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2016年9月

犬の下痢、嘔吐でわかる病気について

豆知識023
愛犬の病気を早期に発見する上で、下痢はひとつのサインとなります。
 
下痢や嘔吐は、食べ過ぎた時、刺激の強いものや腐敗したものを食べた時などにも起こります。
しかし、そこに重大な病気がかくれている場合もあります。
 
食べ物に異常が見当たらないのにこういった症状が頻繁に見られる場合は、注意が必要です。
その症状の原因を考え、愛犬の体を気遣ってあげましょう。

下痢・嘔吐に関連する病気で起こりうる事とは?

下痢や嘔吐に関する病気は、細菌やウイルス・寄生虫の感染によるものや、ストレスが原因で引き起こされるもの、消化器・泌尿器の異常によるものなど様々な原因が考えられます。ただの食べ過ぎだと思って放っておくと、時に命に関わるような重篤な症状に発展することもあるため、様子がおかしいと思ったらすぐに獣医師に相談するようにしましょう。
 
特に、一度だけでなく頻繁に下痢や嘔吐を繰り返す、発熱を伴う、血便が混じっている、ぐったりしているなどの時は、すぐに適切な処置を行ってあげてください。
 

致死率が高い強力な感染症「犬バルボウイルス」

犬バルボウイルスは非常に強い感染症であり、激しい下痢と嘔吐に見舞われて、発熱や脱水症状を起こします。発症から数日で症状が悪化し、ショック死してしまうことも少なくありません。特に抵抗力の低い子犬の場合は、治療が遅れると2日以内に9割が死亡してしまうと言われているため、早期発見が重要です。
 
感染した犬の嘔吐物や便に触れると、二次感染してしまうので隔離と消毒が必要です。また、この病気には発症後の有効な薬がないため、事前にワクチンで予防しておきましょう。
 

けいれんやマヒも!「犬ジステンバー」

犬ジステンバーは、ウイルスの感染により高熱が出て、嘔吐や下痢、くしゃみや鼻水といった症状を引き起こす病気です。子犬や老犬は症状が重篤化することが多く、そのまま死亡する場合もあります。
 
感染している犬のくしゃみや咳によって感染する場合が多いので気をつけましょう。吸い込んだウイルスは最終的に脳に到達して神経系を圧迫するため、けいれんやマヒを起こす場合もあります。こちらも事前のワクチン接種が有効です。
 

原因がはっきりしない疾患「炎症性腸疾患」

消化管粘膜で激しい炎症を起こし、嘔吐や下痢が慢性化してしまう病気です。軽度の場合以外は、食事内容の変更や抗菌薬では改善せず、治療には免疫抑制療法が有効となります。様子を見ながら治療法を相談しましょう。
 

慢性腎不全、急性腎不全について

腎不全は腎臓の機能が低下し、体内の老廃物の排出に異常が出てくる病気です。慢性と急性に分けられますが、急性の場合は数時間のうちに急激に体調が悪化するのが特徴。下痢や嘔吐、食欲不振を起こし、元気がなくなります。最悪の場合そのまま命を落とす危険がありますが、早急に治療すれば完治させることもできます。
 
慢性の場合は、症状がゆっくりと進行します。そのため自覚症状が出る頃には既に腎機能の大半が失われることになります。尿の量がだんだん増えてきたり、嘔吐や食欲不振になったりするため、普段から注意深く観察してあげることが大切だといえるでしょう。
 
このように、下痢や嘔吐は、恐ろしい病気と直結している可能性もあります。愛犬の命を守るためにも、少しでも気になることがあったら、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
 

