、続いて犬もあくびをして驚いたことはありませんか?これは実際に飼い主さんのあくびが犬にうつっています。あくびがうつるのは人から人だけではなく、人から犬へもうつるということが研究され証明されています。
 
さらにあくびがうつりやすいのは、知らない人より飼い主さんのあくびであることも研究からわかっています。飼い主さんと共感し信頼しているきずながあるからこそ、あくびがうつるということです。たかがあくび、ですが犬の気持ちが表されていたり、信頼の証だったりするのですね。