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2016年11月

気を付けたい犬の皮膚病

豆知識028
皮膚は、体の中で最も大きな臓器であると考えることができます。
 
犬も人間と同様に、皮膚病を発症する可能性は非常に高く、その主な症状としては「かゆみ」「脱毛」「できもの」の3つ。
 
見た目だけでなく、犬の行動によって飼い主が気づくことが多いため、発見したらなるべく早めに動物病院に行って相談しましょう。

犬の皮膚病で起こりうる事とは?

かゆみを感じることで、皮膚をかきむしったり擦りつけたりするため、症状が悪化して別の病気を誘発しやすいのが皮膚病の特徴。また、かゆみによるストレスで攻撃的になるなど、性格まで変わってしまうことがあります。
 
細菌による病気の場合は、他の犬、あるいは人間に移してしまう場合もあるため、放置すると危険です。
 

アレルゲン由来の疾患「アトピー性皮膚炎」

アトピー性皮膚炎は、花粉やハウスダスト、食品中のアレルゲンに免疫機能が過剰に反応することで、炎症を起こす病気です。目や口の周囲、前足の先端部分や耳などが赤くなり、強いかゆみを伴います。
 
3歳未満の若い犬に発症することが多く、外耳炎や結膜炎を引き起こす場合もあります。治療は炎症を抑えるステロイド剤の投与が基本。塗り薬で肌を保湿してあげることも大切です。
 

再発が起こりやすい病気「表在性膿性皮症」

皮膚に常駐するブドウ球菌が、傷から侵入したり不衛生な環境で増殖したりすることで起こる炎症です。皮膚に赤いぶつぶつが広がり、かゆみを伴います。膿疱やかさぶた、脱毛の症状を起こす場合もあります。
 
抗生物質の投与による治療が一般的ですが、薬用シャンプーで皮膚を清潔に保つことも大切です。根気よく治療を行えば完治させることができますが、再発しやすい病気でもあります。
 

人間に感染する恐れも!?「皮膚糸状菌症」

カビの一種が原因となる感染症であり、円形状に脱毛を起こします。顔や耳、足などに赤く隆起したできものが現れ、毛が抜けてその周りにフケやかさぶたができます。
 
他の犬からだけでなく人間からも移ったり、逆に人間にも移ったりするため、感染した犬については隔離が必要です。抗菌効果のある塗り薬や飲み薬、また薬用シャンプーが効果的。長期的な治療に取り組みましょう。
 

強いかゆみをもたらす「ノミアレルギー性皮膚炎」

ノミに刺された場所だけでなく、ノミの唾液によるアレルギーで別の場所(主に腰やしっぽの付け根などの下半身)に強いかゆみをもたらす病気です。
 
ノミの多い春や秋に多く見られます。かゆみが強烈なため自分で噛んで悪化させてしまうことも多く、早急な対応が必要です。塗り薬や内服薬で治療を行いますが、ノミの駆除も同時に行ってください。成虫だけでなく卵やサナギを徹底的に消滅させる必要があります。
 

犬の皮膚病との付き合い方は?

犬の病気皮膚病には、長期的に治療に取り組む心構えが必要です。数週間で済むものから何か月、あるいは何年もかかるケースもあるため、長い目で根気よく取り組みましょう。また、完治する病気もあれば一生付き合わなければならない病気もありますので、最初に獣医さんとどういう方向性で治療を行うのかをよく相談してください。
 
基本的に犬の皮膚病については、かゆみなどを抑える治療の他に、愛犬の体や暮らす環境を清潔に保つ努力が必要になってきます。また、病気以外にもストレスによる脱毛やかゆみも多いため、なるべく犬のストレスを取り除いてあげてください。
 

犬が糖尿病になった際の対処法

豆知識027
犬は、昔に比べてかなり長生きするようになりました。
 
それは自体は非常に喜ばしいことなのですが、同時に食事をはじめとする生活習慣が人間に近くなったことから、様々な病気が心配されるようにもなりました。
 
その代表的な例のひとつが糖尿病です。
 
近年増加傾向にある病気でもあるため、正しい知識を持って、愛犬がかからないように注意してあげるようにしましょう。

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病は、内分泌系、つまりホルモンの働きが悪くなることで、すい臓のインスリンを生成する能力が低下し、血液の中の糖が多くなってしまう病気です。
 
肥満が原因になることが多いですが、遺伝的要因や年齢・性別、犬種などによって発症のしやすさが変わります。特に、メスはオスに比べてかかりやすく、未避妊のメスがおよそ全体の6割を占めています。
 
また、8歳以上になると発症しやすくなると言われており、特に小型犬に多く見られる病気でもあります。血糖値が上がって体全体の具合が悪くなるばかりか、白内障など他の重大な病気を引き起こす可能性もあるため、早めに治療を行いましょう。
 

こんな症状が出たら糖尿病を疑いましょう

糖尿病を発症した犬には、以下のような症状が見られます。愛犬に、このような症状が出たら要注意です。
 
・やたら水を大量に飲んだり、食事をたくさん食べたりする
・おしっこの量や回数が増える
・未避妊のメスの場合は、黄体期に肥満気味になる
 
また、たくさん食べているのに体重が減少し続ける場合もあります。悪化すると「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態になって嘔吐や下痢を引き起こしますし、さらに最も重い症状になると昏睡状態に陥ってしまいます。合併症を引き起こすケースもあり、白内障や膀胱炎、皮膚炎の原因になることも少なくありません。
 