嘔吐、血尿や下痢から疑われる猫の病気

豆知識022
猫は気まぐれな性格の子が多いため、犬に比べて病気の兆候や症状がわかりにくいと言われています。
 
嘔吐や下痢、血尿といった症状は、猫が示す数少ない病気の前兆行動です。
 
愛猫の健康を願うなら、前兆行動からどういった病気の疑いがあるのかを知っておきましょう。
 
ここでは、嘔吐、血尿や下痢から疑われる猫の病気についてご紹介します。

問題のない嘔吐と危険な嘔吐の見分け方

病気について詳しくご説明する前に、まずは問題のない嘔吐と病気の可能性がある嘔吐の見分け方について学んでおきましょう。猫は比較的嘔吐の多い動物です。例えばご飯を食べ過ぎたときや、空腹のとき、また毛玉を吐き出すためなどに嘔吐することがあります。
 
一方、猫の病気の中には、よく吐くといった兆候が見られるものもあることから、嘔吐した際はどんな風に吐いたのかを観察することが大切です。
 
問題のない嘔吐の場合は、嘔吐後の行動や健康状態に特に異変がありません。また、食後すぐの嘔吐や嘔吐物が黄色または白い泡、草、毛玉である場合も問題ありません。ただし、急に嘔吐の頻度が増えた場合は、動物病院を受診したほうが良いでしょう。
 
一方、下痢や痙攣を伴うものや、吐いた後にうずくまってしまったり、嘔吐物に血が混じっていたりで、何度も嘔吐を繰り返す場合などは、病気の可能性があります。
 
他にも、吐く仕草だけで嘔吐はせずに大量によだれを垂らす場合や、嘔吐物から便のような臭いがする場合も、猫の体が危険にさらされている可能性が高いと言えます。
 
こういった場合は、できれば嘔吐した時間や頻度などをメモしておくとともに、嘔吐物の写真(どんなものを嘔吐したかのメモでも可)を撮影し、早急に動物病院を受診してください。
 

疑われる病気の種類 その1「胃腸炎」

猫の胃腸炎には急性のものと慢性のものがあり、どちらも下痢や嘔吐などの症状が見られます。原因は、ウイルス性のものから異物の誤飲、お腹の中に毛が溜まってしまう毛球症までさまざま。
特に急性の場合は、何度も嘔吐を繰り返すため、ひどい場合は食欲をなくし、水を飲むことすらできなくなります。
 
慢性の場合は、下痢や嘔吐の症状は急性ほどひどくありません。ただし、徐々に体重が減少したり、毛づやが悪くなったりなどの症状が見られるため、気づいたら動物病院に連れて行くようにしましょう。
 

疑われる病気の種類 その2「ネコ伝染性腸炎」

名前の通り、ウイルスの感染によって引き起こされる病気です。主に下痢や吐き気、ひどい場合は脱水症状や発熱などの症状が現れます。
 
特に注意したいのが、猫汎白血球減少症という病気で、猫パルボウイルスというウイルスに感染することで引き起こされます。猫パルボウイルスは非常に感染力の強いウイルスで、人間が外出中に猫パルボウイルスに感染した猫に接触してしまうと、帰宅後に自宅にいる愛猫に感染することもあります。
 
感染後は下痢や嘔吐とともに、ぐったりしたり、ひどいときには胆汁などを吐き出したりすることもあります。また名前の通り、白血球が減少するため、病気に対する抵抗力が低下してしまう恐ろしい病気です。
 
ただし、この病気はワクチン接種によって防ぐことができます。前述した通り、感染力が強いウイルスですので、完全室内飼いであっても、ワクチン接種を行うことが大切です。
 

疑われる病気の種類 その3「肝炎」

吐き気や下痢とともに、食欲不振や発熱、多飲多尿やお腹の膨らみなどが確認されるようであれば、肝炎の可能性があります。ひどくなると、肝硬変に至ることもありますが、軽度では症状が出にくい病気ですので、発見が難しいと言えるでしょう。
 
原因はウイルスなどによるものから、薬物によるものなどさまざま。中には駆除剤で弱ったネズミを食べて発症することもあります。前述したとおり、肝炎は症状が出にくい病気のため、定期的に健康診断を受けることが、病気の予防につながります。
 
猫の病気はさまざまですが、注意深く観察することで早期発見できる場合があります。日頃から猫の様子をしっかりと観察し、異常があれば動物病院に連れて行くようにしましょう。