インスリンの投与治療を一生涯行うことに

犬の糖尿病の治療法としては、食事の改善による体重コントロールや、避妊手術によるホルモンバランスの調製を行って症状の回復を目指します。
 
それで効果がない場合は、一生インスリン治療を続けることになります。飼い主が毎日決まった時間に、自分で愛犬に定量のインスリンを注射してあげるのが一般的です。さらに、効果が出やすいように食事療法や運動も取り入れることになるでしょう。
 
症状が重い場合は入院治療が必要になる場合もありますが、日本では糖尿病にかかった犬の9割が飼い主のもとでインスリンの投与による治療をしていると言われています。
 

糖尿病を予防するためにはどうすればいいの?

とにかく、肥満にさせないことが重要です。食事の内容を見直し、適度な運動をさせるように心がけましょう。欲しがるからといって油っこいものや塩分の高いものなど、人間と同じ食べ物を与えてはなりません。メスの場合は、ホルモンバランスの調整のために避妊手術を行うことも効果的です。
 
また、摂取する水の量や食事の量をチェックしておき、急激に食欲が増えていないか常に確認すると良いでしょう。少しでもおかしいと思ったら、早めに獣医さんに相談することが大切です。
 
糖尿病は、発症すると一生涯に渡って付き合わなくてはならない病気です。発症リスクも比較的高いですが、普段の生活から愛犬の健康管理に気を使ってあげることで防ぐことができます。
 
また、たとえ発症してしまっても、きちんと対処することで元気なまま長生きさせてあげることができるので、正しい知識を得て獣医さんと相談していきましょう。
 

高齢の猫がかかりやすい病気

豆知識026
人間と同様、猫も年をとると、病気にかかりやすくなります。
 
少しでも長く同じ時を過ごすためにも、高齢猫がかかりやすい病気や老化による行動の変化について学んでおきましょう。
 
今回は、老化に伴って現れる猫の行動と、老猫がかかりやすい病気についてご紹介します。

老化してきたことがわかるのはどんなとき?

猫が歳を重ねると、これまでにはなかった行動をとるようになります。よくあるのが、爪とぎの頻度の減少。また、歯が抜けたり、毛づやが悪くなったりといった症状も見られます。その他、動きが鈍くなったり、今まで関心を持っていたことに無関心になってしまったりなどがあげられます。
 
これらの症状が見られる年齢は、猫によって個体差がありますが、10歳前後(猫の10歳は、人間の50代後半だと言われています)であることが多いようです。老化のサインが現れたら、これまで以上に猫の行動に注意を払うとともに、健康面にも一層配慮する必要があります。
 
次項では、老猫によく見られる病気についてご紹介しますので、愛猫に該当する症状がないか、しっかりとチェックしましょう。
 

老猫がかかりやすい病気 その1「慢性腎不全」

高齢の猫によく見られる病気の一つ。初期症状がほとんどないことから、気づいた時にはかなり進行していることが多い恐ろしい病気です。猫の死因に比較的多い病気としても知られています。
数少ない初期症状としては、多飲多尿が見られます。症状が進むと下痢や便秘、毛づやが悪くなったり、体重が著しく低下したりするようになります。その後、尿毒症や激しい嘔吐、体温の低下などが見られます。
 
原因は加齢や感染症、急性腎不全などさまざまですが、厳密な原因を探るのが難しく、完治がほぼ不可能な病気です。
 
慢性腎不全を予防するためには、普段から食事のバランスに気を配り、いつでも新鮮な水を飲めるように配慮することが大切です。
 

老猫がかかりやすい病気 その2「心筋症」

心臓に異常をきたし、その機能が低下する病気です。この病気は原因が未だ詳しくわかっていないため、根本的な治療法は見つかっていません。
 
心筋症は、その症状によって肥大型・拡張型・拘束型の3つのタイプに分けることができますが、中でもよく見られるのが肥大型です。また、左心室での発症が多い傾向にあります。
 
初期症状はほとんどみられませんが、食欲不振や運動を嫌がる、ぐったりするなどの症状がまれにあります。進行すると、血栓ができやすくなり、血栓塞栓症や呼吸困難などを起こすことがあります。
 
原因不明のため、予防法は確立されていませんが、老猫に多く見られることはわかっていますので、少しでも気になることがあれば、動物病院を受診したほうが良いでしょう。
 

老猫がかかりやすい病気 その3「悪性腫瘍類」

一般的に、「がん」と言われる病気です。猫のがんにはさまざまな種類があり、代表的なものとしては、乳がんが挙げられます。
 
乳がんの場合は、人間同様乳腺にしこりができるほか、食欲不振や貧血などの症状が見られるようになります。乳がんは避妊手術をすることで、ある程度予防できると言われています。早期発見により、治療法の幅が広がりますし、良性の場合は手術で取り出すこともできますので、普段から老猫の様子をしっかり観察しましょう。
 
 
老猫の病気は、治療法が確立していないものもありますし、年齢的に治療が困難なものもあります。少しでも長く健康でいてほしいと願うのであれば、愛猫が幼い頃から食事や水、健康状態に気を配ってあげることが大切です。